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2010年3月10日 (水)

日本酒天国「福島」

 二日続けての食べ物ネタで恐縮だが、私は度々当ブログで紹介して来た通り、日本酒が大好きである。もちろん好きだからと言って、四六時中酒浸りではないし、あるいは深酒ばかりしている訳ではない。自らを律し、適度に休肝日を設け、嗜む程度にしている。そもそも酒は「百薬の長」として古来から人々の生活にとけ込んで来た。適量を考え自分の体調と相談しながら、季節に応じて様々な種類の日本酒を楽しめるのは日本人に与えられた特権であり、「よくぞ日本人に生まれけり」である。日本酒は「酔っ払いの臭い匂いがするから嫌い」と言って敬遠する人がいるが、それはあまり良い酒を飲まず、安いからと言って大量に飲み干してしまい、結果として悪酔いしてしまうからだ。そしてそれは、本醸造酒に多く使われる醸造用アルコールの臭いでもある。本当に旨い酒は量より質を重視した造りをしている。だから大規模メーカーの大量生産よりも田舎の小さな造り酒屋で丹精込めて醸す、本数限定の希少酒に人気が集中するのも頷ける。私は純米酒や吟醸酒しか飲まない。しかも1回当たりの摂取量は2合を越えることはない。それ以上飲むと、せっかくの良い酒も酔ってしまって、能が麻痺して味覚が利かなくなり、味そのものを楽しむことが出来なくなるからだ。そして私は、日本酒の飲み方にも気を付けている。これは私がしょっちゅう出入りしている酒屋の店員さん(なんと利き酒師の資格を持っている!)から教わった吞み方だ。日本酒はまず、保存状態が最も大事で、これが美味しく味を保つ秘訣で決め手となる。冷酒を間違っても高温多湿の場所に保管してはいけない。そして温度が命。冷やして楽しめる酒、燗にしたほうが美味しく頂ける酒、貯蔵法や醸造法によってそれぞれである。最近は、企業努力で瓶のラベルに、原料米や掛け米、精米歩合、アルコール度数、日本酒度、酸度、アミノ酸度などを表示したり、「美味しい召し上がり方」として冷や・ロック・常温・ぬる燗・熱燗などを丁寧に記載している。では実際の飲み方だが、日本酒はやはり香りとその色を楽しむ。これはワインと同じ。そしてほんの一口だけ含んだら、すぐにゴクンとは飲まず、口の中で(舌の上で)泳がすようにする。するとその酒本来が持つ味と香りが鼻孔を通って脳に伝わり、心地よい気分を誘う。そして舌の位置によって「甘味・酸味・辛味・苦味」などの感覚が異なるので、それぞれ酒の特徴が如実に理解できる。しかし、日本酒は決して舌だけで楽しむのではない。ゴクンと一気に飲み干すのではなく、ゆっくり食道に流し込むようにするのがポイントだそうだ。それを2~3度繰り返せば、味そのものの奥深さに触れられ、量を飲まずとも十分楽しめるのだと言う。日本酒が苦手な人は、日本酒本来のその楽しみ方を知らない人である。そして最近では、合間に水を飲むのが上手な飲み方だと言われている。これは和らぎの水、和みの水と呼ぶのだが、日本酒のグラスやお猪口の隣に美味しい水を用意して、時々飲んで貰いたい。悪酔いを防ぎ、日本酒を更に美味しく味わえる秘訣なのだそうだ。

 更に特筆すべき点は、その効能である。その酒屋さんのホームページに興味深い記事を見つけた。それは、日本酒は美容と健康に最適だというのだ。第一に「体への効能」として、血行を促進し、肩凝りや冷え性を解消してくれる働き。毛細血管の働きを活性化し、入浴やマッサージと同じ筋肉の凝りをほぐしてくれる。 第二に「心への効能」。ストレスが蓄積すると血管は収縮してしまうが、日本酒はアセトアルデヒドとアデノシンが血管を拡張し、体の緊張を和らげ、陽気にかつ元気にさせ、ストレスを上手に解消してくれる。第三は「美容効果」についても言及している。日本酒にはアミノ酸が豊富に含まれ、美肌効果がある。血流が良くなることで毛細血管の先々まで酸素を運び、毛穴も広がり、肌荒れを防いでくれる。そして最後が「上手な活用法」。適量(1日1~2合程度)なら健康の増進、体質改善に大いに役立つというのだ。また、お酒の飲み方は、胃を痛めないようにアルコールの吸収は穏やかに、旬の肴と一緒に召し上がると一層日本酒の味わいが際立つことだろう。まさにそれは、私が日々実践していることを裏付けるものであった。

 さて、私の住む福島県は米どころ、酒どころとして有名である。米の生産量及び収穫高は、日本の穀倉地帯と呼ばれる新潟県がトップで、続いて国土の広い北海道が第2位。以下、第3位がブランド米「あきたこまち」で名高い秋田県、そして我が福島県は、堂々第4位にランキングしている。米と水が美味しい場所は、イコール酒どころという図式が成り立つようだ。例えば、関西の兵庫県は「六甲のおいしい水」がミネラルウォーターになるくらい昔から湧き水の美味さでは天下一品で、その清冽な地下水を汲み上げて古くから酒造りに活かし、「灘の酒」として大いに持て囃された時期があったのは周知の事実だし、蔵元の数も日本国内では屈指であろう。

 ところで、日本酒を醸している酒蔵は、全国酒蔵名簿2009年版によると1,709社ほど存在する。ここでデータをひとつ紹介しよう。日本国内で蔵元の数が多い都道府県10傑を挙げると、以下の通りである。

  1. 新潟県 96社     6.  広島県  60社
  2. 長野県 90社     7.  山形県  57社
  3. 兵庫県 87社     8.  茨城県  56社   
  4. 福島県 77社     9.  岐阜県  55社  
  5. 福岡県 63社      9. 岡山県   55社

 そして、各社それぞれに、少なくとも5種類以上の特定銘柄を仕込み、市場に販売しているから、品種は優に1万を越えるだろう。その中から、「自分の舌に合う、自分好みの理想の酒」を探し出すのは至難の業だ。入手困難な地方の酒(地酒)などは、一生かかってもありつけないプレミアになってしまっている物さえある。そこで、その年の日本酒の出来不出来の具合を測る上で、バロメーター(尺度)のひとつになり得そうな物が、例年5月に行われる「全国新酒鑑評会」である。この鑑評会は、国の機関である独立行政法人。酒類総合研究所が、酒の研究と酒蔵の奨励を目的に明治44年から始めたもので、平成20酒造年度(平成21年開催)で通算97回を迎えた、歴史的にもかなり古いものである。近年は、金賞を受賞すると、「確かな味の保証」の折り紙つきを貰え、その銘柄の売れ行きが上がる為、参加蔵元が大手メーカーを含め大規模化した。まさに日本酒の質を競い合う「全国コンクール」と言えるほどの存在価値があるようだ。実は、この鑑評会、かなり厳しい基準をクリアし、審査を勝ち抜かなければならない。吟醸酒部門のみの出品で、Ⅰ部(原料米として山田錦以外の品種を単独または併用、あるいは山田錦の使用割合が原料の50%以下で製造した吟醸酒)とⅡ部(原料米として山田錦の品種を単独または山田錦の使用割合が、原料の50%を超えて製造した吟醸酒)があるのだが、まず、あたかも高校野球のような予選会なるものが存在する。全国に11箇所ある国税局の中で行われる。ここを通過した厳選された日本酒が本選に当たる全国大会(つまりは全国新酒鑑評会)へと進出できる。しかしここまでは単に全国新酒鑑評会に出品できる権利を得たに過ぎない。入賞や金賞への道のりはまだまだ険しい。そこで更に予審があって、それにパスした物だけが入賞酒となり、決審でとくに優秀だと認められた酒が金賞酒となる。1~10位などのような序列は付けないことになっている。何故なら酒は元々嗜好品であり、人によって味や好みがまちまちであることから、順位自体つけようがないのだ。だから逆から言うと、あまり癖がなくて万人受けしそうな酒が上位に入る傾向があるのは否定できない事実である。更に、その審査に当たるのは少数の審査員なので、吟味する人の趣向もかなり影響される。特に決審では、時代背景やその年の流行に合致しているかどうかも審査基準のひとつになっている。そのために、金賞を獲得するような酒は、酒造りの技術に加え、流行の味を兼ね備えたお酒ということになる。流行する酒とは、その年の景気動向と相関があり、経済状況や雇用が良い時は、飽きが来ない何杯でも飲める淡麗辛口の系統が、不景気になると、懐具合を反映して、少量でも満足満足できる芳醇旨口の系統が主流になる傾向がある。従って、ここ数年来は我が福島県が生んだ超人気酒「飛露喜」のような酒が持て囃されることになるのも頷けよう。

 さて、我が福島県は、3年ほど前から金賞獲得数で日本一に輝いたり、一昨年、昨年と金賞数では新潟県や山形県に次いで第2位ながら、出品数に対する金賞獲得率では、堂々全国No.1を堅持している。新潟県は出品数が福島県に比べて、かなり多いので味の確かさでは実質的に日本一と言って過言ではない。ちなみに平成18酒造年度は金賞獲得数が21銘柄、19酒造年度は17銘柄、20酒造年度は18銘柄と、他県に比べても群を抜いた数値を残している。私は、そんな「酒どころ福島県」に生まれたことを誇りに思う。私の酒好きの遍歴については、5月以降、度々当ブログで紹介手して来たので、ここでは割愛したい。

 このHPをご覧になりたい方は http://www.nrib.go.jp/kan/h20by/h20bymoku_top.htmをクリックしてほしいと思う。

 ここ一週間、福島民報の郡山版では、「地酒と食の祭典 参戦!ふくしまの春の陣 倉元紹介」と題された記事が掲載され、思わずスクラップしてしまった。では最後に、それに準じて我が福島県を代表する蔵元名とその代表的な銘柄を紹介して結びとしたい。(福島県の蔵元67軒はとても紹介しきれないので、私が自分の舌と味覚で選んだ20蔵元について厳選した上で掲載したい。順不同)

  •  曙酒造株式会社(会津坂下町)・・・・・・「天明」「一生青春」「掌玉」
  •  小原酒造株式会社(喜多方市)・・・・・・「蔵粋」(マイストロ・交響曲・管弦楽・協奏曲)
  •  末廣酒造株式会社(会津若松市)・・・・「奈良萬」「末廣」「玄宰」「舞」
  •  國権酒造株式会社(南会津町)・・・・・・「大吟醸」「俺の出番」「道一筋」「宵まち」「てふ」「春一番」等
  •  花泉酒造合名会社(南会津南郷村)・・「花泉」(原酒・本醸造・本醸造辛口)
  •  大七酒造株式会社(二本松市)・・・・・・「箕輪門」「生酛」(辛口・ひやおろし)
  •  合資会社廣木酒造本店(会津坂下町)「泉川」「飛露喜」
  •  名倉山酒造株式会社(会津若松市)・・「月弓」「名倉山大吟醸」
  •  榮川酒造株式会社(会津若松市)・・・・「榮川」「榮四郎」
  •  辰泉酒造株式会社(会津若松市)・・・・「京の華」純米大吟醸
  •  有限会社仁井田本家(郡山市)・・・・・・「穏」「金寶」「自然酒」「たまご酒」
  •  有限会社渡辺酒造本店(郡山市)・・・・「雪小町」(大吟醸原酒)「疏水紀行」「あさか舞」
  •  若関酒造株式会社(郡山市)・・・・・・・・「さかみずき」(純米大吟醸)
  •  笹の川酒造株式会社(郡山市)・・・・・・「袋吊り」「開成」「すべて山田錦」「壺中有天」等
  •  稲川酒造店(猪苗代町)・・・・・・・・・・・・「純米吟醸無濾過原酒七重郎」
  •  白井酒造店(会津美里町)・・・・・・・・・・「萬代芳」
  •  開當男山酒造株式会社(南会津町)・・「開當男山」(大吟醸)「辛口男山」
  •  豊国酒造合資会社(会津坂下町)・・・・「學十郎」
  •  鶴乃江酒造株式会社(会津若松市)・・「会津中将」(純米酒)
  •  高橋庄作酒造店(会津若松市)・・・・・・「会津娘」(純米酒)

  * あくまで独断と偏見で無作為に私好みの酒を醸している蔵元を紹介しました。

Tenmei    

 

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