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2016年6月 5日 (日)

福島県の隠れスポット10

 福島県は面積で日本第3位、東西に広い国土を有しているせいか、福島県民でもあまり知らないような名所が数多く存在している。国宝こそいわき市の白水阿弥陀堂しかないが、実は、由緒正しき名勝や旧跡が点在する。

 まずは全国にも知れ渡っているような観光地やメジャースポットを紹介し、対比する形で、アド街ック天国の「気にスポ」のような、レアな場所を取り上げたい。

 <メジャースポット>

 1位 鶴ヶ城・飯盛山・・・会津藩の学び舎、白虎隊の悲劇の舞台
 2位 大内宿・・・江戸時代の茅葺屋根の宿場町。長ネギ1本で食べる高遠そばが名物。
 3位 裏磐梯(五色沼・桧原湖周辺)・・・遊覧船やバス釣り、ボートで♡型の鯉を探す。
 4位 三春滝桜・・・日本三大桜。枝垂桜の巨木で日本各地にその子孫がいる。
 5位 スパリゾートハワイアンズ・・・フラガールを生んだ遊戯施設
 6位 新宮熊野神社長床・・・平安末期の太古浪漫を掻き立てる寝殿造の建造物
 7位 猪苗代湖・スキー場・・・数多くのゲレンデが点在。真冬のしぶき氷も名物
 8位 尾瀬・・・群馬県との県境。水芭蕉が美しい。
 9位 白河小峰城・・・地震で崩れた石垣を修復。白ではなく三重櫓
10位 塔のへつり・・・大川沿いに奇岩がせり出す。つり橋を渡り対岸散策。岩魚の塩焼
    きが絶品

 食べ物

 円盤餃子(福島市)、粟まんじゅう(柳津)、ソースカツ・味噌田楽・こづゆ(会津若松市)、いか人参(福島県内)、喜多方ラーメン(喜多方市)、白河ラーメン(白河市)、てんぷらまんじゅう(強清水)、浪江焼きそば(浪江)、グリーンカレー(郡山市)、玉羊羹(二本松市)等

 <隠れスポット>

 1位 左下観音堂

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 会津美里町にある。私も福島県に50年近くも住んでいて、こんな場所があったとは全く知らなかった。それもそのはず、人里離れた山林の奥深くにひっそりと佇んでいたからだ。しかもそれは崖に寄り添うように建っている。木造懸造の珍しい建築様式で、お堂というよりもまるで神社仏閣。清水寺のミニチュア版という印象さえ感じる。土台部分は木枠で組まれており、高さは20ほど。下から見上げるとそれは聳え立ち、その威容は圧巻。実際にお堂に登ると、振動で揺れるし、板張りの床がみしみし軋むので、下手なアトラクションよりよっぽど怖い。最近、県の文化財に認定されたため、メジャーな観光地になりつつある。私はネットでたまたまここを訪れた方のブログを見て存在を知った。

 2位 東堂山満福寺鐘楼

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 この場所は、今年4月に初めて訪れて知った穴場中の穴場と言えるパワースポット。山中にひっそり建っている。目玉は鐘楼で、苔生した石段を歩くと、まるで別世界。時代絵巻にタイムスリップし、都会の喧騒を離れ、侘び錆の世界観を満喫できるスポット。そして周辺の山林には百体を超える羅鑑の石仏像が密集して置かれている。この世のものとは思えないありさまだ。
 私が訪れたのは4月だったが、冷え込みが厳しく、3℃という寒さで、良い季節に再訪したいと思わせる寺院だ。

 3位 岩角山

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 「いわづのさん」と呼ぶ。ここは山全体が霊場。霊験あらたかな厳かな雰囲気を醸し、一瞬足を踏み入れていいのか戸惑う。私はひとりで訪れたが、不気味な雰囲気。青森の恐山の賽の河原と同様に、この世の世界とは思えない厳粛な気持ちにさせられる。「あの世」を実感できる不思議体験できるスポット。そして山頂までの散策路の途中、大小さまざまな奇岩が点在する。場所は本宮市街地から北東に5kmほど行った山の中。

 4位 菅舩(すがふね)神社

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 ここも私が驚いた隠れスポット。私が居を構える郡山市にあるのだが、昨年までその存在を知らなかった。ユラックス熱海で逢瀬町の観光案内パンフを貰って、こんな素敵なパワースポットがあると知った。それは人里離れたわかりづらい場所にあるからだ。昨年初訪問し、季節を変えて3回訪れ、今年も1度、計4回訪れている。それほどこの菅舩神社は期待を裏切らない魅力的なスポット。4度訪れて、いずれも誰もいなかった隠れたスポットだ。狛犬が迎える赤い鳥居をくぐると、幾重にも続く緩やかな石段が現れる。左に折れるように石段は続く。周辺は杉林で、昼間でも薄暗い。無人の社務所の前に絵馬が書かれ、受験生の願掛けメッセージが。そして鳥居を幾つか潜ると、2~3分歩けばすぐに山頂の境内へ。立派なつくりの「随神門」が出迎えてくれ、そこを抜けると拝殿とその奥に神楽殿が。防犯カメラと人の気配を感知し点灯するライトが。天皇陛下が植樹した木もある。とにかくレアな場所でひっそりしている。こんなところにこれほど立派な神社があろうとは、郡山市民ですら知らない筈だ。森林浴にも最適で、街の喧騒を離れ、自分を見つめなおせる場所だ。場所は郡山の西部、片平町の更に奥、逢瀬町のゴミ処理工場の北側の河内(こうづ)という町から1kmほど西に行った場所。

 しかし、5月18日に、この神社がある河内のさらに奥の山林で男性の殺害遺体が発見されたため、あまりうろつくと犯人と怪しまれるため、近づくのも躊躇うことになった。

 5位 原町無線塔跡

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 ここは大正10年に建造された由緒ある無線塔だった。1923年(大正12年)9月1日に関東大震災が発生した際に、第一報を無線通信によってアメリカに打電し、これにより震災のニュースが世界中に伝わった。バベルの塔の如く、200mを越す、日本最大級の高層建造物だった。市内のどこからでも確認できるお化け煙突風で、ラウンドマークだった。これが昭和56年に取り壊され、その後、10分の1スケールの高さ20mほどのメモリアルタワーが国道6号線沿いに建てられている。

 6位 相馬百尺観音

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 ここも知る人ぞ知る隠れスポット。相馬市街地から南に2km下った国道6号線の西側にある。本来は百尺(高さ33m)ほどの予定で、個人が建設を開始したが、胸から上部完成したところで、亡くなり、その遺志は身内の方に引き継がれ、今も建設中。大震災で手の部分が崩れるなどのアクシデントに見舞われた。バルセロナのサグラダファミリアと同様、完成にはまだ長い歳月を要する。

 7位 ふれあいUFO館(飯野町)

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 二本松市から阿武隈山系に向かって北東側に10kmほど行くと、三角錐のような異様な形の山「千貫森」がある。その中腹に六角形の形をした公民館があるが、それを「UFOふれあい館」として広く開放した。実はこの山の界隈は、古くからUFOの目撃例が多発。いっそUFOで町おこしを決行した。UFOふれあい館には有名芸能人が多数訪れているし、取材も殺到した。不思議な宇宙空間をイメージしたつくりで、宇宙人やUFOの模型、紹介するパネル、なんとアメリカのCIAの極秘文書まで展示されている。そしてシアタールームでは、この千貫森に関わる不思議な一致やミステリーな事象などが紹介されている。
 そしてここでは畳敷きの和室大広間からの眺望が楽しめるし、カラオケも可能。また豊かな自然を眺望できる入浴施設まである。またはす向かいのレストランでは隕石?の鉄板で焼いた特製メニューも楽しめる。

 8位 二本松(霞ヶ城・黒塚)

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 ここは県内では菊人形会場として広く知れ渡る有名観光スポットだが、全国の方にはあまり認知されていない。
 高村光太郎の妻・智恵子のふるさと二本松市。「ほんとうの空」がそこには広がる。安達太良山の稜線が青空に映え、それは見るものを魅了する美しさ。そして忘れてはならないのは、幕末期に起きた戊辰戦争の際の二本松少年隊の悲劇。わずか15歳前後の少年達が戦場に赴き、その幼い命を散らした。その英霊たちを偲ぶ場所が霞ヶ城。
 私は毎年必ず、歩いて山頂の石垣に登り、そこからの眺望を楽しんでいる。途中の散策路には、智恵子の句碑や二本松少年隊の奮戦を描いたモニュメントと慰霊碑、そして展望台もある。帰りは季節折々の花々が憩いを与え、また日本三大井戸もある。下山すると、菊人形の会場にもなっている公園に辿り着き、さらには再建された箕輪門と、二本松少年隊とその母親の姿を描いたモニュメント像と出会える。
 ぜひここは神妙な面持ちで訪れて欲しい。
 また黒塚は、歌舞伎でも演じられる安達が原の鬼婆伝説があるいわくつきの場所。安達が原ふるさと村の入り口に観世寺があるが、そこに鬼婆が潜んでいたとされる岩屋があり、その悪行を記した書物や絵巻が展示されている黒塚宝物資料館も併設されている。

 9位 安倍文殊堂(田村市船引)

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 私はここを「YouTube」で田村市のアイドルレポーター「しおん」ちゃんが紹介している動画を見て知った。50歳を過ぎて、神社仏閣に興味が沸き、人ごみよりは人気の無い森羅万象を感じ取れるようなスポットを歩くのが好きになった。以前、伊達政宗の800人なで斬りの呪いの小手の森城址を訪れて、右膝を痛めてしまったが、山城や人里離れた山奥の寺社を訪ねることが多くなった。体力不足解消の意味合いがあって、まだ体が動くうちにあちこち行っておきたいのだ。
 ここは日本五大文殊なのだそうで、やはり杉並木に覆われたひっそりした山中に建ち、あまり人が訪れない場所。クマが出そうで不気味だが、石段を登って辿り着いた場所は、霊験あらたかなお堂。受験の合格祈願には最適な場所。地元の人でもあまり訪れない穴場だ。

10位 白河アウシュビッツ博物館

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 ここは3年前のお盆に訪れたが、施設の博物館。ポーランドにあるアウシュビッツ収容所で処刑あうりは大量虐殺(毒殺)されたユダヤ人たちの惨劇を伝えるための日本唯一の伝承施設で、現地から実際に使用された毒薬や被害者たちの遺留品などが展示されている。またナチスドイツ兵が両親を連行した際に子供たちが描いた絵などが展示され、戦争の悲惨さを知る証拠であり、またナチスドイツの残虐性を学ぶ博物館だ。写真パネルやビデオ鑑賞も可能だ。

 次点 木幡山隠津島神社

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 「おきつしま」と読む。県の中通りの北部、阿武隈山脈の西斜面における丘陵地帯の東端に円錐形の姿で聳える木幡山の8合目に巨岩を背に鎮座する。木幡山全域を境内地とし、山麓には遙拝殿もある。木幡山は古くから神霊の籠る山として「御山(おやま)」とも称され信仰の対象とされた為に、山中に鎮座する当神社を指して「御山」と呼ぶ場合もある。かつては弁才(財)天宮と称しており、現も「木幡の弁天様」と呼ばれて親しまれる。12月に行われる木幡の幡祭りが国の重要無形民俗文化財に指定されている。旧社格は県社。隠津島姫命(おきつしまひめのみこと)、田心姫(たごりひめ)命、湍津姫(たきつひめ)命の宗像三女神を祀る。福島県には珍しい三重塔があるが、最近朱色に塗り替えられ、けばけばしい印象の佇まいになってしまった。
 昭和30(1955)年に、県の重要文化財に指定された この三重塔は、室町時代の文明4(1472)年に建立された。 天正年間伊達政宗の兵火によって全山炎上した際、三重塔だけ残った。 延宝2(1674)年二本松藩主丹羽光重公により修復されたが、 明治35(1902)年の大暴風により第一層を残して倒壊し、 大修理したものが現存している。

 ほかにも「きのこ岩」(郡山市浄土松公園)や「ハートレイク半田沼」(伊達町)も是非訪れたい。また、京都の伏見稲荷神社を髣髴させる、国見町にある朱塗りの鳥居が連なる「万蔵稲荷」も訪れる価値はある。そして古殿町の「鎌倉山」に登って300km以上も離れた富士山を拝むのも良し。さらには郡山の西田地区にあるデコ屋敷も古民家体験には打ってつけ。
 県民や県外の方を問わず、こうした隠れたスポットを訪ね、その郷土歴史や自然、土地柄に触れるのも一興かと思う。ぜひ、福島県の隠れた魅力に触れてほしい。

 記事作成:5月20日(金)

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