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2015年5月18日 (月)

巨人軍エピソード

 私はもの心ついた頃から巨人ファンだ。それはO.Nの活躍もあって、V9時代の強い巨人が野球界を牛耳っていた全盛の頃、小学生時代を過ごしたこともあって、野球少年だった私にとっては憧れの的だった。しかし、長年G党を続けていると、不思議なことが多くあることに気づく。今日は巨人に関する疑問をエピソードとして取り上げてみたい。

 1 巨人軍の名前の由来

 唐突だが、私が子供の頃の12球団は以下の通りだった。

 セ・リーグ・・・巨人、阪神、中日、ヤクルト、大洋ホエールズ、広島
 パ・リーグ・・・阪急ブレーブス、南海ホークス、ロッテオリオンズ、日拓ホームフライヤー
         ズ、 太平洋クラブ(クラウンライター)ライオンズ、近鉄バファローズ

 特に人気が無く、経営が危うかったパ・リーグで身売りや合併など入れ替わりが激しかった。そんな日本のプロ野球にあって、12球団の中でもっとも古い歴史を誇り、かつ人気球団として球界の盟主として長年君臨しているのが「東京読売巨人軍」。つまりジャイアンツ。しかしなぜか軍隊ではあるまいし、唯一軍隊のような名称を使用しているのには理由があるのか? 

 「読売巨人軍」という名称は、野球規約上の正式な球団呼称である「読売ジャイアンツ」を日本語に意訳したものです。「ジャイアンツ」は球団のニックネームです。もともと読売新聞社が昭和10年に日本初のプロ野球チームを立ち上げたときの球団名は、「大日本東京野球倶楽部」(野球クラブ)という大変長い名前だったのですが、球団結成直後に行なわれたアメリカ遠征中、現地で同球団の世話役を務めていたフランク・オドール氏(大リーグのニューヨーク・ジャイアンツに所属していた元左腕投手)が、「“大日本東京野球倶楽部”という名前はなんとかならないか。宣伝ポスターを作るにも名前が長すぎて字が入らないくらいだ。私が昔ニューヨーク・ジャイアンツにいたから、とりあえずチームのニックネームは“トーキョウ・ジャイアンツ”にしたらどうだろう」と球団側に提案し、球団の親会社である読売新聞社もこの提案内容について、「渡米中に行う対外試合だけは、とりあえず“東京ジャイアンツ”でやってよろしい」とこれを承諾したため、ここに初めて「ジャイアン
ツ=巨人軍」というニックネームが誕生することになりました。(Yahoo!知恵袋より)

 2 巨人は昔から左投手に弱い

 「巨人キラー」という言葉がある。巨人戦になると野球中継があって、しかも超満員のスタンドで、いつも以上に燃える選手が多くなる。巨人は人気球団だけに何かと注目される存在だけに、相手の選手のモチベーションがいつもより断然高くなる。逆に言うと、巨人は他球団よりもマークが厳しく、エース級の投手をぶつけることが多々ある。
 とりわけ不思議なのは、巨人は昔から左投手にめっぽう弱いという統計がある。これは事実で、左投手に好投手が多いというのもあるが、巨人キラーには左投手が断然多い。

 セ・リーグの左投手と言えば、古くは金田(国鉄)、江夏(阪神・広島)から始まり、山本和行(阪神)、下柳(阪神)、大野(広島)、川口(広島)、安田(ヤクルト)、山本昌(中日)、 野口(中日)、今中慎司(中日)、岩瀬(中日)、土肥義弘(横浜)、野村(横浜)、藤井(ヤクルト)、石井一久(ヤクルト)、石川(ヤクルト)だが、いずれも巨人が苦手としていた投手たちだった。ではどれくらい苦手だったか、そしてそれぞれのサウスポーがどれほど「巨人キラー」だったか探ってみたい。通算成績と対巨人戦の成績を見れば一目瞭然。

                  
 1 金田正一   国鉄時代通算353勝267敗、対巨人65勝72敗
 2 江夏 豊    対巨人通算31勝34敗
 3 山本和行   阪神の抑えの切り札100勝と100セーブを巨人戦で達成した。
 4 下柳      阪神での通算80勝54敗中、対巨人16勝7敗
 5 大野      巨人戦通算成績は22勝33敗27セーブ
 6 川口和久   広島での通算131勝122敗、対巨人33勝31敗
 7 安田猛     対巨人戦通算成績は16勝20敗
 8 山本昌     通算210勝160敗、対巨人41勝44敗
 9 野口      対巨人成績も中日での通算80勝78敗中、14勝15敗
10 今中      通算91勝69敗、  対巨人通算25勝20敗
11 岩瀬             今年も現役だが407セーブの日本記録を更新中
12 土肥 横浜での通算25勝35敗中、対巨人13勝4敗
13 野村弘樹   通算101勝88敗、対巨人25勝17敗
14 藤井秀悟   対巨人通算13勝15敗
15 石井一     対巨人通算21勝23敗
16 石川雅規   対巨人通算13勝16敗
17 井川慶     対巨人通算19勝13敗
18 松本幸行   中日での通算98勝89敗、対巨人17勝18敗

 「巨人キラー」とか左投手に弱いと言っても、大きく負け越しているのは僅か。実際は巨人戦に負け越している投手が多い。あの江夏ですらそうだ。勝ち越しているのは下柳、川口、今中、土肥、野村、井川くらいなもので、そんなに大負けしている訳ではない。私が思うに、テレビ中継で負けたときの印象が色濃く残ってしまうから、完封されることも多く、それがまったく打てずに苦手意識として記憶に取り込まれてしまうのではいか。

 右投手でも平松(51勝47敗)、板東英二(対巨人通算17勝9敗)、星野仙一(35勝31敗)、川上憲伸(対巨人戦24勝18敗)、川崎憲次郎(対巨人29勝24敗)、齋藤隆(対巨人19勝17敗)、池谷公二郎(対巨人通算24勝20敗)、広島の変則フォームの山内泰幸は巨人戦10連勝を含む13勝4敗)と巨人をお得意としていたキラーが数多くいた。今年8年ぶりに古巣に復帰した黒田博樹は広島での通算103勝89敗のうち、対巨人20勝17敗だった。

 現役では、能見にも苦手意識が強い。能見の巨人戦通算成績は49試合登板、17勝10敗、防御率2・73。これは前述したように、他球団が巨人の独走を阻むべく、包囲網を形成し、主力選手を巨人戦にぶつけて出鼻を挫こうという魂胆が見える。だから左投手に好投手が多いため、必然的に攻略が難しくなるという図式だ。   

 3 巨人を追われた選手の復讐心

 巨人は人気抜群だったために、テレビ放送が毎試合あって、何かと注目される球団だった。その反面、他球団の選手やファンからは目の敵にされる存在でもあった。巨人に入団を熱望していても、ドラフトというクジに自らの運命を託さなければならない不思議な世界。残念ながら巨人ファンであった選手やトレードなどで巨人を追いやられた選手は、人一倍巨人戦になると燃えたものだ。

 谷沢、田淵、平松、星野、清原などはその典型だ。

 4 巨人は初物に弱い?

 中日の近藤真市投手の1987年初登板は巨人戦だったが、いきなり初顔合わせでノーヒットノーランを食った。また、長身の外国人投手にもめっぽう弱いというデータがある。でも初物に強いチームもあまりない。その投手の球種や持ち味、配球、決め球、クセなどは初対決だとなかなかつかめない。だからこれは巨人だけの傾向ではないが、テレビ中継が多く、注目されたり話題になることが多いために、目立ってしまうだけの話ではないのか。だとしたら、交流戦などではあまり対戦しない選手との対決があったり、新人投手を打ちあぐねているケースはどこにでもありそうだ。

 5 巨人ファンはO型で成り立っている?

 巨人・大鵬・目玉焼きという流行語があった。いずれも時代の寵児であり、日本国民の多くから支持される人気者である。でも私の周りもそうだが、血液型O型は、なぜか巨人ファンが断然多いという衝撃的事実がある。O型は勝ち馬に乗る傾向が強い。勝負師が多く、賭け事が好き、そして力関係に敏感なのだ。だから長いものに巻かれやすい性質がある。風見鶏傾向で日和見的なところも見え隠れする。強いものに憧れる傾向は強い。私の身の回りにいるO型10人に好きな球団を聞いたら、7人が巨人と答えた。好きな色は赤という人が5人と半数を占めたのも納得だった。

 6 巨人移籍のビフォー・アフター(スラッガー編) 打率・本塁打・打点比較

 トレードやFAで巨人に移籍してきた他球団の主力選手たち。しかも4番を張っていたスラッガーがいかに多いことか。
       
                 移籍前          巨人             移籍後

 張本 勲(日ハム)   .276  15   46     .355   22    93       .261  12  39
 蓑田浩二(阪急)    .241  13   50     .234    6    18       引 退
 石井浩郎(近鉄)      .286    0    0      .333   1    14        .266  10  51
 清原和博(西武)      .257   31  84      .249   32   95       .222  11  36
 マルチネス(西武)  .283   30  95     .324   16   56         引 退
  ペタジーニ(ヤクルト).322  41  94      .323   34   81       .281   1    9
 ローズ(近鉄)          .276   51 117     .287   45   99        .291  42  96
  李(ロッテ)            .260   30  82      .323   41  108       .201  15  51
 小久保(ダイエー)    .292   32  89      .314   41   96        .277  25  82
 小笠原(日本ハム)   .313  32  100     .313   31   88        .301   1  18
 広沢(ヤクルト)        .271  26   73     .240   20   72        .217   5   16
 
 
 さて、ご覧頂いた通り、巨人に纏わる不可思議エピソードをお送りしましたが、中には納得というのもあるし、巨人の盟主たるプレッシャーに押しつぶされた例もあった。

 これらのデータは一部の項目を切り取って検証しただけなので、パーフェクトではないが、多角的視点でプロ野球を観戦すれば、興味深く見ることも可能かもしれない。異論反論はあるかもしれないが、ひとつ視野が広がったくらいの感覚で見てもらえたら幸いです。

 記事作成:5月14日(木)

 追記

 巨人というのは不思議なチームで、昨年、今年とチーム状態は良くないのに、なぜか優勝し、今年は2位と好位置につけ、優勝争いに絡んでいる。しかし、今年は3割打者が皆無で、打撃15傑にひとりも入っていない。打撃部門の最高は打率.257の井端が最高。主力も怪我で二軍落ちもいた。投手陣だって、エース菅野も勝ち星が先行せず苦しいやりくりだ。新人の高木が頑張ってはいるものの、チームの防御率は2.78。これはセ・リーグ6チーム中4位で決して良くない。打てない、投げれないのに首位争いをしている。これは原監督の采配が凄いのか?まったくもって不可解だ。しかも対戦5チーム中、2チームに負け越している状況。これはよほど運が良いか、勝ち方が上手いのか?まったくもって不思議なチームだ。
そしてやはり打線は貧打。その現況は4番と主将の役目をまったく果たしていない坂本。復帰後5戦、20打数4安打。16回も凡打で終わり、チャンスを作れない、好機を潰す。スタメン出場させないでほしい。二遊間は井端と片岡で固定し、三塁に大田をコンバート、一塁に阿部、外野を亀井、アンダーソン、橋本到で固定してほしい。
牽制でチャンスにタッチアウトになっても、へらへら笑っているような野球に執着心のない坂本は不要。さっさと二軍送りにしてもらいたいものだ。

 追記2 6/13(土)

6月11日に衝撃のトレードがあった。それは私が買っていた矢野謙次外野手を巨人が放出。すると翌日のゲームで日本ハムに異動した矢野が大爆発。DH6番で抜擢された初戦でいきなり3安打固め打ちで勝利に貢献。しかもお立ち台でヒーローインタビューの活躍。巨人は層が厚いが、使い物にならない選手が多い。外野では高橋由、亀井、堂上くらいで、後は飼い殺し状態。だからベテランの矢野もまったく出番が回ってこなかった。それが日本ハムに移った途端、仕事場が見つかり、生き生きプレー。

 巨人のフロント陣の節穴ぶりがまたまた露呈した。私には信じられない無能ぶりだ。巨人を追われた選手は昨年、プロテクトを外れ、広島に移った一岡もそうだが、矢野の放出はあまりにも痛い。巨人の選手の実力を見抜く眼力の無さがありありとなった。実に情けない。日本ハムは儲けものだ。たぶん、巨人に加入した2選手は使い物にならない筈だ。

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