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2016年9月16日 (金)

大成しない?夏の甲子園優勝投手

 高校野球で全国の頂点に立つチームはひとつしかない。もちろん優勝投手(胴上げ投手ではない)はひとりということになる。全国各地の予選を勝ち抜いた47都道府県49校の精鋭たちが集う全国大会。甲子園の夢舞台に立つだけでも大変な快挙なのに、全国の並居る強豪校と渡り合い、優勝するとなると至難の業だ。野球は投手力5割、監督2割、打力3割と言われるほど、すごい投手がいるチームは強い。過去、江川卓や桑田真澄などが甲子園で大活躍し、高校野球ファンを魅了してきた。この20年で甲子園を沸かした選手をピックアップしても、松坂大輔、ダルビッシュ有、田中将大、斉藤祐樹らがいる。では過去の甲子園の歴史の中で、栄えある優勝投手となった選手が、卒業後にどういう進路へ進んだか、もしプロ入りしたならば、その後、いかなる成績を挙げたかを知りたくなり、調べてみた。参考としたサイトは「夏の甲子園大会優勝投手のその後」だ。なお、掲載は平成以降の28年に絞ってお送りします。

    年    優勝投手(チーム名)    卒業後の進路(プリ入り選手は戦績)

平成 元年 吉岡雄二(帝京)       巨人・近鉄 野手転向
平成  2年 南  竜次(天理)       日本ハムファイターズ 0勝0敗
平成 3年 和田友貴彦(東洋大)   
平成 4年 森尾和貴(西日本短付)  新日鉄八幡  プロ入りせず
平成 5年 井上靖史(育英)       神戸学院大  プロ入りせず
平成 6年 峯 謙介(佐賀商)      明治大学    プロ入りせず 
平成 7年 白木隆之(帝京)       三菱自動車川崎 プロ入りせず
平成 8年 渡部真一郎(松山商)    駒澤大学 松山フェニックス プロ入りせず
平成 9年 藤谷俊之(智弁和歌山)  龍谷大学 一光 プロ入りせず
平成10年 松坂大輔(横浜)       西武ライオンズ 108勝60敗(日) 49勝30敗(米)
平成11年 正田 樹(桐生一)      日本ハム 24勝37敗(日) 

Matsuzaka Syoda

平成12年 松本晋昂(智弁和歌山)  同志社大学(準硬式) プロ入りせず
平成13年 近藤一樹(日大三)     近鉄・オリックス 28勝37敗
平成14年 田辺祐介(明徳義塾)    関西大学・トヨタ自動車 プロ入りせず
平成15年 磯部洋輝(常総学院)    中央大学 室蘭シャークス プロ入りせず
平成16年 岩田聖司(駒大苫小牧)  駒澤大学 北海道マーリンズ プロ入りせず
平成17年 松橋拓也(駒大苫小牧)  明治大学 プロ入りせず
平成18年 齋藤祐樹(早稲田実業)  日本ハムファイターズ 6勝6敗 
平成19年 馬場将史(佐賀北)     プロ入りせず
平成20年 福島由登(大阪桐蔭)    中央大学(準硬式)
平成21年 堂林翔太(中京大中京)  広島カープ野手転向
平成22年 島袋洋奨(興南)       中央大学→ソフトバンクホークス 0勝0敗

Saito Dobayashi Simabukuro

平成23年 吉永健太郎(日大三)    早稲田大学→JR東日本
平成24年 藤浪晋太郎(大阪桐蔭)  阪神タイガース 41勝32敗
平成25年 高橋光成(前橋育英)    西武ライオンズ 5勝2敗
平成26年 福島孝輔(大阪桐蔭)    同志社大学在学中
平成27年 小笠原慎之介(東海大相模) 中日ドラゴンズ 1勝5敗
平成28年 今井達也(作新学院)   現在高校在学

Fujinami Ogasawara

  この四半世紀の25年を眺めただけでも一目瞭然。夏の高校野球全国大会優勝投手は、プロ野球では大成しないという現状が浮き彫りになった。この25年間で一流のプロ野球選手としての活躍を見せているのは、松坂大輔と藤浪晋太郎くらいなもの。つまり12.5人にひとりだ。
 これは、甲子園の決勝まで投げぬくと、僅か13日間の期間中に、4~5回は登板することとなる。連投につぐ連投で絶対に肩や肘を痛める。プロ入り後、数年間は華々しい活躍をしても、数年後にその負担が徐々に現れ、いずれは投げられなくなるのだ。だから、スカウトに言わせれば、大器は3回戦くらいで負けて欲しいという。特に、高校野球は、投手力が5割のウェートを占める。かつて「怪物」といわれた江川卓の作新学院も、エースの出来不出来でチームの浮沈を左右した。PLや池田、大阪桐蔭、智弁和歌山などの強力打線があれば、打撃戦に持ち込むことも出来るかもしれないが、やはり投手への負担は相当大きいといわざるを得ない。松坂も晩年の今は、故障続きで給料泥棒状態だ。

 最近でも、優勝した早稲田実業の齋藤祐樹は泣かず飛ばずだが、準優勝の田中将大は、24勝負けなしで楽天を初の日本一に導き、ニューヨークヤンキース入りを果たし、毎年10勝以上の大車輪の活躍。この差は大きい。しかし、高校野球決勝での延長15回引き分け再試合、楽天時代の日本シリーズでの160球粘投の翌日、リリーフ登板するなどの無理が祟り、肘にメスを入れることとなったのは周知の通り。
 また、ダルビッシュも優勝投手ではないし、西武の菊池雄星や桐光学院の松井裕樹ですら、大谷翔平でさえも優勝投手にはなっていない。もちろん甲子園に出場していない投手で、プロ野球で大活躍をしているエース級の活躍をしている選手は山ほどいる。

 さて、今回の記事でわかったと思うが、高校時代は、甲子園出場や全国制覇が夢であり、一回でも負ければそれでTHE ENDの世界であるため、それに向けてがむしゃらに練習し、肩や肘の負担など重視せずに、投げまくる傾向にある。その時期には「肩なんてぶっ壊れてもいいから優勝したい」と思うかもしれないが、将来プロでやり通す気持ちがあるのなら、絶対に無理はしないで欲しいと思う。前途ある若い選手を潰さないで欲しいと願う。

 記事作成:9月7日(土)~12日(月)

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