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書籍・雑誌

2016年3月24日 (木)

心を打つ鉄拳のパラパラ漫画(続編)

 鉄拳という人は人間の深層心理を知り尽くしているのか?人生の悲哀だったり、喜びであったり、如実な描写で独特の世界観を表現している。それはパラパラ漫画。彼の描く世界は、まぎれもなく人間の真理を突き、嘘偽りのない人生そのものだ。年を重ねると、素直に泣けなくなったり、つまらぬ意地を張って失敗したり、余計なことを言って相手を傷つけたり、周囲に自分を支えてくれる大切な存在に気づかない振りをしてみたり、後悔先立たずというのはいつになってもついて回る。しかし、鉄拳の漫画を見ると、心なごみ、素直になれる自分がいる。ずいぶん前に同じタイトルで記事を書いてから早3年4か月。今日はそんな気持ちに戻りたくて再び続編を掲載します。

 『キズナ』

 名曲「思い出のアルバム」に乗せて、人のとして歩む道を描いた秀作。

 両親へ感動サプライズ!パラパラ漫画で親孝行!   

 この動画に寄せられた感動コメント

 お母さん、ありがとう。   

勉強は嫌い。お母さんはうるさい。
でも、やっぱり僕の事をいつも一番考えてくれていたのは、お母さんだった。心配ばっか­りかけて、ごめんね。味方でいてくれて、ありがとう。

 「約束」

この動画に寄せられた感動コメント

自分の気持ちをわかってくれるのはやっぱり親しかいないんですね。親がどれだけの苦労をしてるか知らずあーだこーだいう自分がほんとに情けない。

絵と、動きと、BGMの合い具合が半端なくやばい。何ないみても涙かこぼれそうになる。はじめみた時は号泣しました。この動画をみて自分も両親を大切にして行きたいなと思いました。

 記事作成:3月8日(火)

 なお、明日掲載の記事は、TUFの梅田澪理アナウンサーが番組を卒業する最終回の「げっきんチェック」のため、編集後に掲載いたします。遅くに更新となりますことを予めご報告いたします。

2015年10月 1日 (木)

ふくしまPRのための提案

 私は自分ではアイディアが豊富で、思いついたものをすぐにブログの記事にしてしまうほど、企画力があると思い込んでいる節がある。これまでも、商品化してほしい製品やDVD化してほしいドラマなどをこの場を借りて訴えて来た。今回のテーマもその手の類だ。

 1 映画・テレビドラマのロケ地めぐりの本

 HPなどではこの手の紹介記事はわんさかある。個人のブロガーが自身で訪れた名所をガイドマップ的な視点で画像満載で作成したものだ。しかし、不思議なことに、日本でこれだけ多くのテレビドラマの名作が制作され、放映されているにもかかわらず、どの出版社もそのガイドブックをあまり出していない。そこで提案したいのは、毎月1冊ずつ、日本の映画・テレビドラマのロケ地をグラビアとマップ付きで紹介してほしい。春夏秋冬に分けて特集を組んでほしい。これは是非、ディアゴスティーニに編纂をお願いしたい。ついでにロケ地が映っている名場面をピックアップして独自に編集したDVDを付けてほしい。版権問題で、実現困難な部分もあるが、ぜひ実現させてほしい。

 まずは全国規模で、このテーマでの提案をさせて頂き、その後、当地福島県に置き換えて当てはめてみたらどうかを探りたい。

 映画の場合

 例)幸福の黄色いハンカチ
   踊る大捜査線
   HERO
   鉄道員
   寅さんシリーズ
   昔の日活シリーズ
   若大将シリーズ
   釣りバカ日誌シリーズ

 TVドラマの場合

 例)大河ドラマ
   NHK連続テレビ小説の舞台
   北の国から
   白線流し
   風のガーデン
   明智小五郎シリーズ
   家政婦のミタ
   東京ラブストーリーなど「月9」ドラマ
   JIN-仁-

 これらを福島県を舞台にした映画やドラマや映画のロケ地を紹介する観光ガイド(約50ページ程度)「ロケ地巡りガイド&マップ~福島県編~」として売り出す。たとえば福島県のロケ地には何があるかというと・・・

 ・白虎隊(会津若松市)       ・超高速参勤交代(いわき市)
 ・フラガール(いわき市)      ・アブラクサスの祭り(国見町・三春町)
 ・春色のスープ(南会津町)    ・こころの山脈(本宮市)
 ・時をかける少女(郡山市)    ・八重の桜(会津若松市)
 ・MISHIMA(郡山市)       ・伊達政宗(二本松市・本宮市)
 ・ジヌよさらば(柳津町)

 これらを写真やイラスト、地図を掲載して、そこまでの交通手段や所要時間をわかりやすく解説し、あわせて「食の名物」も取り上げて紹介すれば、観光誘客につながり、そのロケ地となった市町村も観光収益が上がるというもの。また、私個人では、山本八重子がNHKの大河ドラマに抜擢されるのだったら、「智恵子抄」で有名な、高村光太郎の妻で、波瀾に満ちた生涯を送った二本松市出身の「高村智恵子」にスポットを当てたドラマをぜひ制作してほしい。

 2 福島県遺産を独自選定

 昨年の富岡製糸工場に続き、今年も日本各地に点在する「明治産業遺産」が世界遺産に選定された。韮山反射炉や軍艦島などは決定前から観光客が押し寄せる現象が起きた。人は注目を浴びる事象に飛びつく傾向が強い。
 我が福島県は震災以降、原発の風評被害があって、観光収入がめっきり減った。あれから4年半近く経つが、産業はまだ平常に戻ってはいない。そこで、我が福島県も国が指定する国宝や国立公園や国定公園とは別に、福島県が独自に選ぶ「福島県遺産」を決め、観光客誘致の起爆剤にしてほしい。ふくしまの語呂あわせで29箇所でも良いし、100でも良い。さすがに2940(ふくしま)は無理だが。全国、あるいは世界に大々的に観光PRとして発信して欲しい。それが「ふくしまはこんなに元気です!」というアピールにもなる。

 自然遺産

 1 裏磐梯湖沼群
 2 磐梯山
  3 尾瀬
 4 松川浦 
 5 塔のへつり
 6 磐梯スカイラインからの眺望
 7 浄土平・吾妻小富士
 8 乙字ヶ滝  
 9 三春滝桜
10 安達太良山からの絶景

 文化遺産

 1 会津鶴ヶ城
 2 飯盛山さざえ堂
 3 天鏡閣
 4 旧伊達市役所
 5 左下観音堂
 6 塩屋崎灯台
 7 大内宿
 8 熊野神社長床
 9 いわき白水阿弥陀堂
10 小峰城 
 

 記憶遺産

 1 東日本大震災
 2 郡山空襲
 3 会津藩士・白虎隊・二本松少年隊奮戦
 4 智恵子のふるさと
 5 フラガールの全国絆キャラバン

 歴史資産

 1 松尾芭蕉の歩行経路
 2 伊達政宗が残した戦跡
 3 会津戊辰戦争の古戦場
 4 静御前の足跡

 食遺産

 1 喜多方ラーメン
 2 福島県産地酒(3年連続金賞日本一)
 3 福島円盤餃子
 4 白河ラーメン
 5 柳津粟まんじゅう
 6 強清水のてんぷらまんじゅう
 7 大内宿のねぎ一本で食べる高遠そば
 8 会津こづゆ、味噌田楽 
 9 郡山のクリームボックス、酪王カフェオレ、グリーンカレー
10 いわきのめひかり
11 浪江やきそば

 有名人遺産

 1 春日八郎   6 加藤 茶
 2 古関裕而   7 梅沢富美男
 3 湯浅譲二   8 佐藤 慶
 4 市川昭介   
 5 西田敏行

 このアイディアはいかがだったでしょう?観光収入は貴重な財源になるだけに、決して疎かには出来ない。今年繰り広げて成功裏に終わった「ふくしまDCキャンペーン」は観光客誘致に一役買った。あれを単発的で終わらないために、今後もあの手この手で福島の魅力を発信し、県内外にPRを続けて欲しいと思う。

 記事作成:7月28日(火)~9月13日(日)
 

2012年11月26日 (月)

心を打つ鉄拳のパラパラ漫画

 去る11月8日(木)の「めざましテレビ」で鉄拳の「パラパラ漫画」が取り上げられた。冤罪で痴漢と間違われた男とその家族の哀れな末路を取り上げたものだった。これまでも鉄拳の絵の才能は突出していて、卓越した漫画の数々を「お笑い」番組で披露してくれた。そこで今回は、音声もセリフも無いのに、なぜか人々の心に響く名作ストーリーを生み出してきた彼の珠玉の感動作品を取り上げることにしたい。なお合わせて評価の高かったコメントをそのまま表記したい。

 1 絆

 絵が素朴な分、想像力が沸き上がる感じ。涙が...

 人生って、振り返るとあっという間なのだなぁと思いました。

 2 振り子

 まるで父と母を見ているようで、後半は涙が止まりませんでした。­父も生前は気性が荒い傍ら非常にやさしく、表面に出すのが苦手な­人でした。母は辛抱強く私たち子供達を良く面倒をみてくれました­。生きていくのがやっと、そんなときも家族はいつもそばにいまし­た。どこにでもある風景で当たり前のように過ごしてきた時間が今では­あっという間の時間のようななき気がします。とても温かいものを­感じました、ありがとうございます。

  お父さんは1:56で亡くなっていますね。2:47では彼の仏壇­があるので、奥さんよりも先にお亡くなりになったのでしょう。時を止めて奥さんを少しでも長くいさせようとしたのは、父として­また、夫として自分が彼女を幸せにできなかった分、娘と一緒に幸­せな人生を送ってほしいという風に願っていたからではないでしょ­うか。でも最後に彼女がそれを止めたのは娘が十分大人になって夫のとこ­ろに行く決心?がついたからでしょうか。そういう風に勝手に解釈をしています。 

 3 ツナガル

http://www.youtube.com/watch?v=kGmwcMXUjUA&feature=related

 最後、福島でつながって、全国に広がっていくところ感動しました
私だけでなく、福島県民が見たら絶対に泣くでしょうね

 4 名もない毎日

 彼氏が死ぬ展開はあざといとはいえ、コマを活かした視点変化の演出は秀逸であるし、話の展開もすごく練られている 死んだとこだけ論ってギャーギャー捻くれてる子の中で、テープで修復した「成功した彼女の絵」を彼氏がこっそり「自作漫画のラスト」=「この物語のラスト」に差­し入れているシーンに気付いた子が何人いるだろう



 どうですか。感動しませんか。何気ない日常を描写し、毎日の生活にありがちなひとコマを描いているだけなのに、なぜこんなに心が熱くなるのだろう。それは彼の描く世界は、人生の本質を突き、人の一生を飾らず、ありのままの世界を物語っているからである。人生、いいことばかりじゃない。毎日が喜怒哀楽の繰り返し。それでも人は人に支えられ、人に騙されても人を信じ、人として信念を貫いて、人としての道を歩み、やがて静かにこの世から去っていく。若い頃は死の概念などこれっぽちも持ち合わせてなんかいなかった。しかし、祖父母が亡くなり、父母を見送り、そして親類や恩師、友人と永遠の別れを告げる。そしてやがて自分にもそのお迎えが・・・。彼の作品にはそうした人としてあるべき姿を垣間見ることができる。だから心の底から感動できるのだと思う。

 記事作成:11月9日(金)

 

2012年2月16日 (木)

休刊廃刊になった懐かしの少年誌

 昨今の若者の活字離れに加え、デジタル化を反映して、携帯やインターネット、スマートフォン、デジブック等の普及によってメディアが多様化し、今や出版業界は斜陽どころではなく火の車状態。発行部数・売り上げが共に落ち込み、経営危機に陥り、存続か否かで決断を迫られている出版社も数多いと聞く。最盛期には毎週、発行部数数十万部を売り上げていた各社の顔とも呼ぶべき書籍もまた例に漏れず、相次いで休刊や廃刊に追い込まれている。例えば、「ぴあ首都圏版・関西版」、「Emma」、「PCfan」、「おしゃれ工房」(NHK出版)、「就職ジャーナル」、「「ビーイング」、「とあば~ゆ」(リクルート)、「現代」(講談社)、「主婦の友」(主婦之友社)、「ダ・カーポ」(マガジンハウス)、「東北じゃらん」(リクルート)、「ロードショー」(集英社)、「マミイ」(小学館)などである。かつて社会現象をもたらすブームを呼んだり、流行語になった物もあった。価値観の多様化と流行り廃りの激しい現代において、継続して読者の支持を得るのは難しい時代になったと言えるだろう。では私が幼少時代に売れ線だった少年誌で、今はもう刊行されていないものを紹介したい。

 月刊少年ジャンプ(集英社)

 かつて集英社が発行していた日本 の月刊少年漫画雑誌。1969年(昭和44年)に『別冊少年ジャンプ』として創刊、1974年( 昭和49年)に『月刊少年ジャンプ』に改称。2007年(平成19年)休刊。1980年代の全盛期は学園コメディ漫画や少年向けのソフトなお色気漫画が多く、1990年代あたりからメディアミックスやおもちゃなどのタイアップ等を意識した漫画が目立つようになった。平均発行部数は最盛期の1989年(昭和64年/平成元年)には約140万部であったが、看板作品である『冒険王ビィト』が作者の病気の影響で長期休載になったのを境に、徐々に落ち込んでいき、2006年(平成18年)は約42万部と同じ月刊誌の『月刊少年マガジン』(講談社)などに大きく差を開けられている状況だった。こうした販売不振のため、2007年(平成19年)6月6日発売の7月号をもって休刊が決定。代表的な連載としては大人気少年野球漫画だった「キャプテン」や石森章太郎の「サイボーグ009」、永井豪の「けっこう仮面」、竜崎遼児の「どぐされ球団」などがあった。

Jump

 少年キング(少年画報社)

 少年画報社が発行した週刊漫画 雑誌。1963年7月8日に創刊されて、1982年4月に休刊。同年に月2回刊の『少年KING 』として復刊したが、1988年に再び休刊した。日本で三番目に創刊された週刊少年誌で、先に少年週刊誌を創刊した講談社や小学館などの大手出版社とは違い、中小出版社としては初めて創刊された週刊少年誌だった。出版社の資本力の影響から大手出版社に比べて部数的には常に最下位だったが、漫画界を代表する錚々たるメンバーが執筆。多くの名作やヒット作を生み出し、週刊少年ジャンプ、週刊少年マガジン、週刊少年サンデー、週刊少年チャンピオンと並んで五大週刊少年誌の一角を担った。主な代表作は「柔道一直線」、「怪物くん」、「アパッチ野球軍」、「ワイルド7」、「猫目小僧」など。

King

 冒険王(秋田書店)

 1949年から1983年にかけて秋田書店が発刊していた月刊漫画雑誌。後に児童向けテレビまんが誌に路線変更した。1949年に『少年少女冒険王』の誌名で創刊。『少年クラブ』、『少年画報』、『少年』などと共に子供向け漫画雑誌の一時代を築いた。増刊号として刊行された『漫画王』は兄弟誌として独立した。1960年代後半、週刊誌の台頭で月刊漫画雑誌の休刊が相次ぐ中、試行錯誤を続けた後、秋田書店自身ももう一つの月刊漫画雑誌『月刊少年チャンピオン』を創刊したため、この時期に講談社が新たに創刊した『テレビマガジン』の類似路線に転換する。しかし、漫画誌としての側面は失われておらず、特撮・アニメ作品とのバランスをとることで『テレビランド』『てれびくん』といった後続の競合誌との差別化を図った。またこの時期には、芸能関連やバラエティ番組の人気キャラクター、スポーツ選手などの記事にも他誌より力を入れた。1970年代前半には定期別冊で『映画テレビマガジン』が刊行されていた。テレビアニメとのコラボレーション企画としては、監督・総設定の松本零士自身による『宇宙戦艦ヤマト』の連載、また『機動戦士ガンダム』のコミカライズなどがある。連載漫画家は、手塚治虫、横山光輝、松本零士、赤塚不二夫、石森章太郎、ジョージ秋山などそうそうたる顔ぶれだった。

Boukenou

 小学三年生~六年生(小学館)

 小学館の歴史は1922年(大正11年)の学習雑誌発行から始まっており、2011年現在においても様々な学習雑誌が発行されている。同社の学習雑誌は対象読者の年齢・学年に応じてそれぞれ独立した雑誌として発行されているが、並行して連載される漫画なども多く、テレビアニメなどの連載誌表記では総称として小学館の学習雑誌が使用される。「小学一年生」から「小学六年生」までと、幼児向けの『学習幼稚園』を併せた7誌で学年別学習雑誌と総称される。歴史が古く、1922年発刊の「小学五・六年生」から90年間続いたが、2010年以降は相次いで休刊。「ピカピカの一年生」のCMでお馴染みのシリーズだった。

Elementary

 科学と学習(学研)

 科学・学習(かがく・がくしゅう)は、かつて学研教育出版(学研グループ)から刊行され ていた小学生向け学習雑誌の総称。一般に「科学と学習」もしくは「学習と科学」と称され る。 実際の名称は『○年の科学』と『○年の学習』とし、それぞれ1年〜6年の各学年向け発行されており、「科学と学習」という名の雑誌があったわけではない。また、教材付録がついており、学習・実験などが行える様になっていた。1946年に学習研究社より創刊された。『科学』は主に理科と算数を中心とした内容。また「想像力・考える力を養う 切る・はる・確かめる」をキャッチフレーズとした「立体編集」と銘打って、ページの一部をハサミで切ったり、折り曲げたり、糊付け等の作業をすることで、読者が体で学べるような工夫が施されている。同誌は学研躍進の契機となり、ピークである1979年には月販670万部にも上っていた。これは、第2次ベビーブーマーである団塊ジュニアが小学校に入学し始めた時期に相当する。
 『学習』は主に国語・社会を中心とした内容で(一部理科、算数も含む)読み物の割合が『科学』より多い。尚、『学習』に関しては別冊「読み物特集」もかつて存在した。1990年代以降は少子化や共働き世帯の増加による在宅率の低下、価値観の変化等の影響で購読する児童が減少。また時代の変遷と共に刊行形態に変更が加えられ、店頭での販売や、『学習』に関しては月刊から学期刊発行への移行(2004年度 - )がなされた。その一方で2005年には、本誌・教材のテイストを残しつつ大人向けに作られた『大人の科学』が刊行された。 しかし、児童向けは販売部数の減少に歯止めがかからず、「学習」は2009年度冬号、「科学」は2010年3月号を最後に休刊となった。

Science_study Microscope

 週刊ヤングサンデー(旧少年ビッグコミック)

 かつて小学館が発行していた日本の青年週刊漫画雑誌。『少年ビッグコミック』を青年誌 にリニューアルする形で1987年に月2回刊誌の『ヤングサンデー』として創刊。1995年に週刊化されて『週刊ヤングサンデー』に誌名を変更する。2008年に休刊。通巻901号(増刊含む)が発行された。

Big_comic Young_sunday

 少年画報

 戦後間もない1948年(昭和23年)に『冒険活劇文庫』として創刊され、1950年(昭和25 年)4月号より『少年画報』と改題。当時の少年向けのマンガ雑誌という現在では当たり前 のジャンルが確立していない時代に少年を対象とした漫画雑誌を刊行して漫画家の修練の場ともなり『少年画報』誌でデビューして後に大成した者も多くいる。1960年代前半は後発の他誌により発行部数が伸び悩むが、「マグマ大使」「怪物くん」「ロボタン」などの人気で盛り返し、更にそれらの作品がテレビ化された事で、テレビとのタイアップをメインにする様になる。しかし作品の終了と共にまた発行部数が伸び悩み、1969年(昭和44年)途中からは隔週刊の発行に改めるも振るわず、1971年に少年キングに合併という形で休刊に至る。他には漫画の黎明期の代表作とも言える「黄金バット」、「赤胴鈴之助」なども連載されていた。

Gahou

 月刊ヤングジャンプ(集英社)

 『漫革』(まんかく) は1994年から2008年迄集英社が発行していた『週刊ヤングジャンプ』 の増刊号である。末期は年末年始や夏季には2・3ヶ月連続で毎月刊行の年平均6冊 刊行されていたが、2008年1月7日発売のVol.62(2月10日増刊)で幕を閉じ、2011年1月から新雑誌『ミラクルジャンプ』を創刊する事が発表された。

Young_jump

 その他、少年誌ではないが、かつて一時代を築きながら休刊や廃刊に追い込まれた雑誌をピックアップしたい。

朝日ジャーナル(朝日新聞社)
FOCUS(新潮社)
週刊明星(集英社)
週刊宝石(光文社)
平凡パンチ(マガジンハウス)
週刊ゴング(日本スポーツ出版社)
大相撲(読売新聞社)
ASAHIパソコン(朝日新聞社)

Focus Asahipc

 「え?あの雑誌、もう無くなっちゃったの?」と改めて衝撃が走ったものもあったのでは?悲しいかな、時代の趨勢とは無情なものであり、栄枯盛衰、時代風潮の縮図がかつて栄華を極めた出版業界だけを取り上げてもこれだけ垣間見れるだ。

 ところで、私が小学生の頃は何と言っても秋田書店の「少年チャンピオン」が大人気だった。福島県では金曜日に発売された。中でも「ドカベン」と「ガキ刑事(デカ)」の人気は凄まじかった。個人的にはこれらに加えて中学生・沢村投手の活躍を描く「しまっていこうぜ!」という野球漫画や主人公・光が登場する「750ライダー」がお気に入りだった。35年以上前は、あまり「少年マガジン」は小学生には読まれなかった。冒頭のグラドルや水着ギャルの刺激的なポーズ画像は小学生には不向きだった。また、「少年ジャンプ」は「こち亀」が人気が高かったものの、「キャプテン翼」はずっと後だった。また、小学校高学年に愛読していたのが、毎月姉が購入していたアイドル情報誌の「明星」と「平凡」だった。芸能情報はこの雑誌から入手していた。今では「平凡」は休刊したまま。淋しい限りだ。

Myojo Heibon

 私自身は少年誌は、子供達を読書から遠ざけてしまう存在で、単に娯楽の世界へ引きづり込む有害な書籍とは思っていない。かつて私自身がそうであったように、たとえ時間の浪費であっても、少なからず子供に夢や希望を見せてくれる羅針盤だと思っているからだ。私は「ドカベン」や「キャプテン」、「プレイボール」を読んで野球のルールを覚えたし、意外と雑学知識を養うことにも役立った。漫画家は、はらたいら(故人)や黒鉄ヒロシのように、クイズの解答者になったり、教養番組のコメンテーターに抜擢されることもあって、やはり知識の宝庫なのだろう。それにしても私が幼少時代に夢中で読み漁っていた雑誌が休刊や廃刊に追い込まれるのは実に忍びない。自分の生き方を否定されているような印象すら受ける。これも時代の流れなのか。それとも価値観の相違なのだろうか。少年誌は対象年齢10~20代が相応なのだろうが、遠い記憶ではなく、今もロングランで発売している雑誌を久し振りに手にとると、妙に嬉しくなる。各漫画家の描く絵づらも相当変わったが、今後も少年少女達に限りない夢を与える存在であってほしいと思う。

 記事作成:1月21日(土)

2009年12月21日 (月)

時代をリードするディアゴスティーニ商法

 近年、「週刊20世紀」なる書物や「昭和タイムズ」なる時代の変遷をつぶさに辿れる、写真や図解入りの本が発売されている。自分が生きた時代の足跡を窺い知る史料として活用できるし、自らの半生を振り返る上で、貴重なお宝でもある。そして一番の目的は、その時代の流行や政治経済の情勢などを振り返り、懐かしむことができることだ。古くは学研の「学習」と「科学」に代表される、昆虫採集セットや顕微鏡などの実験器具や模型などを組み立てる楽しい付録がその走りだった。その後、その手法は「グリコのおもちゃ」にも使われ、各種お菓子について来る「シール」や「カード」なども購買意欲を駆り立てるのに打ってつけの商法だったと言える。私自身、仮面ライダーカード欲しさにスナックを購入していたし、事実、プロ野球選手のカードも集めていた。「何が入っているかわからない」というスリルや期待感など、今思えばゲーム感覚で楽しめ、子供心をくすぐる興味深い付録たちであった。

 そうした、まるで現代風「袋とじ」のような書籍がある。それは「ディアゴスティーニ」という出版社で、この会社は実に面白い。約5年ほど前から急激に日の目を浴びて来た。その魅力は何と言ってもユニークな付録にある。例えば「安土城」や「フェラーリ」の模型を完成させるために、毎週、部品を少しずつ買わせて、ひとたび購入すると完成するまで、間髪を置かずに毎回欠かさず購入しないと、実物も完成しないという商売上手ぶり。そして創刊号をかなりの低価格に抑え、購買意欲を煽り、最終号まで継続して購入させる商法である。また、その資料集が実に見易く、写真入りや図解で解説し、おまけにオリジナル特製バインダーなどを低価格で売り、毎週一冊ずつ増やしていくコレクト手法を用いているのだ。そこには昔の「ナカバヤシアルバム」のような毎回増える楽しみがあり、最後は世界で自分だけの資料集が完成するという寸法。毎週定期的に買わないと続きがわからない。まるで「巨人の星」状態だ。この手法は見事と言うほかない。一体購読者は何冊まで続くのか分からないし、気づくと「ン万円?」にもなっていたりする心配や怖さもある。模型が完成しなければ元も子もないのだから途中でやめる訳には行かない。そして子供から大人までがハマる、好奇心や興味をそそられる付録内容には、つくづく感服してしまうほど。これまでにその会社がどんな書籍・付録を発売したか見てみよう。その都度、テレビ等で大々的に宣伝しているので、一度は見たことがあるだろう。

 ①「週刊そーなんだ!」 物の仕組みを科学的根拠に基づいて解明していく。大人でも勉強になる。社会編・科学編・歴史編などがある。

 ②「週刊鉄道データファイル」 鉄道ファン必見の珠玉の一冊。面白情報満載。

 ③「青春のうたベストコレクション」 フォークソングやGS、ニューミュージックなどのセレクションDVD付き。

 ④「週刊フェラーリ・ラジコンカー」 フェラーリのRCカーを製作。これは衝撃的だった。

 ⑤「ハローキティ・アクセサリーコレクション」 女性ファンが飛びつくようなコレクション。

 ⑥「週刊蒸気機関車C62を作る」 1/50スケールの模型を製作。SLファン必買。

 ⑦「マイディズニーランド」 ディズニーランドの見どころ満載。独自目線で編纂。

 ⑧「週刊昭和タイムズ」 事件事故、政治経済、流行、風俗などその年ごとの出来事をカラー写真と解説でわかりやすく掲載。

 ⑨「週刊ハーレーダビッドソン」 バイク模型を完成させる。熟年ライダーにウケた。

 ⑩「週刊マイミュージックスタジオ」 パソコンソフト内蔵で、旋律を弾くと楽譜が画面に現れ、作曲や編曲ができる優れ物。

 ⑪「地球の鉱物」 石や鉱物を取り上げた異色のシリーズ。翡翠や宝石などを掘りあてる。地層など地質学の勉強にも役立つ。

 ⑫「週刊歴史のミステリー」 坂本龍馬の寺田屋事件の真実や本能寺の変では明智光秀が暗殺者ではないなど新説を紹介。

 ⑬「科学忍者隊ガッチャマン」 名場面入りのDVD付き。40代のオールドファンにはたまらない。

 ⑭「世界名作劇場DVDコレクション」 お母さん世代が子供に見せたい名画・名話の数々。

 ⑮「落語百選」 名人と呼ばれた噺家たちの名調子や名下りや独特な語りが満載。

 ⑯「東映時代劇傑作DVDコレクション」 大川橋蔵や長谷川一夫など懐かしい映像。

 ⑰「週刊天体模型太陽系を作る」 天文学者監修の製作もの。

 ⑱「週刊安土城を作る」 これも栄華を極めたお城を毎週少しずつ製作し完成させる。

 ⑲「週刊ウルトラマンオフィシャルデータ」 ウルトラ兄弟やM78星雲の秘密など満載。

 ⑳「週刊零戦をつくる」 模型製作。これには物が物だけに賛否両論あった。

 その他 「ハリーポッターチェスコレクション」「古代文明ビジュアルファイル」「Xファイル」「東宝特撮映画コレクション」など・・・。

 どうですか。一度は書店で手に取った記憶があるのでは・・・。マニアにとっては喉から手が出るほど欲しい代物ばかり。最近はDVDが多くなって来たが、毎回、取説のような解説本と共について来る付録は、注目すべき内容のものばかり。世代や性別ごとに毎回ターゲットを決め、発想そのものが、今、時代が求めているものを的確に見極めて仕掛けている。その企画・編集スタッフの眼力たるや本物であり、賢明かつ崇高と呼ぶにふさわしい。次は何を世に送り出してくれるのか、期待感で胸が膨らむ。この商法は、やはりリピーターが自動で見込める点で、他社にはない斬新なアイディアが成功のカギとなった。まさに企画力の勝利である。このディアゴスティーニの成功を機に、他社でも「人体模型を作る」などという類似した刊行物が出回るようになった。これは日本人の「長いものには巻かれろ」的な性質の悪い模倣癖である。少しでも脚光を浴びれば、オリジナリティーで勝負しないで、すぐに便乗し、他人の真似ごとで何とか乗り切ろうとする。そんな便乗派の会社は、その場凌ぎでしかなく、独自の発想がなく、日和見主義的で、長続きなどしない。すぐに潰れることだろう。「24時間風呂」や「痩せる石鹸」、「ルーズソックス」、「ガングロ」などもブームが去れば、無用の長物でしかない。私は、そういうブームには決して乗らず、関知すらしない。生活必需品などは、実用性もしくは機能性重視で選択するようにしている。未だにあれほど一大ブームを巻き起こした「マリオ」や「ドラクエ」関連のテレビゲームには一切興味が無いし、やろうとも思わない。「飽きたら捨てる」ような風潮がたまらなく嫌だからだ。常に足元を見て、自分が好きなことはとことん追求するが、それはあくまで、長続きできるかという観点で自分の判断で選んだ物で、決して社会現象に踊らされた物ではない。そういう意味では、ディアゴスティーニの付録は、わが知的好奇心を揺さぶるものだと言えるだろう。何を引っ提げ、何を世に送り出すのか、そしてどんな作戦で私を釘づけにするのか次の刊行物が楽しみである。

 次回は私が生を受け、45年間の半生の中で、その時代を彩った様々な出来事を時代背景と共に振り返ってみたい。「温故知新」、何か新たな発見があるかもしれない。

 

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