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2010年5月 4日 (火)

ドキュメンタリー「45歳の挑戦」~レポート格闘篇~

Dvc00182  夜勤業務が朝の8時過ぎに終了した。夜勤は仮眠はとれると言っても殆ど眠れないので、すぐ睡眠不足・体調不良に陥るので好きではない。今回もその例に漏れず、朝から眠い。仕事場を8時15分に発って、帰り際に時間調整のため、8時20分過ぎ、半ば葉桜と化した「雪村庵」に立ち寄り、写メ撮影。駐車場で同僚とバッタリ。これから仕事に向かうらしい。朝から気温がグングン上がり、ポカポカ陽気。その周囲は青々とした竹林に囲まれた田舎の風情がたっぷり満喫できる佇まい。一週間前はさぞかし大勢の桜見物客で賑わったことだろう。本日は訪問客など誰もおらず、ひっそりしていた。赤屋根の神社に寄り添うように聳える枝垂れ桜は樹齢400年相当の大木で、それは見事な枝振りだった。思わず写メを10枚近く撮りまくった。そのまま市内麓山の郡山市中央図書館に直行したかったが、開館まで45分もあり、8時45分に一旦実家へ。そしてこのGW中、ずっと晴天が続いているのを運転中に恨めしく思いながら、開館時刻の9時30分過ぎには到着。目下、「日本法制史Ⅰ~古代~」(2単位)のレポート作成に取り掛かっているため、資料(史料)と文献集めに奔走している。大学の所在が東京のため、そのキャンパス内に建つ由緒ある図書館に通えないため、地元で一番大きな図書館か通勤途上にある富久山町の市立図書館で貸し出しを受けるしか手はない。いろいろネットで調べたら、意外にも社会科学分野に属する法律関係の蔵書が多く、これは助かる。郡山市内には法律を学べる大学は無く、借り手が少ないだろうと予想が立つ為、我が物顔で独占できる。ここは貸し出しは15日間、ひとり5冊までで、何とネット検索&予約まで可能。勿論わざわざ借りなくても1時間程度、図書館内の閲覧コーナーのデスクに入り浸って、重要個所をメモするなり、引用箇所の出典部分を押さえれば事足りることが多い。実は、今作成しているレポートは、既に概ね完成品に近い。ただ、結論に当たっての検証部分で説得力を加味する為に、引用部分の改良を重ねている段階だ。その為には最低でも異なる5冊の法制史関連の著書が必要となるのだ。私の在学する大学のレポートのハードルは極めて高く、レポートが合格しなければ、単位認定のための科目試験を受験することすら出来ない。中には何度も書き直しをさせられた在校生も多いと聞く。無論、ネットや文献の丸写しはタブーで、発覚すれば処分対象となるほどの厳しさなのだ。法律を学ぶ者は、著作権の侵害に絡む問題に発展しかねないので取り扱いが厳重なのは当然と言えば当然なのだが・・・。テキストは2単位分なので150ページ程度なのだが、大学教授が書く本は、自身の威厳や尊厳を保つ上で、意図的に難解な漢字や表現を敢えて用いる傾向にある。訝しい印象を与えるし、日本語でありながら簡単には解読出来ない表現や専門用語を多用する傾向はあながち否定できない。

 以前、安倍内閣の折に、六法を始めとする法律用語があまりにも時代錯誤も甚だしい、理解不能な古めかしい記述が多くあることが問題視された経緯がある。万人が見て、理解出来なければ、普遍性や公平性が保たれなければならない法規範に於いて、それは全く意味を成さないという論法らしい。現在は明治時代の大日本帝国憲法のような、まるで漢文の返り点を要するような、条文や条項は少なくなった。それでも法の解釈は条文を一度読んだくらいでは解読不能で、現行の日本国憲法の記述を見ても、未だに旧態依然の部分は数多く存在するのが実情のようだ。従って、法律に関する書籍を見る際は、20年も前に書かれたような極めて古い書籍が数多く残っている。法改正がこの十年で随分と進んだことを鑑みれば、実用的な書物は一体どれくらいなのだろう。つい先月末には、刑事訴訟法の一部が改正され、殺人などの凶悪犯罪は、遺族感情への配慮やDNA鑑定の飛躍的進歩により、証拠が風化せずに残る為、立件及び訴追が可能になったことを受けて、時効制度が廃止されたのは記憶に新しい。また、最新の判例や事例も新しい法の解釈及び法の適用を形成していく手段となり得ることから、今後ますます法解釈と適用範囲については議論が深まるであろう。つい先だって検察審査会に於いて、起訴相当処分との見解が出された民主党幹事長の例もある。いよいよこれも時間の問題になって来た。かつて故田中角栄氏がそうであったように、今渦中のあの大物議員ですら、法の前では決して逃げ遂せるものではない。

 さて、思わぬところで、日々疑念を抱いている社会問題や政治批判へと矛先が向いてしまったが、本題に戻そう。我が大学のレポートは、字数が4,000字以内と決まっている。レポート=論文ではない。あくまでテキストを精読した上で、なおかつ、共通テーマの他の論者との比較をし、更にテーマに対しての比較も行い、自分の言葉を用いて持論を展開し、考察やそれぞれの検証を行い、結論へと導いていく。勿論、その結論に至った根拠を明確にし、論理的に記述する必要性がある。この流れは、慣れるまでかなり手間がかかる作業だ。一筋縄ではいかないだろう。大学側は、そこまでを求めているようだ。しかし、小論文でもなければ卒論のように原稿用紙100枚にも上るような膨大な量ではない。4,000字以内と言えば、原稿用紙換算で10枚程度。日々当ブログで、様々な記事を気の赴くまま好き勝手書き綴っている私には何ら問題ではない。赤子の手を捻るような類のものだが、逆に限られた字数の中で、いかに無駄を省き、端的に要点をしっかりと汲み取り、それを自身の含蓄ある言葉に載せ、表現できるかが成否の最大のポイントだろう。ところでワードは左隅に、逐次現在の文字数が出るので、実に役に立つ。事実、下書きした我が原稿は4,500字にも達し、後で削る作業を強いられた。

 さて、中央図書館では、館内のコンピューター画面で検索したところ、3冊有る筈の「日本法制史」関連の書籍が棚のどこにもない。一冊は貸し出し中だが、もうあと2冊は在庫の筈なのに。方々探しても結局見つからず、仕方なく目ぼしい書籍3~4冊(西洋法制史上下・法思想史・決闘裁判など)を手にとり、レポート用紙と筆記具を主たる道具に格闘した。片っ端から斜め読みし、使えそうな目ぼしい記述を拾って、レポートに書き写した。駐車場はガラ空きなのに、学習用デスクやテーブルは満員御礼状態。GW中なのに学生が多かった。二階の学習コーナーも学生や年配の読書愛好家で満杯。時間にして1時間足らずだが、一緒くたにペンを走らせた。一冊の文献の中から、テーマに関連する記載を見つけ出すのが大変で、その記述がテーマとどう結びつけて論述するかが重要。後で、自分の論考した原稿と照合作業を行い、引用部分の修正を施す段取りとした。そしてひと通り館内を捜索し、11時前に駐車場を出て、11時15分に帰宅した。

 自宅で、早速引用部分の記述を付加した。レポート提出期限は5月下旬だが、何とかGW中には完成し、細部の修正や誤字脱字の点検を繰り返し、遅くとも中旬には発送したい。万が一、レポートが不可となり、書き直しを強いられればそれだけ余計に手間がかかるからだ。何としても自分でもこれ以上は無理と思えるくらいのレポートを完成して首尾よく合格し、来る7月の科目試験に備えたい。そこでこの「法制史」の2単位と英語関連の3科目「英語Ⅶ」、「英語Ⅲ」、「英語Ⅱ」または「英語Ⅰ」のいずれかの試験を受け、英語6単位分と合わせ、夏前には計8単位の習得を実現したい。そして通信教育の要領を掴んだ上で、夏のスクーリングに乗り込み、更なる4単位ゲットに弾みをつけたいのだ。つまり8月終了時点で12単位修得を目論んでいる訳だ。自ら立案した計画表によると、週刻みのスケジュールになっており、ひとつの単位修得が終われば、すぐに別の科目の履修、レポート作成という流れで、本業の仕事の事を考えると息のつく間がない。これでは釣りに行ったとしても、テキスト持参で、当たりが来るまで、暇つぶしにテキストを読んで勉強しているようだ。釣り場で勉強している奇妙な人物を見かけたら、すぐに私、SUZUだと一発でバレてしまうことだろう。実際は、いざ釣りを開始すれば、時々竿や餌の状況を確認する作業が分刻みでせわしく行われるため、勉強どころの余裕はないだろうが。でもこの最初の一年間で、単位修得の目途が立ち、初般の計画を励行できれば、4年以内での卒業もまんざら夢物語ではないかもしれない。

 昨日大学から、毎月発行される「ニューズレター」という冊子が届いたが、17年振りに大幅な学費値上げとなった。単にテキスト代だけでなく、スクーリングの受講料から、科目試験受験料、卒論関係費用などほぼすべての項目で大幅な値上げである。いよいよ我が大学も存続をかけて改革が始まったのか?と衝撃を受けたのと同時に、何で私が入学した今年に限って、17年振りの学費大幅改定なのかが腑に落ちない。一番悪い時期に、通信制進学を選択してしまったようだ。したがって、卒業までの総額で10万円近くアップとなった現状では、予定より早期に卒業する方策を考えなければ到底やっていけない。地方出身者の私なら、往復の交通費(1.4万円程度)に加え、スクーリング受講料1.6万円(4単位)、宿泊費(最安のカプセルホテル利用で)も一週間滞在で3万円は下らない。プラス食費も加算されるので、出費はことのほか大きい。1回のスクーリングで10万円近くはかかるだろう。これを最低3回は繰り返さなければ卒業要件を満たさないのだから、我が家の財政を圧迫し、正直苦しい。東京在住者なら割安だろうが、地方出身者の私にしてみれば、順当に行った場合でも、卒業まで100万円はかかるのではないか?始まったばかりでマイナス面が立て続けに発生し、つい弱気になってしまう。でも本来やらなくて良いことを自らが選んだ道だけに、安易に中退して後悔だけはしたくないので、自分に鞭打ちながら、努力を重ねて行きたい。最後に少々愚痴っぽくなってしまったが、当ブログでの報告が私の使命でもあるし、毎回、この奮闘記を楽しみしている閲覧者が一人でも多くいることを励みにしていきたい。

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