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2010年4月29日 (木)

ドキュメンタリー「45歳の挑戦」~入学式篇~

 昨夜は21時半まで駅前の「酒菜・刀削麺」で飲み会だった。会費は4,000円。なのに鱈腹食べて呑み放題で予算以上の満足感を味わった。料理の量は半端ではなく、それから全ての料理がピリ辛で舌べろが麻痺するほどだった。あいにくの雨降りとこの不景気の世の中にあって、店内はぎっちり満席。中国語が店内を飛び交う中、14人で宴会を催した。我が部署が主催で、私が幹事兼司会進行を担当した。翌日(本日)、朝方発の新幹線で東京に行くことが既に決まっていたので、私はノンアルコールで通し、駅西口市営駐車場(入庫18時20分~出庫21時50分で880円)に留めた車で22時に帰宅した。前日から期待と興奮で寝不足気味。加えて22時半過ぎから入浴したため、就寝は零時近かっ た。

Dvc00171  そして今日、4月29日は私にとって生涯忘れないだろう記念すべき晴れの日を迎えた。天気は前日の大雨とは打って変わり、朝から曇り。東京は曇りのち晴れで気温は平年並み(最高20℃超え)と出た。ほっと胸を撫で下ろした。GW中は、ずっと晴天が続くらしい。6時に起床(本当は神経が高ぶっていたこととウーロン茶のガブ飲みでカフェインの摂りすぎで殆ど眠れず)し、昨日帰宅途中にベニマルで購入した弁当を食し、7時に自宅を出て、奥羽大の近くのコンビニで昼食用のサンドイッチとおにぎり・お茶を買い込む(510円)。本来ならば鉄道利用の際は、いつも決まって駅弁を購入するのだが、出来るだけ出費を節約したくて今回はコンビニ弁当で我慢。そして実家へ。車を置かせてもらった。そこから駅行きのバス(170円)に乗り込み、7時25分に郡山駅へ。昨日もその前を通った駅前へ。そして2階の新幹線用の自動改札に往路用の学割乗車券と自由席特急券を2枚挿入し、何事もなくホームへ。45才で学割使用とは些か、ある種の罪悪感を感じながら7時38分発のやまびこ206号の4号車(自由席)に乗り込んだ。自由席でもガラガラ。一車両当たり10名程度で貸し切り状態。白河から小山まで深い霧で真っ白。宇都宮や小山で大勢乗り込みいつしか満員に。小山から乗り込んで来た黄土色のジャケットを羽織った60過ぎのおっさんが挨拶もなくドカッと隣りに座り、俺の腕にぶつかっても謝罪すらなし。「いい歳こいたおっさんが礼儀も知らんのか」とムカムカ来た。不愉快な気分にさせられながらも車内では、本日のスケジュール確認と質問項目をまとめるのに終始した。各駅停車だとやはり遅いし、滅多に停車しない白河や那須塩原、小山あたりから大挙して乗客が乗車して来る。8時20分宇都宮、8時53分大宮へ停車。東京都内へ。残念ながら急ピッチで建設中の「東京スカイツリー」は車窓からは見えなかった。

Dvc001680  そして9時20分に東京駅へ滑り込んだ。乗車時間1時間42分と長かった。2年振りの東京だった。ここからが戦争だった。10時時間厳守集合で入学式開始のため、ゆっくりしている暇はなく、乗り換えをスピーディーに行った。祝日の為、通勤ラッシュほどではないが、新幹線の改札を抜け人波をかき分け、時には斜めに横切り、在来線乗り場へ。階段を上っている最中に到着したばかりの山手線(品川廻り)に飛び乗った。そして有楽町・新橋・浜松町と各駅停車し、次の田町で降車した。いつも思うのはE電車内では視線の置き場に困る。間が持てない。でも何とか座席を確保した。東京駅到着から10分後にはもう田町駅を出ていた。目指す大学まで道順が不明だったが、同じ目的のそれらしき服装に身を包んだ人たちが向かう方角へ、後をついて行った。東京は9時台なのに異様な暑さだった。汗ばむ陽気の中、バッグを抱えて、やや早足にて入学式が行われる我が大学へ。徒歩で10分もかからなかった。9時40分頃、運命の某大学へ到着。門の前で緊張と武者震いと共に闘志が漲って来た。「ここがかの有名な○○大学か・・・ここでこれから第二の学生生活が始まるんだ」と妙に実感が湧いた。何か運命めいたものを感じた瞬間だった。工事中の為、迂回するように敷地を回り込みながら緩いスロープを歩いていると、大勢のOB達が、各県の学友会の方々が、チラシを配りながら「おめでとうございます!」と声を掛けて来た。何か妙に懐かしい感覚だった。わざわざ1万円以上もかけて東京まで出向き、入学式とオリエンテーションに出席したのは訳がある。単なる憧憬やあやふやで生半可な気持ではなく、強い決意で学業に臨みたいことと、通信制にありがちな机上の空論で終わるのではなく、実際にキャンパスを見れば意欲を掻き立てるものがあると思ったのだ。そして、もしかすると第二の自分の母校になるかもしれない校舎を自分の目で確かめたかったのだ。そして入学式が執り行われる西校舎へ。玄関先では「入学式」の立て看板の前で入れ替わり立ち替わり記念写真を撮っていた。よくみると、通信制の世界では、高校卒業者したばかりの新卒者は少なく、30代~60代くらいの人達が圧倒的に多いように思えた。このところ生涯学習流行りで、何歳になっても一生涯勉強という風潮が強いようだ。ベビーブームに沸いた団塊の世代であり、当時は文学青年とか苦学学生とか呼ばれた時代の学生達だ。学問に対する意識や意欲が全く違う知性的な人が多い、いわゆる日本社会を支え続けて来たインテリ組の方々なのだ。

Dvc00167  そして式が行われるホールへ向かう。廊下で通信制に必要なテキストやレポート用紙等を販売していた。周囲は凄い人ごみでごった返していた。そこをすり抜け、ホールへ。入り口で本日の要項を貰う。学生証を提示し、会場へ。ステージに向かって左側のやや後方の席を確保(トイレに出やすいように)した。写メを撮りまくった。前述した通り、40代半ばの年寄りは私だけで、経済事情により、やむなく通学課程に進学できなかった高校を卒業したての新卒者ばかりかと思えばそうではなかった。結構白髪や頭頂部が薄くなりかけの年配の新入学生もかなり多く、妙に安心感を抱いた。もしかすると半分以上は私より年上の方々かもしれない。さすがは歴史に名を轟かせる○○大学だけのことはある。通信制と言えども皆、いかにも賢そうな、なおかつキレ者を匂わせる顔立ちをしている。こんな兵に交じってハイレベルな勉学に励むのかと思えば、俄然やる気が出る。1,000人ほどいただろうか。とにかく会場は熱気に包まれていた。しかし、思わずぎょっとする光景を目の当たりにした。新幹線車内で、俺の脇に座った無作法なおっさんが同じ会場にいたではないか・・・。あんな礼儀知らずの人が同輩になるなんて。喜びと感激が半減してしまった。会場では、式に先立って10時より学ラン姿の応援団とブラバンの指導により、校歌、学友歌など全4曲の歌唱練習を行った。東京六大学の一角を担う名門大学だけに、耳にした事はあるかと思いきや、全く知らなかった。早稲田大学だったら「都の西北~♪」と誰でも口ずさめるだろうが、本学の校歌は聞いたことがなかった。進行を務めた大学生が、話振りが超まじめで堅く、それが逆に新鮮で面白かった。何でも神宮球場で行われる六大学リーグ戦の観客が少なく、応援席が閑古鳥が鳴いているとかで、是非足を運んで欲しいと切実に訴えていた。本学はリーグ戦、首位の明治大学に続いて2位につけているらしい。あの斎藤祐樹率いる早稲田よりも上にいるのだ。GW期間中に天下分け目の伝統の直接対決があるようだ。校歌を歌ったら、やはり実感がひしひしと湧いて来た。そしてステージに掲げられた、スクールカラーにもなっている三色の校旗。そして10時30分より待望の入学式が始まった。冒頭、学長の式辞。20分は話しただろうか。本学の教育方針や教育目標など、極めて高尚かつ意欲を掻き立てる話だった。その後、通信教育部長の祝辞もまた、物理系の先生らしくコペルニクスなどを例に出し、創始者と歴史に名を刻む方々との関係を引き合いに出したり、建学の精神を説明した。流石は私大では1・2を争う最高学府だけのことはある。11時15分からトイレ休憩を挟み。11時半から共通オリエンテーションを実施した。その間を利用して、トイレに立ったが、長蛇の列でホール外は身動き出来ぬほど大混雑。その中を無料配布用でテーブルに積み上げられていた創始者の書物を頂いた。そして首尾よく外へ出て、入り口で看板の写メを撮った。そしてすぐにホールへ。共通オリエンテーションは30分程で終了。その後、再びテーブルから、目を付けていた通信学部開設60周年記念で製作した大学紹介のDVDを無料で貰った。その後、2階の528教室で昼食を摂った。おにぎり2個とサンドイッチだった。隣りに座って来た年配の方と話をした。地元の方で、会社を定年退職したばかりで、動機は暇しててやることもないので、通信制で勉強したいということだった。去年の10月に入学したようだ。外国語の履修の仕方やテストの中身などさまざまな情報交換を行った。その方は文学部在籍で、哲学に興味があって、既に外国語の単位を取得していた。英語のテキストごとの難易度などもアドバイスしてくれた。私と同様、学士入学で、英語も仮認定を受けているようだ。やはり、このように知りあいになると心強い。この大学は、なぜか福島県の学友会がないので、履修方法や学習に躓いた時に、助言を頂く心強い味方があまりいない。20分程喋り、「互いに頑張りましょう」とエールを交わした。こんな調子で話しかければ、知り合いが増えるかもしれない。ぜひそうしたい。この方のように、退職してからもう一度、勉強したいという人が急増しているようだ。通信なら、通学家庭では入れなかった超有名大でも、入学できるチャンスはあるのだ。でも入学式で学長がこんなことを話していた。「本学は通学課程は入学が難しいが、通信課程は日本一卒業するのが難しい大学だ」と。これは気を引き締めて行かねばなるまい。

Dvc00165  13時からは同じ西校舎の2階の256号教室で「法学部」のオリエンテーションとなった。若い女性もいて、これは楽しみだ。結構学生数は多い。何でも昨年10月入学者が、法学部だけで137名、本日入学した4月入学者は249名。合計386名。総在籍者は1,635名もいる。しかし、今年卒業したのは僅か30名強(全体の5%程度)というから、いかに難しいかがわかる。卒業までの平均年数は8年だそうだ。私は学士入学者なので、5年計画で行きたいが、今年の10月入学者から16年振りに大幅に学費が値上げとなる。従って、早い段階で卒業した方が良さそうだ。パワーポイントを元に、具体的な履修方法や学生の疑問に答える形でガイダンスは進んだ。私は予め、自分自身の卒業までの履修計画表と年間スケジュールを作成していたので、確認作業だけで済んだ。また、その間、質問したかった項目(全部で6個)も説明で殆ど消え、ひとつだけとなった。15時から特別講演会がセッティングされていたため、最後は端折った感が否めない。仕方なく、学部別オリエンテーション終了後、直接担当者に聞きに出向いた。「選択必修科目は20単位以上履修が卒業要件になっているが、例えば選択必修科目を28単位修得した場合には、足が出た8単位分を選択科目として計上できるのか?」という質問だった。実際は「選択必修科目だけの履修で選択科目を取らずに卒業して行く人もいる」ようで、それはO.Kだそうだ。自分が作成した一覧表の一部修正で事なきを得そうだ。帰りの新幹線の時間があるので、残念だが、問題解決が終了した段階で、東京を去ることになる。滞在時間9時半から15時半までの6時間強だった。講演会は出席しなかった。

Dvc00162  帰り際、本学のシンボルとなっている赤レンガ造りの図書館に立ち寄り、写メ撮影。皆同じことを考えているもので、やはり帰りがてら何人かが写真を撮影していた。そして足早に田町駅へ向かう。東京はポカポカで、半袖でも過ごせそうな陽気。15時05分に田町駅へ。東京の高校生もスカートは矢鱈短い。そして、どんピシャのタイミングでホームに滑り込んだ山手線内回りの電車に飛び乗り、速攻で座席確保。時間短縮は完璧だ。都電はこれだから待ち時間がなく楽。ひと駅間も短いし、交通網の発達は凄まじい。そして15時12分には東京駅へ着いていた。本来なら、明日も仕事休みだし、久し振りの東京を満喫したかった。しかし、口唇ヘルペス(今日も出血を気にしながらの出席)が出来ているくらいだから、睡眠不足もあって疲労度はピークに達している。あまり無理しない方が良いとの結論から自重し、帰ることにした。乗り換える間に、売店にて東京銘菓「ひよこ」を2箱と「東京ばな奈」を1箱、計3,100円で購入した。そして15時20分には東北新幹線の23番ホームへ立っていた。東京始発なら、自由席でも無理なく座れる。3号車に乗り、余裕で座席確保。「帰りこそは拝めるか」と思ったが、林立するビル群でお目当ての「東京スカイツリー」は発見できず。東京を歩く女性は皆、美しい。しばし見とれる。15時40分に列車は東京駅のホームを出発した。西日が眩しく、帰路は終始、ブラインドを下げて、景色は見れず仕舞いだった。そして、車内では、オリエンテーションを聞いた結果の「履修計画一覧表」の手直しを、移動中にすべて行った。帰りは乗車時間1時間17分の「やまびこ59号」だった。ぎっちりで、上野駅や大宮駅から乗り込んだ乗客は車内で立っている人もいるほどだった。郡山駅でかなりの乗客が下車した。16時57分定刻に到着。郡山に帰って来て思ったことは、かなり風が冷たく寒いということ。東京では上着を脱いでワイシャツ1枚でもいられたのに、背広をはおっても寒い。バス賃を払うのに小銭がないので、自販機で150円のペットボトルのお茶を購入。風が吹く中、バスターミナル7番乗り場で10分程待って、17時10分発の「虎丸循環」のバスに一番乗りで乗車。そしてさくら通りを上がり、郡山第二中学校前のバス停で下車。170円。17時20分に車を預かってもらった実家へ到着。すると母親が、私の到着を待ちわびたように、いなり寿司や豪勢な料理を作っていた。仏壇に本日の一件を報告した。そして車に乗り換えて18時05に自宅へ戻った。慣れない革靴で歩いたため、靴ずれで右足小指と左足の裏が皮がむけてひりひり痛んだ。その後、21時過ぎまで、本日の動向の一部始終をブログ記事として執筆する時間となった。同時並行して、大学のHPから校歌をダウンロードしてメロディをしっかり覚えると共に、エクセルで作成していた履修一覧表も修正した。以上、せわしい一日となったが、同時に久方ぶりに充実した日となった。

 本日を総括すると、東京日帰りとなったが、自分で決め、自分で動いたとはいえ、今後、通信制教育で法律を主体的かつ具体的に学び、それを使える知識として習得に努めて行きたいとの決意を新たにした。実際に今日、本学へ足を運んだことにより、あやふやではなく、心底勉学に勤しみたいという信念は固まった。せっかく天が授けてくれたこれから始まる数年間に及ぶであろう大学生活の願ってもない好機を、是が非でも有意義な実のあるものにして行きたいと考えている。

本日の出費 17,460円→旅行券で賄った分を差し引くと7,460円
内 訳
JR往復    13,360円
往復バス代      340円 
昼食代        510円 
お茶代        150円
土産代      3,100円

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