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2015年2月 4日 (水)

燗して旨い福島の地酒

 これまで過去五度、当ブログで「日本酒」について記事を書いたことがある。第一弾は「日本酒の魅力」と題して2009年5月に公開した。以来、「日本酒天国福島」、「この秋おすすめの福島の地酒」、「会津清酒のCM」、「福島県の地酒CM」というように、好き勝手に書き綴っては、日本酒の利点について紹介してきた。 
 私自身は、近所に酒屋さんがあったこともあり、20歳を過ぎてからは足しげく通い、その魅力に取りつかれたものだ。もっとも20代はもっぱらビール、30代は焼酎やチューハイ、40代は日本酒というように酒の嗜好も年齢とともに変わった。昔は日本酒といえば、酔っ払いを思い出すくらいのあのアルコール臭い匂いを思い浮かべる筈だ。それは添加された醸造用アルコールの臭いであってまともな純米酒はそのような激臭はしないものだ。もちろん、ちゃんぽんせずに、自分が好きなお酒だけを適量飲んでいれば、悪酔いするこことも無い。
 もとより「酒は百薬の長」の呼ばれるほど、節制し、飲み過ぎにさえ気をつければ、健康には欠かせないものとなっている。実は女性の美容にも日本酒は効果覿面なのである。今のような寒い季節には、熱燗でキューっと一杯やれば、身も心も温まるというものだ。

 そこで私が当ブログにリンクするほど通いつめている酒屋さんの情報から、この一段と寒さが身に染みるこの季節に、ぜひとも燗で召し上がりたい地酒についてリサーチしたので、それを紹介したい。

 まずは基礎知識から。熱燗は徳利に入った日本酒を温め、お猪口に注いで召し上がるのが一般的だが、何でもかんでも燗して良い訳ではない。冷酒を燗しても、風味が飛んでしまい、逆に不味くなる。その適温も大事だし、酒の種類について知らなければ名酒と呼ばれる銘柄も台無しになってしまう。ではまずはその辺から攻めてみたい。

 1 (熱)燗に良い日本酒

 日本酒にも色々な種類があるのをご存じだろう。1989年の酒税法改正までは、一級酒、二級酒、特級酒という区分だった。それが今や、製法や精米度合いなどに細分化され、大吟醸酒、吟醸酒、純米酒、本醸造酒、普通酒などに分けられるようになった。 
 最近は冷酒がブームで、大吟醸酒、吟醸酒がもてはやされているが、これらは熱燗には向かない。一般的には左側にいくほど熱燗に向かないと思って間違いない。しかし等級が低く、安いからといって何にでも飛びつき、熱燗にすれば良いという発想は愚の骨頂。熱燗に向いている銘柄というのもあるので日本酒の世界も奥が深い。
もしも、「ぬる燗」のほうが好きというのなら、純米酒、本醸造酒、普通酒がおすすめで、熱燗のほうがお好みなら本醸造酒、普通酒から選ぶのが得策。日本酒は高温に熱すれば熱するほど、その風味が飛んでしまう生き物であり、本当に日本酒本来のお米本来の味や麹を味わいたいならば、冷酒が一番だ。また、 熱燗は香りが強く出るので、辛口の(日本酒度が高い)日本酒が適していることになる。

 仕込みの段階で熱燗仕様にしている「燗あがり」(お燗でおいしくなる)するお酒は生もとつくりとか山廃のお酒に多い。吟醸酒というよりは、純米酒もしくは特別純米酒程度のお酒のほうが向いている。とはいえ熱燗よりはぬる燗でというお酒のほうが多く存在する。
 いくら熱燗好きでも、間違えても純米大吟醸以上のモノや高い酒を熱燗にしてはいけない。ハッキリいってもったいない。丹精込めて醸した杜氏や蔵人が泣きます。

 2 適温

 お燗の温度は55℃~60℃を「熱燗(あつかん)」、40℃~45℃を「ぬる燗」、その中間の50℃前後を「適燗(てきかん)」または「上燗(じょうかん)」とい言う。お燗の温度は、45℃~55℃位(適燗)が最も好まれるようだ。60℃以上の温度になるとお酒本来の風味が損なわれますし、熱すぎて徳利が持てなくなる。

 燗した酒の温度

燗温度 40℃ 45℃
ぬる燗      
50℃
適燗      
55℃
熱燗      
60℃
好まれ方 4% 33% 38% 25% 0%

  お酒の種類とお燗の相性 ... また、吟醸酒、生貯蔵酒はお燗よりも「冷やして 」もしくは「常温」がお薦めですが、日本酒は嗜好品なので目安としてお考えください。

冷やして
7~10℃      
常温
        約15℃      
ぬる燗
        約45℃      
適燗
        約50℃      
熱燗
        約55℃      
吟醸酒 × ×
純米酒
本醸造酒
普通酒
樽 酒 ×
生貯蔵酒 × × ×

 3 効用

 健康効果を期待するなら醸造酒である日本酒がおすすめ。醸造酒には原料や発酵で生じる栄養成分がそのまま含まれているからだ。さらに、米と米麹を発酵させて造った日本酒はとりわけその栄養成分が多く、なんと700種類も含まれているという説もある。アミノ酸、ビタミン、肝臓によいペプチドといった新陳代謝を高めるものや、体に必要な微量栄養素であるミネラルも豊富だ。特にアミノ酸はワインの10~20倍もあるという。

 また、日本酒は生活習慣病などの予防にもつながると言われている。糖尿病、がん、心臓疾患、アレルギー抑制、ストレス解消、うつ病…。そして、特に注目されているのが動脈硬化予防だ。動脈硬化は血中のコレステロール値が高くなることで促進されるが、このとき問題になるのが悪玉コレステロール。
だからと言って悪玉コレステロールがひたすら悪者というわけではない。最近の研究では、悪玉コレステロールそのものが悪いわけではないことがわかってきている。悪玉コレステロールを摂り過ぎると血中に長く留まることになる。すると、活性酸素の影響を受けて酸化変性を起こし、動脈硬化を引き起こすのだ。日本酒など醸造酒に含まれる抗酸化物は、悪玉コレステロールの酸化変性を抑制してくれる。そして日本酒には、血栓を溶かす作用もあり、生活習慣病予防には心強い味方と言えそうだ。

 4 「熱燗」「ぬる燗」にお勧めの福島の地酒

 第1位 「大七酛元(きもと)」 地元よりも全国で高い評価を得ている。毎回金賞受賞。
                                           福島県民はさほど有難味を感じないが、世界モンドセレ
                    クションで金賞など日本でも燗酒日本一に輝いた名酒!

 第2位 「奈良萬」 熱燗日本一に選ばれた純米酒

 第3位 「國権 純米酒」 口当たりが優しく、ぬる燗に最適

 第4位 「天明 焔 山廃酛 特別純米」 温められた酸味から来る、ふくよかな香りと伸び
                         やかな味わいが口の中で豊かに広がります。

 第5位 「金寶自然酒・燗誂」 キレが良くしっかりとした味わい

 上に挙げた酒はすべて私の行きつけの酒屋さんで正規価格にて手に入ります。

Img_9754_r

 上の写真は、店の人に頼んで酒を並べて撮らせて貰ったものです。

 5 「燗」に最適な県外酒 

 第1位 「宗玄」(石川県)

 第2位 「十旭日」(島根県)

 第3位 「玉乃光」(京都府)

 第4位 「刈穂山廃純米酒ひやおろし」(秋田県)

 第5位 「枯山水」(山形県)

 第6位 「刈穂・燗あがり」(秋田県)

 第7位 「豊盃 ん」(青森県)

 第8位 「弐乃越州」(新潟県) 特別本醸造酒   純米酒の「参乃越州」も旨い

 日本酒を燗して飲む地域は、冬の気象条件が厳しい寒い地方ばかりだ。体を温める効果的な方法として実践しているからだ。

http://www.meimonshu.jp/modules/xfsection/article.php?articleid=1869

 熱燗に合う日本酒ランキング

 第4位から第8位までは私の行きつけの酒屋さんでも手に入ります。

 続いて私が行きつけの酒屋さんは、郡山でも一・二を争う老舗で、大正時代創業という昔ながらの郡山に根差した酒屋さんだ。利き酒師の資格を持つ、本物の味がわかるお店だ。品質管理も行き届き、温度設定や照明を控えめにするなどの徹底ぶりだ。たぶん店に入るとひんやりするのですぐにわかるだろう。その酒屋さんは、郡山でもそこでしか手に入らない酒を置いている。山形の「くどき上手」(現在は取引停止)、秋田の「能代」などがそうだ。
 県内の地酒は大部分が手に入る。本数は極少で、なかなか手に入らないが、郡山で2店舗しか取り扱っていない「飛露喜」も月一回入荷するし、花泉や春一番、大七、箕輪門、天明、栄四郎、千功成、奥の松、蔵粋など、全国で人気が高い銘柄も定価で販売している。

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 「飛露喜」について

 飲み屋などでは比較的容易に「飛露喜」を飲むことができるので、簡単に買えると思っている方が多いようだが、これはとんでもない間違い。郡山で正規価格で入手できるのは、僅か2店。ほとんどは東京など大都市圏に流れている。裏ルートで入手した店などは、1万円ものプレミア価格で売り出しているし、ネットオークションでは3万円台の高値がつくこともある。ではなぜ正規の取扱店が少ないのか。
 もともと蔵元は丹精込めて、わが子同然に酒を大切に仕込み、多くの工程を経て醸造している。もちろん、時期によって仕込めるタンクの量は決まっていて、また、日本酒自体が「生き物」であることから、温度や湿度、照明など品質管理が難しいため、たくさん仕込むとそれだけ目が行き届かなくなる。つまり日本酒はそもそもが大量生産(醸造)できないものなので、管理体制が万全でないとすぐに味が落ちてしまうのだ。したがって、一時期に醸造できる量は常に一定であり、小売店に卸せる量も予め決まっているのだ。

 逆に言えば、その1年がかりで醸した大切な酒を、照明調節や温度管理もせず、ぞんざいに扱うような小売の酒販店には絶対に卸さない。したがって、取り扱い酒店は、あししげく蔵元を訪れ、その年の酒の出来具合や酒質、味などを社長や杜氏に直に尋ねるなど、陰ながら企業努力をしているのです。また、その蔵元の人が、抜き打ちで取引のある酒販店を訪れて、酒の保管状態をチェックして回ることもあると聞く。

 だから、ここまで酒屋さんが頑張っているからこそ、お客さんにもきちんと説明ができるし、私たち消費者は酒本来の味が落ちない状態で美味しくいただけるのだ。
 だから、「人気のある酒だから試しに飲んでみるか」程度の感覚や「ご贈答にしたら喜ばれる」くらいの考えで買おうとしても、日本酒に対する知識や確かな舌がなければ「酒がもったいない」ということになってしまうのです。

 そして、この「飛露喜」は、正規取り扱いになっている郡山のその2店舗でも、簡単には手に入らないのが実状だ。予約は不可だし、入荷日は未定で、月によって異なる。いきなり店に行ってもまず買えることはない。毎月1回60本入荷したとしたら、それを欲しがる客は300人はいると思ったほうが間違いない。つまり5人にひとりしか入手できない超人気酒だ。本当に欲しい方は、こまめに店に通ったほうが良い。間違ってもいきなり電話をかけて、「飛露喜ありますか?」などと聞かないほうがいい。酒のことを何も知らないズブの素人としか映らないからだ。
 大量生産、大量消費のビールなどとは違い、日本酒は手をかけている分、いかにも奥が深い飲み物で、逆に言えば、安売りするような酒などは何の値打ちもないということになる。だからネームバリューに躍らせれるのではなく、実際に幾つかの銘柄を飲み比べてみて、自分の舌に合う日本酒を選んで欲しいと思う。

 以下、その店の主な取扱銘柄を列挙したい。(酒を買えば「取り扱い一覧」が貰えます。)

 県内酒           県外酒

 國 権            南部美人
 天 明            浦  霞
 飛露喜            一ノ蔵 
 泉 川            刈  穂
 春一番            田  酒
 大 七              ん
 花 泉            燗あがり
 花 春            良  寛
 栄 川            能  代
 名倉山            くどき上手   
 奈良萬            出羽桜(雪漫々・枯山水・桜花) 
 末 廣            豊   盃
 栄四郎            久保田(生原酒・百寿・千寿・紅寿・碧寿・翠寿・萬寿) 
 自然郷            ゆく年くる年
 金 寶            元旦しぼり
 雪小町            立  山
 穏(おだやか)       天狗舞
 石 背(いわせ)      越  州
 玄 宰            洗  心 
 月 弓            得  月
 笹の川            麒麟山
  開当男山          美の川
 さかみずき         ばっけ
 壺中有天          喜三郎の酒 
 福島の心          六  舟
 千 駒            親父の小言
 七十郎            喜一郎の酒 
 会州一            喜久泉 
 宮 泉            荒澤岳
 東豊国「超」        
 三春駒                
 金水晶
 磐城「壽」
 会津中将
 辰 泉
 南郷「ひやおろし」
 蔵太鼓
 春高楼
 龍ヶ沢
 風のうつろひ
 
 

                         Img_9752_r

 店主いわく、遠くからわざわざ買い求めに来てくださるお客さんや足しげく通ってくれる顧客を大切にしたいため、本来はこのようなブログ記事に掲載されるのは気が引けると話していた。したがって、私の独断で今回掲載させていただいた。今どき、なかなか入手困難な地酒を多数取り揃え、しかも良心的にも、価格を一切釣り上げずに、正規の価格で販売している、その心意気に惚れたから、敢えて取り上げさせて頂いた次第です。

 さて、あることないこと書き並べたが、日本酒はあくまで嗜好品なので、人によって好き嫌いがあるのは必然。要は、自分の舌に合う日本酒を飲み比べてみて、お気に入りの一献を選んでほしいと思う。もちろん料理や酒の肴との相性も考えてだ。
 そして、ひとつだけ覚えておいて欲しいのは、日本酒は日本の文化そのものだということ。ビールや洋酒のように、雰囲気を楽しんだり、大量に飲むためのものではない。まして酔えればいいという発想ではない。その酒の素性、つまり原料米の品種、精米歩合、アルコール度数、日本酒度、酸度、酒質などをよく知り、じっくりと自分の舌で心ゆくまで味わってほしい。酒本来の味、言ってみれば、その銘柄の「酒の力」を味わってほしいのだ。

 若い人の中には、「日本酒一升飲んでも肝臓はなんとも無い」などと酒の強さを自慢する人がいるが、それは愚の骨頂。酒の質や味など一切感じていないからそんな真似が出来るのだ。賢い酒好きは、決してそんな振る舞いはしない。行きつけの酒屋さんを持ち、店員さんと仲良くし、四季を通じて今が旬の酒を買い求め、内臓をいたわりながら、毎日少しずつ晩酌するのが本当の酒呑みだと思う。
 それに本当の日本酒通は「純米酒」しか買わない。見栄を張って大吟醸を買ったとしても、本当に味がわかるのは日本人の10人にひとりだ。あとは能書きやウンチク垂れで、さも知ったかぶりし、自分の好みを人にひけらかしているだけのホラ吹きだ。
 本当の日本酒通は、特定の銘柄を何度も買い求めるものなのだ。それは自分の味を追求し、本当に自分に合っている酒を見出している。だから呑み飽きることがないのだ。

 ここで地元の方が制作した「ふくしま日本酒」を紹介した動画をどうぞ!



 さて、私が本日紹介した日本酒は、どちらかと言えば万人受けするもので、クセがないものばかりだ。どうせ酒を飲むなら、美味しい日本酒を、じっくりと心ゆくまで味わいたいものだ。
 こんな話をしていたら、無性に日本酒が飲みたくなってきた。そうだ!週末にはあの酒屋さん行って、この時期お勧めの日本酒を楽しむとしよう!

 記事作成:1月26日(月)

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