DVD化してほしいドラマ作品
昔見たテレビドラマで、今でも忘れられない作品がある。GW中に「TSUTAYA」を覗いたら、「大都会」や「西部警察」がDVD化されていて、つい嬉しくなった。しかし残念ながら30年以上も前に放送された作品は、なかなかリバイバルでDVD化はされにくいようだ。VHSビデオにはなっていてもアーカイブ作品ではマスターテープが傷んでいて難しいのかもしれない。よっぽど高視聴率を記録し、国民の認知度が高ければ別だが、マニアックな作品では、DVD化の動きは見られないようだ。今回の記事は、個人的希望なのだが、そうした暗闇に眠っている名作にスポットをあててみたい。
第1位 「未来からの挑戦」(NHK少年ドラマシリーズ 1977年1月~2月放送 全20話)
<あらすじ>
関耕児は、月丘中学に転校してきた。受験名門校といわれるだけありみな熱心に勉強していたが、そのストレスからいたずらをする者もいて、学内の風紀が乱れてもいた。ある日耕児は、それまで劣等生だったという高木が急に成績アップしたことを不審がられからまれていたのを助ける。その時高木は、成績が上がった理由は英光塾にあると口を滑らせる。英光塾が気になった耕児が調べようとすると、次々にそれを邪魔するような事が起こる…。そんな中、新たに生徒会長となった高見沢みちるは、ある行動を起こそうとしていた。そして彼女もまた、英光塾に通っていたのだ。戦時中の過去にタイムスリップしたり、奇想天外なストーリーだった。原作は眉村卓の「ねらわれた学園」。主題歌は陶山寿雄が歌う「青春の輝き」。以前「Youtube」にアップされていたが、削除されてしまった。
テーマ曲「青春の輝き」(作詞/田波靖男 作曲/竹田由彦 歌/陶山寿雄)
冷たいしぶきに声あげて
裸足で波を追っていた
まだ春しらぬ冬の渚
憧れに胸は高鳴る
その時君の青春は
風に舞う髪に輝く
その時君の青春は
愛に燃える瞳にきらめく
いつか越えるその日を誓い
2人で見つめた遠い山脈(やまなみ)
niconico動画(要ログイン)→ http://nicogame.info/watch/sm23559171
<関連ブログ>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E6%8C%91%E6%88%A6
http://www.jikanryoko.com/miraikara.htm
http://homepage2.nifty.com/nino-p/mirai.html
http://blog.zaq.ne.jp/charioteer/article/47/
http://nhk.jp/chronicle/?B10001200997708010130056
http://blogs.yahoo.co.jp/hkkh0038/2255612.html
この頃は自宅に家庭用VTRを持っている人が少ない時代で、私は録音テープを持っていた。たぶんもう親に処分されて無いと思う。また当時中1だった私は、テレビの画面に向かってカメラを構え、出演者(特に人気絶頂だった飛鳥清明役の熊谷俊哉や西沢杏子役の紺野美沙子(当時は佐藤美沙子)の写真を撮影したものだ。その時の写真は実家のネガ写真のアルバムに今も残っていた。(下のスナップ)
実は「NHKドラマアンソロジーⅡ」としてこの作品のあらすじを紹介した個人編集版のDVDは出ているが、全編は未だに出ていない。一説によると、数年前にNHKの収蔵庫から過去の放送VTRが多数紛失した事件があり、もしかするとこのシリーズが含まれていたのかもしれない。だから要望が多数寄せられているのにもかかわらず、再放送もできないし、マスターテープ自体がないのでDVD化も不可能なのかもしれない。しかし、「少年ドラマシリーズ」ファンなら、誰でもDVD化を待ち望んでいるだけにぜひぜひとも探し出して貰いたい。 また、このシリーズの「なぞの転校生」もVHSのビデオ化はしているがDVD化には至っていない。
第2位 「おとこ同志おんな同志」 (1978年1月~3月 NTV系列で放送)
これは私の中で最高傑作のパロディードラマだった。グリーンマンションの1号棟305号室に住む片山努(堺正章)は、恋人の学生・桐小路陽子(池上季実子)に結婚を迫られて大弱り。一方、同じマンションの2号棟308号室の宝石商・倉田茂(杉浦直樹)は、8年間もつき合っている一柳モモ子(岸田今日子)に同棲したいとせがまれ困り果てていた。女性の猛攻から逃れるには転居しかないと考えた努と茂は、互いの部屋を交換しようとスナックで密談をかわす。そしてそれぞれの彼女が部屋を訪れ、別の人間が住んでいることに驚く。彼女を交換した状態でのおかしな生活が始まる。最初はうまく騙せたが、酔っ払って元の部屋へ戻ってしまい、それぞれの彼女に見つかり、慌てて逃げ出す。それぞれの女性たちが鉢合わせとなり、浅はかな男性どもの企みがバレる。しかし、肝心の女性たちは、すべてを見透かしながらも男たちの悪だくみを続けさせて様子を見る。その探り合いやら化かし合いが面白かった。そして、傑作場面はスナックのアルバイト店員で出演したのが若かりし頃のかたせ梨乃で、堺雅章が彼女のはちきれそうなボインを見るたびに、視線をくぎ付けにし「お~き~な~!」と絶叫してCMに入った。
堺正章、杉浦直樹、池上季実子、岸田今日子、かたせ梨乃、西村晃ほか
http://www.tvdrama-db.com/drama_info/p/id-16258
主題歌「男と女の星座」(井上忠夫)→このレコードを昔持っていた。たぶん実家のどこかにあると思う。→5月27日(日)に発見したので画像をアップしておきます。
このドラマはもう35年も前のもので、断片的な記憶でしか覚えていないが、ところどころのシーンは鮮明に残っている。
第3位 「同窓会へようこそ~遅すぎた夏の帰郷~」 1999年
豊川悦司、加藤あい、風吹じゅん、金子賢、峰岸徹ほか
http://www.tvdrama-db.com/drama_info/p/id-33688
http://buta-neko.net/blog/archives/2006/03/post_708.html
http://chiakiy.blog1.fc2.com/blog-entry-31.html
http://blogs.yahoo.co.jp/max_kenji_ss/2426353.html
http://www.f3.dion.ne.jp/~arision/page-dousoukaiheyoukoso-1.htm
実はこの作品なら8ミリビデオテープに録画してある。しかし12年前のもので、相当ノイズやちらつき、色褪せが進み、この7年間は見ていなかった。(これに関しては5月5日の当ブログをご覧ください。)
第4位 「姿三四郎」 1978年10月~1979年3月
勝野洋、沖雅也、竹下景子、柴田恭兵、露口茂、竜雷太、石橋正次、北村和夫らが出演していた。
http://www.tvdrama-db.com/drama_info/p/id-16730
http://www.geocities.jp/forevermasaya/sugata.html
この作品を見て、私は当時、お富さん役の竹下景子が大好きになった。純粋で一途に三四郎に思いを寄せる姿に心を打たれた。今は亡き沖雅也も姿三四郎のライバル檜垣源之助役で出演していたし、チョロ役であの柴田恭兵も出ていた。「太陽にほえろ」のキャスティングがそのまま出演していた。
第5位 「大空港」 1978年7月、フジテレビ系列月曜9時放送
空の国境を守る警視庁空港特捜部の捜査員たちの活躍を描く異色刑事ドラマ。国籍、人種の異なる様々な人々が出会いと別れを繰り返し、時には犯罪が侵入、脱出する場となる国際空港を舞台に、空港特捜部に所属する加賀警視らの刑事が、命を賭けて空港と大空を守る姿を描く。
鶴田浩二、中村雅俊、田中邦衛、片平なぎさ、黒沢年男、石川さゆり
第5位 「キスの温度」 1990年5月9日 日本テレビ
松下電器産業がスポンサーのトレンディードラマ。出演は鈴木保奈美、柳葉敏郎、山口智子、石黒賢、岩城滉一ら。
スキー場で出会った男女が東京の会社で再会するという内容。「私をスキーに連れてって」のストーリーに似ている。この主題歌「いちばん近い他人」を歌っていたのが「稲垣潤一」。この頃のトレンディードラマの女王は鈴木保奈美(現・石橋貴明夫人)だった。
次点 「初代引田天功の大脱出」
私が小中学生の頃はNTV系列放送の「木曜スペシャル」が一世を風靡していた。その中で、死と背中合わせの緊迫した状況の中、迫りくる爆破と闘い、命がけで脱出劇を繰り広げていた「昭和の脱出王」こそ「引田天功」である。プリンセス天功の師匠にあたる人で、衝撃的な脱出計画を引っ提げ、毎回国民をハラハラドキドキさせて、今で言うドヤ顔で周囲驚きと恐怖と賞賛の渦に舞い込んだ張本人だった。これまで2~3回当ブログで紹介してる。
「死の水道管」、「炎上ジェットコースター」、「高層火炎塔」、「火炎地獄油壺」など毎回奇想天外のセットとトリックで、視聴者を興奮と不安に陥らせた。一部「Youtube」では視聴可能だが、ぜひとも彼の偉業に敬意を表す意味でも完全DVD化してほしい。
これ以外にも、沖雅也主演の「俺たちは天使だ」、坂上二郎主演の「明日の刑事」、片岡鶴太郎が喫茶店の名スター役を務めて好評を博した「季節はずれの海岸物語」(この作品に関しては7月6日の当ブログで紹介する予定)もDVD化してほしいと切に願っている。
記事作成:5月3日(木)
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