THE 放送事故
アナウンサーがカメラが回っていないと思い込んで、つい発してしまった発言が取り返しのつかない事態を招くことがある。震災時や災害発生の現場からの生中継の際にそれは多く見られる。先が予測できない状況下の中、無意識のうちに口にしたことが、被害者や被災者を傷つけるだけでなく、その遺族や家族の心情まで逆なでする事態を招くことが多々起こり得る。特に、最近になって視聴率が急落しているフジテレビで多くの不祥事が見られる。韓国寄りの偏向報道や韓流ドラマにも批判が相次ぎ、デモまで発生している同局。若手女子アナの不用意なリベンジポルノ事件も沸き起こっている。今回は、報道に携わるものとして、公正な立場を貫き、「放送倫理」を徹底してもらいたく、あえてテーマとして取り上げたい。
1 フジテレビ女子アナ、震災報道で、「あー笑えてきた」
フジテレビが3月12日、東日本大震災に関する菅直人首相の記者会見を中継した際、 スタッフが「あ、笑えてきた」などと発言する音声が混信し、放送されていたことが21日 分かり、同局が謝罪した。同局の女子アナの秋元優里という憶測があったが、フジテレビは否定した。
なお、上の動画映像は、たびたび削除されていますので、閲覧できない場合はご容赦ください。
2 酔っ払ったタレントが、「地震なんか無いよ」と交差点で絡吠える
東京でM6.2、震度5弱を観測した際、NHKの地震ニュースの中継でそれは起きた。交差点から生中継中に、酔っぱらった女性が、「地震なんか無いよ」と吠える声と姿が全国に流されてしまった。
3 フジテレビ、桜島噴火警戒中継でリポーターが爆笑し謝罪 (日刊スポーツ)
2015年8月15日放送のフジテレビ系「FNNみんなのニュースWeekend」で、鹿児島県・桜島の噴火警戒レベルが「4」に引き上げられたことを報じるリポーターが爆笑する映像が映ってしまい、謝罪する一幕があった。
スタジオから生田竜聖アナウンサーが、現地中継先に呼びかけてカメラが切り替わったが、中継先では一瞬、切り替えに気づかず、ヘルメット姿でカメラ前に待機していた小鍜治宏将アナウンサーがスタッフらと談笑する姿が映ってしまった。
小鍜治アナはすぐに気づいてリポートを始めたが、中継終了後、スタジオで生田アナが「先ほどの中継でお見苦しい点がございました。失礼いたしました」と謝罪した。
4 「ヒルナンデス!」で放送事故、読売テレビが謝罪
読売テレビは9月14日、同日放送の「ヒルナンデス!」内で、番組内容とは違う内容が流れたことをホームページで謝罪した。
同日の放送では、午後1時49分から52分頃までの約3分間、数回にわたって番組内容と異なる別の映像が流れた。原因は放送データ上の人為的ミスによるものだとし、「視聴者の皆様に深くお詫びするとともに、再発防止に努めて参ります」とした。
5 絶対に許しがたい「セシウムさん」フリップ報道
東海テレビ放送(フジテレビ系列)が8月4日午前、番組で実施した岩手県産米プレゼン
報道者側の傲慢さと慢心さが滲み出た映像だ。考えられないフリップが作られており、冗談では済まない内容だ。放射線事故で苦しむ福島県民の心情を無視し、心の奥底に蔑ろにしている様子が窺える。当然だが、この番組は打ち切りとなり、関係者の配置転換や責任者のクビが飛んだ一件となった。テレビ史上、類を見ない放送事故となった。
さて、震災以降を振り返っただけでも、主な放送事故だけでもさっとこれだけある。報道は公正明大でなければならないし、中立的な立ち位置で真摯な姿勢で向き合ってほしい。軽率な発言は十二分にわきまえてもらいたい。目の前のカメラの向こう側にいる1億人を超ええる日本人、さらには全世界の眼差しが注がれていると、常に肝に銘じて一字一句慎重に選んで発言をして貰いたいものだ。
最後に、不祥事により打ち切りとなった番組を取り上げるが、番組制作者は肝に銘じ再発防止を徹底して貰いたい。
記事作成:9月15日(火)
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