郡山の魅力再発見!⑯~郡山の七不思議?~
郡山市民でさえ意外と知らない魅力を伝えて早16作までに至った。本日のテーマは延べ42年近くの長きに渡り郡山に暮らす私が、独断と偏見でピックアップした郡山に残る言い伝えや謎のエピソードをお送りしたいと思う。題して「郡山の七不思議」。さて、どんな知られざる「都市伝説」が飛び出すか?ではご覧ください。
1 源義経の妾の静御前は本当に当地で命果てたのか?
郡山市の西部地区に静町という地名がある。その一角にひっそり建つように「静御前堂」
がある。そこにはなんと「静御前終焉の地」なる石碑が建つ。その周囲はなぜか古墳地帯。しかも、そこから南西に2km離れた場所には静御前が、義経の訃報に接し、悲観して身を投げたと言い伝えられる「美女池」なる池が存在している。他にも彼女の辿った足跡が数多く残されている。歴史浪漫をいやがうえにも掻き立てられるが、真相は藪の中。だからいろいろな憶測を呼んでいる。
「静御前浪漫紀行」の記載は以下の通り
悲運の名将・源義経に寵愛された静御前は、奥州藤原秀衡のもとに下った義経を慕って、密かに鎌倉幕府の目を逃れ、供の乳母・さいはらと下僕の小六(元北面の武士)を従え、京の都からこの地までやって来ましたが、老いた小六は病に倒れ、義経がいるという平泉はまだ遥か遠いことを思う二人は、この地(花輪の里)で途方に暮れてしまいました。
静は小六の霊にひとさしの舞を手向けると「ここは義経殿のおはせし陸奥(むつ)の国なれば、ここに心を留めましょう」と、その面影を偲びつつ、ついに池に身を投じたと伝えられています。ときは弥生の花の頃(旧3月28日)、静22歳の春でした。
里人はそのあまりに美しい命を哀れみ、一宇を建て二人の霊を祀りました。今から810年ほど昔、1189年(文治5年)の事です。
現在の御堂は1781年(安永10年)に再建されたものです。近くに身を沈めた池があり、「美女ヶ池」として今も残っております(郡山市大槻町太田地内)。
http://www.shizukagozen.gr.jp/sansaku/top.html
http://www.fukutabi.net/fuku/kooriyama/sizuka.html
http://homepage2.nifty.com/Tetsutaro/Top/Hyoshi-Shiseki/Shiseki01.html
2 古代遺跡目白押しの土地柄~①大安場古墳~
郡山市東部の桜ヶ丘団地の一角で発掘して発見された大規模古墳群。それを平成に入って整備したのだが、おそらくは、古代の古墳よりも明らかに立派に造成した印象。前方後方墳だったのだが、実際にこんなに凄い形と大きさだったのか?懐疑心を抱かざるを得ない。しかもその麓にUFOのような円形の資料館&学習施設まで拵えてしまった。ここまで税金投入する郡山市の財政はどうなっているのか・・・。
この大安場古墳を含め、市内田村町には古墳群が6か所点在している。他には郡山市西部の静町にある静御前堂の裏手にも「針生古墳」も有名。古墳と言えば古代ロマンを掻き立てられるが、実際は昔人のお墓だ。
3 古代遺跡目白押しの土地柄~②浄土松公園~
トルコのカッパドキアのミニチュア版。きのこ岩と呼ばれる景勝地、いや奇形岩群だ。小学時分、隣接する少年自然の家に宿泊した際、フィールドワークでここを探検した記憶がある。幼少の頃は、やたらと巨岩だと思っていたが、最近何度か訪れて妙にこじんまりしていると感じた。大震災で岩の一部が崩壊してしまい、かつての景観は見られないのが残念だ。
4 奥州街道の宿場町だった筈なのに「城」だらけ
これも意外に思った人が多いはず、以前に当ブログで「郡山城の在り処を巡るミステリー」の記事を掲載したが、実は郡山市には、お城が多数あったとされる。もちろん、会津若松城のような立派な天守閣がある城とは明らかに趣が違う。
日本全国の城をこよなく愛する「余湖くんのホームページ」の力をお借りすれば、郡山市内一円には、実に大小28もの城が存在していたのだ。
阿久津館 安子ヶ島城 大平城 大槻城 小倉城
片平城 上伊豆島上館 上伊豆島中館・下館 木村館
窪田城 鞍馬城 郡山城 笹川御所 山王山陣場
水神館 勢至堂峠防塁 只野本郷館 西田山王館 西銅屋防塁
高倉城 高玉城 成山館 日和田館 福原館
前田沢城 守山城 横川館 横沢館
どうです?驚いたでしょう?館というと城には思えないが、当時は城と同等の設備を配していた。敵の侵入を防ぎ、戦闘の拠点となる陣場であれば城とみなしていたのだ。中には、今では影も形もない場所もあり、特定するのも至難の業のスポットもあるし、大槻城は現在、大槻小学校に変貌している。また、現在は神社仏閣や寺院だった場所を城や要塞として使っていた場所もある。
5 事故を呼ぶ魔の道路
郡山市は交通の要衝だ。不吉な数字を意味する国道4号線と49号線が交差する珍しい土地柄だ。福島県はほかに国道13号線も走っているし、249号線も存在しているオカルトチックな道路が通っている。そんな中、郡山には事故が事故を呼ぶ魔の交差点や道路があるのをご存じだろうか?これは通行量の高さと必ずしも比例していない。実な謎な事故現場なのだ。1位~5位を取り上げたい。統計は「事故ゼロプラン」から引用します。
事故多発道路1位
「郡山市若葉町」~「富久山町久保田字上野」の国道4号線
H17~H20に交通事故が64件発生
http://www.thr.mlit.go.jp/fukushima/fukushima_jikozero/htdocs/map/route4/9.html
事故多発道路2位
郡山市堂前町【文化通り交差点】付近の国道4号線
H17~H20に交通事故が21件発生
http://www.thr.mlit.go.jp/fukushima/fukushima_jikozero/htdocs/map/route4/7.html
事故多発道路3位
郡山市富田町字権現林【貨物ターミナル出口】付近の国道49号線
H17~H20に交通事故が13件発生
http://www.thr.mlit.go.jp/fukushima/fukushima_jikozero/htdocs/map/route49_2/55.html
郡山市熱海町安子島字山ノ下【山ノ下交差点】付近の国道49号線
H17~H20に交通事故が13件発生
http://www.thr.mlit.go.jp/fukushima/fukushima_jikozero/htdocs/map/route49_2/56.html
事故多発道路5位
郡山市富久山町八山田字勝木沢【勝木沢交差点】付近の国道4号線
H17~H20に交通事故が12件発生
http://www.thr.mlit.go.jp/fukushima/fukushima_jikozero/htdocs/map/route4/10.html
6 郡山市に多い苗字(姓)
郡山市は地区によって姓が偏っている土地柄だ。守山地区には柳沼が多かったり、渡辺も渡邊、渡邉、渡部と数多く存在する。そこで電話帳に載っていた姓を確認したところ、郡山市内に多く存在する苗字が明らかになった。出典はコチラ
郡山市の姓ランキング 全国の姓ランキング
1位 佐藤 2,252 1位 佐藤
2位 鈴木 1,701 2位 鈴木
3位 橋本 1,582 3位 高橋
4位 渡辺 1,475 4位 田中
5位 遠藤 1,136 5位 伊藤
6位 伊藤 847 6位 山本
7位 吉田 671 7位 渡辺
8位 柳沼 644 8位 中村
9位 高橋 511 9位 小林
10位 古川 504 10位 加藤
以下、熊田、斎藤、国分、佐久間、阿部、増子、宗像の順だった。
やはり、実感通りで、郡山市には渡辺、柳沼、橋本、遠藤が全国平均よりも上位にランクしている。同僚や友人・知人にもこれらの姓が多い。逆に郡山市は、全国では上位の田中、山本、中村、小林、加藤は少ない。
吉田は常葉町や船引に多い。渡辺は三春地区に多い。沢石地区は佐久間だらけ、柳沼は守山地区に多い。まこと不思議な土地柄だと思う。
一方では、この土地柄はB型がやたら多い地域でもある。或る医師の話として、郡山市内の血液型分布は、おおよそA型35%、O型30%、B型27%、AB型8%だそうで、日本人の平均値22%より5%も多い。確かに私の身の回りにはB型だらけだ。
7 姉妹都市の怪
郡山市が姉妹都市締結を結んでいる国内外の都市は4つある。複雑怪奇だ。どうしてそうなったか?首をかしげる。
1 奈良市(1971年)・・・采女伝説が取り持つ縁だというが、郡山市には国宝が無い。
奈良は世界遺産多数で世界的に有名だが、郡山は・・・。
同じ奈良県の大和郡山市なら納得できるのだが・・・。
2 久留米市(1975年)・・・安積野開拓の際に入植し、尽力してくれたかららしい。
3 鳥取市(2005年)・・・何の縁もゆかりも無いのに、意味がわからない。やはり明治
時代の安積開拓らしい。
4 ブルメン市(1988年)・・・「東北のウィーン」を謳う音楽都市なのに、オランダ?
安積疎水に貢献したファン・ドールンがオランダ出身だから。
https://www.city.koriyama.fukushima.jp/063000/koryu/toshi.html
以上、七不思議っぽい内容にまとめてみた。中にはこじつけか?と思えるような記事も含まれていたが、それはご愛嬌。まぁ、郡山市はかつては「東北のシカゴ」と呼ばれたやくざの多い街だった。しかし、近年は音楽都市としてイメチェンを図ったが、2011年の震災で被災地となり、今でも原発事故の影響が多い。
全国の皆さんに、少しでも我が街・郡山市の存在を知ってほしくて、このような記事をしたためた次第です。
記事作成:8月16日(日)~9月
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