「お嫁さんにしたい女優」の変遷
1970年代後半から80年代にかけて、女優の竹下景子さんが「お嫁さんにしたい女優No.1」だったのを覚えているでしょうか?私より10歳年上だったが、高校1年生の時に、熱を上げていた女性だ。きっかけは、NTV系列の「姿三四郎」というドラマに、「乙美(おとみ)さん」役で出演した彼女を見て、一目惚れしたのだった。彼女は東京女子大学出身の才色兼備の持つ主で、柔らかい印象と、にこやかな雰囲気が大好きだった。「クイズダービー」にレギュラー出演し、その賢明にして理想的な女性像を感じ取った。次いで、日曜グランド劇場「パパの結婚」に出演し、加山雄三の相手役として謙虚で控えめ、穏やかでひとりの人をお慕いする一途な姿にまたしてもゾッコンとなった。その後の昼ドラ「草野球草家族」もビデオに録画して欠かさず見ていた。また、彼女がパーソナリティーを務めるラジオ番組「竹下景子の話の片想い」(後の「この指とまれ」)も必ず聴いていた。そして彼女が出したSPやLPレコードもすべて購入して聴いていた。それくらい好きだった。そんな彼女が「お嫁さんにしたい女優No.1」の座を射止めた時は嬉しかった。私の好みが「標準」だと分かったからだ。
さて、前置きが長くなったが、この「お嫁さんにしたい女優」も、時代の変遷とともに、選ばれる女性の顔ぶれもかなり違ってきた。そこで、「お嫁さんにしたい女優No,1」の各時代の顔を紹介したい。
1 原 節子 戦後の銀幕の大スター。絶世の美女と形容された。
http://www.youtube.com/watch?v=bAKmKJxtWZg
2 松原智恵子 O型 色白でか弱い印象。守ってあげたい印象があった。
http://www.youtube.com/watch?v=HYEkeLZW2KQ
3 仁科明子(現在:亜希子)AB型 元松方弘樹夫人。
http://www.youtube.com/watch?v=5-VcI4_P970
4 松坂慶子 A型 江戸を斬るの紫頭巾で一躍人気が出た。超美人女優だった。
http://www.youtube.com/watch?v=CaS5V6VVPLE
5 竹下景子 A型 関口照夫夫人。前述したとおり。
http://www.youtube.com/watch?v=RhRX3Knli3g (51秒より)
6 市毛良枝 O型 竹下景子に代わってNo.1になった。おっとり系でやさしい印象。
映像は下部に掲示しました。
7 和由布子 AB型 五木ひろし夫人。落ち着いた物腰の出しゃばらない和服美人。
http://www.youtube.com/watch?v=jRrYzOeuSgc
8 宮崎美子 A型 熊本大学在学中に「ミノルタX-7」のCMが話題となり大ブレイクした。
http://www.youtube.com/watch?v=ws-cQmyx6AU
9 田中美佐子 O型 お笑いコンビTake2の深沢邦之と結婚した時は驚いた。彼女もおとなしめで長い黒髪と色白で可愛かった。今は恐妻家っぽくなった。
http://www.youtube.com/watch?v=gkModXtJwFM
10 藤吉久美子 AB型 枯葉の中から登場する郵便局のCMが可愛くて大好きになった。路線バスの旅で再ブレイク中の「太川陽介」の奥様だ。
http://www.youtube.com/watch?v=oWukYeyjux4
11 沢口靖子 A型 彼女は品行方正、穢れなき清純派の代表のイメージがあった。
http://www.youtube.com/watch?v=IgRaU7vOz2g
12 三井ゆり A型 野口五郎夫人。モデル出身だが、奥ゆかしさがあり、守ってあげたい存在だった。
http://www.youtube.com/watch?v=sjo_UsklKW4
13 和久井映見 A型 元萩原聖人夫人。 おっとり系でお嬢さん風。夏子の酒が出世作。
http://www.youtube.com/watch?v=RWbXlCoe0Ug
14 鶴田真由 O型 男が好きになる顔立ち。色白でベビーフェイス。
http://www.youtube.com/watch?v=PtE_MaLKgb8
15 水野真紀 A型 ナショナルの初代「きれいなお姉さん」。ロングの黒髪がトレードマークだった。妙に色っぽい雰囲気だった。
http://www.youtube.com/watch?v=8TIBbXDB4kw
16 山口智子 A型 唐沢寿明夫人。彼女は男っぽいが、サバサバしている。電撃結婚だった。記者会見では、他人行儀だった。本当に好きなのか?と疑問にさえ思った。
http://www.youtube.com/watch?v=5587jD92Zl0
17 松嶋菜々子 A型 反町隆史夫人。こちらもドラマでの共演で電撃結婚。大人っぽい印象の彼女とガキがそのまま大きくなった感じの反町の組み合わせに誰もがびっくり!
http://www.youtube.com/watch?v=RP0MHs-sesE
18 矢田亜希子 O型 元押尾学夫人。毒牙にかかった清純派女優というイメージ。
http://www.youtube.com/watch?v=CCsFyNGdnj8
19 山口もえ A型 セレブ婚したが、離婚。おっとりすぎて家事ができるか心配だった。
http://www.youtube.com/watch?v=R3PvLZyrE3U
20 松下奈緒 AB型 テキパキ少女のイメージで才色兼備の印象がある。
http://www.youtube.com/watch?v=R9aEFX6CnOY
不思議なことに、B型の女優がひとりも選ばれていない事実。良妻賢母タイプは、あまり出しゃばらず、癒し系やおっとり型の方が選ばれる傾向が強く、その点、明るく元気はいいが、マイペースで自分中心的に物事を考えるイメージを持たれやすい(実際は違うと思うが)B型は敬遠されるようだ。それに自己主張が多いので口喧嘩が絶えない印象を持たれやすい。逆にA型は、日本人に一番多い血液型だから、日本のお母さんというイメージがつきやすい。おしとやかさ、落ち着いた物腰、包容力、尽くすタイプ、サービス精神などから「良い奥さん」のイメージに合致する。山口百恵もまたA型だし、相撲部屋に嫁いでおかみさんになった高田みづえもA型。「吉永小百合」が入っていないのは、サユリストにとっては、家庭の匂いを感じない神的存在だし、誰のものにもなってほしくないという思いが強い。「みんなの大女優」であって、抜け駆けは許されない「高嶺の花」だったと想像できる。
また、上記の変遷は「結婚したい」という願望であるが、結婚後に子供が生まれるとお母さんになる訳だが、子供に聞いた「お母さんになってほしい女優」という統計もあった。また、日本人が描く理想的なお母さんという統計もある。この二つを統合した調査結果から、時代を追って変遷を回顧したい。
1 音羽信子 私生活はいろいろスキャンダラスだったが、良いお母さんのイメージ。
2 加藤治子 AB型 彼女は晩年に多くの映画やドラマに出たが、圧倒的に母親役が多かった。
3 山岡久乃 O型 ありがとうや橋田寿賀子ドラマでお母さん役が多く、はまり役だった。
4 京塚昌子 O型 昔のホームドラマでは肝が据わった笑顔が絶えない母親というイメージ。
5 香山美子 O型 和服美人でオロナインH軟膏のCMが母親のイメージを作り上げた。
6 八千草薫 A型 今ではお婆ちゃん役だが、30年前は理想的な母親像だった。
7 池内淳子 O型 和服や割烹着姿で、台所に立つイメージだった。宮本信子と重なる。
8 小林千登勢 A型 日本のおっかさんという形容詞がついたほど。
9 久里千春 A型 あばれはっちゃくなどのホームドラマでの母親役が板についていた。
10 真屋順子 O型 欽ちゃんのどこまでやるののイメージ。見栄晴・わらべの母役。
11 高田敏江 AB型 ドラマでの母親役が圧倒的に多かった。
12 泉ピン子 B型 「おしん」の母親役として強烈な印象を残した。かなり厳しい母親像。
13 上村香子 A型 和服美人でおっとり系。見るからにやさしいイメージ。
14 三田佳子 O型 美人のお母さんというイメージがある。
15 富司純子 O型 てっぱんではお婆ちゃん役だったが、かつてはホームドラマでは母親役として数多くの作品に出演。寺島純子の頃のことだ。
16 森光子 B型 元気で明るい風変わりな母親のイメージ。晩年はお婆ちゃんの印象。
17 野際陽子 A型 冬彦の猛烈な教育ママゴンの印象。息子を溺愛しそう。
18 竹下景子 A型 お嫁さんNo.1だったが、時代の流れと共にお母さん役が多くなった。サザエさんの実写版で「お婆さん役」で出演した時は愕然とした。
19 中山美穂 O型 「ママはアイドル」のドラマの影響で、10代(当時)でランクインした。
20 松嶋菜々子 A型 実生活でもお母さんだが、CM(風邪薬)でも母親役が多くなった。
21 野川由美子 A型 時代劇の女将さん役が多く、安心できる印象がある。
他には、音無美紀子(B型)や酒井和歌子(B型)、新珠三千代(B型)さんもいた。さて、結果をみると、日本的なお母さんの偶像は、O型が有利。O型は人間としての強さ、バイタリティ(生活力)、懐の深さや存在感などがプラスに働く。A型もやさしさ、躾、細やかさという点で日本のお母さん像に近い。面白いのは、やはりB型は少ない。マイペースで利己主義のB型には、家庭を温和かつ平穏に家庭生活を維持するイメージが持ちにくいのかもしれない。AB型よりも少ない点が気になるが。血液型の違いでこれほどまでに顕著に表れるのだから、やはり因果関係はある。
それにしても時代の流れは恐ろしい。あれほど美人女優としてならした若手女優も、時代と共にトレンディ系ドラマから、母親役が多くなり、やがてはお婆ちゃん役が多くなる。やはりどんなに美しい女優さんでも寄る年波には勝てず、次第にしわが増えたり、歳をとるということだ。自分が老けたことを実感するのは、実は与えられる役柄の変化によるところが大きい。「若いうちが華」。これを実感させる記事となってしまったが、女優さんにはいつまでも若々しく、素敵に歳を重ね、世の女性の良き手本であってほしいと願う。
記事作成:2月7日(金)
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現在、お嫁さんにしたい女優ナンバーワンの綾瀬はるかはB型です。
彼女は天然で一緒にいると楽しそうですが、家事をきちんとできるかどうかは疑問ですね。
ただ、子供には凄く懐かれる母親になりそうな気がします。
・・・リアルさん、こんにちは。同感です。B型は分け隔てなく付き合うタイプの人が多いので、歳の差など関係なく付き合えるでしょう。でも世間ずれしている天然さや強い個性が魅力だと思うのですが、男性に尽くしてくれるかどうかは話が別だと思います。人にもよるでしょうが。
基本的にB型は、自分が楽しめればOKという人が多いので、周囲への気遣いという点ではA型の比ではないかもしれないですね。まぁこういう意見を書くと、B型の方の反論はすごいでしょうけどね。(SUZU)
投稿: リアル | 2014年3月20日 (木) 00時30分