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2017年3月30日 (木)

郡山の魅力再発見!44 ~郡山の謎~

 我が街「こおりやま」に関する記事を過去、当ブログで何度書いたか知れない。私はあしかけ44年間も郡山に住んでいるが、未だに知らないことが多い。今日は、個人的に感じている疑問点を解決するため、「郡山の謎」を七つ、自主的にセレクトし、その解決策を模索したい。なお、過去、「郡山の魅力再発見!⑬」や「郡山の魅力再発見!⑯」でも同じサブタイトル、テーマで記事を書いたので、被っている部分も幾つかあるが、2017年現在の雑感として受け止めていただけたら幸いです。

 1 郡山の遺跡の謎

 大安場古墳が有名だが、それも平成に入ってからの話。私はその近くの  団地に何度も訪れたが、昭和の時代は、そんな古墳や遺跡の話など聞いたことがなかった。郡山の阿武隈川の東側は「ざい」と呼ばれ、田んぼと畑しかない過疎の村の印象だった。
 ところが、ここや東山霊園の近くにある横穴式古墳(小川蝦夷穴)が見つかったり、静御前堂がある裏手に古墳があったり、また市街地のど真ん中、清水台のさくら通り沿いでも昭和の時代に遺跡が見つかったことがある。

 古墳・・・大安場、清水台、針生古墳、田村町、咲田、守山、喜久田、福原に数多く点在

 清水台遺跡は、奈良~平安時代に安積郡の郡役所が設置された場所で、これが現在の「郡山」の名称の元にもなっている。松風堂というお菓子屋さんがあったさくらセンタービルの向かい側。現在はライオンズマンションが建っている場所だ。

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 そして遺跡ではないが、歴史の不思議が市内にはいくつかある。中町付近に「陣屋」という旧地名があるが、それは一体どこにあったのか、「郡山城」とはどこに存在したのか、謎が謎を呼ぶ事態となっていて、未だ解明されていない部分が多い。また郡山にはかつてお城が散在していた。守山城、熱海城、安子ヶ島城、片平城、高玉城などだ。
 詳しくは「余湖さんのブログ」をご覧ください。

 2 郡山銘菓「ままどおる」の名前の由来

  郡山の三大菓子と言えば、三万石のままどおる、エキソンパイ、柏屋の薄皮饅頭だろう。誰が決めたのか、薄皮饅頭は「日本三大饅頭」なのだという。私の子供の頃はそんな話は聞いたことが無い。個人的には隣り町「三春」が本店の「かんのや」ゆべしも捨てがたいし、中町の大黒屋のスィーツやよしだやのどら焼きも推したいところだ。
 しかし、東京地区でもCMで流れる、ミルクたっぷりの甘菓子「ままどおる」は旅や帰郷の土産、ご贈答にも喜ばれ、人気が高い。ところでこの「ままどおる」というのはどういう意味なのだろう。地元では毎日のように夕方のローカルニュースで、かの有名なCMが流れている。それは「♪まま~まま~ままどおる~、ミルクたっぷりママの味~まま~まま~ままど~る~♪」という節だ。それほどソウルフード化している人気スィーツなのだが、その名前の由来は全く存じ上げない。たぶん、多くの郡山市民はそうなのではないだろうか?そこで調べてみた。

 郡山銘菓「ままどおる」はバターのたっぷり入ったミルク味の餡を生地で包み焼き上げた和菓子。この「ままどおる」とは、スペイン語で"お乳を飲む人々"の意味。だから歌にも「ミルクたっぷりママの味」 という歌詞が出てくるという理由だ。これは納得。

Mamadoru

 3 浄土松公園の「きのこ岩」はどのように誕生したのか

 私は子供の頃から郡山西部地区にある浄土松公園を訪れたものだ。そこに少年自然の家を建て、小学校の頃、お泊り学習で、キャンプファイヤーや周辺の山を探検して廻る「フィールドワーク」を実施した。その一角に奇妙な場所がある。まるでトルコの世界遺産、カッパドキアを彷彿させる奇岩群がにょきにょきと聳えたっている。その名も「きのこ岩」という。福島県の名勝天然記念物に指定されているが、このような場所は郡山広しといえど、この一帯だけである。
 震災で損傷が激しいが、このきのこ状の岩の自然の造形美はどうやって創造されたものなのか?
 郡山市の観光案内HPによると、「浄土松は古くから知られた名所で、松の緑が点在するありさまは日本三景の松島に似ていることから「陸の松島」と呼ばれています。特に「きのこ岩」と呼ばれる奇岩は断層によって分断された地層が、それぞれ風化に対する抵抗度が違うため、風浸の度合いが異なり、長い年月を経てキノコ状になりました。」とある。
 つまり、もともと白亜の岩肌だったものが、断層が分断されて長い年月を費やして、今の形状になったということだ。しかし残念ながら、2011年3月11日発生した「東日本大震災」により、崩壊が著しく、昔は遠足などで岩山に登って探検ごっこやかくれんぼが出来たのだが、今は危険箇所になっていて、立ち入りを制限されている。

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 4 郡山のソウルフードの「クリームボックス」はどこが発祥か

 郡山市民に愛されているパンといえば、誰もが「クリームボックス」を挙げるだろう。厚みのある食パンの上にミルク風味の白いクリームが乗っているパンだが、その味は知っていてもその発祥、つまり開発して販売した一号店がどこなのか?を知る人は少ない。郡山で一番有名で老舗の「大友パン」?「ロミオ」?それとも安高前の「ガトーナカヤ」?
 Wikipediaにも「1976年に市内のパン屋が駅前で販売を始めたのが起源とされる。」としか記載されていない。その後、その美味さが評判を呼び、郡山市のご当地パンとして知られるようになり、2016年4月からはクリームボックスを通じた町おこし事業として同市のパン店18店舗を巡る「スタンプラリー」が行われている。

Creambox

 5 本当に静御前は郡山の地で果てたのか?

  源義経の妾となった絶世の美女といわれし「静御前」。全国に墓標があって、どこで亡くなったかも諸説あってミステリーだが、郡山の西部地区には、どういうわけか静御前に纏わる不思議な足跡が残っている。兄の源頼朝の討伐の命から逃れるため、義経は弁慶を伴って、奥州の地へと逃げ延びた。しかし、史実では、平泉の地で討たれたことになっている。彼を慕って後を追った静御前が、郡山の地に達した時に、義経が死んだとの報を受けた。悲観した静御前は、郡山市三穂田町、現在「免許センター」のある場所の北向かいにある池(美女池)に身を投げ、亡くなったという言い伝えがある。不憫に思った村人が、彼女の魂を祀った場所にお堂を建てた。それが現在の静御前堂であり、その一帯を静町と名づけるに至った。
 しかし、これは迷信にも思えるが、こじつけにしては上手くできている話だ。

Shizukgozen

 6 郡山のグルメは何なのか?

 我が福島には食の名産品が多数ある。例えば、福島と言えば「円盤餃子」が真っ先に思いつくし、喜多方や白河と聞けば「ラーメン」と即座に答えが出る。浪江と言えばB級グルメで全国一に輝いた「浪江焼きそば」だし、山都と聞けば「そば」という答えが返って来る。会津は「味噌カツ」や「味噌田楽」、「こづゆ」、「日本酒」という特産品があって、観光土産には欠かせない。
 では商都・郡山は何なのか?あまり思いつかない。最近になって、郡山には食のグルメが無いことに気づいた行政が、あれこれ思案して開発したのが「グリーンカレー」だった。イマイチ、認知度が低く、グルメになりきれていない。酪王カフェオレやクリームボックスには到底及ばない。ままどおるやエキソンパイ、薄皮饅頭の比ではない。残念ながら、郡山特産のグルメ産品は今のところ無いと言わざるを得ない。海沿いではないので海産物や海鮮ではない。
 今、郡山が躍起になってPRしているのが「鯉に恋する」というキャッチフレーズで売り込みを強化している「鯉料理」だ。元から郡山市は「鯉」の養殖が盛んな土地柄で、郡山の西部地区、南インターチェンジ周辺はその産地と言える。
 以前は「あさか米」というブランド米やきゅうりの産地として名を馳せたが、東電の水蒸気爆発事故で放射性物質拡散によって、風評被害が酷く、その面影は無い。よって、代わって力を入れているのがこの鯉と地元のぶどうを使ったワインの製造のようだ。
  
Carp

 7 なぜ郡山にはホテルや旅館が多いのか?

 これは簡単。奥州街道の宿場町として栄えたから。昔の旅人の疲れを癒すため、江戸時代頃から旗屋が多く作られた。その名残だろう。かの松尾芭蕉も旧暦4月29日に郡山に一泊したことが随行した曾良日記によって明らかになっている。その場所は不詳で今もどこに宿泊したかは謎である。しかし曾良日記によれば「宿ムサカリシ」(むさくるしい)という記載があることから、大名や旗本が泊まるような旅籠ではなく、粗末な宿だったようだ。
 かつて、郡山の老舗旅館というと、さくら通り沿いの清水台にあった「ホテル染本」を思い浮かべる。現在は高層マンションが建つ。しかし、今や駅前を中心に全国チェーンのシティホテルが軒を連ねている。つい先だっても旧丸井跡地の駅前一等地に「ダイワロイネットホテル」が建設され、話題をさらった。私が中心市街地で知るだけでも以下の通り。

 1 ダイワロイネット
 2 ワシントンホテル
 3 ビューホテル
 4 ビューホテルアネックス(旧郡山国際ホテル)
 5 ホテルロイヤル郡山
 6 ホテルプリシード郡山
 7 郡山シティホテル
 8 ホテルα1郡山駅東口
 9 アパホテル
10 大八ホテル
11 磐梯の湯ドーミーインEXPRESS郡山
12 ルートイン郡山インター
13 ルートイン郡山警察署前
14 コンフォートホテル郡山
15 チサンホテル
16 ホテルα1長者
17 スターホテル
18 ホテルクラウンヒルズ(旧第一イン)
19 東横イン
20 スマイルホテル郡山(旧西小野屋)
21 ホテルハマツ
22 ビジネスホテル増花
23 セントラルホテル
24 うねめ旅館
25 旅館君好

 ざっと挙げただけでもこんなにある。よく共倒れしないと思うが、実は平日はどこも満室状態だ。観光地ではないため土日はさほど混まないが、出張のビジネスマンがよく利用する。シングルが多く、値段も手ごろだからだろう。また、福島県の中央に位置する郡山市はどこに行くにも交通至便であり、また学生のスポーツの大会も多く、需要が多いのだ。やはり昔とった杵柄ではないが、宿場町としての歴史をそのまま受け継いでいるようだ。

 私がイメージする郡山トップ10

 1 クリームボックス
 2 酪王カフェオレ 
 3 郡山駅西口再開発(ビッグアイ・歩行者用デッキ)
 4 安積疎水
 5 うすい百貨店
 6 緑豊かで公園が多い(開成山・荒池・五百渕・香久池・酒蓋・芳山・21世紀・麓山等)
 7 交通の要衝(鉄道5路線、高速2路線、国道3路線、福島交通バス等)
 8 ホテルハマツ
 9 ままどおる
10 エキソンパイ

 さて、いろいろ書き綴ったが、郷土愛を感じていただけたでしょうか。学生時代を郡山で過ごした方々が、都会へ就職するケースが多いと思う。稚拙で恐縮だが、当ブログの記事を読んで、時々、故郷を懐かしく思い出して欲しいという一心で、「郡山の話題」を続けてきたが、少しでも癒しになったり、ふるさとを恋しく回顧して貰えたら幸いです。

 記事作成:2月23日(木) 

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