私が訪れたい北海道のレアな名所
1984年4月から1986年3月までの大学時代の2年間、北海道岩見沢市に居を構えていた。その間、中型バイクを駆って北海道の離島を除く至るところを縦横無尽にツーリングして旅して回ったものだ。もうあれから30年近い歳月が流れたとは信じ難い。その後も列車とバスを乗り継いだ仕事絡みの団体旅行、単独バイクツーリング、新婚当時、家内とふたりで車での旅行、電車でのグループ旅行と計5回、北海道の大地を踏みしめてはいるが、北海道の観光地はほぼ歩き、ほぼ知り尽くしているつもりだったが、最近、旅人の間で発掘されたり、新たに整備された新しい観光地が話題となっている。私自身これまでにまだ行ったことがない場所で、一度は訪れてみたい箇所を取り上げ、北海道への憧れや再訪への意欲を強くしたい。
1 上富良野ジェットコースター道路
最近、北海道のガイドブックやツーリングマップのグラビアを飾ることが多くなった場所。長閑な田園地帯を貫く一本道。幾重にもアップダウンし、丘の上まで直線が続いている。この風景は、中標津町の開陽台の手前にある道路と似ている。一度ここをバイクで風を切って疾走してみたい。
2 セセキ温泉の海岸露天風呂
これは新名所でも何でもない。ただ、北海道に在住時に行けそうで行けなかった悔しい場所。知床半半島の東側の港町羅臼から更に、知床岬の先端を目指し海岸線沿いを20km以上も北上しなければならない秘境。海の中に石組みをして湯船を造った天然野天風呂。干潮には湯船が現れ、満潮では海の中に消える。目の間に北方領土の国後島を眺めながら入る温泉は感慨深いものがある筈。
3 糠平湖タウシュベツ橋梁
私が北海道に住んでいた際には、まだ士幌線は国鉄が運行していて、ブームになったのは廃止になったずっと後になってからだ。人造湖である糠平湖の一部を美しい逆アーチ型で跨ぐように眼鏡橋が掛けられ、それが廃線後、風化して古代遺産のようになったことで隠れた名所としてブームに火がついた。是が非でも訪れたい場所だが、ここも頻繁に羆が出没する地帯。風化が激しく、損傷は年々酷くなっている。場所は糠平湖の北東側の複雑に入り組んだ湖岸線の入江部分。
4 富良野界隈(風のガーデンハウス・森の時計・美瑛・青池)
4年前に中井貴一主演、フジテレビ系で放送されたドラマ「風のガーデン」。「北の国から」「優しい時間」と合わせて富良野三部作と呼ばれた。ドラマの舞台となった山小屋の周囲のブリティッシュガーデンには手作りの花々が咲き乱れ、北海道の自然を象徴するかのような風情溢れ、色鮮やかな世界だった。実はこのセットは、平成6年に私と家内が宿泊したことのある新富良野プリンスホテルの敷地の一角にあるまた、そのホテルから至近にある「北時計」というカフェレストランは、私も訪れて食事をしたことがあるが、「森の時計」はTVドラマ「優しい時間」のために作られた喫茶店。ここの売りは自分でコーヒー豆を挽いて飲むことができる点。そのまま残されて営業されている。
美瑛のなだらかな丘陵は「ケン&メリー」のCMで有名だが、青池は知らないだろう。下のアドレスをどうぞ!
http://monokoto.jugem.jp/?eid=1807
5 三毛別羆事件現場
ここは知る人ぞ知る秘境。今でも野生の羆の目撃例が後を絶たず、なおかつ7名の村民が惨殺され、3名が重傷を負わされた殺戮の場所だけに、現地の人でも容易に入らない場所。その事件は1915年の大正時代に六線沢という山間の村で起きた実話である。現在は苫前町古丹別といい、留萌から日本海オロロンラインを北に30km行った苫前町から南東に20km入った山奥で悲劇が起きたのだが、私が北海道在住時には、こんな場所があるとは知らず、その近くを通過していた。前から「Youtube」や吉村昭一の小説「羆嵐」を読んで、この事件が実話だとは知っていたが、今年8月に、この事件を再現した「リメインズ~美しき勇者たち~」という映画のDVDを借りて観て、この場所への思いを強くした。断っておくが好奇心や怖いもの見たさで訪れるのではない。亡くなった方への供養のためである。
http://www.youtube.com/watch?v=8GF_S0b9V8I
6 稚咲内海岸
北海道の北、道道106号の天塩町から抜海町まで海岸線に沿って走る道路。日本海をはさんで利尻富士が聳える利尻島を眺める抜群のロケーション。私も2度走ったことがあるが、当時は新しい名物となった巨大風車群はなかった。壮観らしい。
7 離島(利尻島・礼文島・天売島・焼尻島)
北海道には2つの富士山があるのをご存知だろうか。ひとつは「蝦夷富士」と称される羊蹄山、もうひとつは利尻島自体が富士山の形の島なのだ。それが日本海に浮かんでいるのだから、圧倒される光景。そして礼文島の「スコトン岬」にも行ってみたい。宗谷岬には及ばないものの、日本最北に近く、戦前は日本の領土だった樺太(現在サハリン)を目と鼻の先に望むことができる。間宮林蔵の人物像に触れるのも一興。天売島と焼尻島はそれより南の留萌の近くに寄り添うように浮かぶ島。昔、「天を売る島」という名前のドラマがあった。倉本聰の富良野塾の塾生が脚本を書いたと思う。ここはオロロン鳥という珍しい野鳥の棲家となっている自然美あふれる孤島である。
8 青函トンネル記念館
私が北海道に住んでいた昭和59年頃は、まだ青函トンネルは工事中で完成しておらず、まだ青函連絡船の時代だった。津軽海峡をゆっくりと3時間50分かけて旅情や郷愁に触れながら渡るのもまた乙なものだった。しかし、ご承知のように昭和63年に海峡深くを貫くトンネルが開通してから、大幅な時間短縮し、鉄路で内地に渡ることは北海道民の長年の悲願だった。そのトンネル掘削の歴史や苦労が垣間見れるのが福島町にある「青函トンネル記念館」だ。もちろん本州の青森県龍飛崎にも同様の施設がある。
以前、記事に書いたことがあるが、北海道で再訪したい場所ベスト10は次のとおり。
1 神威岬(念仏トンネル・水無立岩)
2 カムイワッカ湯の滝
3 サロマ湖突端(竜宮灯台)
4 襟裳岬黄金道路
5 層雲峡(双瀑台)
6 摩周湖
7 美幌峠
8 霧多布湿原&車石
9 知床五湖
10 落石岬無線局跡
記事作成:8月19日(日)~21日(火)
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