福島県の地酒CM
1980年代のバブル時期は飽食の時代で、それは大変なグルメブームだった。漫画「美味しんぼ」のヒットもあって、美食がもてはやされた。そして同じ頃には、健康や美容に最適という理由で、日本酒ブームも沸き起こった。特に希少な地酒は入手困難で、「越乃寒梅」を筆頭に「雪中梅」、「十四代」、「磯自慢」、「八海山」などはプレミアがついて異常人気となった。
特に地酒と言えば、米どころ「新潟」を筆頭に、灘の酒として知られる兵庫の地酒も人気が高く、いずれも清流(伏流水)で有名な土地柄であった。我が福島県も例に漏れず、毎年開催される新酒鑑評会では金賞の獲得数では新潟と引けを取らず、それは旨い地酒の火付け役となった。
かつて福島県内の酒蔵は100以上を数えていた。奥会津会津・喜多方、更には磐梯山や安達太良山の麓がその醸造元として知られていた。私が幼少の頃は、TVCMとして流れていたのは「花春」、「末廣」、「ほまれ」、「大七」、「奥の松」、「夢心」、「栄川」、そして地元郡山に蔵元(というよりは酒造工場)があった「笹の川」だった。
では懐かしいCMをメーカー(蔵元)別にお送りしたい。
「花春」
http://www.youtube.com/watch?v=fXABboA0GAk
「会津の良さは酒のよさ」のフレーズが有名だった。」昔、後楽園球場へ野球を観に行った時に、アルプススタンドに大きな看板を見かけた時は嬉しかった。
「ほまれ」
http://www.youtube.com/watch?v=xjI5qbUB47k
大塚文雄さんの民謡「会津磐梯山」の高い節で有名なCMだった。今はフリーアナウンサーの唐橋ユミさんの実家として有名。喜多方市のはずれにある大きな工場だ。そして内部に広がる日本庭園はあり得ない広さと美しさだ。
「末廣」
http://www.youtube.com/watch?v=9OV_pd9WZdc
会津若松市の中心街に2つの蔵を構える。嘉永蔵と博士蔵がある。毎年、県内や東北で開かれる品評会で上位入賞を果たしている伝統蔵。ブラインド・テイスティングによる世界最大規模のワイン・コンテストである「International Wine Challenge 2007」の[SAKE部門]で、末廣酒造の「伝承山廃 純米末廣」が『純米酒の部』においてGoldメダルを受賞した。
「奥の松」
奥の松酒造は、大七酒造と並んで、提灯祭りや菊人形で有名な二本松市にある。個々は福島県内や東北地区開催の新酒鑑評会を総なめにした実績を持つ。また、モンドセレクションに何度も出品し、酒別(特別純米・純米吟醸などの各部門)で最高金賞などを何度も受賞した。詳しくはコチラをクリック
酒蔵のHPはコチラ→ http://okunomatsu.co.jp/
「栄川」
「えいせん」と読む。1970年代後半から80年代初頭によく流れていたCM。「花春」と「栄川」のCMに出演する美人女性が毎回楽しみだった。その中でもこの「栄川」の竹村淳子さんはぴか一だった。
「笹の川」
郡山市の安積町日出山にある笹の川酒造。コチラは残念ながらCMはアップされていないが、「♪笹の川なら~いいさ!」というメロディーは福島県出身者で40代以上の方にはお馴染みだろう。ワンカップもあった。
笹の川酒造のホームページはコチラ
さて、福島県民限定のローカルな話題だったが、懐かしんでいただけたでしょうか。福島県の特産品として真っ先に挙げられるものは、やはりこの日本酒だろうと思う。かつての栄光ではなく、これからも福島県の地盤産業を支えるエースであってほしい。放射線被害の影響は、水産業を中心に打撃だったが、今では、徐々に元通りに近い状態にまで落ち着いてきている。これから捲土重来。福島県民の意気はいや増すばかりであろう。震災復興の旗振り役を、日本酒メーカーがその担い手となり、どんどん県内外にPRしてほしいと思う。
最後に、日本酒通を自負する私個人が、福島県内の地酒でお勧めする日本酒を紹介したい。決して「飛露喜」だけではない。
「又兵衛」「栄四郎」「春一番」「穏(おだやか)」「雪小町」「田村」「國権」「一生青春」「天明」「蔵粋」「奥の松」「大七きもと」「花泉」「奈良萬」をぜひ一度お試しあれ。
記事作成:4月27日(日)
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