懐かしすぎる特撮ヒーロー ~実写版~
1964年(昭和39年)生まれの私にとって、その年は時代を象徴する転換期にあった。まず、秋の東京オリンピック開催に向け、新幹線などの高速鉄道や首都高速道路、ホテル建設ラッシュなどさまざまなインフラ整備が進み、世界各国から人が押し寄せ、勢いと活気があった時期だった。経済面でも「オリンピック景気」に湧き、その後の高度経済成長、ベビーブーム、3Cが持て囃され、池田勇人の「所得倍増計画」、田中角栄の推し進めた「日本列島改造論」などの政策により、日本は戦後もっとも多く活気に溢れて賑わいを見せた時代であった。しかし、一方では産業発展の副産物として公害問題が深刻化し、光と影が見え隠れしていた。郡山市でも、昭和39年に新産業都市に指定され、紡績工業や石油化学工業が栄え、近代都市化が進み、商都として現代まで繁栄が続いている。
さて、そんな物心ともに豊かな時代にあって、テレビではウルトラシリーズや仮面ラーダーを始めとし、様々な変身ヒーローや戦隊ものの正義の味方がブラウン管を闊歩し、ちびっ子たちの視線を釘付けにした。そこで今回は、主に、私が幼少時代を過ごした昭和30年代後半から40年代にかけて、世の中を席巻したテレビのヒーローたちを取り上げ、同年代の方々と一緒に「古き佳き時代」を懐かしんでみたい。ただし、今回はシリーズもので、今でも制作されているウルトラマンと仮面ライダー、戦隊ものはメジャーすぎるために除外し、特に実写版で、もう制作されていない番組のヒーローについて、オープニング映像付きで10作品紹介したい。ただし紹介する映像は、予告なく削除される場合があることを予めご了承願います。
シルバー仮面
1971年(昭和46年)11月28日から1972年(昭和 47年)5月21日まで、宣弘社と日本現代企画の製作により、TBS系で毎週日曜19:00 - 19:30(JST)のタケダアワーにて全26話が放送された特撮テレビ番組確。か小学校低学年の頃に放送していた。巨大化する前は、顔のした半分が仮面ではなく、モロ見え状態。
ミラーマン
1971年12月5日から1972年11月26日にかけて全51話がフジテレビの日曜日19:00-19:30枠に放送された、特撮ヒーロー番組。シルバー仮面の対抗策として制作された。
スペクトルマン
1971年(昭和46年)1月2日から1972年(昭和47年)3月25日 にかけてフジテレビで土曜日19:00-19:30に全63話が放送された、ピー・プロダクション が企画、制作した特撮ヒーロー番組。宇宙からの侵略者「宇宙猿人ゴリ」の送り出す怪獣対ネヴュラの星のヒーロー・スペクトルマンの戦いを描く。
仮面忍者赤影
全52話が1967年4月5日 - 1968年3月27日まで関西テレビ及びフジ テレビ系列で毎週水曜日19:00 - 19:30に放送された。「豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎だった頃、琵琶湖の南に『金目教』という怪しい宗教が流行っていた…」というアバンタイトルにあるように藤吉郎は天下平安を願い、飛騨の里の影一族に助けを求め、赤影、白影、青影の三人の忍者が駆けつける。かくして彼らは藤吉郎の命を受け、奇っ怪な忍者集団との戦いを繰り広げてゆく。
愛の戦士レインボーマン
http://www.youtube.com/watch?v=SOd58l9HUtg
1972年(昭和47年)10月6日から1973年(昭和48年)9月28日までNET系で毎週金曜日19:30 - 20:00に全52話が放送された。レインボーマンに変身するヤマトタケシと「死ね死ね団」の戦いが描かれたテレビドラマ。七曜にちなむ7種類の姿に変化(へんげ)し、それぞれの姿にちなんだ超能力を発揮する。
マグマ大使
地球の創造主アースが、地球侵略を狙う「宇宙の帝王」ゴアとの戦いの ために生んだ「ロケット人間」である。マグマ大使は、アースがマモル少年に与えた特殊 な笛によって呼び出される。マモル少年たち正義の味方と、地球征服を企む宇宙の帝王ゴア、ゴアの差し向けた敵との戦いを描く。TV実写版は、1966年(昭和41年)7月4日から1967年(昭和42年)9月25日まで全64回された。
超人バロム1
1972年(昭和47年)4月2日から同年11月26日まで、よみうりテレビ製作・日本テレビ系で毎週日曜日19時30分から20時00分に全35話が放送された。大宇宙で何千年も戦い続ける二つの力があった。一つは、平和と正義の力であるコプー、もう一つは、悪と呪いの力であるドルゲ。激しく永い戦いの果てにドルゲは地球に到達し、地底深くに住処であるドルゲ洞を構え、地球を悪の世界にするための活動を開始する。
怪傑ライオン丸
1972年(昭和47年)4月1日から1973年(昭和48年)4月7日までフジテレビ系で毎週土曜日19:00 - 19:30に全54話が放送された、ピー・プロダクション製作の特撮テレビ番組。時は戦国時代。ヒマラヤ山中で邪悪な妖術を身につけた1人の男が「大魔王ゴースン」を名乗り、戦乱の日本征服を目指して乗り込んでくる。彼は自分と同じようにチベットで修行し、妖術を身につけている偉大な忍者・果心居士の存在を危険視して、手下のオロチを人間に化けさせて刺客として送り込んだ。獅子丸は太刀の力を用いた「忍法獅子変化」で、白いたてがみをなびかせた獅子面の剣士・ライオン丸に変身してオロチを倒す。そして3人は居士の遺志を受け継ぎ、ゴースンの送り込む暗黒魔人達を倒すため諸国を行脚して戦う。
がんばれロボコン
1974年10月4日から1977年3月25日にかけて、NETテレビ(現・ テレビ朝日)系で全118話が放送された子供向け特撮番組。ロボット学校に通っているロボット達が人間社会に派遣され、世のため人のために働きながら一人前のロボットに成長していく過程を描いたもの。主人公のG級ロボット・ロボコンは、常に失敗ばかりでガンツ先生に怒鳴られてばかり。しかし、それを乗り越えてA級ロボットに成長するための努力を惜しまない。
他にもキカイダーや光速エスパー、ジャイアントロボがある。個人的にはウルトラセブンが大好きで、ウルトラシリーズの中では、かなり凝った作りで、細部にまでこだわっていた。モロボシ・ダンとアンヌ隊員との愛、カプセル怪獣、ウルトラアイ、ウルトラ警備隊のクライスラーを改造して作ったポインター号、プラモデルにもなったウルトラフォーク1~3号、アイスラッガー、ウルトラビームなど多彩な技や登場物が魅力に溢れていた。
今こうして振り返ってみると、子供騙しで笑ってしまうものが多い。しかし、こうした番組制作を経て、現在のCGや特殊メイクにたどり着いていると考えれば、先駆者たちの偉業があってこその快挙であろう。
記事作成:12月10日(月)
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