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2013年8月16日 (金)

THE いじられキャラ

 「いじめ」が再び社会問題化している。というか常套化している感すら否めない。全国でいじめを苦に自殺する小中学生が相次ぎ、事態は深刻な状況下にある。人が自ら命を断つからには、他人には計り知れない相当の苦痛を伴うものだし、いじめている本人は、その自覚に乏しく、そこまで追い込んで初めて、自分の罪深さに気づくことが多い。しかし、その時点で自覚しても時既に遅しである。人命は地球より重い。失われた命は二度と甦らないという事実を身をもって知る必要がある。いじめまでいたらずとも、どの地域にも、どの学校にも、どの職場にも「いじられキャラ」と呼ばれる方々がいる。私は、勝手な思い込みかもしれないが、血液型がA型の人がそうなる確率が高いような気がする。 A型の性格は、もとよりサービス精神旺盛で、おやじギャグや自虐ギャグをかまして場を盛り上げようと涙ぐましい努力をするが、結構それが滑ってしまう。だから、いじられてしまう雰囲気を自分自身が無意識のうちに作ってしまう傾向がある。もちろん血液型で決まるものではないが、いじられキャラには不思議なくらい似た傾向がある。では、そのことを例証するために、芸能界で「いじられキャラ」として取り上げられる方をピックアップし、検証してみたい。

 児嶋一哉(アンジャッシュ)

 彼は、からかわれると一応反論らしきことは言うが、そこは芸人の哀しい性。強く言えない立場を自らが認識している。それを笑いにつなげようとして却って墓穴を掘っている印象。相方にも愛想をつかされている感じが否めない。へらへら対応が招いた自業自得的ないじられキャラと化してしまった。

 磯野貴理

 行列のできる法律相談所では、島田紳助にさんざんいじられた。その状況を今でも引きずり、東野幸治にまでからかわれるキャラに落ち着いている。中途半端で思わせぶりなリアクションが災いし、それが周囲にウケてしまい、現状に至っている。個人的な意見では、彼女は黙っておしとやかに振舞っていれば、美人で通ったのに、自らの対応のまずさから墓穴を堀り、傷口を広げてしまい、哀しい性(サガ)としか言い様がない。

 大野智

 ご存知、ジャニーズの超人気グループ「嵐」のリーダー。性格が穏やかで、リーダーとして常に周囲を円満にしようと心がけた言動や行動をしていることが、逆にいじり連中にツッコミの機会を与えている印象。それでもそこはジャニーズ。彼の存在はピカイチで、もし彼がいなければ、嵐は今のリレーションを保てていられるかは微妙。外見は穏やかだが、プライドが高く、本性をなかなか見せないA型中心のグループだけに、彼のようなゆるキャラは緩衝材になり、欠かせない存在。TOKIOも城島茂がいなければ、もしかして衝突や軋轢が多くて、とっくに解散に陥っていたかも。

 狩野英孝

 芸人の中でも独特な性格。ネタで自分がイケメンだと勘違いしているから、周囲からツッこまれて然り。自らの言動やスタンスを取り違えたことが今のいじられキャラを作り出している。そして自分自身の存在や位置関係を認識していないため、余計にからかわれる場面を自らが作ってしまう。しかも実家は神社ということで、プライドは高く、上から目線の傾向。それが災いし、自らの非を認めないだろうし、謝ることも苦手。それがドツボにはまるなかなか抜け出せない要因となっている。

 トシ(タカトシ)

 タカは友人も多く、愛されキャラだが、トシはプライドが高い。冗談で悪口を言われても「誰が~だよ」とまともに受けてしまい、O型のようにおとぼけで受け流すことができない。逆に言うとツッコミ甲斐があって、その反応を楽しみたいといういじり方だろう。

 近藤春菜

 角野卓造似と言われ、「誰が卓造だよ」といいつつ、それを自らのネタのレパートリーにしてしまっていることで、逆にからかわれる回数を増やしている。本人は嫌に決まっているが、それをギャグにしていることで、強く否定できなくなってしまった感じ。自分を犠牲(ネタ)にしてまで相手を喜ばせるタイプ。

 ブラマヨ吉田

 負け犬の遠吠え的な存在。たいしてネタも個性や才もないのに、威張り、虚勢を張るタイプ。かつての高慢を絵に描いたような性格の石橋貴明もそうだった。気分次第で当たり散らして周囲を不機嫌にしたり、友達にしたら一番厄介な人物。それを指摘されると、自分のことを棚に上げて逆ギレするタイプだ。

 山田隆夫

 ご存知、座布団運びの山田君だ。元アイドルグループの「ずうとるび」のメンバーだった。NTV系列の「笑点」に松崎真の後任として、座布団運び役を任されて以降、たびたび大喜利メンバーにいじられている。

 一応、「いじられキャラ」として世間が認知している面々だが、不思議なことに全員がA型である。他にもドランクドラゴンの鈴木拓もこのテーマに合致する人だが、彼もA型。彼等の様子を窺うと、いじられキャラには共通の特徴があるように思える。以下、列挙したい。

 ・優しくおとなしい人が多い。
 ・からかわれても反論できず、自らもそれを面白がってしまい、ますますいじられる機会を与えてしまう。
 ・本心を言えず、いじられてもニヤけてしまう人に多い。
 ・からかわれた時のリアクションが面白いため、余計にからかわれてその反応を楽しまれてしまう。
 ・からかわれてもめげないタイプ。凹まないので、へこむまでからかわれてしまう。
 ・自分の欠点を素直に認めない特徴。
 ・本気と冗談の区別がつかないタイプ。
 ・優柔不断で長いものには巻かれろタイプ。
 ・個性や才能がなく、平凡タイプ。なのに強がって自己主張だけはいっちょまえにする人。
 ・ちょっかいを出されても強く否定しない。嫌がる素振りを見せないタイプ。
 ・からかわれるとマジギレしたり、ムキになって怒るタイプ。その反応を楽しまれる格好のいじりターゲットとなる。
 ・冗談を真にうけ、うまく交わす処世術を身につけていない。
 ・自己主張がなく、受身で自分から行動できない。
 ・冗談が通じない生真面目タイプ。自己抑制が強い。
 ・自虐ギャグやオヤジギャグをよく言うタイプも、空気が読めずからかわれる原因となる。
 ・たいした才もないのに、自慢したり、自分を大きく見せようと虚勢を張るタイプ。威張り腐ったりするのもマイナス。

 いずれもA型の性格を代弁しているかのような特徴傾向である。

 ではA型以外でいじられキャラというと誰か?

 出川哲朗(B型)、山崎弘也(アンタッチャブル)(B型)、堤下敦(インパルス)、山崎邦正(O型)、上島竜兵(AB型)あたりか。それでもいじられ方はA型の比ではない。それはB型は個性的で、いじられてもそれを逆手にとって、自分のウリにしてしまうし、O型は対人関係がうまいので、おとぼけやするりと交わす術を心得ている。いじられる雰囲気を作らせないし、あまりいじり甲斐がないのだ。

 さて、最後に断っておくが、A型の皆さん、悪く思わないで欲しい。そうした特徴をA型の方は知らず知らず自然に作り上げてしまうということを知ってほしいだけなのだ。この型は、とにかくプライドが高く、人付き合いがあまり得意ではないため、相手との距離感を常に意識したり、その場の雰囲気を盛り上げようと斟酌しているA型ならではの性格が災いしている。また、「異端児」と見られたり、社会からはみ出すことを嫌う性格のため、自己抑制が強く、周囲に合わせ、自らの主張を押し殺し、凡庸や平凡さを装うとする傾向が強い。したがって、多少、自分を自虐しても周囲に馴染もうとする性格がいじられ傾向を強めているのだ。
 しかし、いじられキャラは決して悪いことだらけではない。それは、周囲から放り出されて孤独に陥るのではなく、人間関係において「優劣関係」はあるものの、放っておけない存在となるからだ。ある意味「ひとりぼっち」になることは少なく、からかわれながらも、そのグループではなくてはならない存在になることが多いからだ。意外とお得な性格なのかもしれない。自分はいじられキャラだと嘆いているそこのあなた。全然落ち込む必要はない。問題なのは、誰からも相手にされず、存在感や所属感もなく、生きがいを見失ってしまうことほど恐ろしいものはないからだ。そこで180度考え方や発想を変え、「それが自分の生きる道」と今の境遇を逆手にとって前向きに生きてみてはいかがだろう。つまり欠点を長所に変えるのだ。そうすれば、あなたが思っている以上に周囲はあなたに好意をもって接してくれるだろう。

 

 記事作成:7月25日(木)

 

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