2020年8月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

« てっぱん感動場面ベスト20~後編~ | トップページ | てっぱん迷珍場面ベスト10~後編~ »

2011年9月 2日 (金)

てっぱん迷珍場面ベスト10~前編~

Teppan  またまた連続テレビ小説「てっぱん」に関するシリーズで申し訳ない。そろそろこの記事も見飽きた頃かと思うが、ご容赦願いたい。私にとってこのドラマは、冬ソナ以来の大ヒットであり、私の世代は特に、昔ながらの手法で描いた、いわばアットホームな作品についつい心を惹かれてしまう。前回は感動場面や名場面を特集し、独断と偏見で選び抜いたベスト20位までをランキングで紹介したが、今回は趣向を変え、見ていて微笑ましい光景や、思わずプッと吹き出してしまう「抱腹絶倒シーン」を集めて一挙お送りしたい。ドラマの設定が、養子だったことを知ってしまった主人公あかりが、単身大阪に乗り込み、実のおばあちゃんに挑戦しながら、自分探しを行っていくという、どちらかといえばシビアなテーマだったことで、涙を流したり、悩んだりするシーンが多かった。しかし、この作品はNHKには珍しく、コミカルな演出もところどころに鏤められ、その都度光彩を放っていた。今回は全151話の中から、私が選りすぐった「笑いを誘うような迷珍場面」を取り上げたい。きっとそれぞれの出演者の個性が、場に応じて生き生きと光り輝いていたように思える筈だ。それでは早速、独断と偏見で選んだマイランキングを紹介したい。

 第1位 隆円さんの「ダバダバの法則」に照れまくる欽也(第119話・第121話)

 小早川のぞみと欽也のロマンスにいち早く気づき、ちゃちを入れる隆円。橘さんの登場によって村上家総出で大阪に押しかけた時、洗い物をし、のぞみから自然に食器を受け取る欽也を見て、間髪入れず「あうんの呼吸じゃの~」と問い詰める。慌てふためいて取り乱す欽也を見て「何照れとる~ダバダバか~?」とからかい始めたのが発端。また、別の回では、店でふたりが話している最中、「♪ダ~バ~ダ~ダバダバダ~♪」と自分で口ずさみながら割って入ってくる。欽也も「変なこと言わんでよ~」と言いながらまんざらでもない。そしてふたりの会話中、家族が店に入ってきた際、「いいとこじやったのに気がきかんの~」と秘密を暴露。母親の真知子やあかりから「お邪魔じぁったかね~」と冷やかされ、照れまくる欽也。そして恥ずかしくて店を出ようとする欽也に対し、隆円さんがドアが開かないよう中から引っ張って入れさせないように意地悪をする。とにかくこのシーンはほのぼのしていて傑作ナンバー1。やっぱり隆円さんはいい味出してる。

P9010995 P9010996

P9010997 P9010999

P9011000 P9011001

 第2位 村上錠の名(迷)言挨拶(第12話)

 「金へんに定めると書いて錠と言います。」という丁重すぎるまでの律儀な自己紹介を行う。劇中何度もこのセリフを耳にした。娘・千春を捜して初音が尾道の村上鉄工所を訪れた時や初めて「おのみっちゃん」のお店を訪れた際、あかりの実父である橘と面会した場面でも同じフレーズで始めた。そして一番笑えたのが、あかりが尾道から旅立つ日のシーン。進水式のスピーチで、舞い上がったお父ちゃん(錠)は、のっけから外しまくった。まず、いつもの常套句での自己紹介から始まり、続いて家族構成を紹介。これが大笑い。進水式という場にそぐわないスピーチ。長男・欽也のことは「金欠也(きんけつなり)と書いて欽也、こともあろうに信用金庫勤めでございます」と言わなくて良いことまで暴露。更に次男・鉄平のことは「金を失うと書いて鉄平、名前を付けてから気づいた次第であります」と失言。セレモニーに集まった来賓を苦笑させた。最後には大阪に旅立つ愛娘に向けて、「瀬戸の花嫁」を熱唱するほどの親バカぶりだった。それほど長女・あかりのことは目の中に入れても痛くないほど可愛がっていて、本当の親子以上の愛情を注いで育てたことが見て取れる。あかりのことになるとすぐに無気になって頭に血が上るあたりは実に微笑ましかった。

P9010989 P9010990

P9010992 P9010994   

 第3位 夢の中でベッチャーに追い回されるあかり(第3話)

 初音の電撃お宅訪問によって、村上家の養子だったことが明るみになり、知りたくもなかった事実を知らされたあかり。その夜、彼女は悪夢にうなされた。幼少の頃、ベッチャーのことが大嫌いだったあかりは、その夢を見た翌朝は必ずおねしょをしていたのだった。ベッチャーに追い回されて恐怖に戦く表情と、初音が角を生やした鬼(ベッチャー)に扮し、「あんたはここの子やない、ウチの子なんや~」とてっぱん返しを叩くシーンは傑作だった。そして慌てて飛び起きた時のあかりの表情も可愛かったし、「悪夢じゃ」という台詞も絶妙。朝の食卓で、母親に「おねしょ」を問いただされ、「アホか、17の娘つかまえて」というのも笑えた。

P9010981 P9010983

P9010984 P9010985

P9010987 P9010988

 第4位 西尾冬美の冷やかし顔(第123話・第124話)

 あかりが実の父親との対面を果たした直後、ひょっこりお店に現れた冬美。実家の新潟に引っ込んでから久々の大阪訪問だった。そこで8か月振りにお店や下宿先での劇的な変化を痛感する。特にあかりを取り巻く恋愛模様が急進展していることに驚くが、その時の反応が愉快痛快だった。まず、浜勝の社長とあかりが「おのみっちゃん」で、お父さんと対面したことについて話している場面では、ふたりの表情を見比べながら「ニタニタ」。そして自分も照れながら「うふふふ」とほくそ笑む。「えーっ、どうしたんですか急に?」と気味悪がるあかり。また、あかりと滝沢がふたり並んで食器洗いをしている現場に出くわすと「何、何、あんたらいつの間に~?」とちゃちを入れる。自分も一緒にお風呂に行くというあかりを制止し、「あとは若いお二人さんで、も~ど~も~お邪魔しました~」と冷やかす。この一連の間や微笑ましいやりとりは、あかりを妹のように可愛がっていた冬美でしか出せない味だった。そして伝さんの家に冬美と浜勝社長、岩崎先生が集まって飲んでいた時には、「あんた前から聞こう思うとったんやけどな、もしかしてあんた、おのみっちゃんのこと・・・」「そうや悪いんかい」と社長。すると「キモっ」というのもウケた。「あんたよ~そんなんで鰹武士(節)ってお侍名乗ってんな、本気で思ってんのやったら真剣に勝負してみぃ、お侍さん!」とはっぱをかける。「いっそ尾道まで追っかけちゃえ、足の速い男の子(滝沢)にさらわれる前にな」と唆す。冬美の好奇心旺盛でひょうきんな性格が出ている場面だった。この冬美のからかい癖は以前からあったものだ。尾道で合宿を張ったことが判明した際には、もしかして恋のタイフーン?」と冷やかしたり、お盆休みで尾道に里帰りしたあかりを待ちわびる初音をからかったり・・・。人一倍人の心理状態を読む才能に長け、何かと首を突っ込みたくなる性格。結構場を和ませる不思議な力を秘めていた。

P9011002 P9011005

P9011006 P9011010

P9011011 P9011013

 第5位 鉄平の置き手紙で滝沢があかりのことを好きだと指摘された時の反応(第97話)

 鉄平が尾道に帰り、実家の鉄工所を継ぐ決意を固め、お世話になった大阪の方々にお礼の手紙を認めた。翌朝、下宿人たちが食堂でお互いのメッセージを披露。しかし、滝沢は「大したこと書いてなかったわ」とトボケようとする。「あ~恥ずかしい秘密でも書かれとるんじゃね~」とあかりに冷やかされる。そして油断した隙に民男に手紙を盗られ慌てる。そこには「駅伝へ。お前本当はあかりに惚れてるの」との鋭い指摘が書かれてあった。民男に「お兄ちゃんはお姉ちゃんのこと好きってこと?」と問われ「そうなん?」と目を丸くして滝沢のほうを向く。この表情はすっとんきょうで、可愛らしい反応だった。

 P9011015 P9011016

P9011017 P9011018

P9011027 P9011021

 さて、ベスト5までお送りしたが、自分の好きなシーンはあったでしょうか?改めて見ると主人公のあかりだけでなく、登場人物の個性には目を奪われるものがある。「欽にぃ」にしても「お父ちゃん」にしても、「久太さん」だって、笹井さん、民男くんにしても皆いい味出している。脇役とはとても言い難い存在感を醸し出している。個人的には隆円さんが好きだが、伝さんもいぶし銀の役どころとベテランの円熟した演技力が冴え渡っている。浜勝の社長も小夜子さんも冬美さんもしっかり脇を固めていた。聞いたところによると出演者同士が皆、本当の家族のように仲が良かったようだ。だから随所にそうした温かい雰囲気を感じ取れたのだと思う。

 もう少し続きを見たいところだと思うが、今回はベスト5までで勘弁してほしい。本当はベスト10を一気に紹介するつもりで、一度は完成した記事なのだが、一回ですべて読み切るにはもったいないと判断し、2回シリーズ(前編と後編)に分けてお送りしたいと考えた次第だ。続きは翌日のお楽しみ。貴方の好きなシーンが登場すれば嬉しいのだが・・・。もし差し支えなければ、あなたが好きなシーンをコメントなどで教えてほしい。

 記事作成:9月1日(木)

 

« てっぱん感動場面ベスト20~後編~ | トップページ | てっぱん迷珍場面ベスト10~後編~ »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

「てっぱん」の記事、思い出しながら楽しく読ませていただきました。

前回のコメントのお返事で、あかりの話す尾道弁(広島弁)が大好きだとおっしゃていましたが、実は、私は広島出身です。
京都に暮らすようになってからのほうが長くなってしまいましたが……。
美織ちゃんの広島弁は、同じ中国地方出身ということもあり、方言指導の方も認めているようにバッチリです!

http://www.asahi.com/areanews/tottori/OSK201103020106.html?ref=reca

あかりの話す、「が」にアクセントのある「ありがとぉ」という言葉にキュンときた方が数多くいたようです。
そのことがNHKにも届いていたのか、あるいはスタッフの方々も同じように感じておられたのか、
「てっぱん」らしい明るい最終回の、出演者のてっぱんダンスのあと、最後の最後はあかりの「ありがとぉ」の言葉で締めくくられました。
これには、ホロリときました。

SUZUさんがあげておられない名場面で私が思い出すのは、駅伝くんがあかりのビデオメッセージを見ているシーンです。
あかりの「大丈夫よ」という根拠のないはげましの言葉のもつ説得力にグッときてしまいました。

「てっぱん」は、プロデューサーの方がどこかでおっしゃっていたように、たいした事件も起こらない幸福な日常の物語なのだと思います。
生みの親と育ての親がちがうといっても、あかりは愛情をいっぱい受けて育った幸福な女の子です。

大谷大学のフランス語の先生がそのことをうまく、情熱的に書かれています。

http://otaniis.wordpress.com/2011/03/05/nhk%E3%81%AE%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%80%8C%E3%81%A6%E3%81%A3%E3%81%B1%E3%82%93%E3%80%8D%E3%81%AF%E3%82%AA%E3%83%9A%E3%83%A9%E3%81%AA%E3%81%AE%E3%81%A0%E3%82%8D%E3%81%86%E3%81%8B%EF%BC%9F/

NHKの朝ドラというものすごく幅広い多くの人に向けたものであるにもかかわらず、あまり気づかれぬように、
通常のテレビドラマとはひと味ちがう冒険的な構成がなされているのが「てっぱん」の魅力なのだと思います。
(はるの)


ーこんばんわ。またまたコメントありがとうございます。広島出身の方とお聞きしてますます親近感を覚えました。京都弁も自分のこと「ウチ」というのでやはり関西方面は言葉が似ていますね。やはり方言は面白いですね。ドラマでは「ほうじゃ(のう)」とか「何言うとるんよ」「そうなんよ」「~せんといけんよ」「~じゃけど」「~じゃけぇ」「ぶち~」とか言ってましたが、本当にそのように喋ってるんですね。尾道で釣りをしていた時、地元のおじさんに話かけられ、独特なイントネーションに親しみを覚えました。実は私の従兄弟が15年間、福山市に住んでいたのですが、やはり語尾が同じだったことを思い出しました。美織ちゃんは鳥取出身ですが、もしかして同じ中国地方なので、尾道弁に近いイントネーションなのでしょうか?わざとらしくない、自然な言葉として使っていたように思えます。
 そして今日、何とお好み焼きを作って食べました。砂ずり、豚バラ、天かすも買って来て、尾道焼きと大阪の豚玉の両方を楽しみました。まだまだ「てっぱん」にどっぷりつかってますよ。
 大谷大学の先生のブログも拝見しました。いや~「てっぱん」はいろんなファンが多いですね。いや~確かにダイナミックで熱い記事でした(笑)。それくらいストーリーが秀逸していた証拠ですね。私もはるのさんの指摘した、福岡に引っ越した滝沢さんがビデオメッセージを見て、「送別会、してもらわんで良かった~」までのシーンはグッときました。再生していたPC画面に手を伸ばした瞬間に、画面がパッと消えてしまうところは、距離感を感じましたし、本当に手が届かない遠くへ行ってしまったんだなというのを実感しました。でもお互い、離れ離れになってお互いの存在の大きさに気づき、滝沢さんが出て行った後のガラ~んとした部屋に佇み、大粒の涙を流す場面は心を打たれました。滝沢さんもあかりと出逢い、大きく成長したのだと思います。
 私は個人的に、隆円さんの存在が、このドラマでは大きな要素を占めていて、結構気に入っているキャラです。人間のふれあいを通して人として何が大切かを教えられた気がします。またコメントお寄せ頂ければありがたいです。(SUZU)

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« てっぱん感動場面ベスト20~後編~ | トップページ | てっぱん迷珍場面ベスト10~後編~ »

福島県の天気


無料ブログはココログ