2019年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

« プロレスが熱かった頃~外国人レスラー編~ | トップページ | スキーブームと冬の懐かCM集 »

2010年11月26日 (金)

福島県の苗字の不思議

 私はサラリーマンである。県内を隈なく転勤して歩いた経歴を持つ。北海道と東京にキャンパスを持つ大学を卒業し、地元に戻ったのが1988年(昭和63年)3月のこと。それから今の職に就くやいなや県内を方々歩かされた。須賀川、会津若松、勿来、船引、郡山と転勤を重ねた。そして、その土地で様々な方達と出逢っては懇意にして来た。福島県は我が故郷であり、かれこれ42年間住み慣れた場所である。従って、訪れない場所がないくらい、県内あちこちを歩いている。そこでふと気づくことは、その土地によって特有な名前の人がいたり、或る特定の地域でしかお目にかかれない姓があったり、場所によっては同じ苗字だらけと言う集落まで存在することである。そんな訳で、今回はタイトルが示す通り、福島県の姓(苗字)について考察したい。
 それではまず、福島県に多い苗字ベスト20から挙げてみよう。(電子電話帳「写録宝夢巣ver.8」より)

①佐藤②鈴木③渡辺④斎藤⑤遠藤⑥菅野(カンノ)⑦高橋⑧吉田⑨渡部(ワタナベ)⑩橋本

⑪阿部⑫伊藤⑬小林⑭星⑮加藤⑯五十嵐⑰松本⑱根本⑲佐久間⑳佐々木

参考HP= http://www.douseidoumei.net/07/sei01.html

 全国と上位はほぼ同じだが、田中という姓は32位、中村は53位と下位に甘んじている。念のため、全国の苗字ベスト20を列挙すると以下のようになる。

①佐藤 446662世帯  ⑪吉田  193911世帯 
②鈴木 394339世帯  ⑫山田    190224世帯
③高橋 328106世帯  ⑬佐々木 166452世帯
④田中 309340世帯  ⑭山口    149437世帯
⑤伊藤 251059世帯  ⑮松本    146787世帯
⑥山本 250495世帯  ⑯井上    141042世帯
⑦渡辺 250010世帯  ⑰木村    134699世帯
⑧中村 244921世帯  ⑱斎藤    131689世帯
⑨小林 237059世帯  ⑲ 林     124512世帯
⑩加藤 198992世帯  ⑳清水    122038世帯

 全国的には田中や山本、山田、山口、井上、木村が多いようだが、福島県はさほどではない。林は105位、清水は111位である。都道府県によって特色が顕著である。福島県は佐藤・鈴木に次いで渡辺が多いのも驚きだが、我が職場を見ても、1,000人規模いる中で、渡辺だけで100人近くいる。斎藤や遠藤も多い。

 続いて、その福島県は、日本で3番目に面積の広く、平成の大合併前は90市町村もあった。したがって、様々な集落が点在し、その土地特有の地名から派生した姓も数多く存在する。ここからは、各市町村や地区ごとに区分けして、比較的多い苗字を探ってみたい。 

福島市・・・梅宮、大波、鴫原、高荒、丹治、野地

伊達市・・・石幡(桑折)、橘内、霜山、西戸、幕田

郡山市・・・猪越(猪腰)、七海、国分、柳沼(守山)、相楽、三瓶、三本木、田母神、丹伊田、濱尾(八山田)、浜津、蛇石、御代田、宗像、宗形、舞木、森合、過足

会津若松市・・・猪俣、菅家、栗城、滝沢、坂内、星、渡部、鹿目、穴沢、棚木、生江(坂下)、二瓶

喜多方市・西会津町・・・慶徳、小荒井、小桧山(小檜山)、外島、橋谷田、物江、坂内

会津美里・南会津・只見・昭和地区・・・薄、新国、羽染、本名

金山地区・・・五ノ井、諏江、雪下、角田

只見・・・星、橘、飯塚、馬場、菅家 

須賀川市・鏡石・矢吹・西郷地区・・・円谷、味戸、有我、面川、小針、佐浦、榊枝、善方、高久田、樽川、仁井田、西間木、斑目、真船、三島木、溝井、諸根、八木沼

石川・玉川・泉崎・中島地区・・・小豆畑、車田、近内、中野目、曲山、水野谷、本柳

小野町・・・先崎

白河市・・・尾股、斎須、祓川、和知

塙町・・・下重

いわき市・・・上遠野、蛭田、緑川、折笠、馬上、根本、金成、四家、藁谷(好間)、猪狩、鵜沼、片寄、鯨岡、駒木根、鷺、下山田、菅波、大楽、高萩、新妻、比佐、馬目、柳内、矢吹、山野辺、油座

平田村・・・三本松

相馬市・・・今野、愛沢、荒、高玉

南相馬市・・・井戸川、江井、桑折、牛来、木幡、但野、門馬

浪江町・・・半谷

二本松市・本宮市・・・安斎、糠沢

田村市・・・安瀬、小石沢、箭内

飯舘地区・・・赤石沢

沢石地区・・・佐久間

葛尾地区・・・松本

船引移・中山地区・・・紺野

 さて、どうだろう。確かにその地区は、そういう苗字が多いと思えるだろう。特に長年、交通死亡無事故の記録を続けていた葛尾村は、村民の8割方は「松本」だし、三春町に隣接した沢石地区は、集落の大部分が「佐久間」である。こうした苗字は、地名に由来している。川沿いの集落では石川や川田、川島など川の付く漢字を充てる場合が多いし、苗字に田が付けば、先祖代々農家だった可能性が高い。例を挙げれば以下の通りである。

相田、青田、秋田、有田、浅田、有田、井田、生田、飯田、池田、石田、今田、岩田、上田、内田、梅田、江田、織田、太田、大和田、岡田、沖田、奥田、海江田、柏田、門田、金田、川田、神田、木田、久保田、栗田、黒田、桑田、駒田、香田、桜田、坂田、佐田、里田、真田、沢田、志田、品田、篠田、柴田、島田、下田、正田、須田、墨田、添田、曽根田、園田、多田、高田、滝田、武田、千田、塚田、土田、角田、鶴田、寺田、戸田、戸井田、富田、中田、長田、成田、仁井田、西田、新田、沼田、野田、橋谷田、羽生田、羽田、浜田、原田、久田、平田、広田、福田、藤田、本田、前田、増田、町田、松田、三田、南田、簑田、宮田、宗田、村田、森田、安田、柳田、山田、湯田、与田、米田、吉田、和田、若田、鷲田などである。

 ちなみに全国2位の鈴木は、神主がその発祥だったと言われている。詳しくは、物部氏族穂積氏の後裔、紀伊国熊野の豪族で熊野神社勧請で広まったとされる。だから鈴木さんは、お堅くて真面目な人が多いのかもしれない。

 また、明治安田生命保険が加入者約611.8万人を対象に調査したところによると、
「佐藤姓は北日本に多い」「鈴木姓は関東に多い」「田中姓は関西に多い」という傾向が明らかになったそうだ。なお、姓の多い順序は、佐藤>鈴木>高橋>田中>渡辺伊藤>中村>小林>山本>加藤で、上位10位までの姓で全体の約10%を占める。また上位3姓で約4%を占める。
他の傾向は下記の通り。
 「佐藤」は青森県を除く東北地方や北海道、新潟、徳島、大分でトップを占める。
 「鈴木」は関東地方と愛知、静岡でトップを占める。
 「田中」は近畿地方を中心とした2府8県でトップを占める。
 「山本」は山陽地方や四国地方で目立つ。
 漢字一文字の姓のトップ3: 林>森>原>関>東>辻>堀>岡>南>西
 漢字三文字の姓のトップ3: 佐々木>長谷川>五十嵐>久保田>大久保>小野寺>佐久間>小笠原>宇佐美>大和田

 しかしながら、この話題は福島県民にしか納得して貰えないし、役に立たない情報である。全国の人から見れば「だから何?」と思われそうだ。先に示したアドレスをクリックして貰えれば、あなたの出身県の苗字のランキングが見れるので、話のタネに一度覗いてみたらどうだろう。意外な発見が得られるかもしれない。特にブログネタに困った時は一見の価値ありである。

 
 記事作成:11/19(金)

« プロレスが熱かった頃~外国人レスラー編~ | トップページ | スキーブームと冬の懐かCM集 »

旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« プロレスが熱かった頃~外国人レスラー編~ | トップページ | スキーブームと冬の懐かCM集 »

福島県の天気


無料ブログはココログ