朝の連続テレビ小説のヒロインに見るO型考
いつも血液型の話をすると、自分がO型のせいか、同じ血液型の人の動向が気になる。以前、O型は恋愛ストーリーの主役になりやすいということを記載したが、それはO型が持つロマンチストと対極にある現実的な発想とがうまく交錯した結果なのだと思う。O型は、豊臣秀吉に代表されるように天性の処世術を体得し、バイタアリティに溢れ、出世欲も一倍強く、負けず嫌いでもある。そして年上には目一杯甘え上手で可愛がられる特異な性格を有し、逆に歳下には命令したり、親分風を吹かせたくなる性質だ。実にわかりやすい。そしてポーカーフェイスでクール、中曽根元首相のようにやや八方美人的とか風見鶏と呼ばれるのはその性質によるものだ。また、独占欲や自己顕示欲が強く、自己防衛本能に長けているとも言われる。恋愛に関しては、強引にことを進めるタイプが多いとされる。一方女性のO型は、丸顔で色白が多く、愛嬌が良い。結構スキがあるように映るので、男性のほうから寄って行きやすい。素直で感情表現もストレートで、おおらかな印象を持たれやすく、さみしがり屋が相まっていつもグループが出来るし、どちらかと言えば周囲に支えて貰える立場にいられる。そして個性的な人が大好き。どうです?O型のみなさん、当たっていませんか?だからO型の周りには同じO型や比較的ノリが良く、扱いやすいB型の人間が集まり易いのだ。タモリ、ビートたけし、所ジョージ、和田アキ子などはO型だが、常に取り巻きがあって、親分的な存在になり、後輩に慕われたり、逆に自らも面倒見が良い。また、かつての後藤久美子のように国民的な美少女や美空ひばりのように国民の支持を得るような大スターになるのもO型ならではである。O型は周囲から好感を持たれ、敵を作りにくい。そのことを如実に表すのに格好の材料がある。それは年齢を問わず、国民的娯楽番組として人気が高いNHKの「朝の連続テレビ小説」がある。これは私が生まれる前の昭和35年に放送がスタートし、半年に一度の番組改編毎に代替わりして行き、今では現在放送の「てっぱん」で83回シリーズを迎える長寿番組である。そこには毎回、ヒロイン役の美少女が登場する。NHKがヒロインを選ぶのに、一般オーディションを実施しているが、屈託のない明るい雰囲気やおおらかさを漂わせるO型が主役の座を射止めることが多いように思える。そこで今回は、O型がいかに万人受けし、そういった番組作りのために必要で貴重な存在であるか、更にはNHKの主役にO型がいかに多いかを証明したいがために、今回このようなテーマを設定した次第である。では順追って主役のヒロインを取り上げたいが、全83回分を紹介するとなると、スペースオーバーとなるため、30年分(1980年以降)を取り上げてみることにする。ただし、男性が主人公の回は除き、ヒロイン限定としたい。
放送年 題 名 ヒロイン役 血液型
1980年 なっちゃんの写真館 星野 知子 O型
1980年 虹を織る 紺野美沙子 A型
1981年 まんさくの花 中村 明美 ?
1981年 本日も晴天なり 原 日出子 O型
1981年 ハイカラさん 手塚 理美 AB型
1982年 よーいドン 藤吉久美子 AB型
1982年 おしん 小林 綾子 A型
1985年 澪つくし 沢口 靖子 A型
1986年 はね駒 斎藤 由貴 B型
1986年 都の風 加納みゆき A型
1987年 チョッちゃん 古村 比呂 O型
1987年 はっさい先生 若林麻由美 A型
1988年 ノンちゃんの夢 藤田 朋子 A型
1988年 純ちゃんの応援歌 山口 智子 A型
1989年 青春家族 清水 美砂 A型
1989年 和っこの金メダル 渡辺 梓 O型
1990年 京、ふたり 畠田 理恵 A型
1991年 君の名は 鈴木 京香 A型
1992年 おんなは度胸 桜井 幸子 A型
1992年 ひらり 石田ひかり A型
1993年 ええにょぼ 戸田 菜穂 A型
1993年 かりん 細川 直美 O型
1994年 ぴあの 純名 里沙 AB型
1994年 春よ、来い 安田 成美 B型
1996年 ひまわり 松嶋菜々子 A型
1996年 ふたりっ子 三倉茉奈佳奈 O型 菊池麻衣子O型
1997年 あぐり 田中 美里 O型
1997年 甘辛しゃん 佐藤夕美子 O型
1998年 天うらら 須藤 理彩 O型
1998年 やんちゃくれ 小西 美帆 O型
1999年 すずらん 遠野 凪子 O型
1999年 あすか 竹内 結子 A型
2000年 私の青空 田畑 智子 A型
2000年 オードリー 岡本 綾 A型
2001年 ちゃらさん 国仲 涼子 B型
2001年 ほんまもん 池脇 千鶴 O型
2002年 さくら 高野 志穂 AB型
2002年 まんてん 宮地 真緒 AB型
2003年 こころ 中越 典子 O型
2003年 てるてる家族 石原さとみ A型
2004年 天 花 藤澤 恵麻 O型
2004年 わかば 原田 夏希 O型
2005年 ファイト 本仮屋ユイカ A型
2005年 風のハルカ 村上 絵梨 A型
2006年 純情きらり 宮崎あおい O型
2006年 芋たこなんきん 藤山 直美 O型
2007年 どんど晴れ 比嘉 愛未 B型
2007年 ちりとてちん 貫地谷しほり A型
2008年 瞳 榮倉 奈々 A型
2008年 だんだん 三倉茉奈佳奈 O型
2009年 つばさ 多部未華子 O型
2009年 ウェルかめ 倉科 カナ O型
2010年 ゲゲゲの女房 松下 奈緒 AB型
2010年 てっぱん 瀧本 美織 O型
2011年 おひさま 井上 真央 O型
さて、上の写真を見て何か気づくことはないだろうか?全員がO型なのだが、どことなく雰囲気などが似ていると思うだろう。丸顔で色白、愛嬌のある顔立ち、ストレートで長い黒髪など共通点や類似点がある。そして、NHKが選ぶ観点として綺麗系よりも可愛い系がこの番組のヒロインには打ってつけのようだ。今回のテーマに沿って血液型を分析すれば、日本人の約40%を占めるA型女優は22人。特に山口百恵や松田聖子が幅を利かせていた70~80年代頃は清楚でおしとやか、尽くすタイプで純情そうなA型が持て囃された。それを反映して1980年代から90年代にかけてはA型が多いのはそのためだ。しかし、その後、あどけない感じや感情表現がストレートで、誰からも好かれ、応援して貰える雰囲気を備えたO型が優勢となり、最終的にはO型ヒロインは全体の35%強に当たる23人と一番多いことがわかる。そしてB型はたったの4人、更には日本人の10%にも満たないAB型は6人。この統計を考えれば、日本人が愛してやまないこの国民的番組において、O型がヒロインを演じる割合がいかに多いことか。やはり誰からも愛されるO型の特徴を汲んでいる。これは血液型の特質による。A型やB型もAOとBOの性質を持つ。O型同士はもちろん相性は良い。だから対極にあるのはAB型のみで、しかも日本では10%未満。従って9割の人間はO型因子を持つ。だから皆に好かれやすい性質を持っているというのだ。これを連続テレビ小説のヒロインで見ると証明がつく。特に、直近の2006年以降の5年間を見ると圧倒的。11人のヒロインの中で、O型は断トツの7人。実に63%を占める。現在放送中の「てっぱん」のヒロインの瀧本美織は、1,424人もの応募があったオーディションから選ばれたラッキーガール。何か個性的な物、役柄に適した光るオーラがあったに違いない。A型も純情で、真面目で素朴な印象を持たれるが、従順すぎて光る個性に欠けるのかもしれない。てっぱんの後番組の「おひさま」に主演するのはやはりO型の井上真央。そして、此度、今秋から放送予定の「カーネーション」のヒロイン役が女優の尾野真千子に決まったが、彼女はA型だが、外見は同じA型の磯野貴理に似ている気がする。また、B型はマニアックという言葉がぴったりなほど、個性が強すぎる面がある。これを万人ウケするようなドラマに抜擢となると、よほど独特な場面設定でないと、その強烈な個性を使いこなせない面がある。AB型は元々絶対数が少ない(日本人の約9%)ため、目立たない存在に落ち着いてしまいがちである。AB型は平穏を望み、争いごとを好まない性質である。出しゃばることは少なく、ボランティア精神に長け、共存共栄を模索するであろう。
しかし、平均視聴率20%以上を稼ぐこのお化け番組に出演して、大女優の道を歩んだ方々も少なくない。メジャーな女優への登竜門とも言えるこの番組出演を契機に飛躍して行くのだろう。かつては南田洋子や大竹しのぶ、安田成美、山口智子、松嶋菜々子もヒロインとして活躍した。NHKが手掛ける歴史と伝統のある二大ドラマとも言える「朝の連続テレビ小説」と「大河ドラマ」にヒロインとして出演した女優がいかにO型が多いかを或る程度は理解して貰えたと思う。大河ドラマでこの3年間を振り返ってみると、主役は「篤姫」(宮崎あおい)、「天地人」(妻夫木聡)、「龍馬伝」(福山雅治)はいずれもO型だった。万人ウケし、自然な感情表現やストレートな愛情表現に長けたO型は安心して演技を観賞できる。いいことばかり並べ立てたが、O型の女優は、あまり細かいことにこだわらないほうで、演技とは言え、大胆な絡みのベッドシーンやヌードもさほど抵抗感がないように思える。あの清純そうなイメージの吉高由里子も、19歳の時に「蛇にピアス」で仰天するほど大胆なシーンを演じ切った。また、O型が主役を張る時は、共演者はO型とB型が多いことにも気づくだろう。今回の「てっぱん」もまたその傾向が強い。O型は瀧本美織以外では、長田成哉、富司純子、遠藤憲一、前田航基らで、B型は安田成美、京野ことみ、遠藤要、朝倉あき、川中美幸、尾美としのり、松田悟志、趙珉和らである。A型は絡みが少なく、脇役的。赤井英和、ともさかりえ、森田直幸、柏原収史、神戸浩くらい。柳沢慎吾と竜雷太、松尾諭はAB型。私は主人公のあかりを演じる瀧本美織は、やはりO型の鶴田真由や中山美穂、倉科カナ、10代の頃の仙道敦子にも似ていると思っている。このように血液型を研究すれば、交遊関係やドラマの分野でも思いもよらぬ分析結果が得られ、面白いものである。
さて、如何だったでしょうか。私は血液型占いなどのブームが沸き起こる30年以上も前から血液型の研究と分析を行ってきたので、このようなことを結論として断言できるという訳だ。もちろん、血液型の話題に触れるときはいつも述べているように、血液型による性格診断は100%ではない。そういう傾向が他よりも多少強いくらいに考えた方が無難である。B型が楽天家でマイペース、AB型が争いを好まない平和主義者で、事務的だがそつがなく接客上手、O型は敵と味方を分け、グループを作りたがる、A型は真面目で責任感が強く几帳面だが、神経質で細かいなどという性質を持つ。これらの性格を上手にとらえれば、人間関係や社会生活を円滑に遂行できるというものだ。あなたも血液型の世界に足を踏み入れてみてはどうだろう。意外な傾向やその型のもつ特性が理解でき、人間関係を円満に保つための処世術として役立てられるかもしれない。
記事作成:3/5(土)
追記
上記以降の作品とヒロインは以下の通りです。
2011年 カーネーション 尾野真千子 A型
2012年 梅ちゃん先生 堀北 真希 B型
2012年 純と愛 夏 菜 A型
2013年 あまちゃん 能年 玲奈 A型
2013年 ごちそうさん 杏 A型
2014年 花子とアン 吉高由里子 O型
2014年 マッサン シャーロット・ケイト・フォックス ?
2015年 まれ 土屋 太鳳 O型
2015年 あさが来た 波 瑠 O型
2016年 とと姉ちゃん 高畑 充希 AB型
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