私が愛した番組~NHK編~
「NHK」は日本放送協会の略で、イギリスBBCと同じように、日本で唯一の国営放送だ。その代表的な番組は「紅白歌合戦」、「朝の連続テレビ小説」、「大河ドラマ」の三本立てで、加えて「のど自慢」がそれに続く。誰もが一度は見たことがある国民的番組と言える。私も半世紀に及んだ人生で、いろいろな番組を観てきたが、この歳になって、ようやくNHKのありがたみに気づいてきた。そこで今回は私が大好きで毎回見ていた番組を取り上げたいと思う。
1位 少年ドラマシリーズ
1972年から1983年にかけてNHK 総合テレビで放送された、主に小中学生向けのテレビドラマシリーズ。夕刻に放送していた。私は小学生から中学生の頃に見た下の3番組のファンだった。
1 未来からの挑戦 美男子、飛鳥清明こと熊谷俊哉が大人気で、一昨年亡くなられた。
2 なぞの転校生 高野浩幸 星野利晴 超能力ブーム
3 その町を消せ トランザムの「季節」が大好きだった。今でも歌える。
よくこのオリジナルの動画がアップされていた。たぶん、すぐに削除されてしまうことだろう。
2位 プロジェクトX~挑戦者たち~
2000年3月28日から2005年12月28日まで放映されていた。全放送作品は191本。
番組内容は、主として終戦直後から高度経済成長期までの、産業・文化等の様々な分野において、無名の製品開発プロジェクトなどが直面した難問を、どのように克服し成功に至ったかを紹介するドキュメントである。身近な自動車、家電を初め、当時の日本経済を牽引した重厚長大産業、地図に残る公共事業(ハコモノ、橋梁)などが多く見られる。無名の日本人リーダーと、それに従い支えた多くの人々による挑戦と努力、そしてその成果の紹介がテーマであるが、無名とは言えない本田宗一郎や毛利衛が登場する回もあった。
技術開発(新幹線、YS-11、ロータリーエンジンなど)の話を中心に取り上げた他、地図(ゼンリン)、辞書(広辞苑)といった人文関係の話、人命救助や環境保護活動などの分野についても数多くの事例を取り上げている。
技術者にとって光を当てる希望を与えてくれる番組として毎回、視聴率が高かったし、ナレーターの田口トモロヲの語りが最高だった。国井雅比古、久保純子、膳場貴子と超エリートコンビの豪華MCだった。OPの「地上の星」とEDの「ヘッドライト・テールライト」(中島みゆき)の曲も大ヒットした。
1 窓際族が世界規格を作ったVHS・執念の逆転劇
2 炎上男たちは飛び込んだ
3 黒四ダム 断崖絶壁の難工事
4 友の死を越えて青函トンネル・24年の大工事
5 不屈のドラマ 瀬戸大橋 ~世紀の難工事に挑む~
6 東京タワー 恋人たちの戦い~世界一のテレビ塔建設333mの難工事~
7 ツッパリ生徒と泣き虫先生~伏見工業ラグビー部・日本一への挑戦~
8 全島一万人 史上最大の脱出作戦 〜三原山噴火・13時間のドラマ〜
3位 ドラマ(大河ドラマを含む)
1 天下堂々
1973年(昭和48年)10月5日から1974年(昭和49年)9月27日まで、金曜日の20時(午後8時)より放映された。篠田三郎、石橋正次、柴俊夫、村野武範らが出演した。
2 おんな太閤記 西田敏行、佐久間良子
3 独眼竜正宗 渡辺謙
4 篤姫 宮崎あおいと堺雅人
5 峠の群像
4位 レッツゴーヤング
1974年4月7日から1986年4月13日までNHK総合テレビで毎週日曜 18:00 - 18:40に放送されていた若者向けの音楽番組である。私はサンデーズが毎回、若々しい歌と踊りを披露するのが好きで、スクールメイツも愛嬌を振りまいていた。アイドルたちのアピールの場で、旬なシンガーやアイドルがこぞって出演したが、田原俊彦や近藤真彦、植草克秀らがレギュラーで人気があり、女性レギュラーも松田聖子や石川ひとみらががっちり固めた。またMCには、平尾正晃と太川陽介、石野真子らがレギュラーだった。川崎真世、渋谷哲平、新田純一、佐久間レイ、日高のり子、佐藤恵利らがサンデーズのメンバーだった。
田原俊彦と松田聖子のデュエットは毎回の目玉で、その都度ファンの異様な歓声が響き渡った。
5位 連想ゲーム
1969(昭和44)年から22年間続いたNHKの看板ともいえる番組。 キャプテンの単語によるヒントから連想する言葉を答えるもので、回答者が女性、男性と 紅白に分かれて交互に答え、点数を競った。男性キャプテンが違反ヒントが多い加藤芳郎で、女性チームは天地総子、中田喜子、藤田弓子が名ヒントを与えた。レギュラーは三橋達也、大和田獏、田崎潤、渡辺文雄、江守徹らが懐かしい。女性チームは坪内ミキ子、檀ふみ、岡江久美子、中井貴恵らが印象深い。スリーヒントコーナーとかリンゴゲーム、ワンワンニャンニャンコーナーなどがあった。
5位 その時歴史が動いた
2000年3月29日から2006年3月8日まで水曜日の21:15から43分間放送されていた歴史検証番組。歴史が動いた一瞬をクローズアップし、時代背景や人間模様と共に、その時、何があって、そうした事件や事変が生じたのかを回顧する番組で、司会の松平定知が絶妙だった。番組の主題歌も一層感慨や情感を盛り上げた。
6位 お笑いオンステージ
1972年4月8日から1982年4月4日 までNHK総合テレビで放送されたスタジオ公開型バラエティ番組である。主演・MCは 三波伸介、中村メイコ。最後の「減点パパ」が毎回感動的で、こども達が父親への手紙を読むシーンではいつも号泣だった。また三波伸介が描く似顔絵がいつも素晴らしく、毎回楽しみにしていた。
7位 朝の連続テレビ小説
1 てっぱん 尾道と大阪が舞台。瀧本美織、富司純子、竜雷太らが大熱演
2 あまちゃん 能年玲奈と橋本愛のコンビが大人気に!古川新太、小泉今日子、薬師
丸ひろ子も熱演。有村架純や福士蒼汰も大人気となった。
3 元気です 宮崎美子が初ドラマ主演。いじめられ役や汚れ役を熱演した。
4 おしん 小林綾子、泉ピン子、伊東四朗らが出演。全世界で放送された。
5 まんてん 宇宙飛行士を目指す物語。宮地真緒と藤井隆が出演した。
将来を嘱望されたヤングアイドルや若手女優の登竜門。ここで演技力を磨き、大女優への足掛かりを築く重要なドラマだ。
8位 ウルトラアイ
1978年5月8日から1986年3月17日までNHK総合テレビで放送された科学をテーマにした全296回の情報番組・教養番組である。放送時間は毎週月曜 19:30 - 20:00であった。この後継番組が現在も放送中の「ためしてガッテン」と言われている。司会の山川静夫アナが安定感があって場を盛り上げた。
9位 NHKスペシャル
毎回、社会問題になっている事象をピックアップして、解説付きでその実態に迫った。
10位 生き物地球紀行
毎回、動物の知られざる生態を地球の裏側にまで出向いて撮影した。その素顔に迫った。
ほかにも「小さな旅」や「新日本紀行」などの旅番組や「にっぽん釣りの旅」、「趣味悠々」、「You」、「中学生日記」も大好きだった。
NHKは国営放送という位置づけと受信料をとる唯一の番組だけに、何かお堅くて、高齢者向けのテレビ局だと若い時分には思っていた。しかし、毎週楽しみにして見ていた番組も多かった。心に残る名番組が多く、ビデオライブラリーには最適だ。ぜひ今後も、そうした番組制作に努めてほしいと願う。
記事作成:8月30日(火)
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