ありがとうの東北新幹線(35周年)
かつてJRのキャッチフレーズで「ありがとうの新幹線」というのがあった。国鉄時代の1982年に大宮~盛岡間で暫定開業し、その後JRとなって、上野駅、東京駅開業に至った東北新幹線。私が住む郡山市もその恩恵にあやかり、それまで在来線特急で2時間半以上かかっていた上野までの片道所要時間が1時間半と大幅に短縮され、高速交通時代を迎えた。その後も、東北新幹線は北へと伸び、新青森までつながり、昨年は遂に道民悲願の函館北斗駅への北伸が実現した。
このように時間の経過とともに新幹線は整備が進み、日本全国にそのネットワークが広がっている。新幹線の開通は人の往来を活発化し、交流が盛んになる。青森~東京間の日帰りはもはや夢ではなく現実のものとなった。
そこで今日は、開業から35周年を迎えた東北新幹線が、どのような変遷を辿ったか、その歩みを画像や映像を交えながらDATAを紹介したい。
画像貼り付け中心で 映像はリンクのみ
1971年(昭和46年)11月28日 東北新幹線着工 福島・仙台駅など起工式
1982年(昭和57年) 6月23日 大宮~盛岡間開業 「やまびこ」「あおば」
1985年(昭和60年) 3月14日 上野~大宮間開業
1987年(昭和62年) 4月 1日 JR東日本(民間営業)へ移行
1990年(平成 2年) 6月23日 2階建てグリーン車登場
1991年(平成 3年) 6月20日 東京駅開業
1994年(平成 6年) 7月15日 オール2階建て新幹線「MAX」登場
1997年(平成 9年)10月 1日 「あおば」廃止
12月20日 新オール2階建て新幹線「MAX」登場
2002年(平成14年)12月 1日 盛岡~八戸間開業 「はやて」運行開始
2010年(平成22年)12月 4日 八戸~新青森間開業 東北新幹線全線開業
2011年(平成23年) 3月 5日 「はやぶさ」運行開始
3月11日 東日本大震災発生全線運行停止
4月29日 全線運転再開
2016年(平成28年) 北海道新幹線開業(新青森~函館北斗間)
東北新幹線車両
200系・・・初代営業車両。先頭車両は2種類の形状があった。緑色のライン。通称「鼻
高美人」。雪の多い東北を走るのに耐雪・耐寒設備が施された。
昭和57年~平成25年まで使用
E1系・・・・新幹線では初めて全車2階建て車両とされ、「MAX」の愛称で親しまれた。
平成6年~平成24年まで使用
E2系・・・JR東日本の新幹線標準型車両として位置づけられて登場した。現在でも東北
新幹線と上越新幹線で活躍している。平成9年以降使用
E4系・・・E1系と同様に全車2階建て仕様車両。独特なロング・ノーズデザインが印象
的。現在では上越新幹線でのみ使用。平成9年~平成24年まで使用
E5系・・・最高速度320km/hを誇る東北新幹線の最新型車両。新幹線初の「グランク
ラス」が設定された。
参考記事:6月23日付「福島民報」
さて、東北新幹線の東京駅乗り入れによって、我が東北も高速鉄道のネットワークの仲間入りを果たした。かつては特急や急行で上野駅まで行き、山手線か京浜東北線に乗り換えて東京駅まで向かったものだ。それが今やホームの移動で乗り換えが可能になった。これは楽チンだ。同時に時間短縮だけでなく、日本列島が近く感じられるようになった。今や函館北斗から鹿児島中央まで日本列島を縦断した。これがリニアへ移行すれば、半分の時間になる。その頃はもう私はこの世にいないが、おそらくは狭い日本がますます狭く感じるだろう。その礎を築いたのはこの新幹線の開業だと思う。
私は個人的には旧国鉄カラーのクリーム色と赤いライン入りのL特急に思い入れが強いが、緑のラインが田園風景が多い東北の地にはよくマッチする。最近は「はやぶさ」や「こまち」、「つばさ」の新型車両が闊歩しているが、この新幹線が私の第二の故郷の札幌の地まで延伸することを楽しみに待ちたいと思う。
記事作成:6月23日(金)
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