伝説の男⑨ ~冷静沈着なバイクレーサー~
あなたは平忠彦というバイクレーサーを知っているだろうか?私と同じ福島県出身で、今から30年近く前に第一線で日本のレース界を牽引し、世界に挑戦を続けた男だった。それよりも前に、世界に名を馳せた名レーサーと言えばケニーロバーツやフレディ・スペンサーなどの名を思い浮かべるが、日本人の天才的レーサーと言えば片山敬済や木下恵司らが有名だった。平忠彦は、1980年代に世界のトップレーサーだったエディ・ローソンやワインガードナー、ランディ・マモラといった最強の兵たちを相手に、ドッグファイトで闘いを挑み、見事優勝を成し遂げたまさしく英雄であった。
ではまず彼がいかに凄いライダーだったかを知って貰うために、一本の映像をご覧頂きたい。
次に彼のプロフをどうぞ!
~ 平 忠彦 ~
平忠彦(たいら ただひこ、1956年11月12日 - )は、福島県南相馬市(旧原町市)出身の 元オートバイ・ロードレースライダーである。全日本ロードレース選手権500ccクラス3年連続チャンピオン。端正な容貌、ダイナミックかつ緻密なライディングにより、人気と実力を兼ね備えた1980年代国内ヤマハワークスの堂々たるエースライダーだった。しかしスターにありがちな派手な言動は全く無く、穏やかな人柄で男女問わず多くのファンを獲得した。速さは勿論の事、卓越したマシン開発能力がありロードレース世界選手権にすぐれたマシンを供給しヤマハのタイトル獲得に貢献した。
1982年、角川映画『汚れた英雄』で、草刈正雄演じる主人公・北野晶夫のレースシーンのスタントを務めた。当初は1981年の全日本チャンピオンで当時ヤマハのワークスライダーだった木下恵司がスタント役を務める予定であったが、木下が小柄だったこと、そして何よりも長身で彫りの深い平の風貌が草刈によく似ていたことからスタント役が回ってきた。
1980年中盤には資生堂の男性用化粧品TECH21のイメージキャラクターとなる。「自分は、一等賞が、好きです」「男をチューンナップしな!」「男たちへ、アクセル」「スポーツする男たちへ」などのコピーと共にテレビ・雑誌などのさまざまなメディアに登場した。
続いて迫真のレースシーンをどうぞ
全日本ロードレース選手権500ccクラス3年連続チャンピオン。端正な容貌、ダイナミックかつ緻密なライディングにより、人気と実力を兼ね備えた 1980年代国内ヤマハワークスの堂々たるエースライダーだった。
しかしスターにありがちな派手な言動は全く無く、穏やかな人柄で男女問わず多くのファンを獲得した。速さは勿論の事、卓越したマシン開発能力にも定評がありロードレース世
更に彼は 年封切された映画「汚れた英雄」の主人公「北野晶夫」役だった草刈正雄の吹き替えライダーとしてサーキットの走行シーンを担当した。
鈴鹿サーキットを走った際の彼のテクが光るオンボードカメラの臨場感あふれる映像をどうぞ!
次に彼が日本のトップライダーとして君臨していた頃に出演したCMをどうぞ!やっぱイケメンだった。
彼の集大成であるサンマリノ250ccGPの際の壮絶なバトルをどうぞ!
彼が世界GPで初優勝した時の模様だ。並み居る強敵を撃破しての栄えある表彰台の真ん中に立った彼は、決して浮かれず、いつも冷静で熱くならないタイプだった。しかし内に秘めた闘志は燃えたぎる情熱をほとばしって、虎視眈々とチャンピオンフラッグをトップで通過することを狙いっていたのだった。
私は1986年に平忠彦が鈴鹿サーキットでワインガードナーと抜きつ抜かれつの壮絶なドッグファイトの末に破ったシーンと菅生サーキットで行われた「TBC杯ビッグロードレース」で、世界チャンピオンのエディローソンと一騎打ちを演じ、最終S字コーナーで頭脳的な作戦によって交わし、トップでチャンピオンフラッグを走り切ったシーンが世紀の一戦だったと思っている。そのどちらのビデオを録画して今でも所有している。下の映像がそうだ。
平VSワインガードナー
平VSエディローソン
また、私が彼に関してのエピソードは、大学3年生の頃、富士スピードウェイで開かれたスーパースプリントというバイクレースに彼が出場した際に、私は東京のアパートからバイクツーリングがてら3人の同郷者で見に行ったことだ。雨の中、お馴染みの赤白黒のカラフルなウェアとAraiのヘルメット(平モデル)を身につけて颯爽と登場し、正面スタンド前では新幹線より速い250km/h以上の猛スピードで滑走して行った。途中から雨模様となって、残念ながらピットインしてしまったが、憧れていた彼の生の走行シーンを瞼に焼き付けることが出来て嬉しかった想い出がある。
記事作成:3月9日(金)
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