2018年12月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

グルメ・クッキング

2018年1月27日 (土)

日本酒の楽しみ

 私は「日本酒は嗜好品である」と常々思っている。言わずもがなだが、嗜好品とは「風味や味、摂取時の心身の高揚感など味覚や臭覚を楽しむために飲食される食品・飲料や喫煙物のこと」である。
 
 なのに、有名ブランドばかりを有難がる俗物根性と同じで、ネームバリューがあるからと言ってそれだけで人気酒に飛びついたり、味もわからないくせにウンチクを垂れたがる輩が増え、それらは愚の骨頂と言わざるを得ない。
 
 今から20年前、地酒ブームが沸き起こったのは記憶に新しい。日本酒の良さが見直される契機となったが、猫も杓子も皆、特定の日本酒ばかりに群がり、手に入りにくいレアものとして価格は高騰、「幻の名酒」とさえ呼ばれて持て囃された酒があった。

 一例を挙げると

 「越の寒梅」「雪中梅」「越の影虎」「八海山」「久保田」(新潟)
 「十四代」「住吉」「出羽桜」(山形)
 「天狗舞」(石川)
 「磯自慢」(静岡)
 「黒龍」(福井)

 一例を挙げたが、これらはプレミアがつき、正規の料金の数倍もの高値で取引されたり、1本1万円以上で闇ルートで売買されたこともあった。
 現に今でもヨークベニマルでは山口県の「獺祭」が照明にあたり、温度管理も出来ていない店頭にこれ見よがしに1本7千円以上の高値で置いてあるし、カインズホームでは「越の寒梅」の本醸造や「八海山」、「久保田」が投売りされている。久保田などは久保田会の会員でなければ販売出来ない筈だ。毎年数回、酒販店主を集め、勉強会を開催し、その年の出来具合や味の詳細を学び、客への説明の手助けまでしている。そこまでしないと卸してくれない代物だ。安売り品はたぶん横流しされたものであることは明白で、これではあまりにも酒が可哀相だ。

 しかしながら、冒頭で述べた通り、日本酒は嗜好品である。万人受けするものでは決してない筈で、人気に肖ってそれに飛びついて、果たしてその人好みに合致するのだろうか。
 煙草もそうだったが、多くの銘柄があって、その人の舌に合うものが必ずあるはずだ。その好みは千差万別であって、誰もが同じ趣味嗜好であるはずはないというのが私の持論だ。
 
 日本酒で言うと、完全にオートメーション化し、大きな工場で大量生産・大量販売している大メーカー、そして大々的にテレビや雑誌などで宣伝している製品だから、絶対的に美味しいとはならないのだ。

 私は震災時の原発事故による放射線被害で、我が福島県の食品がいわれのない風潮被害で敬遠されている現状を目の当たりにし、強い憤りを感じているひとりだ。

 我々福島県民は「完全被害者」なのに、生活が困窮し、自殺に追い込まれている生産者が現実にいる一方で、他県、あるいは他国の人々は、安全検査を厳重に行っているにもかかわらず、福島県産は危険だと未だに米や野菜の出荷量が震災前の20%程度に踏みとどまっているのが現状だ。
 
 
 幸いにして日本酒は、酒どころ会津地方が原発から120km以上離れた放射線量が極めて低い土地柄であるため、その風潮被害もあまり受けていない。よって震災以降も伝統と権威ある日本酒の出来具合、味の確かさを競う「全国新酒鑑評会」において、5年連続金賞受賞数日本一を獲得した。

 かの中田英寿氏は福島の酒をこう評した。以下「Youtube」掲載のコメント

  サッカー元日本代表選手の中田英寿氏(40)が23日、東京国際フォーラムでトークョーを行った。
 同所ではこの日、福島県のPRイベント「FUKU FES 2017ふくしま大交流フェスタ」を開催。会場には、福島の日本酒が20蔵以上も楽しめるエリアが設けられている。
 47都道府県の酒蔵300か所以上を回るほど日本酒に精通している中田氏は「福島のお酒っていうのは、全国的に見ても非常にレベルは高いと思います。どちらかというと純米大吟醸のような(格式の高い)お酒というより、食事の合間に飲む純米酒のような(庶民的な味が)すごくいいなと。食事中に飲むお酒というイメージがあります」と紹介した。
 現在、福島には約70か所の酒蔵があるが、中田氏はそのうちの約20か所を訪れたことがあるという。

 今後、福島の日本酒をどうやってPRしたらいいかアイデアを求められると、中田氏は「それぞれの多様性が福島のお酒にはある。(同じ福島県内でも酒蔵の場所によって)あれだけ気候が違うので、水も当然違いますし(味が違う)」と分析し、「温泉地ともう少し密接につながってセットになれば。食事とのペアリングが分かるといいなと思います」と、日本酒に合うご当地グルメもセットでPRすることを推奨した。

 かつて日本一のJリーガーはまさに日本酒の分野でも「本物を知っている」ということか。決してお世辞ではなく、自分の趣味嗜好に合う酒探しを自らが提唱している点で私の意見と合致している。

 しかし、これほど確かな誉れ高き福島の地酒が、国内ではあまり売れないというのもあながち否定できない現状にある。酒好適米の段階から品質検査は徹底的に行われているにもかかわらずだ。実に残念至極だ。
 その日本一美味い日本酒を他県の日本人が受入れにくい状況に置かれている今、結果、一体最高の酒がどうなっているかご存知だろうか?

 では下の動画をご覧いただきたい。

 IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2015「日本酒部門」でチャンピオン・サケを輩出し、「全国新酒鑑評会」でも金賞受賞数が4年連続で日本一を継続中(※)の福島の日本酒にスポットを当て、福島県クリエイティブディレクター・箭内道彦氏の監修のもと、「ふくしまプライド。」をメッセージにPR動画を制作しました。

 日本一の業で造られた5年連続日本一に栄誉に輝いた福島の酒が皮肉にも味にうるさい欧米人たちの賞賛を勝ち取り、外国に流出してしまう事態が発生しているのだ。これは日本人の心のよりどころである日本酒が外国にどんどん出て行ってしまう危惧を抱かざるを得ない。

 
 つまり、食通や利き酒にすぐれた玄人の舌をも唸らせている福島県の確かな酒作りの技術を全国に知らしめている訳だが、日本酒ほど製法に時間と手間がかかるものはない。とても薄利多売できるような代物ではない。熟成した味と香りは一長一短で成せる業ではない。杜氏が丹精込めて造り出す深い味は、蔵元ごとにまったく異なるし、使用する原料米や精米歩合、酵母、発酵度合いも仕込み時期によってまったく異なる。

 ビール、ウィスキー、ワイン、焼酎とは製法自体が異なるし、手間、醸造工程も天地ほど違う。厳しい温度管理も要求される。火入れ作業ひとつとっても味がガラリ変わる。
 そこには各蔵元の汗と涙の結晶が注ぎ込まれているということだ。こうした酒造年度ごとに、蔵人たちが魂込めて作り出したわが子同然の日本酒を、激安スーパーや味もよくわからないような店員が御託を並べて売っていたり、しかも冷酒を照明に当てっぱなしで温度管理もろくにしていない棚に並べておくような店で販売していたら、これは蔵人の努力を無にしているし、失礼極まりない行為だ。こうした輩は酒の販売をやめて貰いたいものだ。

 約20年前に酒税法が改正になり、国の愚策によってアルコール類の販売も大きく緩和された、コンビニでも酒を売るようになった。そして、ここ郡山にも激安酒販店が軒を連ねるようになったが、近頃、そうした機運に乗っかって店を出した激安店が相次いで店を畳んでいるのをご存知だろうか?「やまや」「一二三屋」「酒天国」などだ。

 「本物」ではないまがいものを売り続けた末に、経営が破綻した格好だ。真の酒飲み消費者が、本当に美味い自分だけの酒に辿り着いたことの証明であろう。

 蔵元に足しげく通い、良好な関係を築き、蔵人の努力に報いるように温度管理もしっかり行い、酒を大切に扱っている本当の「日本酒」を扱っている酒屋のみが生き残っているのは一目瞭然だ。
 
 幸い、私の実家近くの行きつけの酒屋さんは、良心的で、しかも味のわかる店員さんがいる。それが証拠に「利き酒師」の資格を有し、どの日本酒に対しても味の説明が出来るから安心して話が出来るし、自分の嗜好に合った日本酒を勧めてくれる。これは日本酒ファンにとってはありがたい存在だ。

 これこそが真の日本酒愛好家だと思う。全国の人気ランキングを有難がるのではなく、純米酒、吟醸酒、純米吟醸酒、大吟醸など数多くある酒類や酒質、日本酒度や酸度などを勉強し、自分の好みに合った酒を勧めてくれる行きつけの酒屋を作ることが美味しい日本酒を楽しむコツのように思う。

 間違っても酒の置き場所も選ばず、味が落ちた安売りの酒に飛びついたり、ネームバリューに踊らされて、人気がある有名地酒のみを有難がって追求してはならない。日本酒はあくまで嗜好品である以上、いくつかの地酒を呑み比べてみて、自分自身に合う「本当の酒」を自分自身で見つける楽しみを持ってはいかがかと思う。楽しみが膨らむと思う。
 有名ブランド一辺倒ではなく、「自分の舌で自分好みの酒を探し出す」、これこそが日本酒の醍醐味だと思う。

 どうです?大雪が降って寒い毎日が続いていますが、今晩あたり「熱燗」でキューッと一杯・・・・。
 
 最後に、福島県の地酒を数多く飲み比べた中で、私の舌に合うものを備忘録を兼ねてカミングアウトして結びとしたい。

 1 「天明・焔」 山廃き生もと特別純米
 2 「会津中将」 生貯蔵吟醸酒
 3 「國権」    純米吟醸生酒
 4 「奈良萬」  純米ひやおろし生詰
 5 「雪小町」  大吟醸・美山錦造

 記事作成:1月23日(火) 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 追 記

 1月28日(日)に行きつけの酒屋さんを訪ねたら、ちょうど一週間前の1月21日(日)の午前4時半頃、店に車が突っ込んだそうだ。店主に話を聞いたところでは、衝突で爆音がし、店の外に出たところ、白いFITが電線に絡まり、運転席を下にして宙づりになっていたとのこと。
 店の損害は自動販売機2台が損傷し、店の外壁が大破したそうだ。運転席と助手席に乗っていた人は軽傷で済んだそうだが、車体は大破し部品が歩道に飛び散るほどの事故だった。
 警察の調べでは、どうやら運転していた無職の20代の男は、朝日町で朝まで酒を飲み、開成山方面から駅方面へ車を運転し、ツルハ前の交差点で赤信号で停車中の車を右折車線から無理やり追い越してハンドル操作を誤り、信号無視の上、暴走して店に突っ込んだらしい。
 その運転手はなぜか逮捕されずに救急車で病院に運ばれたが軽傷。その後、自宅に戻って療養中らしい。保険会社の調査員は弁償を含めて来たそうだが、加害者の男は一切謝罪にも現れていないと訝っていた。店主はとんだ災難だったと話している。大雪が降る二日前の出来事で、スリップした訳でもなく、すべてが飲酒運転の成れの果てだったと思われる。
 枝野氏ではないが、心からお見舞い申し上げます。

2017年5月19日 (金)

緊急掲載 福島県産酒が5年連続日本一!

 毎年、全国の酒蔵がその出来を競う「全国新酒鑑評会」。そこで我が福島県産の地酒が、金賞受賞の数で5年連続日本一の快挙を達成した。金賞受賞数は昨年の18を上回る22銘柄で、2位の宮城県の20銘柄を超えた。福島県からの出品数は45銘柄で、入賞数が30銘柄、金賞受賞は22銘柄だったため、出品数の約半数が金賞に輝いたことになる。
 この記録は過去最多記録の広島県と並んで過去最多であり、福島県の酒造りの技術力と質の高さを改めて証明した。
 震災以降、風評被害で苦しむ福島県にあって、その確かな味を全国にアピールできるものとなった。5月18日(木)の結果発表以降、福島県では号外が配られ、報道各局も大々的に放送するなど、福島県民はこの快挙に喜びに溢れている。
 福島県の酒蔵は、30代~40代の若い杜氏が多いが、日々の鍛錬と、苦労と努力の積み重ねがあってこその日本一獲得になったと思う。

 では、平成28酒造年度(平成29年発表)の新酒鑑評会で、最高賞である金賞を受賞した栄えある銘柄と蔵元を紹介したい。(リンク先は関連する動画です)

 1 金水晶      (有)金水晶酒造店

 2 廣戸川      松崎酒造店 https://www.youtube.com/watch?v=YWJROpuPPHI

 3 雪小町      (有)渡辺酒造本店

 4 あぶくま      (有)玄葉本店   民進党 玄葉光一郎議員のご実家

 5 三春駒      佐藤酒造(株)https://www.youtube.com/watch?v=Eh-DLQpZ4tk

 6 東豊国      豊国酒造(資)https://www.youtube.com/watch?v=NBcYaGX73eE

 7 人気一      人気酒造(株)https://www.youtube.com/watch?v=g563MhpaE0s 

 8 奥の松   東日本酒造協業組合https://www.youtube.com/watch?v=mGNv_fCLZb4

 9 会津中将     鶴乃江酒造(株)https://www.youtube.com/watch?v=MneApFRuvPg

10 名倉山        名倉山酒造 https://www.youtube.com/watch?v=2FoMiWr_Xec

11 夢心        夢心酒造(株) https://www.youtube.com/watch?v=yXvHgC9iqP0 

12 弥右衛門   (資)大和川酒造店https://www.youtube.com/watch?v=Zj8R9LKCwwI

13 会津吉の川   (資)吉の川酒造店

14 大吟醸きたのはな  (資)喜多の華酒造場

  https://www.youtube.com/watch?v=y8Ui6-y96X4

15 会津ほまれ   ほまれ酒造(株) 唐橋ユミアナウンサーのご実家

16 國権        國権酒造(株)https://www.youtube.com/watch?v=MciM7AlM-E4

17 稲川       (資)稲川酒造店https://www.youtube.com/watch?v=MN1mNV8WcrI

18 榮四郎 榮川酒造(株)磐梯工場https://www.youtube.com/watch?v=TefXqdFnFQM

19 玄宰       末廣酒造(株)博士蔵 https://www.youtube.com/watch?v=IiKjAxiSvcQ

20 萬代芳       (資)白井酒造店

21 一生青春      曙酒造(資) https://www.youtube.com/watch?v=rFYgHfiOd44

22 又兵衛      (名)四家酒造店 https://www.youtube.com/watch?v=7qabY4S7gLQ

 出典 http://www.nrib.go.jp/kan/h28by/h28bymoku_top.htm

 ニュース映像はこちら

 詳しくは、私が行きつけの酒販店のホームページに記載がありますので、そちらをご覧ください。

http://tsuriten.la.coocan.jp/My%20homepage%2020.htm

Jizake

 福島県では、今、「乾杯」を日本酒で行う運動を繰り広げている。それは日本屈指の酒どころにあって、誉れ高き日本一の称号を5年連続で受賞していることが要因である。福島が育んだ銘酒。それをとことん味わいたいものだ。
 今回、何が素晴らしい快挙かというと、福島県は東西に広いが、浜通り・中通り・会津の3つの地方に分かれるが、今回はすべての地方で金賞を受賞した点。放射線被害の影響が未だに残る浜通りでも、その酒造りの確かな技術と味が全国的に認められたことが評価に値する。また、海に一番近いことから、津波被害を受け、また東京電力福島第一原子力発電所の事故で、山形県に避難して間借りして酒造りを行っていた浪江町の酒蔵も、このたび金賞を受賞した。酒造りに賭ける思いが伝わったことが何より嬉しい。
 来年は、もし日本一に輝けば、今年1位タイの広島県を超える6年連続となる。しかし、うかうかはしていられない。お隣りの宮城県は、出品数が僅か23で、そのうち21の銘柄が入賞酒し、さらに20銘柄が金賞に輝いた。なんと金賞受賞率は約87%という凄まじさだ。

 おそらく、来年は相当な激戦で、東北各県や米どころ新潟県などに首位を奪われる可能性が一段と高くなった。ぜひ、来年も福島県の総力を挙げて、金賞受賞日本一を継続することを願うばかりだ。

 ところで、全国では手に入りにくい福島県産の地酒が、ここ福島県内では容易に手に入る。私は郡山市内在住だが、小売りの酒販店で、有名な酒販店を二店を取り上げるとすれば、開成にある「和泉屋」と、さくら通り沿いにある「会津屋酒店」だ。この二店は古くから操業し、日本酒専門店として、入手困難な地酒も多数揃えてある。しかも適正価格(定価)で売られてあるからありがたい。
 ぜひ福島に訪れた際には、一度店を覗いてみてはいかがだろう。お土産に「日本一」のお墨付きの名酒を差し上げれば、喜ばれることうけあいで、コミュニケーションの向上にも役立つだろう。

 

  記事作成:5月18日(木)

2015年2月 4日 (水)

燗して旨い福島の地酒

 これまで過去五度、当ブログで「日本酒」について記事を書いたことがある。第一弾は「日本酒の魅力」と題して2009年5月に公開した。以来、「日本酒天国福島」、「この秋おすすめの福島の地酒」、「会津清酒のCM」、「福島県の地酒CM」というように、好き勝手に書き綴っては、日本酒の利点について紹介してきた。 
 私自身は、近所に酒屋さんがあったこともあり、20歳を過ぎてからは足しげく通い、その魅力に取りつかれたものだ。もっとも20代はもっぱらビール、30代は焼酎やチューハイ、40代は日本酒というように酒の嗜好も年齢とともに変わった。昔は日本酒といえば、酔っ払いを思い出すくらいのあのアルコール臭い匂いを思い浮かべる筈だ。それは添加された醸造用アルコールの臭いであってまともな純米酒はそのような激臭はしないものだ。もちろん、ちゃんぽんせずに、自分が好きなお酒だけを適量飲んでいれば、悪酔いするこことも無い。
 もとより「酒は百薬の長」の呼ばれるほど、節制し、飲み過ぎにさえ気をつければ、健康には欠かせないものとなっている。実は女性の美容にも日本酒は効果覿面なのである。今のような寒い季節には、熱燗でキューっと一杯やれば、身も心も温まるというものだ。

 そこで私が当ブログにリンクするほど通いつめている酒屋さんの情報から、この一段と寒さが身に染みるこの季節に、ぜひとも燗で召し上がりたい地酒についてリサーチしたので、それを紹介したい。

 まずは基礎知識から。熱燗は徳利に入った日本酒を温め、お猪口に注いで召し上がるのが一般的だが、何でもかんでも燗して良い訳ではない。冷酒を燗しても、風味が飛んでしまい、逆に不味くなる。その適温も大事だし、酒の種類について知らなければ名酒と呼ばれる銘柄も台無しになってしまう。ではまずはその辺から攻めてみたい。

 1 (熱)燗に良い日本酒

 日本酒にも色々な種類があるのをご存じだろう。1989年の酒税法改正までは、一級酒、二級酒、特級酒という区分だった。それが今や、製法や精米度合いなどに細分化され、大吟醸酒、吟醸酒、純米酒、本醸造酒、普通酒などに分けられるようになった。 
 最近は冷酒がブームで、大吟醸酒、吟醸酒がもてはやされているが、これらは熱燗には向かない。一般的には左側にいくほど熱燗に向かないと思って間違いない。しかし等級が低く、安いからといって何にでも飛びつき、熱燗にすれば良いという発想は愚の骨頂。熱燗に向いている銘柄というのもあるので日本酒の世界も奥が深い。
もしも、「ぬる燗」のほうが好きというのなら、純米酒、本醸造酒、普通酒がおすすめで、熱燗のほうがお好みなら本醸造酒、普通酒から選ぶのが得策。日本酒は高温に熱すれば熱するほど、その風味が飛んでしまう生き物であり、本当に日本酒本来のお米本来の味や麹を味わいたいならば、冷酒が一番だ。また、 熱燗は香りが強く出るので、辛口の(日本酒度が高い)日本酒が適していることになる。

 仕込みの段階で熱燗仕様にしている「燗あがり」(お燗でおいしくなる)するお酒は生もとつくりとか山廃のお酒に多い。吟醸酒というよりは、純米酒もしくは特別純米酒程度のお酒のほうが向いている。とはいえ熱燗よりはぬる燗でというお酒のほうが多く存在する。
 いくら熱燗好きでも、間違えても純米大吟醸以上のモノや高い酒を熱燗にしてはいけない。ハッキリいってもったいない。丹精込めて醸した杜氏や蔵人が泣きます。

 2 適温

 お燗の温度は55℃~60℃を「熱燗(あつかん)」、40℃~45℃を「ぬる燗」、その中間の50℃前後を「適燗(てきかん)」または「上燗(じょうかん)」とい言う。お燗の温度は、45℃~55℃位(適燗)が最も好まれるようだ。60℃以上の温度になるとお酒本来の風味が損なわれますし、熱すぎて徳利が持てなくなる。

 燗した酒の温度

燗温度 40℃ 45℃
ぬる燗      
50℃
適燗      
55℃
熱燗      
60℃
好まれ方 4% 33% 38% 25% 0%

  お酒の種類とお燗の相性 ... また、吟醸酒、生貯蔵酒はお燗よりも「冷やして 」もしくは「常温」がお薦めですが、日本酒は嗜好品なので目安としてお考えください。

冷やして
7~10℃      
常温
        約15℃      
ぬる燗
        約45℃      
適燗
        約50℃      
熱燗
        約55℃      
吟醸酒 × ×
純米酒
本醸造酒
普通酒
樽 酒 ×
生貯蔵酒 × × ×

 3 効用

 健康効果を期待するなら醸造酒である日本酒がおすすめ。醸造酒には原料や発酵で生じる栄養成分がそのまま含まれているからだ。さらに、米と米麹を発酵させて造った日本酒はとりわけその栄養成分が多く、なんと700種類も含まれているという説もある。アミノ酸、ビタミン、肝臓によいペプチドといった新陳代謝を高めるものや、体に必要な微量栄養素であるミネラルも豊富だ。特にアミノ酸はワインの10~20倍もあるという。

 また、日本酒は生活習慣病などの予防にもつながると言われている。糖尿病、がん、心臓疾患、アレルギー抑制、ストレス解消、うつ病…。そして、特に注目されているのが動脈硬化予防だ。動脈硬化は血中のコレステロール値が高くなることで促進されるが、このとき問題になるのが悪玉コレステロール。
だからと言って悪玉コレステロールがひたすら悪者というわけではない。最近の研究では、悪玉コレステロールそのものが悪いわけではないことがわかってきている。悪玉コレステロールを摂り過ぎると血中に長く留まることになる。すると、活性酸素の影響を受けて酸化変性を起こし、動脈硬化を引き起こすのだ。日本酒など醸造酒に含まれる抗酸化物は、悪玉コレステロールの酸化変性を抑制してくれる。そして日本酒には、血栓を溶かす作用もあり、生活習慣病予防には心強い味方と言えそうだ。

 4 「熱燗」「ぬる燗」にお勧めの福島の地酒

 第1位 「大七酛元(きもと)」 地元よりも全国で高い評価を得ている。毎回金賞受賞。
                                           福島県民はさほど有難味を感じないが、世界モンドセレ
                    クションで金賞など日本でも燗酒日本一に輝いた名酒!

 第2位 「奈良萬」 熱燗日本一に選ばれた純米酒

 第3位 「國権 純米酒」 口当たりが優しく、ぬる燗に最適

 第4位 「天明 焔 山廃酛 特別純米」 温められた酸味から来る、ふくよかな香りと伸び
                         やかな味わいが口の中で豊かに広がります。

 第5位 「金寶自然酒・燗誂」 キレが良くしっかりとした味わい

 上に挙げた酒はすべて私の行きつけの酒屋さんで正規価格にて手に入ります。

Img_9754_r

 上の写真は、店の人に頼んで酒を並べて撮らせて貰ったものです。

 5 「燗」に最適な県外酒 

 第1位 「宗玄」(石川県)

 第2位 「十旭日」(島根県)

 第3位 「玉乃光」(京都府)

 第4位 「刈穂山廃純米酒ひやおろし」(秋田県)

 第5位 「枯山水」(山形県)

 第6位 「刈穂・燗あがり」(秋田県)

 第7位 「豊盃 ん」(青森県)

 第8位 「弐乃越州」(新潟県) 特別本醸造酒   純米酒の「参乃越州」も旨い

 日本酒を燗して飲む地域は、冬の気象条件が厳しい寒い地方ばかりだ。体を温める効果的な方法として実践しているからだ。

http://www.meimonshu.jp/modules/xfsection/article.php?articleid=1869

 熱燗に合う日本酒ランキング

 第4位から第8位までは私の行きつけの酒屋さんでも手に入ります。

 続いて私が行きつけの酒屋さんは、郡山でも一・二を争う老舗で、大正時代創業という昔ながらの郡山に根差した酒屋さんだ。利き酒師の資格を持つ、本物の味がわかるお店だ。品質管理も行き届き、温度設定や照明を控えめにするなどの徹底ぶりだ。たぶん店に入るとひんやりするのですぐにわかるだろう。その酒屋さんは、郡山でもそこでしか手に入らない酒を置いている。山形の「くどき上手」(現在は取引停止)、秋田の「能代」などがそうだ。
 県内の地酒は大部分が手に入る。本数は極少で、なかなか手に入らないが、郡山で2店舗しか取り扱っていない「飛露喜」も月一回入荷するし、花泉や春一番、大七、箕輪門、天明、栄四郎、千功成、奥の松、蔵粋など、全国で人気が高い銘柄も定価で販売している。

Img_9751_r

 「飛露喜」について

 飲み屋などでは比較的容易に「飛露喜」を飲むことができるので、簡単に買えると思っている方が多いようだが、これはとんでもない間違い。郡山で正規価格で入手できるのは、僅か2店。ほとんどは東京など大都市圏に流れている。裏ルートで入手した店などは、1万円ものプレミア価格で売り出しているし、ネットオークションでは3万円台の高値がつくこともある。ではなぜ正規の取扱店が少ないのか。
 もともと蔵元は丹精込めて、わが子同然に酒を大切に仕込み、多くの工程を経て醸造している。もちろん、時期によって仕込めるタンクの量は決まっていて、また、日本酒自体が「生き物」であることから、温度や湿度、照明など品質管理が難しいため、たくさん仕込むとそれだけ目が行き届かなくなる。つまり日本酒はそもそもが大量生産(醸造)できないものなので、管理体制が万全でないとすぐに味が落ちてしまうのだ。したがって、一時期に醸造できる量は常に一定であり、小売店に卸せる量も予め決まっているのだ。

 逆に言えば、その1年がかりで醸した大切な酒を、照明調節や温度管理もせず、ぞんざいに扱うような小売の酒販店には絶対に卸さない。したがって、取り扱い酒店は、あししげく蔵元を訪れ、その年の酒の出来具合や酒質、味などを社長や杜氏に直に尋ねるなど、陰ながら企業努力をしているのです。また、その蔵元の人が、抜き打ちで取引のある酒販店を訪れて、酒の保管状態をチェックして回ることもあると聞く。

 だから、ここまで酒屋さんが頑張っているからこそ、お客さんにもきちんと説明ができるし、私たち消費者は酒本来の味が落ちない状態で美味しくいただけるのだ。
 だから、「人気のある酒だから試しに飲んでみるか」程度の感覚や「ご贈答にしたら喜ばれる」くらいの考えで買おうとしても、日本酒に対する知識や確かな舌がなければ「酒がもったいない」ということになってしまうのです。

 そして、この「飛露喜」は、正規取り扱いになっている郡山のその2店舗でも、簡単には手に入らないのが実状だ。予約は不可だし、入荷日は未定で、月によって異なる。いきなり店に行ってもまず買えることはない。毎月1回60本入荷したとしたら、それを欲しがる客は300人はいると思ったほうが間違いない。つまり5人にひとりしか入手できない超人気酒だ。本当に欲しい方は、こまめに店に通ったほうが良い。間違ってもいきなり電話をかけて、「飛露喜ありますか?」などと聞かないほうがいい。酒のことを何も知らないズブの素人としか映らないからだ。
 大量生産、大量消費のビールなどとは違い、日本酒は手をかけている分、いかにも奥が深い飲み物で、逆に言えば、安売りするような酒などは何の値打ちもないということになる。だからネームバリューに躍らせれるのではなく、実際に幾つかの銘柄を飲み比べてみて、自分の舌に合う日本酒を選んで欲しいと思う。

 以下、その店の主な取扱銘柄を列挙したい。(酒を買えば「取り扱い一覧」が貰えます。)

 県内酒           県外酒

 國 権            南部美人
 天 明            浦  霞
 飛露喜            一ノ蔵 
 泉 川            刈  穂
 春一番            田  酒
 大 七              ん
 花 泉            燗あがり
 花 春            良  寛
 栄 川            能  代
 名倉山            くどき上手   
 奈良萬            出羽桜(雪漫々・枯山水・桜花) 
 末 廣            豊   盃
 栄四郎            久保田(生原酒・百寿・千寿・紅寿・碧寿・翠寿・萬寿) 
 自然郷            ゆく年くる年
 金 寶            元旦しぼり
 雪小町            立  山
 穏(おだやか)       天狗舞
 石 背(いわせ)      越  州
 玄 宰            洗  心 
 月 弓            得  月
 笹の川            麒麟山
  開当男山          美の川
 さかみずき         ばっけ
 壺中有天          喜三郎の酒 
 福島の心          六  舟
 千 駒            親父の小言
 七十郎            喜一郎の酒 
 会州一            喜久泉 
 宮 泉            荒澤岳
 東豊国「超」        
 三春駒                
 金水晶
 磐城「壽」
 会津中将
 辰 泉
 南郷「ひやおろし」
 蔵太鼓
 春高楼
 龍ヶ沢
 風のうつろひ
 
 

                         Img_9752_r

 店主いわく、遠くからわざわざ買い求めに来てくださるお客さんや足しげく通ってくれる顧客を大切にしたいため、本来はこのようなブログ記事に掲載されるのは気が引けると話していた。したがって、私の独断で今回掲載させていただいた。今どき、なかなか入手困難な地酒を多数取り揃え、しかも良心的にも、価格を一切釣り上げずに、正規の価格で販売している、その心意気に惚れたから、敢えて取り上げさせて頂いた次第です。

 さて、あることないこと書き並べたが、日本酒はあくまで嗜好品なので、人によって好き嫌いがあるのは必然。要は、自分の舌に合う日本酒を飲み比べてみて、お気に入りの一献を選んでほしいと思う。もちろん料理や酒の肴との相性も考えてだ。
 そして、ひとつだけ覚えておいて欲しいのは、日本酒は日本の文化そのものだということ。ビールや洋酒のように、雰囲気を楽しんだり、大量に飲むためのものではない。まして酔えればいいという発想ではない。その酒の素性、つまり原料米の品種、精米歩合、アルコール度数、日本酒度、酸度、酒質などをよく知り、じっくりと自分の舌で心ゆくまで味わってほしい。酒本来の味、言ってみれば、その銘柄の「酒の力」を味わってほしいのだ。

 若い人の中には、「日本酒一升飲んでも肝臓はなんとも無い」などと酒の強さを自慢する人がいるが、それは愚の骨頂。酒の質や味など一切感じていないからそんな真似が出来るのだ。賢い酒好きは、決してそんな振る舞いはしない。行きつけの酒屋さんを持ち、店員さんと仲良くし、四季を通じて今が旬の酒を買い求め、内臓をいたわりながら、毎日少しずつ晩酌するのが本当の酒呑みだと思う。
 それに本当の日本酒通は「純米酒」しか買わない。見栄を張って大吟醸を買ったとしても、本当に味がわかるのは日本人の10人にひとりだ。あとは能書きやウンチク垂れで、さも知ったかぶりし、自分の好みを人にひけらかしているだけのホラ吹きだ。
 本当の日本酒通は、特定の銘柄を何度も買い求めるものなのだ。それは自分の味を追求し、本当に自分に合っている酒を見出している。だから呑み飽きることがないのだ。

 ここで地元の方が制作した「ふくしま日本酒」を紹介した動画をどうぞ!



 さて、私が本日紹介した日本酒は、どちらかと言えば万人受けするもので、クセがないものばかりだ。どうせ酒を飲むなら、美味しい日本酒を、じっくりと心ゆくまで味わいたいものだ。
 こんな話をしていたら、無性に日本酒が飲みたくなってきた。そうだ!週末にはあの酒屋さん行って、この時期お勧めの日本酒を楽しむとしよう!

 記事作成:1月26日(月)

2012年2月13日 (月)

昔流行った懐かしい飲み物

  昔のことばかり言うのは歳をとった証拠とはいえ、どうも子供の頃に流行った物とか体験したことばかり懐かしく思い出される此の頃。つい古き佳き時代の想い出に浸りたくなる。そこで今回は少年時代に流行った飲食物をテーマにしてみたいと考えた。では早速話を進めるが、小学生の頃にコマーシャルで「ファンタッスティック!」というフレーズが大流行したことがあった。これは「ファンタオレンジ」や「ファンタグレープ」などのジュースのCMだ。また、1970年~80年代には「yes coke yes」や「スカッと爽やかコカコーラ」のフレーズが一世を風靡した時代があったのをご存知だろうか。残念ながら、今では知らない人が多くなってしまった。つい30年ほど前に流行した物なのに、遠い記憶の片隅に追いやられてしまった感が強い。したがって、本日の記事は、そういう忘れ去られた飲み物や製造中止に追い込まれたジュースなどにスポットを当てたいと思う。もちろん今でも現役バリバリのものもある。それでは、いつもながらのランキング形式で、昔懐かしいジュースを50品目紹介したい。なお、付随するアドレスをクリックすれば、当時の懐かしいCMがご覧になれます。

 第1位 スプライト
 第2位 ファンタ(オレンジ・グレープ・レモン・フルーツパンチ) 
 第3位 バャリースオレンジ
 第4位 マウンテンデュー
 第5位 つぶつぶオレンジ
 第6位 メローイエロー
 第7位 プラッシー
 第8位 ハイシーオレンジ(HI-C)
 第9位 ペプシコーラ
第10位 ミルセーキ

SpriteMountaindiew Melloyellow

http://www.youtube.com/watch?v=gJvBiWuJgYE

http://www.youtube.com/watch?v=8tgymZ6RPXg

http://www.youtube.com/watch?v=F8SrivIserI&feature=results_video&playnext=1&list=PLE243EDC64D699A43

 第10位までは、AKB風に言えば一時代を築いた「神10」である。特に1位に挙げた「スプライト」は「コカコーラ」と並ぶ知名度抜群の炭酸飲料だった。数多くCMが制作され、大々的に宣伝していた。9位の「ペプシ」もまた30年以上前までは「コカコーラ」並みのメジャーな飲み物だった。「ペプシマ~ン♪」という節のCMがこれまた懐かしい・・・。

第11位 ミルメーク(コーヒー)
第12位 サンキスト(つぶゼリー)
第13位 ポンジュース(カゴメ) 
第14位 カナダドライ・ジンジャエール 
第15位 キリンレモン 
第16位 三ツ矢サイダー
第17位 鉄骨飲料
第18位 リボンシトロン
第19位 サントリー・エード
第20位 ロッテ・グァバ

Milmake Sunkist Kirinlemon 

http://www.youtube.com/watch?v=hEBdscdrIkg&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=YWNFPyOfcjs

http://www.youtube.com/watch?v=bMg-GDVk-Sw

http://www.youtube.com/watch?v=mmcT524k67o&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=Bh3Av2vUOqE

 「ミルメーク」は小中学校の学校給食で大人気だった。粉末状のそれを瓶牛乳に溶かして珈琲味にして楽しめた。牛乳が苦手な児童にも大好評を博した。「サンキスト」の缶デザインも斬新だったし、「キリンレモン」もまたこのロゴが懐かしい・・・。健康に良ろしくないとは言え、炭酸飲料が全盛だった。

第21位 こつぶ(はごろも)
第22位 不二家ネクター 
第23位 サントリー・ホップ
第24位 リボンオレンジ
第25位 スコール
第26位 ベルミーコーヒー
第27位 ゲータレード 
第28位 NCAA
第29位 カルピスソーダ 
第30位 キリンMets

Kotsubu Nectar Gatorade    

http://www.youtube.com/watch?v=mb0wJhYjzkM&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=DxTDGkhtA5w&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=oy1rva2bpDE&feature=related

 「はごろもこつぶ」は衝撃的だった。果汁たっぷりのジュースに具まで入れ、その舌触りと食感は半端ではかった。「不二家ネクター(桃味)」もまた、果物の旨味を凝縮した味わいに虜(ひと味惚れ)になった。また私が中学時代に登場した画期的な栄養剤が「ゲータレード」だった。粉末を専用ボトルに入れ、水で溶かして飲用する新たなスタイルだった。要はタンパク質の補給なのだが、アスリート御用達のスタミナ栄養補助飲料水的なステータスを得た。

第31位 アンバサ 
第32位 パティオ
第33位 ミリンダオレンジ
第34位 熱血飲料
第35位 NOVAコーヒー
第36位 チェリーコーク
第37位 桃の天然水サプリ 
第38位 カルピスウォーター
第39位 はちみつレモン
第40位 レモンスカッシュ

Ambasa Cherrycoke Hachimitsulemon 

http://www.youtube.com/watch?v=cxDEWlKxAsY&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=mGRLOsZeUtI&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=J2a-DYD5w2c&feature=related

 「カルピスウォーター」や「桃の天然水」、「アンバサ」は、ソフトで甘ったるいイメージの夏の清涼剤という印象があった。どちらかと言えば薄味で、爆発的なヒットはないものの、何故か街の自販機には必ずあった代物ばかり。自販機もその飲料水メーカー専用のものばかりがあった。例えばコカコーラ、伊藤園、ダイドー、ヤクルト、KIRINなどである。

第41位 ポストウォーター
第42位 ミスティオ
第43位 チェリオ
第44位 ラムネ
第45位 OFF SIDE
第46位 アクエリアスレモン
第47位 ネーポン 
第48位 sasuke
第49位  パレード 
第50位 テトラパック牛乳

Ramune Nepon Tetrapack 

http://www.youtube.com/watch?v=CwS25IUIVHg

http://www.youtube.com/watch?v=Z-b6jvkljB4

 41位以下は、どちらかと言えば地域限定やマニアックな商品が多い。製造中止などの歴史を感じさせる飲料が多い気がする。そして「ラムネ」は今でもビー玉をネックに入れた形状を貫き、「ネーポン」や「パレード」は庶民の代表的な飲み物というイメージがあった。銭湯などで風呂上がりに一杯お目にかかれそうな物ばかりだ。50位に挙げたテトラパック型のコーヒー牛乳は、今では過去の遺物的な印象すら与える。今でも全国で販売されているだろうが、あまり見かけなくなった。何か時代を感じ、古くさくなった。テトラパックや肝油などは私が小学校低学年で姿を消したと思う。

 他にも「きりり」、「C.C.レモン」、「シーホープ」、「パインサイダー」、森永「マミー」や粉末で水に溶いて飲む「フレッシュソーダ」や「ハイレモンドリンク」、「メロン(アップル・パイン)ソーダの素」などもあった。水前寺清子さんが歌っていた「シーシーレモン!シーシーレモン♪」というフレーズも懐かしい。

http://www.youtube.com/watch?v=y2rp0HTPlm8 (水前寺清子 編)

http://www.youtube.com/watch?v=TCb_lJpOAxM&feature=related (相武紗季 編)    

 ジュース・コーヒー関係のCM集はコチラ↓

http://www.youtube.com/watch?v=y6uec2ZnMrQ

http://www.youtube.com/watch?v=8AY86nLF7wg&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=KNHlN8sYwhA&feature=related

 また、1980年代を中心に外国産のお洒落なビールが持て囃されたことがあった。「バドワイザー」(アメリカ)、「カールスバーグ」(デンマーク)、「ハイネケン」(オランダ)などである。その頃の日本はバブル景気絶頂期で、飽食の時代。国産ビールだけでは飽き足らず、外国産に手を出した。缶のデザインも格好良く、缶ピースと同様、時代の寵児扱いだった。映画「私をスキーに連れてって」に登場したのもこの類のアルコール飲料。その他、アルコール飲料では、サントリーの「ペンギンズバー」、「カンチューハイすりおろしりんご」なども一時期流行った。

Budwiser Carlsberg Heineken 

 これだけ時代時代で多彩な商品ラインアップがあったということは、飲料水にも流行があるということだ。ジュースやコーヒーも嗜好品の一種だけに、万人受けする商品を開発すること自体難しいし、その味に飽きずに人気を長続きさせるのも至難の業だ。一世を風靡した「メローイエロー」や、鷲尾いさ子を起用して大々的に宣伝しまくり、1989年の新発売後の1年間で1億5000万本を販売した「鉄骨飲料」も20年以上後の現代まで人気は続いていない。車と同じで、味自体が革命的に変わった訳ではないのに、消費者に飽きられたらとメーカー側が感じれば、ネーミングを替えただけで同じような商品を次々と市場投入を図って行く。日本のビールの名前と似ている気がするのは私だけだろうか。

 結論めいたことを述べれば、人間歳をとると、昔飲んだジュースや新商品として出された革新的な飲料水がやけに美味しかったと美化してしまうものだ。それは記憶が薄れているから具体的な味の詳細まで思い出せないがために、余計そう思うのだ。しかし、日本人の味覚は東日本と西日本では微妙に異なるものらしい。やはり、万人受けする飲み物を開発せよというほうが無理なのかもしれない。化学調味料や着色料がふんだんに入れられ、見てくれだけ良い物を有り難がっている日本人にはなりたくないものである。

 記事作成:1月25日(水)~26日(木)

2010年10月23日 (土)

この秋おすすめの福島の地酒

 10月下旬だというのに、まだまだ平均気温からみれば温かい毎日で、今日も秋晴れで気温がぐんぐん上がり、過ごしやすい一日だった。寒さが大の苦手な自分にとっては、厄介な季節になるが、ここ3年間スキーに一度も行っていない身からすれば、冬はうっとうしい以外の何物でもない。しかし、この季節から忘年会シーズンの師走に向けて、酒を飲む機会が増えるし、新米が出回るこの時期は鍋を囲んで一杯というのも乙なものだ。とりわけ日本酒に目が無い私には、この秋は堪えられない季節だ。そこで今日は手短かながら、先に福島県酒造組合が発表した「平成22年県秋季鑑評会」で入賞を果たした、この秋お勧めの日本酒(地酒)を掲載したい。今年は、冬に仕込み、夏を越した吟醸酒84点、純米酒60点、県オリジナルの吟醸酒用酵母「うつくしま煌酵母」を使った19点が出品され、44銘柄が見事入賞を果たした。「香り」「味」「香味の調和」などが念入りにチェックされ、選ばれた逸品揃いである。では入賞作品を見てみたい。

 <吟醸酒部門>

 精米歩合(コメの外側を削ること)は60%以下の米を使い、低音でゆっくりと発酵させるなど特別に吟味して醸造された酒。果物の様な香りが特徴。

 県知事賞・・・名倉山酒造株式会社 名倉山

 金 賞

(資) 吉の川酒造店 会津吉の川

東日本酒造協同組合 奥の松
鶴乃江酒造株式会社 会津中将
有限会社金水晶酒造店 金水晶

渡部謙一 開當男山

(有)渡辺酒造本店 雪小町

(名)四家酒造店 又兵衛

豊國酒造(資) 古殿町 東豊国

(有)仁井田本家 穏

末廣酒造(株) 博士蔵 玄宰

佐藤酒造(株) 三春駒

末廣酒造(株) 嘉永蔵 玄宰

國権酒造(株) 國権

笹の川酒造(株) 笹の川

山口(名) 会州一

(資) 白井酒造店 萬代芳

ほまれ酒造(株) 会津ほまれ

(資) 大和川酒造店 大和川

(資)辰泉酒造 京の華

たに川酒造 (株) さかみずき
(有) 玄葉本店 あぶくま

(資)稲川酒造店 稲川

榮川酒造(株) 榮四郎

人気酒造(株) 人気一


 <純米酒部門>

 米、米麹を原料にして製造された清酒で、香味、色沢が良好なもの。一般に吟醸酒や本醸造に比べて濃厚な味わいで、蔵ごとの個性が強いと言われている。

 県知事賞・・・渡部謙一 開當男山

 金 賞

東日本酒造(協) 奥の松
(資)吉の川酒造店 会津吉の川
ほまれ酒造(株) 会津ほまれ
鶴乃江酒造(株) 会津中将
(名)四家酒造店 又兵衛
豊国酒造(資)坂下町 夫婦さくら
(有)渡辺酒造本店 雪小町
名倉山酒造(株) 善き哉
笹の川酒造(株) 山桜
(資)辰泉酒造 京の華
國権酒造(株) 國権夢の香
(資)稲川酒造店 七重郎
会津酒造(株) 會津
小原酒造(株) 蔵粋
(有)仁井田本家 山廃燗誂

 <煌酵母部門>

 県知事賞・・・夢心酒造(株) 夢心 
 
 金賞
(資)稲川酒造店 七重郎

山口(名) 会州一

県知事賞の酒(左から名倉山(吟醸)、開當男山(純米酒)、夢心(煌酵母)
Nagurayama Otokoyama Yumegokoro
 
 さて、あなたはどれだけの銘柄を知っていましたか?ここ3年、全国新酒鑑評会で、日本一の金賞受賞数を誇る我が福島県は、米どころ、酒どころの揺るぎない地位を確立し、それは全国に誇れる名物になった。清冽な水と豊かな風土に育まれた地酒を心ゆくまで味わって頂きたい。「飛露喜」や「大七」だけが福島県の地酒ではない。あなたの舌に合う酒こそが一番おいしいお酒である筈だ。秋の夜長、自分だけの酒の肴をお共にゆったりした時の流れに身を委ね、「日本人に生まれて良かった~」と実感するためにもこだわりのある日本酒をとことん味わいたいものだ。

2010年3月10日 (水)

日本酒天国「福島」

 二日続けての食べ物ネタで恐縮だが、私は度々当ブログで紹介して来た通り、日本酒が大好きである。もちろん好きだからと言って、四六時中酒浸りではないし、あるいは深酒ばかりしている訳ではない。自らを律し、適度に休肝日を設け、嗜む程度にしている。そもそも酒は「百薬の長」として古来から人々の生活にとけ込んで来た。適量を考え自分の体調と相談しながら、季節に応じて様々な種類の日本酒を楽しめるのは日本人に与えられた特権であり、「よくぞ日本人に生まれけり」である。日本酒は「酔っ払いの臭い匂いがするから嫌い」と言って敬遠する人がいるが、それはあまり良い酒を飲まず、安いからと言って大量に飲み干してしまい、結果として悪酔いしてしまうからだ。そしてそれは、本醸造酒に多く使われる醸造用アルコールの臭いでもある。本当に旨い酒は量より質を重視した造りをしている。だから大規模メーカーの大量生産よりも田舎の小さな造り酒屋で丹精込めて醸す、本数限定の希少酒に人気が集中するのも頷ける。私は純米酒や吟醸酒しか飲まない。しかも1回当たりの摂取量は2合を越えることはない。それ以上飲むと、せっかくの良い酒も酔ってしまって、能が麻痺して味覚が利かなくなり、味そのものを楽しむことが出来なくなるからだ。そして私は、日本酒の飲み方にも気を付けている。これは私がしょっちゅう出入りしている酒屋の店員さん(なんと利き酒師の資格を持っている!)から教わった吞み方だ。日本酒はまず、保存状態が最も大事で、これが美味しく味を保つ秘訣で決め手となる。冷酒を間違っても高温多湿の場所に保管してはいけない。そして温度が命。冷やして楽しめる酒、燗にしたほうが美味しく頂ける酒、貯蔵法や醸造法によってそれぞれである。最近は、企業努力で瓶のラベルに、原料米や掛け米、精米歩合、アルコール度数、日本酒度、酸度、アミノ酸度などを表示したり、「美味しい召し上がり方」として冷や・ロック・常温・ぬる燗・熱燗などを丁寧に記載している。では実際の飲み方だが、日本酒はやはり香りとその色を楽しむ。これはワインと同じ。そしてほんの一口だけ含んだら、すぐにゴクンとは飲まず、口の中で(舌の上で)泳がすようにする。するとその酒本来が持つ味と香りが鼻孔を通って脳に伝わり、心地よい気分を誘う。そして舌の位置によって「甘味・酸味・辛味・苦味」などの感覚が異なるので、それぞれ酒の特徴が如実に理解できる。しかし、日本酒は決して舌だけで楽しむのではない。ゴクンと一気に飲み干すのではなく、ゆっくり食道に流し込むようにするのがポイントだそうだ。それを2~3度繰り返せば、味そのものの奥深さに触れられ、量を飲まずとも十分楽しめるのだと言う。日本酒が苦手な人は、日本酒本来のその楽しみ方を知らない人である。そして最近では、合間に水を飲むのが上手な飲み方だと言われている。これは和らぎの水、和みの水と呼ぶのだが、日本酒のグラスやお猪口の隣に美味しい水を用意して、時々飲んで貰いたい。悪酔いを防ぎ、日本酒を更に美味しく味わえる秘訣なのだそうだ。

 更に特筆すべき点は、その効能である。その酒屋さんのホームページに興味深い記事を見つけた。それは、日本酒は美容と健康に最適だというのだ。第一に「体への効能」として、血行を促進し、肩凝りや冷え性を解消してくれる働き。毛細血管の働きを活性化し、入浴やマッサージと同じ筋肉の凝りをほぐしてくれる。 第二に「心への効能」。ストレスが蓄積すると血管は収縮してしまうが、日本酒はアセトアルデヒドとアデノシンが血管を拡張し、体の緊張を和らげ、陽気にかつ元気にさせ、ストレスを上手に解消してくれる。第三は「美容効果」についても言及している。日本酒にはアミノ酸が豊富に含まれ、美肌効果がある。血流が良くなることで毛細血管の先々まで酸素を運び、毛穴も広がり、肌荒れを防いでくれる。そして最後が「上手な活用法」。適量(1日1~2合程度)なら健康の増進、体質改善に大いに役立つというのだ。また、お酒の飲み方は、胃を痛めないようにアルコールの吸収は穏やかに、旬の肴と一緒に召し上がると一層日本酒の味わいが際立つことだろう。まさにそれは、私が日々実践していることを裏付けるものであった。

 さて、私の住む福島県は米どころ、酒どころとして有名である。米の生産量及び収穫高は、日本の穀倉地帯と呼ばれる新潟県がトップで、続いて国土の広い北海道が第2位。以下、第3位がブランド米「あきたこまち」で名高い秋田県、そして我が福島県は、堂々第4位にランキングしている。米と水が美味しい場所は、イコール酒どころという図式が成り立つようだ。例えば、関西の兵庫県は「六甲のおいしい水」がミネラルウォーターになるくらい昔から湧き水の美味さでは天下一品で、その清冽な地下水を汲み上げて古くから酒造りに活かし、「灘の酒」として大いに持て囃された時期があったのは周知の事実だし、蔵元の数も日本国内では屈指であろう。

 ところで、日本酒を醸している酒蔵は、全国酒蔵名簿2009年版によると1,709社ほど存在する。ここでデータをひとつ紹介しよう。日本国内で蔵元の数が多い都道府県10傑を挙げると、以下の通りである。

  1. 新潟県 96社     6.  広島県  60社
  2. 長野県 90社     7.  山形県  57社
  3. 兵庫県 87社     8.  茨城県  56社   
  4. 福島県 77社     9.  岐阜県  55社  
  5. 福岡県 63社      9. 岡山県   55社

 そして、各社それぞれに、少なくとも5種類以上の特定銘柄を仕込み、市場に販売しているから、品種は優に1万を越えるだろう。その中から、「自分の舌に合う、自分好みの理想の酒」を探し出すのは至難の業だ。入手困難な地方の酒(地酒)などは、一生かかってもありつけないプレミアになってしまっている物さえある。そこで、その年の日本酒の出来不出来の具合を測る上で、バロメーター(尺度)のひとつになり得そうな物が、例年5月に行われる「全国新酒鑑評会」である。この鑑評会は、国の機関である独立行政法人。酒類総合研究所が、酒の研究と酒蔵の奨励を目的に明治44年から始めたもので、平成20酒造年度(平成21年開催)で通算97回を迎えた、歴史的にもかなり古いものである。近年は、金賞を受賞すると、「確かな味の保証」の折り紙つきを貰え、その銘柄の売れ行きが上がる為、参加蔵元が大手メーカーを含め大規模化した。まさに日本酒の質を競い合う「全国コンクール」と言えるほどの存在価値があるようだ。実は、この鑑評会、かなり厳しい基準をクリアし、審査を勝ち抜かなければならない。吟醸酒部門のみの出品で、Ⅰ部(原料米として山田錦以外の品種を単独または併用、あるいは山田錦の使用割合が原料の50%以下で製造した吟醸酒)とⅡ部(原料米として山田錦の品種を単独または山田錦の使用割合が、原料の50%を超えて製造した吟醸酒)があるのだが、まず、あたかも高校野球のような予選会なるものが存在する。全国に11箇所ある国税局の中で行われる。ここを通過した厳選された日本酒が本選に当たる全国大会(つまりは全国新酒鑑評会)へと進出できる。しかしここまでは単に全国新酒鑑評会に出品できる権利を得たに過ぎない。入賞や金賞への道のりはまだまだ険しい。そこで更に予審があって、それにパスした物だけが入賞酒となり、決審でとくに優秀だと認められた酒が金賞酒となる。1~10位などのような序列は付けないことになっている。何故なら酒は元々嗜好品であり、人によって味や好みがまちまちであることから、順位自体つけようがないのだ。だから逆から言うと、あまり癖がなくて万人受けしそうな酒が上位に入る傾向があるのは否定できない事実である。更に、その審査に当たるのは少数の審査員なので、吟味する人の趣向もかなり影響される。特に決審では、時代背景やその年の流行に合致しているかどうかも審査基準のひとつになっている。そのために、金賞を獲得するような酒は、酒造りの技術に加え、流行の味を兼ね備えたお酒ということになる。流行する酒とは、その年の景気動向と相関があり、経済状況や雇用が良い時は、飽きが来ない何杯でも飲める淡麗辛口の系統が、不景気になると、懐具合を反映して、少量でも満足満足できる芳醇旨口の系統が主流になる傾向がある。従って、ここ数年来は我が福島県が生んだ超人気酒「飛露喜」のような酒が持て囃されることになるのも頷けよう。

 さて、我が福島県は、3年ほど前から金賞獲得数で日本一に輝いたり、一昨年、昨年と金賞数では新潟県や山形県に次いで第2位ながら、出品数に対する金賞獲得率では、堂々全国No.1を堅持している。新潟県は出品数が福島県に比べて、かなり多いので味の確かさでは実質的に日本一と言って過言ではない。ちなみに平成18酒造年度は金賞獲得数が21銘柄、19酒造年度は17銘柄、20酒造年度は18銘柄と、他県に比べても群を抜いた数値を残している。私は、そんな「酒どころ福島県」に生まれたことを誇りに思う。私の酒好きの遍歴については、5月以降、度々当ブログで紹介手して来たので、ここでは割愛したい。

 このHPをご覧になりたい方は http://www.nrib.go.jp/kan/h20by/h20bymoku_top.htmをクリックしてほしいと思う。

 ここ一週間、福島民報の郡山版では、「地酒と食の祭典 参戦!ふくしまの春の陣 倉元紹介」と題された記事が掲載され、思わずスクラップしてしまった。では最後に、それに準じて我が福島県を代表する蔵元名とその代表的な銘柄を紹介して結びとしたい。(福島県の蔵元67軒はとても紹介しきれないので、私が自分の舌と味覚で選んだ20蔵元について厳選した上で掲載したい。順不同)

  •  曙酒造株式会社(会津坂下町)・・・・・・「天明」「一生青春」「掌玉」
  •  小原酒造株式会社(喜多方市)・・・・・・「蔵粋」(マイストロ・交響曲・管弦楽・協奏曲)
  •  末廣酒造株式会社(会津若松市)・・・・「奈良萬」「末廣」「玄宰」「舞」
  •  國権酒造株式会社(南会津町)・・・・・・「大吟醸」「俺の出番」「道一筋」「宵まち」「てふ」「春一番」等
  •  花泉酒造合名会社(南会津南郷村)・・「花泉」(原酒・本醸造・本醸造辛口)
  •  大七酒造株式会社(二本松市)・・・・・・「箕輪門」「生酛」(辛口・ひやおろし)
  •  合資会社廣木酒造本店(会津坂下町)「泉川」「飛露喜」
  •  名倉山酒造株式会社(会津若松市)・・「月弓」「名倉山大吟醸」
  •  榮川酒造株式会社(会津若松市)・・・・「榮川」「榮四郎」
  •  辰泉酒造株式会社(会津若松市)・・・・「京の華」純米大吟醸
  •  有限会社仁井田本家(郡山市)・・・・・・「穏」「金寶」「自然酒」「たまご酒」
  •  有限会社渡辺酒造本店(郡山市)・・・・「雪小町」(大吟醸原酒)「疏水紀行」「あさか舞」
  •  若関酒造株式会社(郡山市)・・・・・・・・「さかみずき」(純米大吟醸)
  •  笹の川酒造株式会社(郡山市)・・・・・・「袋吊り」「開成」「すべて山田錦」「壺中有天」等
  •  稲川酒造店(猪苗代町)・・・・・・・・・・・・「純米吟醸無濾過原酒七重郎」
  •  白井酒造店(会津美里町)・・・・・・・・・・「萬代芳」
  •  開當男山酒造株式会社(南会津町)・・「開當男山」(大吟醸)「辛口男山」
  •  豊国酒造合資会社(会津坂下町)・・・・「學十郎」
  •  鶴乃江酒造株式会社(会津若松市)・・「会津中将」(純米酒)
  •  高橋庄作酒造店(会津若松市)・・・・・・「会津娘」(純米酒)

  * あくまで独断と偏見で無作為に私好みの酒を醸している蔵元を紹介しました。

Tenmei    

 

2009年5月 4日 (月)

日本酒の魅力

 私は日本酒が大好きだ。と言っても初めから好きだった訳ではない。専ら若い時分はビール専門だった。20代の頃はバブルの絶頂期で、大学生の時はビールの一気飲みが流行った頃で、質より量の時代だった。また職場では若者会なるものがあって、毎月飲み会があり、夜中の2時までカウンターを占領し、店一件貸し切り状態で飲み明かしたものだ。もちろん次の日(正しくはその日)仕事もあった。若くて元気だったとつくづく思う。そんな大酒を食らっていた頃には、日本酒というと「おじん臭い」とか「酔っぱらいの嫌な匂い」というイメージが自分の中に既成事実として出来上がっていて、居酒屋などで自ら選んで注文することはなかった。今振り返るとビール(ドライやバド)とおしゃれなカクテル(代表格はソルティドッグ・女性ならカルアミルク)が20代、水割りと健康ブームに乗って焼酎がもてはやされた30代、そして酒の味がわかるようになってきた40代になって、本当に味のある美味しい酒を求めてたどり着いたのが日本酒という訳だ。

 ひと口に日本酒といっても奥が深い。昔は2級酒や1級酒、特級酒などという分類だったが、今や酒質や作り方、特に精米歩合によって大吟醸・純米吟醸・吟醸・純米・本醸造などという分け方に変わった。酒造りに使用する米(酒好適米)によっても、それぞれ味わいが違うし、しかも酒造りには長い月日と手間がかかる。地方やその土地によって独自の製法や技法があり、季節ごとに仕込み法が異なったりする。「越の寒梅」に代表される地酒ブームが数年前にあったが、全国津々浦々の地酒を味わえる喜びはよくぞ日本人に生まれけりである。ところで、私の亡き祖父の生まれは、豊かな風土と大自然に囲まれた福島県の会津であることから、私にとって会津は切っても切れない縁を感じている。清冽な水と全国第4位の米どころが相乗効果を生み、酒造りには最適の土地柄であることに加え、会津人には「ならぬものはならぬ」の厳しい精神が宿り、頑固なほど物事に妥協しない気質が持ち味である。だから美味しい酒ができない訳がない。それを証明するかのように、ご当地福島県は、毎年開催される全国新酒鑑評会では、最高賞である金賞の受賞数が、堂々の全国1位である。そんな酒どころに生を受けた自分が、運命に導かれるように日本酒の魅力に取りつかれていったのも当然だろう。

 日本酒の味は、次の4つのポイントで決まると思っている。1つ目は日本酒度と酸度の値。淡麗辛口、濃醇甘口などという言葉を聞いたことがあるだろうか?淡麗辛口はこの日本酒度が基準値(±0)より高く、酸度が平均値1.4より低いお酒のこと。人間の舌には辛いがすっきりしていて飲みやすいと感じる。日本人は本質的に強いお酒に耐える体力や肝臓を有していないので、淡麗の酒を求める傾向にあるようだ。地酒ブームに乗っかって有名ブランドにのし上がった酒のほとんどはこのグループだ。この両者のバランスによって日本酒の旨味が違ってくると考えて良い。

 2つ目は使用する好適米の質と水。酒造りに使用される米のことだが、山田錦、五百万石、美山錦が代表的。米を原料とする日本酒が米の出来によって味が異なるのは当たり前の話。その年が天候不順などで不作になれば、酒の味に影響が出るのは必至。もちろん削り方も大事で、「精米歩合40%」というと最高品質の大吟醸酒を指すが、これは米を60%分磨いて削り、元の米(玄米)から40%分だけ残りました、という意味。だから精米歩合が低い数値ほど等級が高くなるわけです。そしてそれを混ざりものが一切ない雪解けの清流水を酒造りにふんだんに用いることで、味にふくよかさが加わるのです。米どころ・酒どころと呼ばれる場所が、雪深い土地柄に多い理由がこれで頷けよう。

 3つ目は酒を造る杜氏の腕。蔵元には酒造りの最高責任者である杜氏を筆頭に仕込み桶(タンク)の数に応じて蔵人の人数が決まってくる。仕込数が多いとさまざまな酒類を醸すことはできるが、それだけ品質管理が難しくなる。大々的にCMなどで宣伝し、オートメーション化していて、衛生的で万人受けするような酒を造る蔵が本当に美味しい酒を醸し出すかといえば一概にそうとは言えない。少人数でも確かな味覚を持った杜氏が、指示を明確に出し、絶妙のタイミングと温度管理を徹底している蔵は、酒の味も確かだ。もっとも仕込み数が少ない蔵のほうが、事実、味や品質にこだわりを持っていて、市場に出回る数が希少な分、幻の酒ともてはやされることのほうが多い。要は宣伝力に踊らされるのではなく、口コミのほうが確かな情報なのである。日本酒の味を知らない人などは、有名銘柄やCMで名の知れた酒をついつい選んでしまいがちだが、日本酒の味がその銘柄によって千差万別であるように、個人の舌も様々である。よっていくつかの酒を飲み比べてみて、自分の好みにあった日本酒を選んでもらいたい。きっとそれがあなた好みの酒になるはずだからだ。

 4つ目はお酒の管理。これは酒販店の日本酒の陳列の仕方と家庭での保管方法の話。せっかく蔵元が丹精込めて良心的な酒造りをしても、それが流通ルートに乗る際に、販売元である小売りの酒販店の扱い方が悪ければ元も子もない。酒は生き物で、それを生かすも殺すも保存状態次第なのだ。私が行きつけの酒屋さんは、昔気質の売り方をしている老舗で、古くから多くの蔵元と厚い信頼関係を築いていて、それが他店にはない銘柄の酒を数多く置いてある所以なのだと思う。その酒屋さんは、食品販売には打ってつけの北道路に店を構え、店内に入ると冬場でも寒いくらいの室温で、照明を薄暗く抑え、温度管理も徹底している。まるでわが子を扱うように、造り手の情熱を受け継いだきわめて良心的な売り方をしている。そんな店の日本酒が旨くないはずがない。私自身も何度か酒を買いに行くうちに、そんな店の「男気」に惚れて、私の「趣味ING」のホームページ内でもリンクし、紹介させてもらっている。

  また私自身が励行していることは、自宅では、せっかく入手した酒を粗末に扱うようなことはせず、冷酒は必ず冷蔵庫に保存し、冬場は床下に置いている。間違っても日当たりのよい場所に放置したりはしない。日本酒は生き物というのは前述したが、保存状態が悪いと味に影響が出るのは必定である。このブログを読んでいる方は、相当の日本酒ファンだとお見受けした。おそらく安さが売りの酒のディスカウントやスーパー・コンビニなどで酒を購入している人はいないと思うが、私は知識が豊富な日本酒専門店で買うようにしている。そもそも日本酒は、ビールとは違い安売りするような代物ではないし、ただ安いだけの酒は魅力がない。日本酒は大量に飲むものではなく、あくまで嗜好品なのだ。だから安さを求めてディスカウント店に行っても、まずくてどこでも手に入る酒しか置いていない。おまけに店員は酒の知識は乏しく、酒を直接照明に当て、無造作に並べてある。最悪なのは冷酒でさえ、冷蔵庫ではなく、一般の陳列棚に置かれていたりする。これじゃ酒も泣いている。こんな売るだけの店で、酒の事を質問してもまともな答えが返ってくる筈はないし、何回酒を買っても客の顔さえ覚えてないだろう。私の行きつけの酒屋さんは、利き酒師の資格を持っていて、酒の知識が豊富なので、色々話すうちに自分の舌に合いそうな酒を選んでくれる。私が日本酒に多少詳しくなったのも、実はこの酒屋さんの受け売りなのだ。自分の口に入れる飲み物は、自分好みの美味しい酒であるべきだとは思いませんか?

 以上、日本酒の味と美味しく味わう上での留意事項を書き綴った。まだまだよもやま話は尽きないが、それはまた別の機会ということで楽しみにしておいてほしい。最後に私が飲んだ酒で、おいしいと思った酒(さっき書いた酒屋さんですべて手に入ります!)ベスト5を紹介して結びとしたい。

第1位 縄文能代(秋田県) 吟醸酒 3,150円(郡山市内ではそこでしか手に入らない)

第2位 國権(福島県・田島)特別純米夢の香 2,415円(地元の特産米を使用) 

第3位 出羽桜・雪漫々(山形県)大吟醸 5,744円(ご存じ全国で人気ベスト5に入る酒)

第4位 くどき上手(山形県)酒未来 2,835円(郡山市内ではそこでしか手に入らない)

第5位 天明(福島県・坂下)無濾過純米吟醸火入れ 3,150円(地元でブームになっている酒)

 ちなみこの酒屋さんは、久保田・越州の正規取扱店になっていて、法外な値段で売る店が多い中(大手スーパーでは倍以上の値段なのに)、千寿が定価の2,446円、萬寿でも8,169円で売っています。数は少ないが、飛露喜も扱っています。その他、田酒、豊盃、出羽桜、浦霞、刈穂などの東北地方の希少酒や大部分の福島県の地酒(全国的に人気が高い末廣・奈良萬・蔵粋・花泉・穏・雪小町・大七)も扱っています。

福島県の天気


無料ブログはココログ