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2017年12月 5日 (火)

短編小説① ~地球の命運を握る男~

    「地球の命運を握る男」

 
 とうとうこの日がやって来た。

 長い間、誰にも知られぬように秘密裏に 
 たったひとりで開発をすすめて来た
 超小型 手のひらサイズで高性能
 「水素爆弾」がついに完成したのだ

 なんとこれ一個で地球上にいる全人類を
 一瞬で抹殺できる優れものだ
 
 「ガキの頃、さんざんオレをバカにし
 いじめた憎らしいあいつもこいつも
 これでイチコロにできる」

 「オレを目の敵にして説教ばかるくれる
 嫌な上司もこれを使えば完全にお陀仏だ」

 「今にみてろよ 目にもの見せてやる」
 「フフフ・・・」

 「オレに逆らってみろ オレに盾突く者は
 すべて片っ端から闇に葬ってやる」

 「これからは全員オレさまの前に
 ひれ伏すのだ」

 「オレの言うことは絶対だ」
 「誰も黙って従うしかないのだ」
 「へへへ・・・」

 「今日からはオレが全世界の支配者だ」
 「この世で一番オレが偉いんだ」
 「そう、オレさまは神なのだ」
 「ヒヒヒ・・・」

 
 「すべての悪い奴らをポアし
 新しい世界の王として君臨するのだ」
 「ハハハ・・・」
 
 
 「だめだ、もうその瞬間を待ってなんかいられない」

 「よし、今すぐ起爆装置のボタンを押そう」
  
 
 こうしてオレは地球の命運を握るボタンに
 手を掛けた
 

 「くそっ、こんな大事な時に 
 勝手に指が震えやがる・・・」

 「脂汗で目が霞んで見えやしない」

 汗を拭い、呼吸を整えて冷静に戻ったオレは
 何のためらいもなく 運命のスイッチを押した

 ジュラルミン製の起爆装置のランプが点灯し
 ほどなく 「世界滅亡」までのカウントダウンが
 始まった

 「あと10秒で生きとし生けるもの
  すべてが滅びる もう誰も生き残れない」
 
 
 「オレさまが世界を変える これでオレを頂点とした
 楽園に生まれ変わるんだ」
 「ガハハハ」

 「よしあと残り3秒だ」

 その時、オレはあることに気づいた

 「ん?いや待てよ、地球上のすべての者を葬り
 去るってことは・・・」

 「このオレも死ぬってことじゃないのか!!」
 
 「しまった!」

 しかし時すでに遅し 起爆装置の解除はすぐには
 作動しない 解除ボタンを押して5秒が必要だ

 「いかん、もう間に合わない!もうだめだ!!」
 「あーっ!」
 
 「・・・・・・・・・・」 

  
  数秒後、私はふと目が覚めた

 「ん?何も起こっていない」「ここはあの世か?」
 「いや、オレはまだ生きている」

 ためしにほっぺたをつねってみた 
 「痛っ!」

 体中は汗まみれ 喉は乾き 心臓は口から
 飛び出そうなくらいバクバクしていた 
 
 やがて起き上がり、窓から外を眺めていると、
 いつもとなんら変わらない風景が広がっていた
 
 いつもと同じように排気ガスを撒き散らして
 車が街を行き交い 人々が通りを普段と
 同じように歩いている 「何も変わっちゃいない」
 
 「ひょっとしてこれは夢か・・・・?」

 「どうやら地球リセット計画は失敗に終わったようだ」

 自分が「地球王」になる夢は脆くも崩れ去った

 そこでふとオレは我に返った

 「あれっ? いつからオレは金正恩になったんだ !?」

 記事作成:11月30日(木)

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