懐かしの学園ドラマ 前編
1964年生まれの私にとって、学生時代(小・中・高・大)は1970年代から80年代であった。その頃、テレビドラマと言えば、刑事ドラマと学園ものの番組が主流だった。とかく影響を受けたのは青春の代名詞のような学園ドラマで、社会風刺や世相、その他教育問題をも鋭い視点で包み隠さず取り上げた内容が多かった。もちろん青春群像は余すところなく表現していたが、その中でも友との友情や家庭不和の問題、人生観に纏わることを巧みに描き、同年代の視聴者に多大な影響を与え、同時に波紋を投げかけた。そして何度も再放送されていたものだった。今回は特に、その時代を中心に人気が高かった「学園ドラマ」を取り上げたい。今回は甲乙つけがたいので、ランキングではなく、古い順にドラマの内容、コンセプト、出演者、映像があればオープニングやエンディングなど「You Tube」のアドレスを掲載したい。
「俺は男だ」
放送時期・・・1971年2月~1972年2月(全43話) 日本テレビ系列
内容・・・主人公小林弘二は、兄が教師をつとめる青葉高校に転校して来る。同校は名門女子高としての歴史が長く、共学になって数年しか経過していないため、男子生徒の人数も少なく、女子生徒が主導権を握っているような状態であった。弘二が入ったクラスには、女子生徒のリーダー的存在でありアメリカ生活の経験もある成績優秀な吉川操がいた。また、操が住んでいるアパートは弘二の自宅の隣であり、弘二と操の部屋はごく近くにあり、窓越しに会話をすることができた。弘二は学校での「ウーマンリブ」打倒のために男子生徒を集め、剣道部を結成する。操がいるバトン部と対立しながらも徐々にお互いを理解し合える関係を築いていく。名文句「吉川く~ん!」と声を張り上げて叫んでいた森田健作も、今や千葉県知事である。これだから世の中面白い。
出演者・・・小林弘二:森田健作
吉川操:早瀬久美
小林一郎(弘二の兄):河原崎長一郎
小林清彦(父):松村達雄
小林敏子(母):津島恵子
小林かおる(妹):松本うたか
小林源之助(祖父):笠智衆
吉川美穂(操の姉):秋山ゆり ほか
映像・・・http://www.youtube.com/watch?v=02SPtJ2zkUM&feature=related 「飛び出せ青春」
放送時期・・・1972年2月~1973年2月(全43話)日本テレビ系列
内容・・・「来る者は拒まない」という校長の方針により、無試験入学制度をとっている太陽学園高等学校には全国から落ちこぼれが集まっていた。中でもサッカー部は劣等生の集まりだった。新任の教師・河野武は、赴任早々のトラブルで教頭に疎んじられ、さっそくサッカー部の部長を押し付けられる。だが、河野は持ち前のチャレンジ精神と同僚の女教師・本倉明子の協力を得て生徒たちに熱き思いを伝えてゆくのだった。第1話のタイトルでもある「レッツ・ビギン Let's begin!」がこのドラマを通しての合言葉でもあり、テーマでもある。 出演者・・・河野武(英語):村野武範
本倉明子(国語):酒井和歌子
杉田良策校長:有島一郎
江川俊介教頭:穂積隆信
塚本信二(世界史):柳生博
後藤梅子(寮母):菅井きん
名和半次郎(ラーメン屋):名古屋章
本倉惣之介(理事長):佐藤慶
高木勇作:石橋正次
片桐次郎:剛達人
柴田良吉:頭師佳孝
山本大作:保積ペペ ほか
映像・・・http://www.youtube.com/watch?v=ngHEXM3fFD0
「われら青春」
放送時期・・・1974年4月~9月(全22話)日本テレビ系列
内容・・・この作品は、前作『飛び出せ青春』と同じ太陽学園を舞台とした続編的な手法で製作された。主人公の沖田俊は、河野先生(村野武範)の大学の後輩であるという設定。前作より卒業できずに2年留年した生徒・山本大作(保積ペペ)、ラーメン屋の店主(名古屋章)、その店で働く真樹(青木英美)、杉田校長(有島一郎)に江川教頭(穂積隆信)、教頭の腰ぎんちゃく塚本先生(柳生博)、寮母の梅子(菅井きん)といった面々が前作から引き続いての出演となっている。マドンナ先生には島田陽子が扮した。取り扱うスポーツは、『青春とはなんだ』以降の青春学園シリーズの恒例(ラグビーとサッカーをできるだけ交互に取り上げる)にのっとり、前作のサッカーからラグビーとなっている。よって山本大作は、『飛び出せ!青春』時のサッカー部のユニフォームを着てラグビー部の設立に参加している。これにラグビーの名門校・星山学院]の部員だった神野吾郎(千葉裕)を中心とする男子生徒と、ボス的存在の白川梨絵(大原福美)を中心とした女生徒たちが絡み合って物語が展開していく。第14話では、『飛び出せ!青春』のメンバーが勢揃いし、前作からのファンに対する琴線をくすぐる演出がなされている。いずみたくシンガーズの歌う主題歌『帰らざる日のために』は60万枚を売り上げ、同曲からは「涙は心の汗だ!」の名フレーズも生まれた。また主演した中村の歌う挿入歌『ふれあい』はオリコン10週連続第1位を記録し、ミリオンセラーとなった。しかし視聴率的には伸び悩み、7月に入って発売された『ふれあい』の大ヒットも視聴率に反映されることはないまま、放映開始から半年で終了することとなった。初回の駅のホーム越しにラグビーボールをパスする名シーンは語り草となっている。臭い台詞が多く、若き頃の竹下景子も生徒役で出演した。私はドラマで流れていた「青春貴族」という曲が大好きだった。
出演者・・・中村雅俊 - 沖田俊(新任英語教師)
島田陽子 - 杉田陽子(英語教師)
穂積隆信 - 江川俊介(教頭)
柳生博 - 塚本信二(社会科教師)
有島一郎 - 杉田良策(校長)
草薙幸二郎 - 中岡大介(古文教師)
日色ともゑ - 美山(化学教師)
菅井きん - 梅子(寮母)
保積ペペ - 山本大作
千葉裕 - 神野吾郎
清水明博 - 水野茂樹 ほか
映像・・・http://www.youtube.com/watch?v=C_XuKZbADzQ
http://www.youtube.com/watch?v=j5Lf_CZEPgM&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=dQ90__4ir0g&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=cvcBCQfduMQ 「ゆうひが丘の総理大臣」
放送時期・・・1978年10月~1979年10月(全40回)日本テレビ系列
内容・・・日本テレビ青春ドラマの枠は、これより水曜夜8時台に移行。前作『青春ド真中!』のスタッフおよびキャストをほぼそっくり受け継ぐ形で再スタートを切った。ちなみに本作は望月あきらの同名コミックを原作としているが、ドラマの作りはオリジナルといって差し支えないだろう。「この教室じゃオレは総理大臣よりも上だ」と発言し、"ソーリ"というあだ名がついた新任教師大岩雄二郎を中心に展開される学園の笑いと涙。演技の幅を確実に広げた中村雅俊が痛快な教師を熱演してくれた。視聴者の気持ちを代弁する生徒役では、井上純一や藤谷美和子が人気者に。かつての石橋正次らに代わりシリーズ後期の顔となる。「俺たちの旅」から続く、番組のエンディングで流れる曲と青春のメッセージ(詩)が最高だった。 出演者・・・中村雅俊(大岩雄二郎)
由美かおる(百田桜子)
神田正輝(多野木念)
宍戸錠(東剛教頭)
名古屋章(大坂直次郎)
小松政夫(伊井加一)
由利徹(上条伸吉)
木原光知子(山森久子)
井上純一(柴田良次)
草川祐馬(冬木健吉)
斉藤友子(岡田君子)
藤谷美和子(藤村春子)
清水昭博(山川平作)
長谷川論(遠藤壮一)
北村優子(北川真弓)
岡田奈々(大屋薫)
樹木希林(大屋ふく)
篠ひろ子(大坂道子)
前田吟(山下健三)
京塚昌子(百田てる) ほか
映像・・・http://www.youtube.com/watch?v=V30FkP-mtT4&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=v3h4Uwe9kUs&feature=related
「あさひが丘の大統領」
放送時期・・・1979年10月~1980年9月(全36回)日本テレビ系列
内容・・・『ゆうひが丘の総理大臣』のヒットを受けて制作された続編的作品。放映日時は水曜日20時から。主役教師を演じるのは「太陽にほえろ」のボン刑事で売り出し中だった宮内淳。これまでの学園ドラマの歴代教師を踏襲したキャラクターであだ名は"ハンソク"。これまでの歴代教師にも増して奔放で、トラブルメーカー的な役どころだった。そうした彼が一年後には生徒の心をがっちりつかんでいく。これぞまさしく学園ドラマの王道といえよう。不良や落ちこぼれはいても、決して陰湿な展開にならない。本作はそんなふれ合いを大切にした青春ドラマの終章でもある。主題歌の「新しい空」(小出正則)は知る人ぞ知る名曲だ。私はレコードを持っていた。オープニング映像の階段からラグビーボールが多数落ちて行く場面が妙に印象に残っている。私は北村優子のファンだった。
出演者・・・ 宮内淳(大西元)
片平なぎさ(今井涼子)
秋野太作(野口英雄)
金沢碧(今井しのぶ)
谷隼人(小寺昌彦)
井上純一(水野蕃)
岡村清太郎(西脇耕治)
長谷川諭(山下三吉)
藤谷美和子(長尾あき子)
北村優子(白石こずえ)
久我直子(横田千晶)
宍戸錠(高岩巌)
名古屋章(横井兵衛)
結城美栄子(倉橋ひろみ)
由利徹(太田秀鶴)
樹木希林(小関もも子)
藤間紫(大西里枝)
映像・・・http://www.youtube.com/watch?v=C_AFTfU5OD8
http://www.youtube.com/watch?v=UhAT1Sijc6c&feature=related
どうでしたか?青春時代の想い出が甦って来ませんか?自分の青春時代と重ね合わせたり、バイブルのように考えて生活していた方も多いでしょう。あるいはこの類の番組から人生の処世術を得ていた人も多いことだろう。本当はこのトピックを一話完結にしたかったのだが、思い入れが強く、ことのほか長くなってしまった。申し訳ないが、急遽、前編と後編に振り分けて2回シリーズとしてお送りしたい。今回はスペースの関係上ここまで。続きは明日のお楽しみ。明日も1970年代後半から1980年代にかけて一世を風靡した青春学園ドラマを5本お送りする予定です。
記事作成:12/26(日)
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SUZUさん、こんにちは。
釣果報告で禁止用語が含まれてあるということで送れなかったのでこちらに書かせていただきます。
K大3位入賞おめでとうございます。
我が母校は予想通りで来年以降に期待をかけたいと思います。
さて、4日に久しぶりに小名浜に初釣りに行ってまいりました。
場所はB灯台で朝三時半頃釣り場に到着した時は手前に一人既に釣りをされてました。
私は灯台付近に陣取りKの前方面に投げておったところ開始30分ぐらいで当たりが出て20㎝強のアイナメ君をゲットし、取り合えずボウズは逃れました。
五時半頃再度竿を持っていかれそうな当たりが出て34㎝のアイナメを釣り上げ、その後何度と無く当たりが合ったにも関わらず根に入られ仕掛けごと4セットもロストしてしまいました。
今回は通販で買った根掛かり対策ROCKという錘でチャレンジしたのですが4個(一個500円前後)とも無くなり9時には納竿してしまいました。
でも通常の錘よりは効果は大ですのでSUZUさんもHPで見てみてください。
その後、もしかするとSUZUさんが釣りをしているかもしれないと思い、N/Sの白灯台付近に行ってみましたが、それらしき方がいらっしゃらなかったので郡山に帰ってきました。
ちなみにN/Sでは殆ど魚は上がっていなかったようです。
今日再度錘を注文し、ロストしたPEを巻き直して再度近々再チャレンジをしたいと考えております。
ーロビンさん、お疲れ様でした。すみませんでした。わざわざN/Sにまで出向いて貰ったのに・・・。その日はブログに書いたとおり、強風と高波を予想して出撃できませんでした。たぶん次の3連休は小名浜界隈に出動すると思います。もちろんアイナメとカレイ狙いで。B灯台は不発弾処理以降、釣果はどうなんでしょうかね。ただでさえ根掛かりが凄いところなので、私も仕掛けと錘を何個失ったことか。でも根が多い=根魚の宝庫なんですよね。まさに虎穴に入らずんば何とかですね。
ロビンさんお勧めの根掛かり対策ROCKという錘は、わざわざ通販で買われたと言うことは、J屋にはないってことですよね。さっそくグーグル検索で調べてみます。
私も本日より仕事復帰しました。K大の3位は出来すぎです。4年生が一人だけだったので、来年は宿敵・早稲田を倒し、王者復活を期待したいですね。でも私自身は同郷の柏原竜二の大ファンなので、来年は彼にとって最後の箱根、もし往路5区の山登りに出場すれば、往路は無条件で東洋大学を応援したいですね。我が母校は復路と総合Vを期待します。箱根駅伝の往路5区のVTRをもう10回以上見ていて、未だに興奮状態です(笑)。あと復路の6区(市川と高野のデッドヒート&転倒シーン)と10区(國學院のコースアウト&シード権確保)もトラブルだらけで見応えあります。釣りの話題から外れましたが、ロビンさん、今年もよろしくお願いします。(SUZU)
追記・・・禁止ワードは何だったんですかね!?
投稿: ロビン | 2011年1月 6日 (木) 16時08分