2021年9月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

« 福島県民への激励ソング | トップページ | 3.11あの日を忘れない(震災5周年) »

2016年3月10日 (木)

ドラフトよもやま話~1位指名選手は大成しない?~

 日本のプロ野球はONの活躍でもわかる通り、人気球団の巨人に有望選手が集まる傾向があり、1強5弱の時代だった。そこで、実力の均衡を図る目的で導入されたのが「ドラフト制度」だった。プロ野球選手になりたかったら、NPBのルールに従いなさい。という選手側からしたら入りたい会社(球団)に行けない、なんとも不平等で、不合理な制度が導入された。しかも、一生を左右する人の運命をくじに託す、人身売買のような悪き制度を立ち上げたのだった。
 しかし昔は「人気のセ、実力のパ」と呼ばれるほど、実力派の選手がこぞって在京セ・リーグを熱望していた。巨人に入りたいがために浪人したり、社会人や大学に進学し、次回のチャンスに賭ける選手も多数現れた。そこでその対策で選手会の要望でFA制度が導入されたり、プロ野球界の入団システムは改革の連続だった。
 第1回目のドラフト会議が昭和40年(1965年)に始まり、昨年で半世紀が経過した。そのドラフトでは桑田・清原の運命の悪戯が話題になったり、何かとドラマを生み出す国民注目のイベントになっている。その長い歴史の中で、ドラフトに纏わるよもやま話を、個人目線でお送りしたい。 

 1.ドラフト1位は大成しない?

 昨秋行われた第51回ドラフトまでの中で、必ずしも1位指名選手が活躍しているという訳ではない。各球団で1位選手で一流の活躍をした選手のリストを見れば一目瞭然だ。

 <セ・リーグ>

 巨人1位 堀内恒夫(第1回)      河原純一(第30回)
        高田  繁(第3回)      高橋由伸(第33回)
        定岡正二(第10回)     上原浩治(第34回)
        篠塚利夫(第11回)     阿部慎之助(第36回)
        山倉和博(第13回)     内海哲也(第39回)
        原  辰徳(第16回)     坂本勇人(第42回)
        槙原寛己(第17回)     長野久義(第45回)
        斎藤雅樹(第18回)     沢村拓一(第46回)
        桑田真澄(第21回)     菅野智之(第48回) 
        松井秀喜(第28回)     

 球界の盟主の巨人でさえ、51回の歴史の中で及第点と言える選手は半数に満たない。中には逆指名で入団したつわものがいる。また、どうしても巨人に入団したいがゆえに、他球団の1位指名を蹴って、浪人したり、ノンプロで充電した選手も数多い。

 2位以下で活躍している選手はというと

 2位・・・駒田徳広、仁志敏久、二岡智宏、久保裕也、西村健太朗
 3位・・・淡口憲治、中畑清、角三男、吉村禎章、宮本和知、岡島秀樹、清水隆行
      岡崎郁、松本哲也、高木勇人
 4位以下・・・河埜和正、小林繁、山本功児、松本匡史、村田真一、川相昌弘、緒方耕
       一、鈴木尚広、亀井義行、脇谷亮太

 阪神1位  江夏 豊(第2回)      湯舟敏郎(第26回)
        田淵幸一(第4回)      藪 恵一(第29回)
        山本和行(第7回)      今岡 誠(第32回)
        岡田彰布(第15回)     藤川球児(第34回) 
        木戸克彦(第18回)     安藤優也(第37回)
        中西清起(第19回)     鳥谷  敬(第39回)
        野田浩司(第23回)     能見篤史(第40回)
        葛西 稔(第25回)     岩田 稔(第41回)
                         藤浪晋太郎(第48回) 

 阪神の場合は、比較的1位指名選手が中心メンバーとして活躍した。

 2位以下で活躍している選手はというと

 2位・・・藤田平、中村勝弘、平田勝男、池田親興、北川博敏、関川浩一、久慈照嘉
 3位・・・仲田幸司、和田豊、八木裕、弓長起浩、濱中治、福原忍、江越大賀
 4位以下・・・川藤幸三、掛布雅之、嶋田宗彦、新庄剛志、桧山進次郎、川尻哲郎、
         坪井智哉、赤星憲広、藤本敦士

 中日1位 星野仙一(第4回)     今中真二(第24回)
       谷沢健一(第5回)     与田 剛 (第25回) 
       鈴木孝政(第8回)     落合英二(第27回)
       田尾安志(第11回)    荒木雅博(第31回)
       牛島和彦(第15回)    川上憲伸(第33回)
       中尾孝義(第16回)    福留孝介(第34回)
       中村武志(第20回)    平田良介(第41回)
       立浪和義(第23回)    吉見一起(第41回)

 2位以下で活躍している選手はというと

 2位・・・稲葉光雄、小松辰雄、仁村徹、山崎武司、門倉健、森野将彦、岩瀬仁紀、
      大豊泰昭、又吉克樹、中田賢一
 3位・・・大島康徳、三沢淳、宇野勝、野口茂樹、正津英志、小笠原孝、浅尾拓也
 4位以下・・・松本幸行、井端弘和、石井裕也、土谷鉄平、堂上剛裕、藤井淳志、
        大島洋平

 ヤクルト1位 八重樫幸雄(第5回)     石井一久(第27回)
          宮本賢治(第17回)     伊藤智仁(第28回)
          広沢克己(第20回)     石川雅規(第37回)
          伊東昭光(第21回)     高井雄平(第38回)
          川崎憲次郎(第24回)    田中浩康(第40回)
          西村龍次(第25回)     村中恭兵(第41回)
                   岡林洋一(第26回)     増渕竜義(第42回)
                           山田哲人(第46回)

 2位以下で活躍している選手はというと

 2位・・・角富士夫、池山隆寛、秦真司、荒井幸雄、土橋勝征、古田敦也、宮本慎也
      岩村明憲、五十嵐亮太、藤井秀悟、小川泰弘
 3位・・・若松勉、内藤尚行、高津臣吾、真中満、川端慎吾、比屋根渉
 4位以下・・・松岡弘、大矢明彦、安田猛、尾花高夫、小川淳司、飯田哲也、青木宣親

 ヤクルトは2位以下の選手が黄金期を築いたといって過言ではない。

 広島1位 山本浩二(第4回)        佐々岡真司(第25回)
       池谷公二郎(第8回)       町田公二郎(第27回)
       木下富雄(第9回)         沢崎俊和(第32回)
       北別府学(第11回)        東出輝裕(第34回)
       山崎隆造(第12回)        大竹 寛(第37回)
       川口和久(第16回)        永川勝浩(第38回)
       津田恒美(第17回)        前田健太(第42回)
       西田真二(第18回)        今村 猛(第45回)
       川端 順(第19回)        福井優也(第46回)
       長冨浩志(第21回)        野村祐輔(第47回)
       野村謙二郎(第24回)             大瀬良大地(第49回)

 2位以下で活躍している選手はというと

 2位・・・三村敏之、水沼四郎、山根和夫、小早川毅彦、正田耕三、菊地原毅、黒田博樹
      堂林翔太、菊池涼介
 3位・・・永射 保、高橋慶彦、長内孝、紀藤真琴、緒方孝市、栗原健太、梵英心、丸佳浩
 4位以下・・・水谷実雄、小林誠二、達川光男、江藤智、金本知憲、新井貴浩 

 DeNA1位 野村収(第4回)         斎藤 隆(第27回)
        山下大輔(第9回)        川村丈夫(第32回)
        斎藤明雄(第12回)       古木克明(第34回)
         中山裕章(第21回)       内川聖一(第36回)
        友利 結(第22回)       村田修一(第38回)
        盛田幸妃(第23回)       山口 俊(第41回)
        谷繁元信(第24回)       筒香嘉智(第45回)
        佐々木主浩(第25回)     山崎康晃(第50回)

 2位以下で活躍している選手はというと

 2位・・・平松政次、佐伯貴弘、波留敏夫、吉見祐治、三嶋一輝
 3位・・・田代富雄、遠藤一彦、高木豊、野村弘、有働克也、大家友和、梶谷隆幸
 4位以下・・・屋敷要、大野雄次、鈴木尚典、三浦大輔、戸叶尚、相川亮二、金城龍彦
         吉村裕基

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 <パ・リーグ>      

 ソフトバンク1位 藤田 学(第9回)        井口資仁(第32回)
            山内和宏(第16回)      和田 毅・新垣渚(第38回)
            吉田豊彦(第23回)      馬原孝浩(第39回) 
            若田部健一(第27回)    松田宣浩(第41回)
            城島健司(第30回)      大隣憲司(第42回)
            斎藤和巳(第31回)      今宮健太(第45回)
                               武田翔太(第47回)                              

 2位以下で活躍している選手はというと

 2位・・・門田博光、久保寺雄二、香川伸行、湯上谷宏、小久保裕紀、松中信彦
      篠原貴行、山田秋親、立岡宗一郎、柳田悠岐
 3位・・・定岡智秋、河埜敬幸、岸川勝也、栗原洋、杉内俊哉、中村晃
 4位以下・・・片平伸作、藤本博史、大道典良、下柳剛、村松有人、川崎宗則、摂津正

 もともとは南海ホークスが前身

 西武1位 東尾 修(第4回)        潮崎哲也(第25回)
        立花義家(第12回)       石井 貴(第29回)
        森 繁和(第14回)       松坂大輔(第34回) 
        石毛宏典(第16回)       涌井秀章(第40回)
        伊東 勤(第17回)       炭谷銀仁朗(第41回)
        渡辺久信(第19回)       岸 孝之(第42回)
        清原和博(第21回)       菊池雄星(第45回) 
        鈴木 健(第23回)       森 友哉(第49回)
           

 2位以下で活躍している選手はというと

 2位・・・伊原春樹、金森栄治、辻発彦、田辺徳雄、石井丈裕、奈良原浩、新谷博
      小関竜也、大島裕行、牧田和久、中村剛也
 3位・・・竹之内雅史、真弓明信、鈴木治彦、高山郁夫、垣内哲也、大塚幸二
      豊田清、西口文也、帆足和幸、片岡易之
 4位以下・・・若菜嘉晴、蓬莱昭彦、和田一浩、中島裕之

 西鉄が前身で、太平洋、クラウンライターと身売りした。

 ロッテ1位 八木沢荘六(第2回)            小宮山悟(第25回)     
         村田兆治(第3回)       小林雅英(第34回)
         有藤道世(第4回)       西岡 剛(第38回)
         袴田英利(第13回)      久保康友(第40回) 
         福間 納(第14回)      大嶺祐太(第42回)
         愛甲 猛(第16回)      唐川侑己(第43回)
         石川 賢(第18回)      荻野貴司(第45回)
         伊良部秀輝(第23回)    石川 歩(第49回) 
         前田幸長(第24回)      中村奨吾(第50回)

 2位以下で活躍している選手はというと

 2位・・・木樽正明、高沢秀昭、定詰雅彦、河本育之、成本年秀、黒木知宏、薮田安彦
      里崎智也、清水直行
 3位・・・水上善雄、弘田澄男、落合博満、堀幸一、藤田宗一、今江敏晃
 4位以下・・・土肥健二、西村徳文、初芝清、諸積兼司、小林宏之

 オリックス1位  長池徳二(第1回)     伊藤敦規(第23回)  
           山田久志(第4回)     長谷川滋利(第26回)
           山口高志(第10回)    田口 壮(第27回)
           佐藤義則(第12回)    平井正史(第29回)
           山沖之彦(第17回)    平野恵一(第37回)             

 2位以下で活躍している選手はというと

 2位・・・加藤秀司、今井雄太郎、蓑田浩二、石嶺和彦、小川博文、谷佳知、川越英隆
 3位・・・弓岡敬二郎、中嶋聡、野村貴仁
 4位以下・・・福本豊、山森雅文、星野伸之、福良淳一、本西厚博、藤井康雄

 常勝軍団の最強チームだった阪急が前身

 日本ハム1位 高代延博(第14回)     上田佳範(第27回)
           木田 勇(第15回)      清水章夫(第33回) 
           田中幸雄(第17回)     糸井嘉男(第39回) 
           白井一幸(第19回)     ダルビッシュ有(第40回)
           河野博文(第20回)     八木智哉(第41回)
           広瀬哲郎(第21回)     吉川光夫(第42回)
           西崎幸広(第22回)     中田 翔(第43回)
           武田一浩(第23回)     大谷翔平(第48回)

 2位以下で活躍している選手はというと

 2位・・・古屋英夫、岩本勉、片岡篤史、井出竜也、建山義紀、田中賢介
 3位・・・田中幸雄、小笠原道太
 4位以下・・・大宮龍男、森本稀哲、小谷野栄一、マイケル中村、糸数敬作

 ドラフト導入時は東映フライヤーズで、以後、日拓、日本ハムと変化した。

 楽天1位 田中将大(第42回)            塩見貴洋(第46回)
        永井 怜(第42回)       松井裕樹(第49回)   
        長谷部康平(第43回)     安楽智大(第50回)
         戸村健次(第45回)  

 2位以下で活躍している選手はというと

 2位・・・美馬学、則本昂大
 3位・・・嶋基宏
 4位以下・・・横川史学、渡辺直人

 近鉄の消滅により、新規参入したのが楽天で、分配ドラフトで一軍選手の多数はオリックスへ。

 旧近鉄1位 佐々木恭介(第7回)    小野和義(第19回)
         仲根正広(第8回)      阿波野秀幸(第22回) 
         栗橋 茂(第9回)      野茂英雄(第25回)
         久保康生(第12回)     高村 祐(第27回)
         石本貴昭(第16回)     小池秀郎(第28回)
         金村義明(第17回)     坂口友隆(第38回) 
         加藤哲郎(第18回)     香月良太(第39回)         
            

 2位以下で活躍している選手はというと

 2位・・・鈴木啓示、石渡茂、梨田昌崇、有田修三、有田二三男、村田辰美、森脇浩司
      大石大二郎、吉井理人、吉田剛、水口栄二、大塚晶文、高須洋介、高木康成
 3位・・・小川亨、井本隆、大村直之、磯部公一、有銘兼久
 4位以下・・・羽田耕一、平野光泰、吹石徳一、鈴木貴久、入来智、中村紀洋、大島公一
         岩隈久志、阿部真宏

 1970年代に黄金期を迎えた。しかし、12球団で唯一日本一になれず、球団売却という目に遭った。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・             

 2.ドラフトで選手を育てるのが上手いのは?

  やはり育成と言えば文句なしで広島東洋カープだ。このチームは市民球団だけに、大金をはたいて大物を連れてくるどこぞの球団とは違い、ドラフト入団した選手を大切に育て上げる。それが証拠にFA選手はあまり獲得しないし、トレードも比較的少ない。

 3. ドラフトの当たり年

 上の一覧を見れば一目瞭然。第4回はそうそうたる顔ぶれ。田淵、山本浩二、星野、山田、有藤、東尾など、名球会メンバーに名を連ねる面々がズラリ。もちろん松坂世代がごっそり入団した第34回は大当たり。ほかにも21回と23回はいいメンツが揃っている。

 4.ドラフトで得をしているチーム

 一時期、くじ運がやたら強いと評判になったのが、ヤクルトと日本ハム。黄金の左手なる異名もあったほどだ。くじは監督が引くことが多いが、1980年代は、球団社長やオーナーが自ら引いたこともあった。上の一覧でもスター選手を軒並み獲得している。

 5.鳴り物入りだった割に活躍しなかった選手(批判ではないのであしからず)

 巨人・・・大森剛、上田和明、辻内崇伸
 楽天・・・一場靖弘
 日本ハム・・・木田勇・斎藤祐樹
 ヤクルト・・・佐藤由規
 ソフトバンク・・・東浜巨
 西武・・・大石達也

 やはり、前評判やプロ入団前の実績が優れていても、そこは実力社会。一筋縄ではいかないことを証明している。それに怪我や故障をしてしまうと、投手の場合、復活まで時間を要する。

 6.人気のセ、実力のパではない。

 今や上のフレーズはひと昔前となった。ここ数年は、人気の選手が、こぞってパ・リーグに入団し、人気・実力もパ・リーグが上。イチロー、松坂、野茂、杉内、新垣、和田、井口、西岡、田中賢、新庄、斎藤祐、田中将、ダルビッシュ、松田、涌井、成瀬など、日本代表に選ばれる選は、大多数がパ・リーグからだ。

 さて、前半が長くなりすぎて、後半は簡潔に掲載した。こうしてみると、くじでその人間の一生を左右するのは、人身売買のようでどうかと思うが、自分で自分が働く会社を決められないのは、その日まで結婚相手がわからない統一教会の結婚式のようで感心できない。しかし、球界にしてみれば、特定の金持ち球団ばかりが選手を寄せ集め、独占するのは良くない。戦力の均衡を図る名目で導入された制度なので、止むを得ないとは思うが、数年間その指名球団にご奉仕し、FAを取得すれば希望球団やメジャー挑戦もありえる現状では、実績次第で這い上がれるため、選手のモチベーションアップに役立つに相違ない。

 記事作成:2月16日(火)

« 福島県民への激励ソング | トップページ | 3.11あの日を忘れない(震災5周年) »

野球」カテゴリの記事

福島県の天気


無料ブログはココログ