福島のローカルシンガー
1970年代はフォークブームとニューミュージックが日本の音楽シーンを彩っていた。今は解散してしまったグループやフォークデュオも少なくない。前者はかぐや姫を筆頭にガロ、後者はグレープ、オフコース、ダ・カーポ、トワエ・モア。ソロもまた吉田拓郎と井上陽水、因幡晃などがヒット曲を飛ばしていた。一方でそれほどメジャーではなかったバンドも多い。「古井戸」、「六文銭」、「赤い鳥」、「青い三角定規」。ここ東北でも、岩手出身の「NSP」、宮城県出身の「さとう宗幸」などが登場した。そして、ご当地福島県にも、1970年代に地元で輝やいていたグループがいた。今日は「福島のローカルシンガー」と題し、知名度が全国区とはいかなかったまでも、地元に根差した歌手を取り上げたい。
阿呆鳥(メインヴォーカル:菊池章夫)
プロフ(彼のHPより引用)
1956年いわき市常磐湯本町生まれ。高校時代の音楽仲間、北郷勇一、金子 透と三人でフォークグループ「阿呆鳥」を結成。1981年8月21日、シングルレコード「物語」でデビューし約15万枚の売上げを記録、全国的に注目を浴びる。また、ニッポン放送の「オールナイトニッポン」のパーソナリティーとしても活躍し、数多くの人々の共感を得る。
しかし、「阿呆鳥」は、1986年、ファイナルコンサートを最後に解散。その後、菊池章夫はソロで活動にはいり、1996年6月「あいつとビートルズ」で再デビュー。
私が高校生の頃に地元で流行った曲が「物語」。当時、日本は空前のその片隅に埋もれるように、地元に根差したシンガーだった。ラジオ福島に度々出演し、PR活動を行った。私は5年ほど前に三春のホール「まほら」で彼の生演奏を聴いた。懐かしかった。
名曲1 「物語」
コミュニティFM収録中のひとコマ https://www.youtube.com/watch?v=lpzohT15_mM
名曲2 「愛した分だけ」
名曲3 「悲し
昭和ムード漂う情歌という印象が満載。曲調、菊池さんの持つ雰囲気は、東北人の典型のようだ。他にも「青春譜」、「いのちの詩」は好きな歌だ。
弁慶と牛若丸
1971年6月17日結成。 地元福島県内を中心に各地で活動。お国訛りを盛り込んだ しゃべりがユニークで ステージをはじめレポーター・CM等でも活躍。 オリジナル曲数 760曲を超え、「ポップス・ロック~民謡調まで多彩」。メンバーは高橋雅仁 ( ボーカル , ギター ) 高橋剛 ( ボーカル , ギター )。
彼らは、私が中学時代に活躍していたバンド。福島弁丸出しの話し方で、歌にもなまりがあった。
HPはコチラ http://s.maho.jp/homepage/5a4452a0fec82189/
https://monstar.fm/benkeitoushiwakamaru
「薄化粧」
「馬鹿野郎」
「Moon Light」 https://www.youtube.com/watch?v=z6IiQBc_oBQ
さて、2組の福島に根差した懐かしいシンガーを振り返ってみました。きっと50歳代以上の方には懐かしく思い出されたのではないでしょうか。これらの曲が世に出た時は自分自身も10代と若かった。知らず知らずに歳をとり、いつしか髪の毛には白いものが混じるほどになった。子供の成長を見るたびに、過ぎ去った時間の重みを知る毎日だ。
私がブログを始めるきっかけは、過ぎた時間を愛おしく想い、時々古き佳き時代を回顧したいという衝動に駆られたからだった。生きた証をどこかに刻み、残したいと思うようになった。だから記事のタイトルが「時を遊ぶ人」で「時遊人」なのだ。
最後に、福島県出身ではないが、「福島」を応援するイメージソングを歌っているシンガーがいるので紹介したい。
今西太一
FTVの土曜日のお昼に放送中の、「サタふく」の大人気コーナー「自転車でGO!」の中で、イメージソングを作った人が彼。北海道札幌を拠点に活動しているオジサンシンガー。泥臭さの中に見える人間味豊かな印象。
京都でのバンド活動を経て、1992年にメジャーデビュー。
有名アーティストの前座やラジオのパーソナリティ、CM曲制作、役者としての映画出演など必死に戦うも99年事務所契約解消。
それでも彼は歌い続け、現在全国で年間約120本のライブをこなす。
同世代のみならず、若い世代からも彼の歌、彼の生き様が絶大な支持を受けている。
彼の公式HPはコチラ http://i-taichi.com/
「ふくしまの人」
FTVの藺草英己アナウンサーが福島の90市町村を自転車で旅し、その土地で見つけた風景や名所、名物を取り上げる。そして何より各地域で人と触れ合う気儘旅を描いたコーナーが「自転車でGO!」だ。現在は10年以上が経過しているが、「シーズンⅡ」として、平成の市町村合併後の59市町村を回っている。
なんとこのコーナーは、九州に本拠地があるCS放送の「インターローカルTV」でも放送されている。長閑な福島の原風景を旅してまわり、福島の人々との触れ合いをほのぼのと撮影し、紹介している。彼の方向音痴とダブルオーダーは筋金入り。B型の彼らしい、無計画、行き当たりばったり、マイペース振りは番組恒例のルーティーン。でも、撮影途中でも声を掛けられたら、必ず立ち止まらなければならず、なかなか自転車で走らないことが多い。
さて、今日は福島県出身のシンガーを中心にお送りしましたが、他にも片平里菜やShimva、サンボマスター山口もいる。私の世代から言えば、やはり学生時代に活躍していた歌手が記憶にある。ご当地福島県出身の歌手が、数多くいることを時々思い出して欲しいと思う。
記事作成:7月4日(土)
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