巨人の歴代外国人成績(打者編)
巨人に来た「ダメ外人」を検証するこの記事。今日は打者編。投手に比べればまだマシなほうだが、それでも他球団に入団した優秀な助っ人と比べれば月とスッポン状態。マニエル、バース、レオン&リー兄弟、ブーマー、モッカ、テリー、デストラーデ、ブライアント、ローズ、カブレラ、オマリーのような秀逸した外国人は巨人に来たためしがない。三振の山を築き、チャンスではことごとく凡退を繰り広げ、よほど巨人は外国人には恵まれないと見た。V9時代には純国産選手で大記録を樹立し、助っ人の力など借りるまでもなかった。どうしてこういうダメ外人ばかり雇うのか、そして巨人に集まってしまうのか不思議でならない。
では早速、今日は打者編をお送りし、私のテーマ設定が間違いでないことを証明したい。
打者
名前 時期 年数 試合数 安打 本塁打 打点 三振 打率 採点
ジョンソン 1975 2 199 159 39 112 133 .241 △
リンド 1977 1 65 47 9 23 48 .237 ×
シピン 1978 3 308 302 52 158 177 .294 △
バーフィールド 1979 1 出場機会無し ×
ホワイト 1980 3 362 348 54 172 188 .283 ○
トマソン 1981 2 167 119 20 55 151 .249 ×
スミス 1983 2 186 134 45 122 127 .271 △
クルーズ 1983 1 58 31 4 17 36 .240 ×
クロマティ 1984 7 779 951 171 558 370 .321 ○
呂 1988 4 113 89 18 49 57 .260 ×
ブラウン 1990 1 70 64 7 29 43 .282 △
シピンは大洋では実績十分だった。巨人に来てトレードマークだった顎髭を落とし、威圧感が無くなった。トマソンは史上最悪の助っ人と言われ、振り回すだけで三振の山を築き、「トマソン」=「無用の長物」として流行語にまでなった。
ウォーレン・クロマティは打撃は良かったが、肩が弱く、守備が怠慢でボーンヘッドも多く、対戦相手からは舐められた。呂は「アジアの大砲」の異名をとり、台湾から大きな期待を背負って入団した。一時期はクリーンアップを打ち、ホームランを量産したが、在籍4年間で18本塁打では及第点はあげられない。
名前 時期 年数 試合数 安打 本塁打 打点 三振 打率 採点
ブラッドリー 1991 1 121 124 21 70 68 .282 ○
ゴンザレス 1991 2 41 31 9 27 27 .248 ×
デラクルーズ 1991 1 5 1 0 0 2 .250 ×
モスビー 1992 2 133 134 29 84 117 .289 △
バーフィールド 1993 1 104 74 26 53 127 .215 △
ブラントリー 1993 1 13 8 0 4 5 .182 ×
グラッデン 1994 1 98 100 15 37 64 .267 △
コトー 1994 1 107 96 18 52 82 .251 △
ハウエル 1995 1 66 61 14 41 66 .279 ×
マック 1995 2 247 273 42 127 161 .284 ○
マント 1996 1 10 3 0 1 7 .111 ×
サントス 1997 1 39 27 0 14 15 .237 ×
カステヤーノ 1997 1 64 24 4 23 31 .197 ×
ダンカン 1998 1 63 48 10 34 58 .232 ×
マルチネス 1999 3 275 209 43 147 157 .291 △
1990年代は今でも記憶に残る選手が多いが、成績はあまり芳しくない。ブラッドリーとマックが頑張ったと言えるほどで、高額の年俸を貰った割にはたいした成績を収められなかった。いずれも、いわゆる「黒人選手」のほうが活躍した。
名前 時期 年数 試合数 安打 本塁打 打点 三振 打率 採点
クレスポ 2002 1 24 5 2 7 17 .122 ×
ペタジーニ 2003 2 217 218 63 165 148 .305 ○
レイサム 2003 2 60 29 7 17 59 .221 ×
ローズ 2004 2 235 241 72 169 272 .267 ○
キャプラー 2005 1 38 17 3 6 19 .153 ×
ディロン 2006 1 31 17 2 7 17 .195 ×
李 2006 5 458 421 100 256 373 .275 △
アリアス 2006 1 17 10 2 5 15 .167 ×
ゴンザレス 2007 2 57 53 5 29 35 .250 ×
ホリンズ 2007 1 124 95 12 45 85 .257 ×
ラミレス 2008 4 569 666 148 430 348 . 307 ◎
アルフォンゾ 2009 1 21 6 2 4 10 . 146 ×
ウレーニャ 2010 1 出場機会無し ×
他球団の強力助っ人だったペタジーニ(ヤクルトの本塁打王)、タフィ・ローズ(近鉄の本塁打王)、李(韓国の本塁打王でロッテのスラッガー)の3人を獲得したが、いずれも巨人に来る前の所属での活躍のほうが遥かに優れていた。ペタジーニはヤクルト4年間で160本塁打で2度の本塁打王、巨人では無冠。ローズは近鉄の8年間で288本塁打を量産し、3度のホームラン王に輝いた、巨人では2年で72本塁打。巨人では最後の年に27本だったが、翌年オリックスへ移籍したら42本、40本と2年連続で大台突破。不思議としか言いようが無い。この年代には割と最近なのに、「こんな助っ人いたっけ?」と首をかしげるような記憶にない選手もいる。
名前 時期 年数 試合数 安打 本塁打 打点 三振 打率 採点
フィールズ 2011 1 40 22 2 9 32 .202 ×
ライアル 2011 1 33 19 0 4 31 .198 ×
エドガーG 2012 1 157 117 16 63 113 .253 △
ボウカー 2012 2 174 107 17 56 133 .235 △
ロペス 2013 2 255 221 40 112 123 .275 ○
アンダーソン 2014 2 87 94 15 50 44 .319 ○
セペダ 2014 2 52 21 6 18 38 .194 ×
フランシスコ2015 今季途中入団
今年在籍のアンダーソンは故障で出遅れ。キューバの怪物として鳴り物入りで巨人に入団した筈のセペダはからっきしダメ。今季も開幕から20試合目で無安打。
さて、今日は巨人の歴代助っ人の中で、打者編をお送りしたが、私が合格点を付けたのは46人中たったの7人。後は役立たず。話にならない散々な結果だった。打撃で助っ人に求められるのはズバリ長打力と破壊力。一発で流れを変えるホームランだったり、打点が多くなければ意味がない。ミートが上手いアベレージヒッターではない。パワー野球こそがベースボールの原点であると感じさせるような凄まじい存在感だ。
ところが見て来たように、巨人にやって来た外国人はどれも使えない。唯一、ラミレスだけは◎印だったが、彼だって、ヤクルトで実績を積んだ結果、移籍で巨人に入団してきた。まるっきりの生え抜き選手ではない。やはり、巨人は昔から外国人には恵まれず、国産打線でやりくりして来たのが手に取るようにわかる。
もう巨人は外国勢に頼らずに、日本人選手だけでオーダーを固めたらどうだ?そして選手の育成を上手くやれば、きっと最強チームが出来上がると思う。巨人関係者が見ていたら、ぜひ参考にしてほしい。
<参考資料>
http://www.my-favorite-giants.net/giants_data/player/foreign-year.htm
私が6年前の2009年に書いた「最強助っ人列伝」はコチラ↓
http://tsuri-ten.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-57b8.html
記事作成:4月20日(月)
追記(5月6日(水))
私が予想したように、鳴かず飛ばずのセペダの代役として急遽巨人が獲得したフランシスコは使い物にならないダメ外人の典型。太り過ぎの巨漢体型も問題外だが、バッティングは芯に当たらないし、守備もまるでダメ。私が一発でその実力を見抜いたように、日本の細かい野球や多彩な日本の投手の変化球に対応できる器用さは微塵も感じられない。セペダがダメだからと言って慌てて獲得したが、「打てない・走れない・守れない」では、何の役にも立たない。私が監督ならすぐにお払い箱にしたい選手だ。
逆にロペスを放出したのは痛すぎる。DeNAでは水を得た魚の如き、DeNAの春の珍事とも呼ぶべき単独首位に一役買っている。
総じて巨人のスカウトマンの見る目は全く節穴だし、役目を全く果たしていない。実に情けない。大層なことを言うが、ぜひ私をアドバイザーとして雇ってほしいものだ。
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