古代浪漫へのタイムスリップ
最近の「進撃のチョイ旅」は留まるところを知らない。何かに追い立てられるかのように、週末になるとどこかへ出かけたくなる。実は、忙しい仕事からの現実逃避もいいところで、何か寒くなる前に、癒しを求めて「何処かに行ってしまいたい」という意識が働く。この8~9月に、俳人・松尾芭蕉の足取りを追う旅を繰り広げて来たが、芭蕉が訪れたとされている、守山にある「田村神社」を見落としていたため、ここだけはどうしても外せなかった。
更に、8月末のKFBの自社制作番組の「ドミソラ」で紹介され、郡山東部にあり、千原礼子アナが訪れた150本鳥居で有名な「高屋敷稲荷神社」が気になって、そこをどうしても訪れたくなった。この2か所だけでは物足りないため、周辺の名勝旧跡など見所を模索したところ、一度ですべて網羅し、この目でしかと見届けたいとの衝動に駆られ、欲張りにも合計で9か所の訪問を企画した。このところ、週末に天候が崩れるパターンが続いたが、今週もその例に漏れず、台風襲来。秋の行楽シーズンも台無し。せっかくの3連休、気仙沼で解体が始まった第18共徳丸を見に行くプランもちらついたのだが、やはり天気が心配なので近場で堪えた。3連休中、土曜日だけが晴れ間が期待できることから、決行日をこの日に決定。しかるにその訪問先とは以下の通り。
①日和田町(西方寺)ー②蛇骨地蔵堂ー③高柴デコ屋敷ー④鹿島神社(ペグマタイト岩脈)
ー⑤雪村庵ー⑥白岩町(高屋敷稲荷神社)ー⑦小川蝦夷穴ー⑧田村神社ー⑨大安場古墳
見ての通り、テーマはズバリ「古代浪漫に触れる旅」で、古代にタイムスリップしたかのような、大昔の人々の暮らしや文化に触れることで先駆者たちの偉業を讃え、同時に当時を偲びたい。
約40km、約4時間コース 7:00自宅発で、半田屋経由でも12時前には帰宅見込み。
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9月14日(土)くもり/晴れ
6:40 起床 朝はひんやり肌寒いくらい。PC作業に没頭し、予定より出発が遅れる。
7:54 自宅発。東原セブン廻り。バイパスへ。土曜でも交通量多い。台風のため風強
い。23℃の表示。日和田から右折。ジョイフル方面へ。信号タイミング悪い。
東北本線の高架橋の右の坂を下りる予定が、通り過ぎ、T字路を右折。緩やかな
下り坂を下りる途中、右側に西方寺の駐車場を発見。旧4号沿いにあった。
8:03 西方寺着。5.7km地点。大きな観音像が立つ。境内を通り抜けて墓地と田んぼ
の一本道を左へ。100m離れた左側にお堂を発見。「蛇骨地蔵堂」に到着。
いかにも歴史を感じる佇まい。震災の修復工事が終わり、綺麗な外観。墓参のお
じさんとバッティング。その隣りにまるで傘のように広がった松の木。これが「笠
松」。立派で風情を感じる。先客なし。無人。奥には何かの慰霊塔(おおきな石
碑)が建つ。732年に別の場所に建立されたが、西方寺へ移築。1599年の大
火で焼失。現在のお堂は1718年に再建されたもの。参道の途中に「日和田のイ
チイ」という名木が立つ。旧国道側には火の見櫓が聳える。帰りは旧4号線沿い
から駐車場へ。
http://www.kanko-koriyama.gr.jp/tourism/detail2-0-46.html
8:14 西方寺発。郡山方面へ100mほど下りて、三春方面へ左折。もみじマークの軽ト
ラに割り込まれ、スローペース。次に向かうは、久々の「高柴デコ屋敷」だ。
昨春までの通勤ルートだ。小和滝橋を渡り、セブン前を左折。県道115へ。西
田方面へ。前が詰まっているのにプリウスが煽る。西田中入口を通過。標識が
あるので迷わず走行。やがて、標識から左折。山間に向かう。しかし、300mほ
どで高柴の集落へ。片側通行あり。やがて古民家風の佇まいの集落へ。左折し
て大黒屋の手前の駐車場へ滑り込んだ。
8:25 高柴デコ屋敷着。13.4km地点。昔の彼女とデートで訪ねて以来22年振りの訪
問。順路の表示に沿って歩く。民家の庭を跨ぐように設けてある。店自体は9時か
ら開店のところが多く、まだやっていない。恵比寿屋の軒先を抜け、壁に三春駒
の模様のある店でT字路。左に折れて小道を20mほど下がると井戸を発見。その
右の建物が、大きな三春駒の置物が店先を飾る「彦治民芸」。店構えも前庭もと
ても美しい。茅葺き屋根だ。店先にはお面や張子細工がたくさん展示。店内に入
ると、主人がすでに製作作業を行っていた。店内には所狭しと民芸品が並び、天
井には古いランプや古時計、年代物の写真機が吊るしてあったり、壁掛けてあっ
たりした。有名人が数多く訪れているようで、あべ静江やシブがき隊、王貞治、中
畑清、高見知佳、沢口靖子の来店時の写真が飾られてあった。天狗や十二支の
張子細工、三春駒にキーホルダー、ひょっとこのお面なども販売されていた。店主
がわざわざ明かりをつけてくれたが、意外にも値段が張って手が出ない。パンフ
をもらって店を出た。標識に従って「夫婦桜」を見に、坂をアップダウンし左へ。土
手を歩いて上り、写メ。周辺は朝一のせいか観光客は皆無。大黒屋まで戻った
が、店内に入らず素通り。そのまま車に乗り込む。
http://www.kanko-koriyama.gr.jp/tourism/detail3-0-66.html
http://www.kanko-koriyama.gr.jp/tourism/detail4-0-129.html
8:43 デコ屋敷発。左折して高野小学校方面へ。次は鹿島大神宮にあるペグマタイト
岩脈だが、ナビや手書きの地図(略図)に頼らずとも標識あり。T字路にぶつか
り、本宮方面へ左折して100mほど先ですぐ右折。沿道にマリーゴールドが咲き
誇る整備された道へ。高野小の南側を通り、左折。見通しの良い下り坂で、道端
に鳥居とそれらしき標識、左奥には社務所らしき建物が。しかし、駐車場らしきも
のがない。しかも社務所の周辺は、雑草狩りの人たちの軽トラの群れ。一旦通り
すぎ、Uターンして、やや広い路肩へ。
8:48 鹿島大神宮着。17.5km地点。鳥居の下が細い砂利だが、そこを潜って車のま
ま行けるようだ。鳥居が立つ入口には間違いなく「ペグマタイト岩脈」の標札が。徒
歩で散策。あちこちで草刈機の爆音。社務所の右側が参道。急斜面の石段を上
がる。いずれ磐梯山登山を目指すので、いい足腰の鍛錬になる。石段の途中に、
クリスタルっぽい白の岩石があちこちにある。登りきった場所に、本殿。宮司や他
の人たちが慌ただしく動き回っていた。清掃作業?左手が神楽殿。その間に高さ
10m、幅5~6mほどのペグマタイト岩脈の岩群が聳え立つ。世界遺産もどきとし
て取り上げたことがあるが、不思議にもその一帯だけに散在。周辺は杉林に囲ま
れて、鬱蒼として静かな佇まい。パワースポットとしての厳かな雰囲気が漂う。帰り
際、草刈りの人と話す。石川からずっと岩脈帯になっているとか、先の震災で本
殿の石垣が崩れ、修復に500万円費やしたなど。ふと石段の脇を見ると、歌碑の
ような石碑を見つけ、それを見ようと跨いだら、大きな蜘蛛の巣に頭を突っ込む。
思い切り引っかかった。髪が蜘蛛の巣だらけに。振り払うがなかなかとれない。そ
の石碑には薫風という文字が・・・。結構新しい歌碑だ。竹のようににょきにょきと
白い岩石があちこち顔を出している。台風接近の影響か蒸し暑くなってくる。
http://www.kanko-koriyama.gr.jp/tourism/detail2-0-71.html
9:04 鹿島大神宮(ペグマタイト岩脈)発。県道116へ。T字路左折。本宮から来た道と
合流。更には西田方面から繋がる県道とも合流。そして延べ9年間通った通り
へ。雷医院の交差点を右折。懐想記念館の前で工事の片側通行。ダンプに煽ら
れながら、右へ折れて迂回路へ。
9:09 雪村庵着。20.9km地点。狭い道にできるだけ路肩に寄せて駐車。晴れて急に
暑くなる。ここを訪れるのは、3月30日に続いてのこと。通勤ルートで毎日通って
いたが、桜の季節以外はいつ来ても閑散。前回は工事中で、柵があって中に入
れず。今回は枝垂れ桜や朱塗りが美しい建物もすべて見物。竹林が周辺を取り
囲む。昔のままの佇まいを残す。セミの鳴き声が響く。立て看板の説明によれ
ば、雪村周継は16世紀初めから後半まで生きた禅宗の画僧・山水画やあ人物
画、花鳥画を多く残した。晩年、この場所に居を構え、この建物の裏手の竹林に
遺骨が葬られて、地元民によって供養されているという。見学中はあ訪れる客は
なく、無人。寂しいが、侘び寂びを感じる。
http://www.kanko-koriyama.gr.jp/tourism/detail2-0-42.html
9:17 雪村庵発。予定より45分も遅れての出発だったが、いつの間にか予定を追い
越してしまった。ここは三春ではなく、なぜか郡山市なのだ。磐越東線沿いの道を
行く。太田小分岐を直進。狭いブラインドを抜けて、バイパス分岐の交差点を直
進。左に線路と緑の高速の高架橋、リオンドールも見える。先月にここまで「甘い
香りのモカブレンド」を買いに来た。右折してR288へ。セブンイレブンの向かいに
ある、ポケバイが天辺に備え付けてある「みそとんかつ」の看板を通過。やがて
SLの写真が展示してあるかんのやゆべしの工場側へ左折。9:19に踏切を渡
る。S字カーブの坂を上がり、三春町内から来る県道54へ右折して合流。しばらく
進み、右カーブでイベント会場ののぼりが続くのを発見。「田んぼアート」の文字
が。コースを逸脱して寄り道。左折して迂回路に入り、その道へ。坂を200m進む
とそのイベント会場。
9:23 鷹の巣田んぼアート会場。26.1km地点。でも誰もいない。道端に駐車。道路右
側から見下ろすと、田んぼの所所が刈り取られ、何かの模様が。写真入りの説明
板によると、三春滝桜の絵らしい。その左上に富士山という構図。しかし、高さが
ないので、全体像をイマイチ掴めず。Uターンしてすぐ出発。本道合流。ゆっくり走
っていたら、白のアルファードがバックミラーに。一気に加速して距離を空ける。そ
のせいで、途中から右折して農免道路へ横切る予定が、ハーブガーデン近くまで
来てしまう。慌てて、ナビを頼りに細い路地へ右折。田んぼのあぜ道で、対向車が
来たらすれ違えないような細い一本道を西へ。あちこちカーブしながら、何とか農
免道路へ。右折。ロードランナーが飛ばして坂を下りて、また登っていった。右折
した場所が奏功し、200mほど坂を上がったら、左手奥に赤い鳥居群が見えた。
シャッターポイントを通り過ぎてしまったが、左折し、砂利の広い駐車場へ。
9:31 高屋敷稲荷神社着。自宅を発ってから29.6km地点。ここは8月末の「ドミドラ」
で千原礼子アナが訪れて紹介した場所。朱塗りの鳥居が100本以上連なる謎の
スポットとして紹介。今回のチョイ旅の中でも、田村神社と並んでメインスポット。
一旦写真を撮影するため、鳥居の途中から潜りながら一番下へ。ベストポイント
を探して、田んぼの一本道まで進む。途中、蜘蛛の巣多数。鹿島大神宮の引っか
かった蜘蛛の巣が取れなくて気落ち悪い。そして再び京都の伏見稲荷を彷彿させ
る、朱塗りの鳥居が連なる参道を登る。この鳥居は個人のご芳志により建立され
たものらしい。柱にその名前が書かれてある。小高い丘の斜面に沿うように鳥居
が続く。郡山の身近な場所に、このような景観があったとは・・・。御鎮座300年の
看板が。最後の急な石段を登り詰めた場所が本殿。中で数名が正座し、神主が
祝詞を捧げ、ご祈祷を行っていた。お宮参り?その右に御札を奉納する社務所
があり、も5~6本、鳥居があった。こんなに鳥居の数が少なかった筈はないと、
それをくぐって探索してみると、そこから先の下り坂も鳥居が20本ほど連なり、こ
ちらは舗装路で、車が潜って来れるようになっていた。しかも苦労して登ってきた
のに、本殿の隣には駐車場もあった。パジェロのナンバーが49で始まっていた。
やっぱこの不吉なナンバーもあるのだ。そして神社所有の車は白のエスカルゴ。
その側面の荷台に大きなお札が貼ってあった。そして本殿の奥には、白狐社とい
う別棟の小屋のような建物が。見ると数多くの白い狐の置物が祭ってあった。稲
荷神社なので、これは当然。本殿の前の木のベンチで座って休んでいると、その
隣りの建物に若い女性がいた。ここで疑問に思っていたことをその方に尋ねてみ
たくて声をかけた。すると、その女性はとても美しい顔立ちの20代くらいで、お言
葉も上品で丁寧、今時、このような古風で落ち着いた物腰の女性がいるとは・・・。
驚きだった。実は前の職場に関連して、私が間接的にお世話になった方が鈴木
宮司ではないかと聞いてみた。案の定そうであった。私に素性を話、昔、ここで採
れたお米や割り箸を頂いたことを知り、よろしくお伝えするようお願いした。ドミソラ
は、突然取材にやって来たらしく、オンエアを見ていなかったらしい。その女性は
おそらく宮司のお嬢様だと直感した。挨拶すると、畳に三つ指ついて丁寧にお辞
儀をするほどだった。本日は大安なのでお宮参りをする方が多いという。丁重に
礼を言ってその場を去った。訪れて良かった。
9:48 高屋敷稲荷神社発。県道に戻る。道端に路駐し、ベスポジにて全景を撮影。再
出発。続いて向かうのは、知る人ぞ知る超マイナーな観光スポットである。剣道を
アップダウンしながら進み、三春ハーブガーデンから登って来る道と交差。そのま
ま突っ切り、下り坂へ。500m先正面に荒井浄水場の構造物が・・・。途中で路駐
して写メ撮影。道なりに進み、やがて昭和シェルの大きなGSがある交差点で右
折。宮城中のある地点なのだが、新しい大きな道路になっていて、校舎は確認で
きなかった。県道54+県道65の通り。細い川沿いで、前のダンプがとろい。
500mほどで方八町から霊園に続く道にぶつかり、左折して毎年3回通う道路
へ。ダンプを交わし、青花園という植木屋の前を通過。やがてR49から繋がる交
差点へ。ここを一旦、大安場公園のほうへ曲がり、すぐに左折。狭い一本道の下
り坂へ。標識もなく、本当にこの道で合っているのかも確認できないまま進むと、
左側にこんもりとした塚らしき風景が・・・。そしてその下の方の岩肌に幾つかの穴
が空いていた光景を目の当たりにし、確信を持った。
10:01 小川蝦夷穴着。38.4km地点。当初の予定より30分早い到着。ここは古代遺
跡とも言うべき場所で、横穴式のお墓である。大小織り交ぜ10個程度、岩壁に穴
が空いていて、そこに死者の遺体を安置したという。周囲はもちろん人っこひとり
いない。今では誰も寄り付かなような陰の場所。写真を撮ってもいいものか思案し
た。霊が写りこんでいたら怖いとか・・・。でもきちんと礼を尽くし、撮影した。向か
い側には市の施設の建物と、周辺の案内図の看板。穴はとても人の遺体が入る
のか疑問なほど狭い。昔の人は小柄だったという証明にもなる。
http://www.kanko-koriyama.gr.jp/tourism/detail2-0-123.html
10:04 小川蝦夷穴発。県道に戻って、R49までひた走る。
10:07 R49の守山地区のセーブオン(山中交差点)へ。そのまま直進してすぐに、右手
に田村神社の参道と鳥居が見えたが、肝心の駐車場が見当たらない。一旦守山
の古い建物が軒を連ねる迂回路に入り、信号の手前でUターン。工事の資材置き
場の手前に斜めに入る細い道を発見。そのまま分け行った。すると運良く、別の
鳥居があって、そこに空き地を見つけた。しかし、そこにどうみてもデート中の高
校生らしいカップルがいた。動じず、空き地に駐車。カメラが床に落ちてしまった。
10:09 田村神社着。ここはどうしても外せない場所だった。奥の細道を編纂した松尾芭
蕉とその弟子の曾良が、須賀川からの道中、この神社を参拝したという記録があ
るためだ。ここは、鹿島大神宮、高屋敷稲荷神社よりも急勾配の石段。参った。3
度目の挑戦。途中で止まるときつくなるので、できるだけ上を見ないで、同じ歩調
で登った。息切れ。山門には「鎮守門」の文字。そして左右には朱塗りの仁王像
のような巨像が二体門番。なぜかわらじも吊るしてあった。山門をくぐったところ
に、工事関係者が3人、休んでいた。挨拶をしたところ、「登りごたえあっぱい」と
声を掛けられた。真正面に本殿、右にお清めの浄場などがあり、期待しなかった
が、それは立派な神社だった。しかし、肝心の松尾芭蕉が訪れたことを記す説明
書きも無いし、その痕跡らしき石碑もなかった。境内を一周してみたが、皆無。本
殿には「大元帥」の文字が・・・。一応、礼節に準じて鈴を鳴らし二礼二拍一礼の
作法で参拝した。奥には泰平寺の桜が高さ20mほどそびえ立っていた。この時点
では天候は快晴。蒸し暑くて汗ばむ陽気に。9月中旬とは思えない。30℃を越す
真夏日になる可能性十分。帰りは山門を潜らず、端伝いに歩き、急な石段を踏み
外さぬよう一歩ずつ確実に下りた。まだ高校生カップルはいた。でもいちゃつくこ
ともなく健全で安堵。明日は筋肉痛必至。
http://www.kanko-koriyama.gr.jp/tourism/detail2-0-80.html
Wikipediaはコチラ
ここは曾良随行日記によれば、間違いなくこの場所に松尾芭蕉と弟子の曾良は訪れている。訪問時、私は見落としてしまったが、ここの東側の石段の中腹に、彼が遺した句碑が建っていた・・・。
http://members.jcom.home.ne.jp/michiko328/tamurajinja.html
個人のブログはコチラ
10:18 田村神社発。長居したつもりだが、結局10分足らずで見物を終えた。R49へ右
折して合流。次は今回の古代ロマンに触れる旅の最終目的地の「大安場古墳」
だ。平成12年に文科省の指定を受けた古墳だが、子供が小さい頃に訪ねて以
来10年振り以上の再訪だ。ラゴーやコカコーラ、アメ商の前を通過。5年前の深
夜に、釣りに行く途中、速度違反で青切符を切られた大善寺の交番の前を通りす
ぎ、やがて交差点をマイナス方面にもどる形で右折。300m先の黄色い「萬壽園」
の大きい看板を左折。副葬品の形をモチーフにした資料館が見え、その頭上に
は青々とした斜面が前方後方墳が2つ、まるでラクダのコブのようにそそり立って
いた。バスの駐車場を避け、右側の一般者の駐車スペースへ。
10:24 大安場古墳着。43.8km地点。まずは、登山をくり返し、この暑さで喉がカラカ
ラ。建物の外に自販機を見つけ。150円で綾鷹を購入。まずは乾ききった喉を潤
した。お茶を飲みながら、建物内部へ。中は飲食・撮影禁止。ソファで寛ぎ、流さ
れていた紹介DVDを見る。その後、他の客も現われた。資料館を一周。この場所
が古墳と判明するまでの経緯や実際の発掘の模様、出土した遺骨や副葬品の状
況などを再現する展示物や、実際に古墳から出土した品物も多数展示・陳列して
あった。ここはどう見ても体験型学習施設の印象。スタンプを押印し、市の職員に
断ってパンフを3~4種類頂き、屋外へ、いよいよ10年振りの古墳山頂へのアタ
ック開始。案の定、私以外訪問客はいない。この数ヶ月、有名観光地を訪ねて
も、私しかいないというお粗末さ。整備された遊歩道の階段を登る。これできょう4
度目の山登り。足が重い。すぐに段差のある2つの古墳のてっぺんが見えた。左
に円形の塚のような2号古墳があり、右側には高さが違う2段構えの後方墳が聳
える。一旦階段を下がるのがもどかしい。改めて20m先の別の階段を登って山
頂部分へ。
10:37 前方後方墳に登頂成功!(大げさな)市内が一望できる。西側を見ると左に日
大の巨大な校舎群、右には帝京安積の後者と、その奥に郡山市街地のビル群が
眼下に広がる。しかしカンカン照りで暑い。水分が足りず、ペット茶がぶ飲み。こ
の山頂部から遺骨や副葬品が発掘された。その部分はすでに埋め立てて、アス
ファルトで固められているが、出土場面を再現するように、どこから何が見つかっ
たかを記すように刻んで描かれてあった。東側は桜ヶ丘団地の住宅街。目の前が
古墳整備されて、住民はどう思っているのか。やがて公園ルートから親子連れが
登って来るのが見えたので、その場を離れた。そして階段を2つ下りて、隣りの円
形の2号古墳へ。一周した。すると今度は犬を散歩しに来た女性の姿を見つけ、
とっとと下山。足を踏み外さないように注意深く歩足を進めた。帰りがてら、自販
機の脇のゴミ箱に飲み干した緑茶のボトルをポイ。車載温度計は28℃になって
いた。
http://www.kanko-koriyama.gr.jp/tourism/detail2-0-49.html
10:50 大安場古墳発。当初はここを11:50に出発する予定でいたため、1時間早くな
った。勝因は、一箇所に長く留まっていないからだろう。単独なので、見学時間は
さほどいらない。R49へ合流。信号待たず。「田村」の緑色の幟が風にたなびく。
その後、銘酒「田村」を置いている酒屋の前を通り、その隣りには、「県庁郡山移
転を実現しよう」の大看板が・・・。旧森永乳業があった交差点から右折。もう更地
になっていた。シミズストアに入る車3台連続。ここで失敗に気づく。R49を直進し
て芭蕉が歩いた同じルートを行きたかった。金山橋に架かる阿武隈川を渡ってい
るのに・・・。田村工業団地内を通り抜け、左折して行合橋を渡る。ここから東部幹
線までは大渋滞。迂回すればよかった。その後、右折して昭和ドライバーズカレッ
ジ前を通過。そして朝食&昼食を摂る「半田屋」へ。転がり込んだ。
11:04 半田屋着。今日はいつもの玉子焼き・鮭・カツフライのセットとニラレバ炒めをセ
レクト。更には納豆とめしミニ、味噌汁で540円。10分足らずで平らげた。大きな
サーバーに冷水麦茶が作られてあった。冷えた緑茶と合わせて5~6杯飲み、乾
きを癒した。その後は旧薬師堂火葬場&ドンキホーテの前を通り、逢瀬川沿いに
右折。更に右折して旧国道に入り、また左折。4号線の下を潜り、会津街道へ合
流。ツルハ前で対向もみじマーク車が直前に右折して正面衝突の危機。変電所、
踏切を渡り、工事中の迂回路を廻り、奥羽大の前を通過。ここでクリーニングの
受け取りを忘れていたことを思い出し、ホワイト急便へ。ワイシャツ3枚と汗取りし
たズボンだ。
11:28 自宅着。何とか無事故無違反で帰宅できたのが幸いだった。当初より40分遅
れての出発だったのに、1時間程度も早く帰宅できた。一箇所の見学時間は短く
て内容薄かもしれなあいがあ、私には十分なチョイ旅だった。
所要時間 3時間34分 総走行距離55.1km 出費 150円
<後記>
今回のチョイ旅は、地元ながら古代浪漫に充分浸れる内容のものだった。郡山に通算で40年住んだ者として恥ずかしいが、未だに知らない名勝や旧跡は多数点在していることがわかった。また、何の気なしに訪れた場所でも深く探求したり、資料を読んでみたりして調べてみると意外な新発見にぶつかるものだ。歴史を紐解くと、今までわからなかったことも新事実にたどり着くことが証明できた旅でもあった。また、体力が続くうちに、季節を追って再訪したいと思っている。
記事作成:9月14日(土)
<来週の予告>
来週も3連休になる。今週は台風18号襲来で、行動半径を狭められたが、来週は一日は墓参りで塞がるが、残りの2日、錦秋シーズン前だが、少し早めの紅葉見物と洒落込みたい。混むのはご免なので、早朝出発で土湯峠から磐梯吾妻スカイラインを走り、吾妻小富士を徒歩で一周してきたいと考えている。小学生か中学生の頃に登った記憶があるが、それ以来ご無沙汰。35年以上振りで体験したい。後は天気次第だ。
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