泣ける動画(プロ野球編)
本日は、特に感傷に浸りたい心境でもないが、泣ける動画をお送りしたいと思います。スポーツは筋書きのないドラマだけに、先が読めない展開にやきもきすると同時に、予期せぬ感動を与えることも多い。今日は、人々に感動を与えた動画をお送りしたい。
木村拓也メモリアル(追悼ビデオ)
彼がこの世を去って、早くも5年の歳月が流れた。ユーティリティプレーヤーとして、プロ入り後は投手以外のすべてのポジションを守った珍しい経歴を残した。野球に真摯に取り組み、野球とファンを愛し、ファンからも愛された木村拓也選手。引退後、コーチとなり、古巣のマツダスタジアムでの広島戦の試合開始前、悲劇が彼を襲った。彼を34歳という若さで命を奪ったのはくも膜下出血だった。追悼試合では、誰もが悲しみに暮れる中、オーロラビジョンに映し出された、彼の在りし日の姿。球場中が涙に包まれた。そして巨人と広島の元チームメイトたちは天国の彼を見送ろうと、懸命のプレーを披露した。
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追悼試合で親友・谷佳知の天国の木村拓也に捧げる逆転ホームランはコチラ
津田恒美
相手が誰であっても常に彼は直球一本で真っ向勝負を挑んだ。「炎のストッパー」と呼ばれるほど、彼は熱い闘志の塊だった。「弱気は最大の武器」と帽子のつばの裏に書き、それを教訓に彼はマウンドに立ちはだかった。私が尊敬して止まない大投手だ。
「知ってるつもり?」の津田恒美特集はコチラ
不謹慎かもしれないが、津田投手の夫人はとても美人で、知性を感じる。彼が病魔に侵され闘病生活を強いられた時も、付っきりで看病に当たり、死後、手記にまとめるなど、内助の功を感じる。
黒田博樹
昨年冬、電撃的なニュースが飛び込んで来た。まさかの黒田の広島復帰。年俸21億円のメジヤーからのオファーを断り、古巣のカープに戻って来た。それは彼を支え続けてくれた広島の温かいファンへの恩返しの意味と、最後の花道を愛する広島で迎えたいという気持ちだった。それは「男気」と呼ばれているが、実際はそんな簡単な決断ではなかった。しかし、彼を揺り動かした出来事は昨年9月に起きた広島の土砂災害だった。彼は、シーズンオフに人知れず広島に舞い戻り、家を失った被災地を訪れ、被災者家族を励ました。彼は残りわずかと悟った現役生活を感謝の投球と位置付けた。その侍的な生き様は、それだけで人々を感激させ、涙を誘った。「ファンに心を動かして貰った自分が今度は自分がファンの心を動かしたい」と語ったセリフは並大抵に言えることではない。
さて、いかがでしたか。私も意外だったが、今日取り上げたのは、広島カープに縁やゆかりがある方々だった。意識してそうなったわけではない。私は広島のファンというわけではないが、広島の選手は、広島が大好きでファンをこよなく愛している。辛抱強く、とことん応援を続ける。それは人間と人間の絆を感じるし、本当のファンの姿だと思う。負けたら見ないような結果だけを求める巨人ファンとは違い、根っからのカープファンなのだと思う。それは地域密着の市民球団だからだ。だから選手もファンを大事にする。たとえ給料が安くても、お金では買えない価値があるし、それ以上の固い絆で結ばれている。ファンと選手の距離が最も近くて羨ましい限りだ。だから、野球に賭ける執念も他球団の選手とは異なり、感動を生む。今日取り上げた3人の選手もまた、野球に取り組む姿勢や情熱はひと一倍強かったと思う。選手はファンに励まされ、実力以上の何かを発揮でき、ファンもまた選手の頑張りやパフォーマンスに力を与えられる。だからプロ野球は長く人気が続くスポーツなのだと思う。
記事作成:5月8日(金)~9日(土)
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