福島県警各署の速度取締り指針(補足)
以前、当ブログにおいて、交通死亡事故の根絶とその抑止力向上の一助になればと思い、独自に「郡山市内交通事故ハザードマップ」を作成し、掲載したところ、当局から指導を受け、苦労して製作したにもかかわらず、やむなく掲載を断念した経緯があった。その最たる理由は、交通死亡事故発生箇所が交通取り締まり強化地点となるため、それを詳細に記載したこと(たとえば、覆面PCや白バイ出没地点・速度取締りポイント等)がマズかったようだ。したがってマップの大部分を修正して再掲載したのだが、ぼやけて見えない状態での公開となってしまうという苦虫を噛み潰すような経緯があった。
しかし、8月8日付の福島県内各紙によると、県警も事故防止への啓蒙活動の一環として「速度取締り重点路線の指針について」情報公開することに決め、各警察署のHPに一斉にアップされることとなった。かつては「福島民友」の紙面に、本日の公開交通取締りという項目があって、毎朝、それをチェックし、交通安全を心がけていたが、約10年ほど前から、その掲載を取りやめ、狙い撃ちやさほど交通事故が懸念されない時間帯、ポイントで取り締まりを実施し、かなり県民から不評を買っていたことも起因しているようだ。
かくいう私も5年前、釣り場に向かう途中、市内田村町の国道49号線で、交通量がまったくない深夜1時に交通取り締まりに遭った。運の悪いことに、その2日前に、レーダー探知機のソーラーの具合が悪く、電源が入らない状況で、アラームが鳴らなかった。普通車運転で初の青切符。18歳で免許を取得し、大学生の頃に、東京の環七でバイクによる通行区分違反で青切符を切られたことはあったが、その後、社会人になってからは23年間無違反、ゴールド免許で通してきた私が味わった初の屈辱だった。
しかしながら、言わせてもらえば、そんな真夜中に歩行者があろう筈もなく、あまりにも不条理な取締りに憤りを覚えたものだ。それなら、善良な市民の安眠を妨げ、夜中に爆音を轟かせて悪質な運転を繰り広げる暴走族を徹底的に取り締まってもらいたいもので、明らかに不公平を感じる。実際、真夜中に50km/h制限の道路を60km/h以上で走っている車などわんさかいる。たまたまそのポイントだけ安全運転で通り抜け、その後、80km/h出そうが100km/hで飛ばそうが、お咎めなしとはあまりにも理不尽な話。50km/h厳守で走っている車がいるほうがおかしい。もしいたら、毎回その車を先頭に、長い車列の大渋滞となるのは必至で、いらいら運転を招き、車間距離を詰め、いわゆる煽り運転でかえって危険な事態を招くケースが生まれる。
そうした一連の不公平な交通取締りに国民の不満が多くなり、先の国家公安委員長の「速度取り締まりの見直し」の談話を受け、各県の警察本部が、一斉に取締り基準を見直すと共に独自にガイドラインを作成。このほど発表されたという訳だ。
では、福島県内の各主要警察署が公式に発表した「速度取締り指針」をリンクして紹介したい。しかし、私は、取り締まりポイントを各路線名で表示しただけの資料では物足りないので、郡山近郊(郡山北署と郡山署等)についてはその路線がどこからどこまでなのか地図を作成し、一般のドライバーが見てわかりやすいように工夫した。
これはあくまで、取締りポイントを暴露する目的ではなく、交通事故根絶に向け、県警の取り組みを後押しするためのものである。これでドライバーの注意喚起に繋がり、一件でも交通死亡事故が減れば幸甚である。
福島県警のHP(全署記載)
http://www.police.pref.fukushima.jp/oshirase/2014/sokudo_kanri_sisin.html
福島署 http://www.police.pref.fukushima.jp/police/fukushima/Ko1_SokudoShishin.html
二本松署 http://www.police.pref.fukushima.jp/police/nihonmatsu/kou/sokudo/sokudotorisimarishishin.pdf
会津若松署 今後掲載予定 発生マップはコチラ
猪苗代署 http://www.police.pref.fukushima.jp/police/inawashiro/newpage111.html
郡山北署(本宮分駐署)http://www.police.pref.fukushima.jp/police/kooriyamakita/
重点路線(地図をクリックすれば大きく表示します)
①国道49号線(熱海温泉街入り口交差点付近) 8:00~11:00 薄暮時間帯
②県道須賀川二本松線(旧国道富久山~日和田~本宮)8:00~13:00 薄暮時間帯
③県道荒井郡山線(安積街道 喜久田地区)7:00~12:00 薄暮時間帯
④県道本宮岩代線(本宮市和田地区) 6:00~10:00 薄暮時間帯
郡山署
http://www.police.pref.fukushima.jp/police/kooriyama/kotsu1/kooriyamasisin26.pdf
重点路線(地図をクリックすれば大きく表示します)
①国道49号線田村地区(大善寺交番付近) 深夜 6:00~10:00
②コスモス通り(ベニマル~朝日小~市場~カルチャーパーク)早朝 16:00~20:00
須賀川署 http://www.police.pref.fukushima.jp/police/sukagawa/
田村署(三春) 今後掲載予定
いわき中央署(平)
http://www.police.pref.fukushima.jp/police/chuuou/pic/torisimarisisinn.pdf
いわき東署(小名浜)http://www.police.pref.fukushima.jp/police/higashi/TrafficNews/26_08_torishimarishishin.pdf
いわき南署(植田)
http://www.police.pref.fukushima.jp/police/minami/images/news/kotu/
石川署(平田含む)http://www.police.pref.fukushima.jp/police/ishikawa/jiko.html
県警交通機動隊
http://www.police.pref.fukushima.jp/oshirase/2014/sisin_23_koukitai.pdf
県警高速道路交通機動隊
http://www.police.pref.fukushima.jp/oshirase/2014/sisin_24_kousoku.pdf
さて、数年前、全国で年間の交通事故による死者の数が1万人を超え、「交通戦争」などと呼ばれる忌々しき時代があった。北海道や愛知県が毎年ワーストの座を競いあっている状況だった。その後、関係当局の涙ぐましい努力と街頭指導により、年々その数は減少しつつあるが、それでも毎年、多くの国民が交通事故によって尊い人命が失われている事実になんら変わりない。一瞬の気の緩みや油断によって、取り返しのつかない重大事故を引き起こす。加害者も一生「償い」という重い十字架を背負うことになる。最近は「危険ドラッグ(旧名:脱法ハーブ)」に手を染め、まともな判断ができない状態で車を運転し、歩行者をはね、死に至らしめる悲惨な事故が数多く発生している。しかも加害者は事故の認識がないほど意識朦朧の状態で事故を招いている。一番、非難されるべき人物は加害者で、もっとも救済が必要なのは被害者の家族だ。何ひとつ落ち度のない善良な市民の命を一方的に奪っておきながら、謝罪も賠償もしない無責任な加害者を断じて許すわけにはいかない。飲酒運転や酒気帯び運転で事故を起こす愚か者もまた同様。厳しく断罪し、しかるべき処分と賠償責任の所在を明確にして貰いたいものだ。加害者の悪の所業による「殺され損」の事態は絶対にあってはならない。
記事作成:8月8日(金)
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