2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

« 子役タレントの現在との比較 | トップページ | おもしろ動画集 »

2017年6月27日 (火)

この歳になってひしひし伝わる曲

 1964年、東京五輪に生を受けた私が、若い頃は特段、何も感じなかった歌が、この歳になってしみじみ聴き入る名曲がある。経験を重ね、自分も人の親になって自分の半生を振り返る年齢になって、初めて感じる曲だ。特別な思い入れがあった訳でもないのに、何か自分の生き方とダブったり、妙に琴線に触れる曲だ。おそらくは同世代の方々は共感してくれると思うが、そうした奥深い曲を6曲取り上げたい。 

 1 「糸」 中島みゆき

 私が小学生時分に、ポプコン出身の彼女が「時代」という曲でデビューした。その彼女の楽曲は、誰もが感じる「暗くて怨念や女の情念」がまとわりついたものが多いのだが、この歳になって聴き返すと、妙に共感できるものが多い。
 この曲は、人生で出会いや別れといった人生の節目で経験する不思議な縁について取り上げている。見えない糸に操られている人の人生。
 歌詞の中で『仕合せ(しあわせ)』という言葉が出てくるのですが、仕合せというのは運命や巡り合わせという意味の言葉です。一般的な、「幸せ」とは意味が異なるようです。
 人と人の出会いは良いことも悪いこともある。けど時には幸せと言える出会いもあるのだと・・・

 2 「案山子」 さだまさし

 「あんざんし」ではない。「かかし」と読む。さだまさしは私が中学時期に流行ったシンガーソングライターブームの中でド真ん中にいたが、ちょっと作文調でおばさん世代にはウケるが、若者向きではない暗さがあった。堂々とさだファンとは言い難い風潮があった。しかし、彼の独特の詩作は秀逸していたし、人生観や人情の内側に潜む深層心理まで如実に描き切っていた。
 私も親元を離れて学生生活を送っている子供を2人持つ親の身になり、親心を包み隠さず歌い上げたこの曲は泣かせる。

https://www.youtube.com/watch?v=q-YWPosTX1M

 3 「川の流れのように」 美空ひばり

 自分の人生を回顧すると、紆余曲折や苦労が多かったものの、過ぎ去ってしまえば、不思議と美しい想い出に変わっている。人生の大先輩の美空ひばりの楽曲だが、彼女の人生そのものを歌い上げたこの曲を作詞したのが、AKBブームの火付け役の秋元康だと聞いて愕然と来た。彼の才能は自他ともに認めるが、恋愛禁止などを全面に出していながら、自分はおニャン子クラブの元メンバーだった高井麻巳子に早々と手を付け、結婚するために、当時人気絶頂だった「おニャン子クラブ」を解散させ、「夕やけニャンニャン」の放送を打ち切った。矛盾だらけの秋元氏の楽曲だと知ってがっかりしたものだ。

 4 「いい日旅立ち」 山口百恵

 谷村新司が山口百恵のために書き下ろした楽曲だが、この歌が世に出た時は、私は中学生だった。難しい漢字の表現が、若手アイドルだった百恵ちゃんには不釣り合いだと思っていた。「過ぎ去りし日々の夢」など変なダンディズムに芽生えた谷村があえて難しい漢字や古くさい表現を用いて奥深さを出そうと画策しているように思え、違和感があった。
 50歳過ぎてようやくその詩作を理解できるようになったが、これを20歳そこそこのアイドルに歌わせる強引さは今も理解できない。イントロは優れていて、何か壮大なスケールを思わせる。

 5 「初恋」 村下孝蔵

 同世代の男性のカラオケ十八番になっていることが多い名曲。今は亡き「村下孝蔵」の名曲だ。「好きだよと言えずに初恋は・・・」共感できる世代だ。今では告白は当たり前で、何か人を好きになることに重みが無い。人を好きになることはかなり大きなことなのに、まるで今の若い世代は、好きならすぐコクってしまえ!的な軽い発想で恋愛ゲームをしている感が強い。相手の気持ちを思いやるとかに欠けている。自己中に自分の恋愛感情を満足できればそれで目的達成みたいな軽いノリしか感じない。
 そういう意味では、古い人間かもしれないが、村下孝蔵のこの作品は、時代を感じさせるし、豊かな情緒感、恋愛観に溢れている。 

 6 「野風増」 河島英五

 自分の息子に思いを寄せ、成長した子供の姿を想像しながら、父親として将来の理想をせつせつと語る。子供の成長を楽しみにしながら人生を共に歩きたいという親としての願いが込められていてグッとくる。
 私の息子も東京で大学生活を送り、この度、念願かない、第一志望だった企業へ就職を決めた。私が教えたことは何もない気がするが、父親の背中を見て何かを感じ取ってくれていたら嬉しい。
 いつの日か奈良市にある彼のお墓参りに行けることを願っている。

 ほかにも松山千春の「いきがい」や長渕剛の「乾杯」、河島英五の「時代おくれ」は、この歳になってじわじわ心に響く位置づけとなっている。

 こうして5曲を並べてみると、人生観に溢れ、自分の生き方にマッチした楽曲ばかりだ。ミーハーだった20代から比べれば比較にならない。「歌は世につれ」と言った名司会者がかつていたが、まさにその通りだ。真の名曲とは、そうした人生に寄り添うものだとこの歳になってわかる。自分もそんな年齢になったと、今つくづく思うもである。

 記事作成:6月19日(月)

« 子役タレントの現在との比較 | トップページ | おもしろ動画集 »

音楽」カテゴリの記事

福島県の天気


無料ブログはココログ