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2015年7月17日 (金)

2015年上半期CM大賞

 TVCMは番組の隙間を埋めるだけの存在だと思っている人が多い。その合間にトイレに立ったり、雑用を済ませる人もいる。生意気のようだが、私から言えば実に「もったいない」。各スポンサーが視聴者を惹きつけるために、様々な工夫を凝らして作品を制作している。
 今回はともすれば切捨てられがちなCMにスポットを当て、記憶に残るCMを自分なりにランキング化してみた。

 第1位 ライザップ

 一番衝撃的なのは、元ボクサーで俳優の赤井英和。ポッコリお腹がターンテーブルで一周すると見違える筋肉に大変身。同一人物とは思えないほどの仕上がり。CGなどでは断じてない。以前、「おじゃマップ」で特集していたが、このライザップ、60日と限られた期間に一気に筋力をアップさせる。マンツーマンのハードなウェイトトレーニングと徹底した食事療法。しかも料金は30万円を越える。逆に言えば、これだけお金をかけてダイエット成功で痩せなければ意味が無い。「全額返金保証」はありえないだろうが、多額の金を支払う以上は被験者も頑張れるのだろう。

 第2位 auスマホ

 かぐや姫、桃太郎、浦島太郎、金太郎が織り成すパロディ。桃太郎役の松田翔太とかぐや姫役の有村架純が結婚することになり、姉の乙姫まで登場。ストーリーがまだまだ続く、ホワイト家族ばりのコンセプトを感じる。

 第3位 ワンダーコア

 「倒れて腹筋」が話題に。まるでバンドしてバネの如く跳ね返る強さを感じる。シチュエーションが数パターンあって、見ていて飽きないし、リズミカルでテンポが良く、繰り返し使われるBGMの歌もインパクトが大きい。「♪倒れるだけで腹筋ワンダーコア~♪」を連発。俳優の宇梶剛士が出演しているのもマッチしている。ほかに剛力彩芽編もある。

 第4位 JAバンク

 松下奈緒がナビゲーターを務めるCM。退職後、楽しい第二の人生を演出する。或る男性は退職日、部下に挨拶され、「もういいんだ」と肩に手を置き、ニヤリと笑い、颯爽とMTBで街へ消えてゆく。旅館の女将は、客に「最後の客になれてよかったですよ」と労いの言葉を受け、「またのお越しをお待ちしています」と深々と頭を下げるが、次の瞬間、結っていた髪をほどき、いきなり水着で飛び込む。このギャップがたまらない。いずれも「さぁ楽しい時間の始まりだ!」というテロップが、このCMコンセプトを一発で物語る。

 第5位 デオウ

 伊藤英明が全身にシャボンをつけ、「ん~匂わない」と一言。野性的な印象。この季節、加齢臭や汗の臭いが気になる。あれだけの泡まみれの筋肉美を見せ付けられては、相当効くに決まっていると購買意欲をそそる。それにしても伊藤英明の筋肉美は「海猿」で鍛えただけのことはある。ほとんどフルヌードのような設定でも、難なくやってのけているのは、あの鍛え抜かれたマッスルボディがあってこそだ。

 第6位 SEABREEZE  広瀬すず

 福士蒼汰似の先輩との恋を描く作品。高校のテニスの部活動がその舞台。「付き合ってよ」といわれ「(練習を)まだやるんですか?」と答える。ありがちな誤解とシチュエーションだが、誰もが若き日に経験しそうな甘酸っぱい想い出を回顧する流れ。このCMは上戸彩、川島海荷など若手タレントを多く出演さえ、メジャーに育って行った。

 第7位 すきっと

 佐々木希の美しさが際立つ作品。青のチャイナドレスが炭酸飲料の爽快感とレモンの弾ける酸味を上手く表現している。「バババババ~!」と連続ジャブを繰り出すその仕草は可愛らしさ満点。

 第8位 ロト7

 妻夫木と石橋専務に意外な関係が発覚。よもや「パパ」だったとは・・・。このLOTTOシリーズのCMもすでに12話となった。この先どんな展開があるのか誰も予想できない。それにしても石橋凌と言い、名高達男と言い、このキャスティングは凄い。かなりギャラを払っているに相違ない。これで一本映画を作れそうなストーリー展開になって来ている。「半澤直樹」のような。

 第9位 一平ちゃん

 

 制服を身にまとった広瀬すずが、男子の視線を意識しながら、一平ちゃんを平らげる。男子生徒の「好きだ好きだ~!」という気持ちを汲み取れるほど可愛い表情だ。最後の博多弁の「○○ばい!」が印象的。

 広瀬すず、有村架純は今年のCMクィーン。TVを見ていると、何度も登場する。

 第10位 ポカリスエット

 高校の全校朝礼。中条あやみさん演じる高校生は、つまらなそうに時間を過ごしています­。いつもの朝、いつもの光景は、校長が突然歌い出す『WE WILL ROCK YOU』で一転。何かに駆り立てられるかのように学校から駆け出す中条さん。大人たち­の劇的な鼓舞で、眠っていた潜在能力が花開き、成長、進化していきます。
 衝動的な音楽と生命力が湧き出るような映像。鮮やかなポカリスエットのブルー。ポカリ­スエットにより体の水分バランスを整え、自分の可能性を引き出すことができる。
 「自分は、きっと想像以上だ。潜在能力をひき出せ。」とすべての学生たちに応援メッセ­ージを贈ります。

 さて、今回も「YouTube」の力を借りての記事となったが、ざっとCM作品を眺めただけでも、思わず共感したくなるような内容であったり、斬新で奇を衒うようなストーリー展開だったり、あるいは思わず胸キュンしそうな恋愛シチュエーションもあった。それには人の心に灯をともしたり、ほのぼのと温かい気持ちにさせてくれたり、そして時には皮肉を効かせて世の中の矛盾を突いたりと実に面白い。まだまだ紹介足りないCMは山ほどあるが、今日はこのへんで中締めとしたい。

 記事作成:7月5日(日)

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