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2009年11月25日 (水)

公共広告機構から見えるもの

 私は当ブログで、これまで数多くの社会問題、あるいは政治や経済の問題にまで踏み込んで論じて来た。或る意味、老婆心で取り越し苦労の面もあるのだが、現状をつぶさに鑑みると、「本当にこれで良いのか」という問題意識が常に介在している。その問題点を指摘することで現状に一石を投じ、根本から考え直すきっかけ作りとなるような役割を担いたいと考えている。もちろん悪戯に評論家気取りで反論ばかり述べるつもりは毛頭なく、持論を正々堂々と主張したい。私のこうした考えに同調し、代弁してくれているものがある。それは、毎日のテレビやラジオのコマーシャルの中で、流されない日はないと言って過言ではない、「公共広告機構」(AC)のキャッチコピーやスローガンと思しき言葉のフレーズである。特に印象深いのは、1982年に軍艦島を取り上げ、「資源とともに消えた島」をキャッチフレーズに、限りある資源の大切さやその有効的な利用方法について疑問を投げかけた作品。この映像が今でも脳裏に焼きつき、「公共広告機構」の存在を世間に知らしめた。また、いじめ撲滅へのメッセージを発信したり、最近ではアイドルユニットをCM出演させ、リサイクルを呼び掛けたりしている。このACのCMは、いわばその時代の世相や風俗、流行や出来事など時代を写す鏡のような役割を果たしている。そういう意味では、現代社会の生きた教材であり、強いメッセージ性を感じる。人間として最低限のマナーやボランティアの意義を問い正すなど日常生活の中で始められる些細なことにも焦点を当てている。また、様々な社会問題にも啓蒙を促し、地域や個人で考えなければならないような問題に対し、鋭い視点でメスを入れた秀作揃いである。

 そこでまず、従前にどのようなスローガンやキャッチフレーズがあったかを回顧してみたいと思う。恐らく一度は耳にしたものばかりだろう。「子ども目線」・「人生投げたらアカン」・「うちの子に限って」・「アジアに井戸を贈る」・「迷惑駐車」・「子ども人権110番」・「アイバンク登録」・「もったいないお化け」・「献血あしながおじさん」・「子どもはあなたのコピーです」・「私たちの敵は無関心です!」・「親父は背中で叱ってくれた」・「もう15分遅かったら」・「公共マナーが捨てられている」・「もったいないを捨てたくない」・「世界の子どもにワクチンを(いのちの電話)」・「バレなきゃいいが見えてくる」・「骨髄バンク登録」・「ジコ虫、増えてますよ」・「あんた、バッテン」・「清掃犬ロン」・「地球の声」・「消える砂の像」・「いじめをなくそう」・「いじめバイバイ」・「いじめカッコ悪い」・「トラック4台分の優しさ」・「Drug Kill Teens」・「指一本でできるボランティア」・「今日話そう」・「歩きタバコ」・「知っているを、しているへ」・「大人を逃げるな」・「町はもう一つの学校」・「枯れる命」・「国境なき医師団」・「抱きしめる、という会話」・「シカの愛」・「雑木林の教室」・「一人にならない、一人にさせない」・「メンバーが、足りない」・「黒い絵」・「子ども教育委員会」・「逆授業参観」・「日課のスライド」・「ドナーリレー」・「明日のために今始めよう」・「僕は、続ける」・「結婚、そして出産」・「ママも一歳、パパも一歳」・「ポリリズム」・「3Rで地球を救おう!」・「コエ出してエコ」・「リサイクルの夢」・「最後の親孝行」・「ぱなしのはなし」etc ・・・

 このCMに含まれる「キャッチフレーズ」からは、深刻で切実な問題や魂の叫びのような身につまされるものが、ひしひしと伝わってくる。生命の尊厳、日本人が忘れかけた助け合いの精神。公共マナーの啓発、地球環境への警鐘、そして未来の子供たちへの伝承など。あなたはこのCMを見て何を感じただろうか?「面白いCMやっているな」くらいしか思わないだろうか?心に訴えかけて来る何かが見えて来ないだろうか?私自身はこういう問いかけには即座に反応し、感化されやすい方なので、つい見入ってしまうし、その都度考えさせられてしまう。

 このCMがブラウン管に初めて登場したのは、1970年代だった。人目を惹くために、様々な有名人を起用した。例えば、淀川長治・黒柳徹子・山田五十鈴・大滝秀治・城達也・桂米朝・常田富士男・市原悦子・ジョンレノン・吉永小百合などの大御所から金田正一・王貞治・アンディフグ・辰吉丈一郎・井原正巳・星野仙一・野茂英雄・山下泰裕・中野浩一・前園真聖らのスポーツ選手、マザーテレサ・ベートーヴェン・野口英世などの歴史上の人物、森本レオ・西田敏行・中村雅俊・本田美奈子・夏目雅子などの俳優及び歌手まで駆り出し、その他大勢出演した。

 このような時代風刺を経てもなお、表面化して来る社会問題は一向に減る兆しはない。なぜなら、社会問題を作り出している張本人も、私達人類だからだ。地球温暖化の元となったオゾン層破壊にしても、酸性雨にしても人間がエゴや利己主義に傾倒したがために引き起こされた負の産物なのだ。人間の身勝手な振る舞いにより、被害を被るのは弱い立場の動植物である。環境に悪影響を及ぼし、生態系を根幹から揺るがしておきながら、絶滅危惧種が増えていると言って、保護活動に乗り出すのも人間なら、その原因を作っているのもやはり、同じ人間でしかないという現実がそこに介在しているのだ。悲しいかな、それが真実である。 

 今、「地球温暖化」は留まるところを知らない。世界最大のCO2排出国である米国や中国が、温室効果ガスの放出量を制限する為に、削減目標達成値を定めた京都議定書(1997年)に批准しなかった。これは経済界や産業界への利害関係を巡っての突然の離脱だったり、特定の企業に対する配慮だった訳だが、これでは全く意味をなさないし、実際その基準も緩やかで、あくまで刹那的な対処療法にすぎず、根本的な解決策にはなっていないのだ。実際問題として、温暖化の悪影響で、北極圏では氷河地帯が年々減少し、氷山の数も激減。ホッキョクグマも棲みかを追われ、いずれ生き残れなくなるだろうと予測されている。我々一人ひとりが出来ることは微々たるものだが、やらないよりはやったほうが良いのは火を見るより明らかである。例えばゴミを減らすこと、ゴミを出さないこと、資源を節約し、無駄を削ること、そしてこまめに節電し、リサイクル活動を日々の生活の中で実践していくこと等が、「Stop the 温暖化 」への近道だろうと思う。そういった機運を盛り上げることこそが重要なのだ。

 日本では、家電リサイクル法施行やエコポイントを導入し、またCO2の削減目標も国を挙げて具体目標を明示して全世界に宣誓した。政府も遅まきながらようやく本腰を入れ始めた。しかし「言うは易し、行うは難し」である。単なる見かけ倒しで終わらぬために、まず日本が自ら襟を正し、率先して姿勢を示し、掲げた目標を実行に移さなければならないだろう。我々が暮らすこの世にたった一つしかない「かけがえのない地球」を、より良い状態で後世に残していくことこそが現世を生きる我々に課せられた課題であり、重責でもある。

Nhk_01  左は、最近のテレビCM。レジ袋が「要るか要らないか」で相手の心の中を探るストーリー。このように身近な問題を取り上げ、暗に陽に社会に訴えかけて来るのが公共広告機構の真骨頂である。また、最後に「ACエ~シ~♪」と流れるテーマソングも小気味良い。あなたもこのCMが訴えている本意を汲み取り、自分に出来る第一歩を踏み出しませんか?

 

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コメント

はじめまして。suzuさん。
この間はじめてブログ開設したmaki64です。

ブログタイトルは「時遊人の独り言」としました。
けっしてこちらのページから真似た訳ではありません。

が、もしかしたらgoogleで何かを検索していたとき、この”時遊人”という言葉が頭に残ったのかもしれません。

親しい友人にブログを検索してもらうため、自分でブログタイトルを検索してみたところ、ほとんど同一のタイトルのこのブログに出会いました。

ですので、一言ご挨拶をしておこうと思い、このブログに関係ないですが、コメントさせていただきました。

偶然ですが、私も1964年生まれです。そして、三軒茶屋界隈を闊歩していた時代もありました。(世田谷公園付近で暮らしてました。)
かつてライダーだった時代もあり、キャンプ好きであり、釣りも少し(幼少期の鯉釣りから現在はサビキ、ちょい投げのファミリーフィッシング)

ブログタイトルも、何か縁があったんだと思います。(勝手に思ってます。)

よかったら私のブログにも遊びに来てください。
(ohブログはログインしないとコメントできませんが・・・)
http://www.clubohk.tv/blog/maki64/

最後にsuzuさんのブログの感想ですが、私の日記とちがって、テーマが深いですー。(*_*;

またよろしくお願いします。

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