企業名を連呼するCM
いろいろなスタイルのCMがある。通常スポンサーとなる企業がCM作家やCMの制作会社に多額の制作料を払い、タレントなどを起用し、手間暇かけて1本のCMが完成する。しかし、せっかく1億円近い広告料をはたいて制作しても、その商品を認知してもらえなければ無駄に終わるし、どこの会社が作っているものなのか一般消費者に広く知らしめないと無意味だ。
したがって、企業はまず、自社製品よりも会社名の売り込みに躍起になる。もっとも手っ取り早い方法は、マスメディアを効率よく利用し、訴えることだ、そのため、あの手この手をCMを制作する。その戦略のひとつとして挙げられるのが、CMに流れる歌詞や節の中で企業名を連呼することだ。では過去、どんなCMがあったのか、見ていきたい。
1 「ロート製薬」
「♪ロート、ロート、ロート、ロート、ロート、ロート、ロ~ト製薬~♪」
池越しに社屋に迫るカメラワークと斜めに鳥の群れが横切る映像が始まると、土曜日を実感したものだ。TBSで19:30から放送されていた「巨泉のクイズダービー」のスポンサーだった。
2 「ベネフィーク」
蛯原英里が出演する美容化粧品のCMだが、最初から最後までメロディに乗せて「ベネフィ~ク」を連呼。絶対に頭に残る。これも企業戦略のひとつ。
3 「♪タケダ、タケダ、タケダ」
薬品を扱う会社は競争が激しいせいなのか、まず名前を覚えて貰うためにこのように企業名を連呼するパターンが多い。
4 「レナウン娘」
「♪レ~ナウ~ン、レナウン娘がわんさわわんさか・・・」
もう50年くらい前の古いCMだが、このような手法は1960年代からあったというから驚き。御馴染みのCM作曲家で大御所の小林亜星が作曲した「わんさか娘」のシリーズだ。
一流企業であってもこうした戦略を練っていた。「ナショナル」や「東芝」などもそうだ。ナショナルは水戸黄門、東芝は「日曜劇場」などの冠スポンサーとして自社番組を持っていて、当時、誰もが口ずさむことが出来た「あかっる~いナショナ~ル」とか「光る~光る~とお~しば~」というCMソングは誰でも知っていた。
また節に企業名を盛り込むのは大多数が実施している。
「カルビ~かっぱえびせん」
「イケイケGOGOこいけや~」
「チョコレイト~はめいじ~」
「も・り・な・が、ピポパ」
「ハウスバ~モントカレ~だよ~」
「ま~る~だ~い~ウィンナ~」
「ジェイア~ル~東日本」
記事作成:2月25日(土)~
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