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2012年10月27日 (土)

プロ野球七不思議

 2012年のプロ野球シーズンも幕を下ろし、残すところ注目すべきは、今日から始まる日本シリーズ(日本ハムVS巨人)と来年のWBCのみとなった。いわゆるストーブリーグに入ると、なぜか野球の話題が多くなるが、とりわけ関心は一昨日行われたドラフト会議と来季の戦力分析、WBCメンバーの人選ということになる。ドラフトについてはプロ注目の「ビッグ4」の進路が決まった。大阪桐蔭の藤浪は4球団が競合し、地元阪神がクジを引当てた。シーズン中は消化不良状態を余儀なくされた阪神ファンにとっては待望の明るいニュースが飛び込んだ。また、私が最も即戦力と期待する亜細亜大の東浜巨は、ソフトバンクが交渉権を獲得した。ますますパ・リーグが面白くなりそうだ。そして、野球浪人した菅野は、ようやく1年越しで叔父である原監督の下で野球に取り組める環境を得ることとなった。一方、昨年横槍りの日本ハムは懲りもせず、今年もメジャー表明をしたばかりの大谷翔平投手を指名した。これで2年連続で入団を拒否された場合、他の有望選手獲得の機会をみすみす放棄したフロントと球団上層部、それに監督の責任は重いと言わざるを得ない。その横槍を入れた日本ハムと妨害された巨人が今日から激突する日本シリーズは、まさに遺恨や因縁の対決となり、別の意味で興味をそそられる。心情的には前途ある若者の貴重な一年間を棒に振らせる暴挙に及んだ日ハムを、今年に限っては巨人が完膚無きまでに叩きのめして欲しいところだ。
 それにしても腑に落ちないのは、ドラフト会議の前に各球団が指名選手を予め発表してしまうことだ。なぜ手の内を前もって明かすのか。相手の出方を牽制して、釘を刺す腹積もりなのか。まったく理解できない。これが一般企業なら談合だ。入札価格を事前に公に知らせてしまっている。野球界は不思議な規則がまかり通る奇々怪々な世界だ。
 また、メンバー選考が本格化するであろう、大会3連覇がかかる「侍JAPAN」は、今後、山本浩二監督の元で三たび、胃が痛くなるような死闘を繰り広げることになる。メジャー組の参戦も含めて大いに期待したいところだ。野球への関心は高まる一方だが、今日は「プロ野球の七不思議」について持論を述べたい。あくまで個人的な私見なので、あまり深く考えず、気楽に読んで欲しい。

 ① 名球会に入っていない意外な選手たち

 「名球会」とは、打者なら2000本安打以上、投手なら200勝、250セーブ以上が資格条件となる。しかし、現役時代に名選手として鳴らしながら、あと一歩及ばずに名球会入りを逃した選手をピックアップしたい。

  野 手 (安打数)

 田淵  幸一  1532   原     辰徳  1675 
 高橋  慶彦  1826   篠塚  利夫  1696
 正田  耕三  1546   高木     豊  1716
 田代  富雄  1321   石毛  宏典  1833
 水谷  実雄  1522   中尾  孝義   699
 島田    誠   1504    宇野    勝   1620
 池山  隆寛  1521   杉浦   享  1390
 田尾  安志  1560   長池 徳士  1599
 緒方  孝市  1506   佐々木 誠  1599
 蓑田  浩二  1286   平野   謙  1551
  松永  浩美  1904   木俣 達彦  1876
 真弓  明信  1888   岡田 彰布  1520
 大石大二郎  1824   広沢  克己  1736
 清水  崇行  1428   柏原 純一  1437
 中塚 政幸   1440   平野  謙   1551 
  高田  繁   1384   伊東  勤   1738     

 投 手 (勝利数)

 渡辺  久信  125     池谷公二郎  103
 松岡    弘  191     江本  孟紀  113
  江川   卓  135     西本   聖  165
 斎藤  雅樹  180     槙原  寛己  159
  大野   豊  148     藤田  元司  119
 阿波野秀幸   75     西崎  幸広  127  
 星野  仙一  146     桑田   真澄   173

 そのチームの主力やエースとして活躍した面々だが、意外にも名球会に入っていない。一時期は破竹の勢いの戦績を残し、人々の記憶には残っていても、長い年数を継続して好成績をあげることは難しいことが浮き彫りとなった。また、捕手で名球会に入っているのは、野村克也とその愛弟子、古田敦也だけである。あの中日・巨人で活躍した中尾孝義は700安打にも満たない。来シーズンには現役42歳になる谷繁元信も入りそうだ。また、内野手の中村紀洋も間違いないだろう。桑田は怪我さえなければ入っていたし、吉村禎章や城島健司も怪我や故障に泣いた。40歳を越えても現役を貫いた工藤公康や金本知憲、山本昌、山崎武司、下柳、宮本、前田智徳の例もあるように、故障にさえ気をつければ、45歳までプロの第一線でやっていくことも決して不可能ではなくなった。

 結論を言えば、この名球会の入会資格が野手は安打数に限定していることが問題点である。安打の多い方が本塁打を量産していることよりも価値が高いという判断である。ファン心理からすれば、ホームランを多く放つスラッガーの方が記憶に残りやすい。田淵選手は高々と打ち上げ、滞空時間の長いホームランアーティストで、漫画や映画にもなるほど個性的でファンに人気があった。決して名球会の他の選手と比べても引けを取らない。しかし、長距離砲は得てして内角攻めが多く、その結果死球や勝負を避けられての四球がやたら多くなる。田淵も死球がもとで何度も骨折し、長期戦線離脱を余儀なくされた。通算474本塁打は長嶋より上で、歴代11位の記録。なのに大学出ということもあって活動期間は16年と短く、結果1,500安打程度で終わってしまった。これは明らかに不公平だ。本塁打数も400本以上も打つような大打者ならば名球会への有資格は十分あると思うのだが。ちなみに400本以上本塁打を打っている大打者は17人いるが、名球会に入っていないのは彼と現役の山崎武司選手だけである。

 ② 巨人に移籍し、去っていった男たち(平成以降)

 阿波野秀幸   近鉄ー巨人ー横浜
 工藤 公康   ダイエーー巨人ー横浜ー西武
 清原 和博   西武ー巨人ーオリックス
 石井 浩郎   近鉄ー巨人ーロッテ
 広沢 克己   ヤクルトー巨人ー阪神
 小久保裕紀   ダイエーー巨人ーソフトバンク
 江藤  智    広島ー巨人ー西武
 落合 博満   ロッテー中日ー巨人ー日本ハム 
 藤井 秀悟   ヤクルトー日本ハムー巨人ー横浜
  イ・スンヨプ   ロッテー巨人ーオリックス
 ペタジーニ   ヤクルトー巨人ーオリックス
 ローズ      近鉄ー巨人ーオリックス
 グライシンガー ヤクルトー巨人ーロッテ
 シコースキー  ロッテー巨人ー西武
 ラミレス     ヤクルトー巨人ー横浜DeNA
 マイケル中村  メジャーー日本ハムー巨人ー西武

 いずれも巨人に来る前は抜群の成績を引っ提げてFAやトレードでやってくるものの、額面通りの成績を上げられず、やがて移籍。すると水を得た魚の如く、再び活躍する不思議。巨人ではプレッシャーでがんじがらめになって、実力を出しきれずに去っていく構図が明らか。

 ③ 巨人の弱点

 1)昔から初物に弱い・・・近藤真一(中日) 福井優也(広島) ルイス(広島)など

 2)昔から左投手に弱い・・・今中、能見、山本昌、山本和行、岩瀬、川口、高橋建、野村
                 收、仲田、藤井、石川雅、林(中日)、ウィリアムス、野口、岩
                 田、山部、星野伸、井川慶など

 3)昔から外国人補強が下手くそ・・・及第点はホワイト、クロマティくらい。ゴンザレス、シ
                       コースキー、グライシンガー、ペタジーニ、李、ラミレ
                       ス、クルーン、マイケル中村、ローズなどはよそから
                       かっさらってきただけだが、巨人に来た途端ダメ。

 ④ 西武・ヤクルトは優良助っ人外人獲得が上手い

 西武・・・郭泰源、スティーブ、テリー、バークレオ、デストラーデ、ボカチカ、マルチネス、
      カブレラ、許、張など

 ヤクルト・・・ロジャー、マニエル、ホーナー、パリッシュ、ハウエル、ハドラー、クラーク、ミ
        ューレン、ブロス、ホージー、ペタジーニ、ラミレス、グライシンガーなど

 また、中日もまぁまぁの助っ人補強を行っている。マーチン、郭源治、モッカ、パウエル、宣銅烈、ゴメス、サムソン・リー、ギャラード、リナレス、アレックス、ウッズ、李などが活躍した。スカウトの目が確かな証拠だ。

 ⑤ なぜか監督になれない面々

  実績は申し分ないのに、何故か監督招聘の話が無い名選手達をピックアップしたい。

 王貞治は監督になったが、張本勲はなれない
 山本浩二は監督になったが、衣笠祥雄はなれない
 高木守道は監督になったが、谷沢健一はなれない
 岡田彰布は監督になったが、掛布雅之はなれない
 高田繁、土井正三は監督になったが、柴田勲はなれない
 田淵幸一は監督になったが、江夏豊はなれない
 野村克也は監督になったが、門田博光はなれない
 山下大輔は監督になったが、平松政次はなれない
 原辰徳は監督になったが、江川卓はなれない
 山田久志は監督になったが、福本豊はなれない
 若松勉は監督になったが、杉浦享はなれない
 大矢明彦は監督になったが、八重樫幸雄(二軍監督経験はあり)はなれない
 広岡達郎・森昌彦(祇晶)は監督になったが、黒江、末次はなれない
 星野仙一は監督になったが、木俣達彦・三沢淳はなれない
 権藤博は監督になったが、福嶋久晃、遠藤一彦・斉藤明夫はなれない
 大島康徳は監督になったが、宇野勝はなれない
 尾花高夫は監督になったが、松岡弘や安田猛はなれない
 堀内恒夫は監督になったが、高橋一三はなれない
 東尾修は監督になったが、村田兆治はなれない
 秋山幸二は監督になったが、山崎裕之はなれない
 有藤道世は監督になったが、加藤英司はなれない
 中西太は監督になったが、豊田泰光はなれない

 球団フロント陣は、監督に向き不向きな性質やその才能の有無を見抜いているというのか。それとも打診はしているが、本人が固辞しているのかは知る由もない。不思議だが監督は野球人にとって最終目標に違いないはずなのに、なぜか「なる人」と「ならない人」がすみ分けしてあって、予め決まっているように思えてしまう。
 一方、近いうちに監督になりそうな方は、今年引退した小久保裕紀、以前にも名前が挙がった工藤公康、桑田真澄、そして立浪和義がいる。復帰しそうなのは、古田敦也。逆に難しいのは我が強そうな清原和博で、どこぞの監督と同じように選手以上に自分が目立ってしまうように思える。また、ヤクルトの4番を打ち、阪神でも活躍した広沢克己(実)もまた同様。

 そして、巨人の歴代監督を振り返ると、生え抜きで、最後まで巨人軍ひとすじに身を捧げた人しかなっていないことに気づく。一度でも他のチームに移り、巨人に牙を向けた人はなっていないし、またその後にも復帰はしていない。巨人の歴代監督を見てみれば一目瞭然で、水原茂、三原脩、川上哲治、長嶋茂雄、藤田元司、王貞治、原辰徳、掘内恒夫などがそうだ。王はダイエー、ソフトバンクの監督になってしまったので、もう年齢的にも体力的にも無理だとは想像できるが、巨人の監督復帰はありえない。また、森祇晶が実績がありながら巨人の監督になれなかったのは、西武や横浜の監督になってしまったからだ。広岡達朗も同様。江川卓は、現役時代と同様、巨人に固執している限り、永遠に監督にはなれないだろう。だいぶ先に原監督が勇退する時機が来たなら、後継者は桑田真澄か吉村禎章しかいない気がする。当然ながら落合博満の巨人監督はあり得ないと見ている。巨人というチームは伝統と格式を重んじて来た。獲得した助っ人外国人選手にだって髭を剃らせるし、金髪茶髪を認めない紳士集団である。ナベツネが生きているうちはこの流れは変わらない筈だ。

 ⑥ 広島は新人投手を育てるのが上手い

 長谷川良平、外木場義郎、山根和夫、福士敬章、池谷公二郎、北別府学、津田恒美、川口和久、佐々岡真司、高橋建、大野豊、黒田博樹、紀藤、福井優也、大竹寛、野村祐輔、前田健太、永川勝浩など球界を背負って立つエースを育てた。でもせっかく手塩にかけて育てた選手をFAでみんな他のチームに持っていかれる。(川口、江藤、金本、黒田など)また、広島は新人だけでなく、投手の育成には定評がある。それは球団が金のない市民球団だけに、他チームからFAで実績のある選手を獲得できない欠点があるから、是が非でも自分たちの手で育て上げなければならないという苦しい台所事情がある。論より証拠。優秀な先発完投型の投手に贈られる「沢村栄治賞」は、全12球団での選考にもかかわらず、1975年~1991年の17年の間に、広島から5人(外木場・池谷・北別府・大野・佐々岡)も受賞している。

 ⑦ 巨人の左投手はなぜか大成しない。

 こと今年については内海と杉内が頑張り、リーグ優勝に大きく貢献したが、常勝巨人軍において、これまで左腕で名球会に入るような活躍をした選手はいない。かつてのエースや「三本柱」は殆どが右腕だった。

  先発三本柱                      抑え
 
 江川卓・西本聖・定岡正二          宮田征典、鹿取、河原
 斎藤雅樹・桑田真澄・槙原寛己       クルーン、西村
 

 左投手でそこそこ活躍したのは・・・

 高橋一三、新浦壽夫、宮本和知、角盈男、岡島秀樹、前田幸長、柏田貴史、工藤公康、高橋尚成、山口鉄也くらいだが、いずれも好不調の波が激しく、名球会などには入っていない。

 さて、どうでしたか?まぁくだらないことに焦点を当ててしまった感は否めない。でも長い目で見れば面白いかも。

 最後に、これも「後の祭り」でどうでもいいことだが、野茂英雄がメジャーへの道を切り開いてくれたが、もし全盛期ならメジャーで活躍できたであろう選手たちを紹介して、結びとしたい。

 江夏豊、江川卓、牛島和彦、津田恒美、今中慎二、桑田真澄、潮崎哲也、渡辺俊介、落合博満、秋山幸二、石毛宏典、清原和博、王貞治、田淵幸一、高橋由伸、高橋慶彦、山本浩二、高津臣吾、西崎幸広、岩瀬仁紀、小久保裕紀、小松辰雄、阿波野秀幸

 記事作成:10月5日(金)  

 追記(10/27)

 更にどうでもいいことだが、WBC開催が近づくと毎回予想している「私が選ぶWBCメンバー」を発表したい。本人が受諾するかどうかは考慮せずに考えてみた。

 先発投手・・・右腕 前田、黒田、ダルビッシュ、田中将、摂津、岩隈、吉見
         左腕 吉川、内海、成瀬

 中継ぎ投手・・・ 山口、杉内、和田、岡島、浅尾、平尾、十亀

 抑え投手・・・ 藤川、武田久、涌井、上原

 残念ながら松坂大輔、石井一久、川上憲伸、齋藤隆は落選

 捕手・・・ 阿部、谷繁、里崎、石原

 内野手・・・ 西岡、田中賢、中島、内川、井口、中村

 外野手・・・ 稲葉、陽、和田、青木、イチロー

 私が監督なら巨人の坂本と長野、高橋由は選ばない。守備力を買って荒木を選びたいところだが、攻守の差が歴然。宮本を欠くと主将を誰にするか難しい。たぶん阿部か稲葉だろう。松井秀喜は絶対に選ばない。また、もし調子が良いならロッテの藤岡や唐川、オリックスの金子、ソフトバンクの大隣、西武の牧田、広島の大竹を選びたい。

  

 

 

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