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2017年6月22日 (木)

名球会入りした選手の1年目

 今年のプロ野球界は記録ラッシュ。6月12日(月)現在で、中日の荒木とメジャーの青木が2,000本安打を達成した。さらにロッテの福浦、巨人の阿部、ソフトバンクの内川、阪神の鳥谷が今季中に2,000本安打に到達するのは間違いないところだ。
 打者の勲章とも言える2,000本安打。レギュラー定着し、100安打を20年続けないとクリアできない一流選手の証だ。
 
 一方、今季、投手で200勝を達成できそうな選手は残念ながらいない。巨人の杉内があと8勝で150勝だが、一軍登録もされておらず厳しい数字だ。また石川が152勝して今シーズンに臨んだが、あと4年以上かかりそうだ。

 このように名球会に入ることはプロ野球選手として名誉なことだが、必ずしもルーキーイヤーから活躍できた訳ではない。世界のホームラン王だった王貞治氏も入団一年目は僅か31安打で本塁打数は7。順風スタートだったわけではなく、打撃コーチだった故・荒川氏と二人三脚で打撃改造に取り組み、その後の成功に至った。ほかにも好不調の波があっただろうし、故障や怪我で休養を余儀なくされた選手も数多い。そこで今回の記事は打者なら2,000本安打、投手は200勝以上、記録した名選手の1年目の成績を取り上げたい。
 なお、全員紹介すると容量オーバーするので平成以降に達成した選手限定としたい。

 打者編 
                          1年目の成績                                  
        通算安打    出場試合  安打  本塁打  打点  打率    

イチロー    4308       40     24    0     5   .253
金本知憲   2539       5      0     0     0   .000 大卒
立浪和義   2480      110     75    4    18   .223 
石井琢朗   2432       17     2     0     0   .400 5打数2安打 
落合博満   2371               36     15    2     7   .234 ノンプロ出身
稲葉篤紀   2167       67     66    8    40   .307 
秋山幸二   2157        3      1    0     0   .200
宮本慎也   2133       67     11    0     4   .220
清原和博   2122      126    123        31    78     .304
小笠原道大  2120       44     94    21     7       .223入団時は捕手
前田智徳   2119       56     11    0     5   .256
谷繁元信   2108       80     27    3    10   .175 
中村紀洋   2101       11     6     2      5     .222
古田敦也   2097      106    70     3     26    .250   大卒  
松井稼頭央  2068       69     45    2     15     .221  
和田一浩   2050        17     4     0          2    .190 
小久保裕紀  2041       78     38        6     20    .215
野村謙二郎  2020       88     39    0     12       .258
田中幸雄   2012       14      4    1     4     .148
駒田徳広   2006       86     52   12     47   .286 

 2017シーズン時、現役選手イチロー、松井は2016年シーズン終了時点での通算記録を記載した。もちろん現役の荒木も今回は割愛したい。
 見てわかるように、入団1年目のルーキーイヤーには後の超一流選手と言えども、プロの壁にぶつかり、試合出場すらままならなかった。まして高卒ルーキーは、ファームで怪我をしない体作りから始まる。
 清原、松井、野茂、上原、松坂は別格として、それ以外は皆、下積みをしている。

投手編                       1年目の成績
        通算勝利数  登板数   勝   敗    S  奪三振   防御率

 工藤公康   224     27     1    1    0   29     3.41
 山本  昌   219      1     0    0    0    2    27.00

 平成以降、200勝投手が極端に少ない。これは完全分業制が進み、先発完投型が少なくなったためで、先発投手の登板数は1シーズン30試合未満のため、最多勝でも15勝前後。これでは勝ち星を200個積み上げるのは難しい。15勝を14年連続続けてやっと届く数字だ。

 さて、見てきたように、名球会に名を刻んだ名選手ですら、ルーキーイヤーや2年目くらいまでは芽が出ず、下積みをしていることがわかる。大卒でもノンプロ上がりでも、1年目からプロのスピードについていって実績を上げる選手は思いのほか少ないことが理解できる。
 やはり才能だけではダメで、地道な努力があってこその成功である。見てみると、大卒やノンプロ出身者は、高卒に比べて4~6年程度プロ入りが遅れる分、現役生活が少なくなる。22歳から40歳までやったとして19年間だ。毎年、怪我無くコンスタントに試合に出場して100安打を19年続けてもまだ届かないし、投手の場合は打者に比べて、肩や肘に故障を抱えやすく、選手寿命が短い。普通に考えて38歳で引退して16年程度だ。投手で名球会に入る選手が少ないのはそのためだ。中には工藤や山本のように50歳まで現役を貫く選手もいないことはないが・・・。16年間の現役でもプロ野球選手としては成功したほうだ。2年目まで芽が出なかったとして、15勝を残りの14年連続で続けた投手は、平成以降はいない。だとしたら、今後は200勝投手など出ないのではないか?という危惧さえ浮かぶ。
 あの甲子園を賑わした桑田真澄(173勝)でも到達できなかったし、松坂大輔ですら厳しい。怪物と言われた江川は巨人命を貫いた挙句に選手寿命を縮めた。巨人のエースだった齋藤雅樹も180勝止まり。
 現役選手でもっとも200勝に近いのはヤクルトの石川雅規だが、2016年終了時点で156勝。37歳であることを考え、今季のヤクルトの大低迷を見れば、10勝するのは厳しく、41歳までそれを続けるのは正直困難だ。
 また、故障続きの巨人・杉内は142勝。到底及びそうにない。 

 したがって、現代野球において、「名球会」に入ることは、ほんの氷山の一角と言えるだろう。
 今回の記事を見れば、超一流選手が、1年目から順風満帆なスタートを切っていないことがわかる。練習を重ね、同じチーム内で凌ぎを削ってポジションを獲得し、コンスタントに試合に出続けて実績を積まないと到底たどり着けない記録だと認識できる。
 ドラフト何位であろうが、実力がものいうのがプロの世界。ぜひ切磋琢磨し、心と体、そして技を磨き、記録にも記憶にも残る選手になってほしいものだ。

  記事作成:6月14日(水)~

    


 

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