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2015年5月26日 (火)

磐梯山(表磐梯と裏磐梯)

 民謡にも歌われている磐梯山は「宝の山」と呼ばれていた。今でも活火山で、日本百名山に選ばれている。その宝の山に形容される威容を誇る磐梯山は、過去、3度に渡って大規模噴火を起こし、特に1888年の明治21年噴火ではその山の形が大きく変わってしまう「山体崩壊」を引き起こした。ではWikipediaに記載された資料を引用したい。

<磐梯山>

 1888年、水蒸気爆発が引き金となって磐梯火山で大規模な崩壊が発生。岩屑なだれによって長瀬川がせき止められ、桧原湖、小野川湖、秋元湖、五色沼などの湖沼ができた。磐梯山の場合、山から湧いていた温泉により岩石の風化が進んでいたことが崩壊の要因となった。

 猪苗代湖の北にそびえる活火山(成層火山)で、標高は1904年(明治37年)に設置された三角点「磐梯」の1,818.61mを公式に用いていたが、同点が侵食されて消失したため2010年(平成22年)10月に同じ場所に新設して計測し直し、同年12月27日に1,816.29mに改められた。広義的には、主峰磐梯山のほか、赤埴山(1,430m)、櫛ヶ峰(1,636m)を含めて「磐梯山」ともしている。磐梯高原を含めて磐梯朝日国立公園に属する。

 元は『いわはしやま』と読み、『天に掛かる岩の梯子』を意味する。磐梯山の麓は南が表磐梯、北が裏磐梯と呼ばれる。表磐梯から見る山体は整った形をしているように見えるが、裏磐梯から見ると、一変して山体崩壊の跡の荒々しい姿を見せる。2007年(平成19年)には日本の地質百選に選定された。また、2011年(平成23年)には日本ジオパークに認定された。

 表磐梯

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 麓には日本で4番目に大きく、かつては透明度日本一にもなったことがある美しい猪苗代湖が広がっている。
 私は上戸(じょうこ)方面のから国道49号線を会津方面に向かう途中、上戸の長さ10mもない短い隧道を抜け、その先の右カーブを曲がった先、志田浜越しに望む磐梯山が大好きだ。空気が澄んで、雲ひとつかかっていな好天時には、間近に巨大な磐梯山に圧倒される。それほどの絶景が広がる。ナイタースキーへ向かう時には、リフトの帯が夜空を照らし、それは絵にも描けぬ美しさだ。

 裏磐梯

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 噴火によって堰き止められ、桧原湖、五色沼の湖沼群、秋元湖、小野川湖が誕生した。旧檜原村は、檜原湖の湖底に沈んだ。紅葉シーズンとスキー、ワカサギ釣りシーズンには観光客で賑わう。桧原湖は湖を一周できる遊覧船があり、大きく割れた火口部分と山体崩壊した概容が見て取れる。磐梯山のもうひとつの顔をあらわにしている。「磐梯山噴火記念館」では、貴重な資料が展示されているし、磐梯山の噴火時の様子や、周辺の地形の変化を3D映像で楽しめ、勉強になる。五色沼のハイキングコースを散策するのも良し、毘沙門沼で手漕ぎボートを楽しむも良し、キャンプにバス釣りなど楽しみ方はいろいろだ。

 これだけ、同じ山でありながら表磐梯(南側)と裏磐梯(北側)の外観が異なるのも少ないだろう。それほど、噴火の勢いは凄まじく、周辺の地形や風景を一変させてしまったことになる。山は一種の信仰の対象となるだけに、当時の人々は山神が怒ったと例えたのも無理はない。

 有史以降の噴火

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  806年(大同元年)に噴火し、それまで2,000m以上あった富士山型の山から、1888年噴火前の4峰(大磐梯、小磐梯、赤埴山、櫛ヶ峰)になったといわれているが、富士山型の山の崩壊については有史以前からの何度かの噴火によるものとの研究もある。崩壊の推定規模 5*108m3

  • 1787年頃 水蒸気噴火?
  • 1888年 7月15日 水蒸気噴火:岩屑なだれ、 火砕流、降灰、死者 461、堰止めにより檜原湖・秋元湖などが生じる。
  • 1938年 5月9、15日 ラハール(火山泥流) 死者 2
  • 1954年 4月3日 小規模岩屑なだれ
  • 1965年 気象庁による観測開始。
  • 1988年 火山性地震多発。
  • Bandai2 Bandai3

     外国の火山での山体崩壊から磐梯山の噴火前の全体像を推測してみたい。

     セイント・ヘレンズの噴火前と山体崩壊後の比較 

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     右側の山頂部がふたつに分かれた噴火後の様子は、檜原湖から眺めた裏磐梯そっくりだ。2,500m程度あったとされる磐梯山は、水蒸気噴火で700mが吹き飛んで崩れ落ち、現在の1,816mとなった。つまり3分の1が失われた形だ。

     磐梯山の山体崩壊前の予想図と現在の姿

    Bandai1Urabandai

     私たち福島県民が、何気なく見ている磐梯山。実は郡山市内からでも見ることができる。それは国道4号バイパスを安積町から市街地方面に向けて走っていると、バイパスの高架橋からその山頂部分を確認できる。また、ビッグアイの展望室からも確認できる。

     しかし、最後の噴火から126年が経過した今、蔵王や吾妻山で火山性微動が継続発生し、小規模噴火の兆候が見られる。昨年の御嶽山と言い、阿蘇山や桜島でも断続的に噴煙を上げている。そろそろ磐梯山も・・・という意識が芽生えて来る。たぶんあと10年は水蒸気爆発が起きる危険は少ないだろうが、御嶽山の噴火を教訓とし、危機意識の高揚と災害への備えは怠ってはいけない。ただでさえ、福島県は群発地震の多発地帯である。福島県沖を震源地とする地震も頻繁に起きている。したがって、私たちは、東日本大震災を経験した身として、同じ過ちを繰り返さないような手立てを常日頃から実践しなければならない。

     最後に、磐梯山の噴火で湖底に沈んだ旧桧原村の現在の様子をお伝えして結びとします。画像は季節によって水面から姿を見せる「大山祇神社」の鳥居。

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     記事作成:5月4日(月)

     ~お知らせ~

     明日5月27日は、私が愛してやまなかった「坂井泉水」さんの8回目の命日にあたることから、過去何度か掲載した彼女の追悼記事「坂井泉水の命日に寄せて」(坂井泉水FOREVER)をお送り致します。予めご了承願います。(SUZU)

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