福島県の激レアおもしろスポット
福島県内には県民ですらあまり知らない激レアな面白いスポットが点在する。中には客寄せのための失笑や苦笑を買うようなダメスポットもあるが、本日紹介するのは、めったにお目にかかれないもの尽くしのマル秘スポットだ。ではさっそくどうぞ!
高柴デコ屋敷秘宝館
かつて温泉街を中心に全国の至るところにあった秘宝館。郡山の磐梯熱海にもあった。今では郡山市内には、西田町の古民家が立ち並ぶ張子人形などでお馴染みの民芸品店街「高柴デコ屋敷」の一角にある、蔵造りの場所にそれはある。名前は「道六館」。しかも無人の建物。入り口の自販機で入場料400円を払うと、メダルが出てきて、それを駅の改札にあったような回転式レバーを回しながら入場する。すると内部には、得も知れぬ魅惑の未体験ゾーンが広がる。いわゆる俗っぽく、艶っぽい内容の展示物が所狭しと陳列されている。春画、木製の男根、女性器を象った謎の模型など、いわゆる性信仰玩具などだ。これ以上は差し控えて、実際に自分の眼で見てほしい。なぜこの場所にこのような秘宝館が作られたのか、そのいわれは不明。しかしよくもこれほどの「秘宝」を集めたものだ。
「日本珍スポット100」はコチラ http://bqspot.com/tohoku/fukushima/662
飯野町UFOふれあい館
この地域でUFOの目撃例が相次いだことから、UFOで町おこししている飯野町。町ぐるみで誘客作戦を展開している。町じゅうにUFOの造形物が散らばっている。ピラミッド型の千貫森の山の中腹に、これまた六角形の謎の建物が建つ。かつてテレビ東京の「TVチャンピオン」でリフォームを行い話題となった。地元のテレビ局でも時々取り上げられる「謎の場所」。内部にはトップシークレットのCIAの極秘情報が堂々と展示されてあったり、傑作のU宇宙人が出迎えてくれる。異次元空間へ誘うトンネルがまた笑える。子供だましの仕掛けがわんさかで、千貫森のパワースポットぶりをDVDで視聴できる。様々な種類のUFOの説明や写真パネルが展示されてある。神秘のゾーンだけかと思えば、その建物には宴会場や展望風呂まであり、まるで公民館のようなスペース。隣接する「UFO物産館」の売店&食堂では、石焼きラーメンも食べられる。また、山頂には、UFOの目撃にはうってつけの展望台がある。宇宙人の置物も多数ある。
「日本珍スポット100」はコチラ http://bqspot.com/tohoku/fukushima/685
船引下里工芸
郡山方面から国道288号線を船引町へ向かうと、市街地への入り口に問題の工芸社が現れる。そこは三叉路の交差点で。左角にあるが、その異様な佇まいに、誰もが顔をしかめるし、笑ってしまう。変り種のオブジェだらけで、道沿いにケースや棚があってそこに収蔵されている。カッパや蛙の置物、仮面ライダーや謎の動物など、ナンセンスだが憎めない。夜見たら、幼児などは泣き出しそうだ。実はここだけでなく、300mほど山に入った「華の湯」という温泉施設の庭にも所狭しとこの造形物が置かれている。見学は無料だが、必ず店主に断って欲しい。土日は店が休みっぽいので、勝手に立ち入らないでほしい。その周辺は駐車スペースがないので要注意。また、その交差点は交通量が多いので、写真を撮ったりするのはかなり恥ずかしいので、それなりの覚悟で行って欲しい。
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http://bqspot.com/tohoku/fukushima/664
防空壕で戦争体験できる民家
郡山市田村町、帝京安積高校の近くの阿武隈川沿いの民家の庭にそれはある。戦争時代の記憶を失わないために、実際に戦争を体験したこの家の主人が私財を投じて自宅に建造した。この方は浜津さんという。以下、福島のニュース記事を引用します。
自宅の庭に実物の防空壕(ごう)をつくり、語りで戦争の恐ろしさを伝えている郡山市の浜津志郎さん(87)は9、10の両日、自宅の防空壕で戦争体験の語り継ぎを行った。1945(昭和20)年8月、浜津さんはアメリカ軍による空襲を経験した。警戒警報が鳴り響く中、防空壕の中で過ごしたことを、まるで昨日のことのように覚えているという。 約10年前、地域の子どもたちの前で空襲の話をした時、防空壕について聞かれたことをきっかけに、この防空壕を自作し、近所の小学生などに無料で開放している。
会津美里町にある清水寺の舞台
そこは山間の奥深くにひっそり建っており、普段は誰も足を踏み入れない場所、しかし、そこへ行くと、誰もが驚きの声を上げる超レアな場所。今年、ようやく地元教育委員会の働きかけで、福島県の重要文化財に指定されることとなり、俄かに有名になりつつある。しかし、ここを訪れるには難儀する。まず標識や看板が見当たらず、どこからアクセスしたら良いのか迷う。私が登った際も、半信半疑の状態で行って、偶然現れたという印象。
ここは岩壁にへばりつくように作られた懸け造り様式の「左下観音堂」という。高さ15mはあろうかという木造の建造物で、最上階にお堂が祀ってある。下は木製の柱が組まれた、舞台づくりとなっていて、お堂の周りを4分の3ほど周回できる。岩の洞窟には無数の小さなお地蔵さまが散らばるように置いてある。
私が訪れた際は、土曜日にもかかわらず、15分ほど滞在しても誰一人として現れなかった。秘境感も漂うし、ひっそり佇んでいる印象。木製の梯子のような階段で下の段に降りられるが、上部は歩くとミシミシと左右に揺れて恐ろしいこと極まりない。絶叫スポットよりもも怖い。
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私が訪れた際の記事
http://tsuri-ten.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/post-4925.html
須賀川市のウルトラヒーローストリート
須賀川市は故・円谷英二監督の故郷。そのため、須賀川や隣りの玉川には彼の功績にあやかって、彼の遺作である「ゴジラ」や「ウルトラマン」に纏わるモニュメントやオブジェで町おこしを行っている。以前は乙字ヶ滝の近くにゴジラの卵や足跡が置かれてあった。阿武隈山系側の山の斜面にはゴジラのネオンサインが浮かんだり、それは観光客誘致の苦肉の策だった。また、特筆すべきは「ウルトラヒーロー」だ。福島空港にも、ウルトラマンシリーズの人形や怪獣まで飾られてあるが、ここで皆さんに紹介したいのは、須賀川市内の目抜き通りに点在するウルトラヒーローを象った人形だ。繊維強化プラスチック製で、「ウルトラマン」、「ウルトラセブン」はもちろん、「ゾフィー」、「ジャック」や宿敵「ゼットン」、「エレキング」、「レッドキング」、「バルタン星人」などの怪獣のオブジェまで置かれている。知らないでそこを通りかかった人は異様な光景に映るかもしれない。ホテルや銀行の前の歩道にいきなりそれらが現れる。子供たちは喜ぶと思うが、地元では「やりすぎでは?」と首をかしげる人もいるかもしれない。
また、役場では、実際にM78星雲の住民票を発行してくれる。市外の人にもちゃんと醗酵してくれるから、旅の記念になるかもしれない。
須賀川市役所の案内ページはコチラ → http://m78-sukagawa.jp/residents/
ぜひ一度訪れて、その町おこしの一端をのぞいてほしい。そしてウルトラマンワールドにどっぷり浸ってほしいと思う。
相馬百尺観音
地元の仏師荒嘉明氏が、諸国遊歴の後、生涯一仏一体を残そうと岩山切開き建立したのが百尺観音。氏は、30余年の年月を費やし一人で彫り続けたが、完成を見ないまま他界。現在、四代目の陽之輔氏が父祖の志を受け継いでいる。
現在は、震災で左手が崩落。その修復から始め、未完の台座など、行く行くは当初の計画通り百尺(約30m)の高さで完成させたいと思っている。現在は八十八尺で止まっている。
私は長い間行きたいと思っていたが、なかなかその機会がなく、場所も見つけにくいため、足を踏み入れていない因縁のスポット。観音というより大仏に近い印象。
さて、今回の記事は、私の独断と偏見でセレクトしてお伝えしました。ぜひ福島県に足を運んで、このようなレアなスポットを存分に楽しんで欲しいと思います。
記事作成:11月15日(日)~11月18日(水)
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