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2009年10月 3日 (土)

釣り談義④ ~私の釣法の変遷 Part1~

 釣りを始めて7年が経過した。これまで私が経験した釣法について、時間の経過とともにどのように変化したか、エピソードを交えながら紹介したいと思う。

 1.サビキ釣り

 この釣りは、回遊魚等の数釣りに適した釣法だ。私が初めて海釣りを体験したのは、家族で訪れた真夏の請戸漁港。カーラジオからは、当時東北高校の2年生だったダルビッシュ有が甲子園で好投していた。そこでたまたま義理の兄が港の岸壁で釣りをしていると言うので合流した訳だが、その際にやっていたのがこのサビキ釣りだった。その竿を借りて試しにやってみたところ、たまたま持ち上げた竿に、イシモチがかかってしまったのだ。その時まで一匹も釣っていなかった義兄は驚き、目を丸くしていた。もしこの時、ボウズだったら釣りを始めていなかったと思う。その後、義兄のアパートに持ち帰り、それを焼いて食べたところ、格段に美味かった。それですっかり釣りにハマってしまい、今日に至っている。この日の出来事がきっかけになった訳が、それまで海釣りに一度も興味を持ったことがなかった私にとって、釣りの仕掛けや道具の知識など持ち合わせている訳などなかった。このサビキ釣り、実は初心者にとって一番気軽にしかも安上がりにできる万能な仕掛けだった。私は義兄や師匠でもある元同僚のアドバイスを受けて、サビキ釣りの中で、最も手軽で釣果が上がるトリックエース仕掛けから入った。この仕掛け、作りは至ってシンプル。スナップに始めから幹糸が2mほど繋がれ、そこに一定の間隔で枝分かれするように7つハリスが結ばれそこにダブル針が付いて、もう片方の端にはスナップと錘(5号)がついている。実売価格が294円で、どこの釣り具屋でも簡単に入手可能。この仕掛け、魚の釣り方はこうである。冷凍ブロックのコマセを専用のバケツに開け、錘を持ってラインを一直線にピンと張り、7連のダブルバリに擦りつけるようにコマセの上をスライドさせて針に餌をくっつけるだけ。これで準備完了。あとは錘を静かに海中に沈めていく。すると針に纏わりついていた餌の小エビが海中にばら撒かれるという寸法だ。すぐに効果が表れ、海中が騒がしくなる。防波堤に寄り添うように漂っていた小魚が、一気にコマセめがけて突進し、餌の奪い合いとなる。時を置かずして直に竿先にピクピクと生体反応が伝わってくる。この時の手ごたえがこの釣りの醍醐味だ。暫く間を置いて竿を上げ、ラインを回収すると、数珠つなぎとなって小魚が上がってくることだろう。逆にこの釣りの難点は、すぐに餌がなくなること。だからおよそ3分置きに竿を上げ、釣針を確認する同じ作業の繰り返しとなることから、やや忙しい釣りでもあるのだ。また、餌取りの攻撃を受けやすい。更には餌を針先に一時的に引っ掛けているだけなので、遠投して仕掛けごと錘を飛ばし、海中にドボンという具合にはいかない。防波堤のヘチ(際)に近い所におそるおそる落とし込む必要がある。よってこの釣りは、実際に竿の長さ分の範囲しか探れないのだ。長い竿でもせいぜい5m前後が限界。主に表層から中層のタナ狙いで、対象魚もメバル、イワシ、小アジ、ウミタナゴ、サヨリなどの小魚がメインとなる。それでも大概、魚というものは外敵から身を守るために防波堤の際や身を隠しやすいケーソンブロックの隙間、テトラ周り、岩などの障害物、根周りに潜んでいる。型は小さくても、結構この種の仕掛けでも確実な釣果が期待できる。現に、私はこの仕掛けオンリーで一日で70匹以上の結果を残したことがある。

 また、この釣りの進化形で、やや遠めの沖合いを狙う時や仕掛けを潮の流れに任せてウキで流すことで広範囲を探れるように開発されたのが遠投サビキである。この釣りの特徴は、通常サビキというと5m周囲程度のエリアしか探れないが、それだけに留まらず、360度、20m以上もの視野をフィールドとすることが可能となる。タックルは4号前後のやや長めの磯竿(ガイドが多くついている竿)に、3~4号ラインを150mほど巻いたリール。それに市販のサビキ仕掛けと錘をスナップで接続。ここまでは通常のサビキ釣りと同様。これに大きめの12号ウキとコマセを詰めるためのカゴ(網製のカゴ、もしくはプラスチック製のロケットカゴ)を装着する。そして後方(人がいないか、道糸から錘まで絡みがなくピンと張っているか)を確認後、あとは気合い一発「おりゃぁ~」と力いっぱい沖に向かって投げるだけ。竿の反動をうまく使うと距離が出る。着水後、リールからのラインの飛び出しが止まったところでドラグを返し、糸フケをとったら、2~3回竿を上下に大きく振り、コマセカゴから餌を出す。そうして魚を誘うのだ。するとコマセの強烈な匂いに引き寄せられた魚が方々から集まってくる。撒き餌と同調した疑似バリ(魚皮やスキン)に食いつくことで当たりとなる。遠投サビキは、やや沖目を探るため、防波堤の際よりも若干サイズアップしたターゲットが狙える。対象魚は、アジ、イワシ、サバ、ワカシ、ボラ、メバル、ウマズラハギといったところだ。

 2.投げ釣り

 サビキ釣りはどちらかと言えば小物の釣り。良型と呼ばれる大物の魚は、体重が重いため、海底近くを棲みかとしていることが多い。サビキは数釣りはそれなりに楽しめるが、毎回魚種が限られることやせいぜい魚の型が20cm止まりである。そこで私は、釣り歴2年目の途中から、主に底物の魚をターゲットにできる投げ釣りへと移行した。投げ釣りとは言っても、砂浜から沖めがけて豪快に200mも投げ込む釣り(サーフ)ではない。あくまで上品に、防波堤や岸壁の上から軽く50mほど錘を飛ばして投げ入れる、いわゆるチョイ投げ程度のものだ。しかし、この釣法の導入によって、飛躍的に対象魚が増え、フィールドも広がった。しかし、当初は勝手がわからず失敗ばかりしていた。まずタックルだが、投げ専用の硬めの竿を要する。私は今では長さ3.9m~4.25mで、錘負荷30号前後の投げ竿を5本所有しているが、投げを始めたばかりの頃、何も分からず磯用の万能竿に20号の天秤錘をつけて投げたところ、竿先から木っ端みじんに折れたことがった。しかも替えの竿はコンパクトのショート竿しかなく、おまけにそこは相馬の沖堤防で第一投目でのアクシデント。さすがにその日はショックで一日釣り場でつまらない時間を過ごした。この釣りの難点は、生き餌を使うこと。初めて目にしたアオイソメはまるでミミズそのもの。こんな得体のしれない生き物を何食わぬ顔で手でつまんでハリに付けるなど、そんな大それた芸当は私には100%無理だと思っていた。しかも韓国産のアオイソメは、針に付けた後、反撃し、指に噛みついてくることがあるし、針に刺す際にピュッと水を出すのが無性に嫌だった。また、それ自体針に刺すのが非常に難しく、チョン掛け程度だと投げた時に針から外れ、餌だけが別方向に飛んで行くことも何度かあった。今では鍛錬の賜で、房掛けもお手の物となったが。このイソメ類は、何にでも相性抜群の万能餌なのだが、手が荒れるという欠点がある。最近私の手は、イソメにつく粉を流すため、海水で手を洗っていることもあって、指の皮が10本全部剥けてしまっている。また、女性アングラーには、その風貌からしてニョロニョロで気味悪がられる餌なので、あまり好まれないだろう。実はこのイソメ類にもいろいろな種類がある。最もポピュラーなのがアオイソメで価格も安い。全国チェーンのJ屋では、160gで1,050円。70gだと525円でプラのパックに入っている。J屋のイソメはてんこ盛りでモチが良く、160gひとパックあれば一日防波堤で釣りを楽しんでもお釣りがくるほどだ。また、アイナメに抜群の効き目を発揮するのが小名浜でしか入手できない通称「マゼ」という生き餌。これは値段が高いが、一匹が長く、何回か切って使うらしい。更に、アカイソメというのがマムシのこと。これも値段的にはアオイソメより断然高価だ。70gで725円する。しかしこれはカレイが大好物。また、ウミタナゴやシロギスの食いがいいのがジャリメやゴカイである。これは細いのでよくちぎれてしまう。いわき地区特有の特エサでシュウリシタというのがあるらしい。私はお目にかかったことはないが、これは長くて固いらしい。モチが半端じゃなく良くて、切って使うようだ。この餌は何が凄いかって言うと、どうもクロダイしか食わないらしい。だからもし当たれば自然にクロダイということになる。他にもフクロイソメというのがあるが、対象魚や用途によって使い分ければ良いだけの話だ。

 次に肝心の仕掛けだが、大きく2種類あると思って差し支えない。ひとつは通称「ぶっこみ」とも呼ばれるが、天秤(海草・ジェット)錘に仕掛けを結んで投げる釣り方である。錘が海底に沈み着底する。糸フケをとって後は当たりを待つだけの単純明快な釣法だ。仕掛けがべた底で、餌が独自の動きを見せ、それを付近を徘徊する魚が見つけ、食わせる。いわゆる向こう合わせの釣りである。これは「待ち」と「忍耐」を要する釣りでもある。このポイントは、餌がどれだけ活発に海底を動き回り、餌がここにいることをアピールしてくれるかどうかにかかっている。投げ釣りのメインターゲットと言えば、アイナメとカレイだろう。カレイについては誘いが大事とよく言われる。だから仕掛けはド派手。エッグボールや色鮮やかなシモリ玉や飾りをつけて魚にどんどんアピールすることが必要。一方アイナメは赤い色が大好き。仕掛けに赤色のハリやブラクリ錘を使うことが多いのはそのため。しかしながら正直、天秤用の仕掛けも色々ありすぎてどれを選んだらよいのか苦慮してしまう。私は基本的に2本バリのシンプルなものを使う。3本バリだと根掛かりは必至。仕掛けが回収できなくなり、錘を失うかハリスごとハリ自体を失うか、またひどい時にはラインが切れ、仕掛けを丸ごと失うこともある。これが釣り師にとって一番悔しいことだ。ところで私のタックルは、5号以上のラインを使い、ハリスも4号以上でハリ自体も12~14号、餌はイソメ類を一つのハリに大小2つ以上付ける。これくらいの頑丈さがないと、根掛かりや不意の根ズレに対応できない。そして錘は20号が最低ライン。重いほど竿の反動を利用でき、仕掛けを遠くに飛ばせるからだ。また、錘が軽いと仕掛けごと潮に流され、気がつくと根掛かりばかりという悲惨な目に遭うことになる。しかし、実際のところ、仕掛けを遠くに飛ばせば釣れるというものではないらしく、海底の起伏に富んだ所や根周り、波消しブロック(テトラポット)などの障害物に魚はつきやすい。そこをポイントと呼ぶが、釣果を上げるためにはいち早くそういう場所を探り当てることが勝敗を分ける。特に防波堤では、砂浜のサーフとは違ってチョイ投げ(20m程度の軽い投げ釣り)で十分だと言われる。防波堤は元来、大波や津波から船や港内を守る役目があり、沖に向かって海側にせり出している。よって波が激しくぶつかることから潮流が生まれ、テトラ帯が魚の着き場となるのだ。逆に大海原にポツンと餌があっても広い海の底でその餌を探し当てることの方が至難の業ということになる。この釣りの醍醐味は、仕掛けを回収してみないと何が釣れているのかわからないところにある。魚影が水面に現れた時の感激と興奮は他の釣りにはないものだ。よって私が一番好きなのが投げ釣りなのだ。この釣り、寒くても大丈夫。逆に冬場にこそ活躍する季節を選ばない釣法なのだ。冬になると水温が下がるため、魚はより水温が安定する深場へと落ちる。その魚を狙い撃ちできるのだ。主なターゲットは、アイナメ、ハゼ、スズキ、ソイ、ドンコ、アナゴ、カレイなどで、いずれもイソメ類が大好きな魚たちで、一発大物の夢が膨らむ釣りと言える。また、向学のため付けくわえれば、カレイとハゼはやや泥底を好み、シロギスやイシモチ、ヒラメなどは砂底を好むようだ。

 次にもう一つ、投げ釣りの仕掛けを紹介すると、胴突き(下錘)である。これは仕掛けの両側にスナップが付いている。その片側の端には錘を、もう片方の端には道糸を結ぶ。根掛かり対策としてショックリーダー(力糸)を結ぶと怖いもの無しだが、私は使用した試しがない。この釣りは餌が海底に着底せずに、斜めにピンと張ったラインの途中、海底から10~20cm上のところを餌が漂うことで魚の食い気を煽る。この釣りの対象は、主にメバルやセイゴ、カサゴ、シロギス、そしてイシモチである。だが、私のこれまでの経験から言うと、天秤仕掛けに比べると、胴突き仕掛けは、ハギ類やフグなどの餌取りの被害に遭いやすく、べた底の天秤よりも釣果は悪い気がする。当たりがあっても、餌をハリごと飲み込む天秤とは違い、ばらしやすいという欠点がある。この投げ釣りを始めてから、何かと根気が必要だが、真冬でも釣行が可能になるなど私に釣りの楽しみを倍増させてくれた、何かと感謝すべき釣法なのだ。

 ここでもう一つ紹介しておきたい投げ釣りがある。それは広野町にある火力海浜公園仕様とも言うべき投げ釣りだ。それは投げ竿ではなく、4号程度の磯竿を使う。ウキは使わず、いわば広野流ぶっこみ釣りだ。タックルは10号の中通し錘に道糸4号を通し、ストッパー用のクッションゴムをつける。その下はサルカンとハリス&一本針としてチヌバリ3~4号をセットする。餌は主にオキアミのエビ。なぜこの様なスタイルかと言うと、ここは火力発電所の温排水が常時勢いよく排水口から出されていて、その急流めがけて仕掛けを投げ入れるからだ。当然、錘や仕掛けは流され、釣り場はオマツリ必至。更に悪いことにこの釣り場の海底は沈み根だらけ。根掛かりしない方が珍しい感じだ。そこで生み出されたのがこの釣法なのだ。ここは何が凄いって1~2月の冬場に50cmを超すクロダイが釣れること。現に私は4~5回ここを訪れたが、毎回誰かしらはクロダイを上げている。そして夏場は、40cm前後のカンパチが回遊していること。私自身も夏に、この2種類をこの釣り方でゲットしている。ここ3年は、釣り場がえらい混むのと駐車場から釣り場まで急勾配の階段を上り下りするしんどさなどから飽きてしまって行っていないが、この地ならではの釣法である。

 思いのほか文面が長くなったため、ウキフカセ釣りとブラクリ釣り、それにルアー釣りに関しては次回の記事に先送りしたいと思う。

 

 

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